「JEC第1戦('20/7.21)
 
 JNCC第1戦の一週間後の3月15日にJEC第1戦(広島テージャスランチ)があった。
プラザで思わぬ優勝をした父ちゃんは調子に乗っていた!
そんな父ちゃんの元にタカが頼んでくれた150のデカールが届いたものだから
もう「豚もおだてりゃ木に登る!」状態。
ショウゴとタカと共にウキウキ・ワクワクしながら広島に向かう。
タカは、昨年のJEC最終戦(九州)以来のレース。
まぁ、タカは、レースが練習みたいなものだからね(笑)


(デカールを貼り付けた150XC-W。格好いいでしょ!モチーフは、竹!!)

広島に向かう金曜日の天気予報では、土曜日は少し悪いが日曜日は晴れ!
ってことは、土曜日に程よい散水があって、日曜日はベストコンディション!!
もう、やるっきゃないでしょ!!!

ショウゴとタカは、IA・IBなので、リアタイヤはFIM規格のエンデューロタイヤ。
(ブロックの高さが、13mm以下)
しっかりと新品のMAXXISエンデューロタイヤを履かせましたよ。
タイヤが中古だから・・なんて言い訳が出来ないようにね!
父ちゃんは、プラザで使った中古ミディアムハードのタイヤ。
タイヤが中古だから・・って言い訳が出来るでしょ!
でも、ベストコンディションなら、今の父ちゃんならこれで大丈夫でしょう!
と調子に乗りまくって土曜日の朝に広島に到着。

着いてみればベストコンディション!天気なんか悪くないじゃん!!
ただ、気温が低いので、数日前に降った雨が所々に水たまりを作っている。
しかし、この調子なら日曜日もベストコンディションでしょ~!!!
とますます調子に乗る。

ウキウキとバイクを下ろして、ショウゴとタカと下見に出かける。
それにしても寒い!
三月中旬の広島ってこんなに寒かたっけ?


(今シーズンのバイク。ショウゴは、JEC最終戦でバイクが壊れたので、今回はタカの練習車)

(どこからか現れたナゾの犬が父ちゃんたちのパドックに居着く。この人たちの犬?)

テージャスランチは、相変わらず広々としていてアクセル全開!って感じ。
丘から見る限りでは、ベストコンディションじゃん!
でも、テストコースは、テージャス山の裏やウッズもあるので、そちらこそが勝負所。
だだっ広いところは、アクセル開けるだけなのでドンドンショートカットしてテージャス山に向かう。
所々に水たまりがあるが、表面は乾いているところが多いので何とかなるでしょ!

ただ、このテージャスランチの恐ろしさは、表面が濡れだした時。
もう、滑るわ!ぬかるむわ!止まらないわ!の三拍子。
あ~、天気が良くて良かった!と今さながら中古タイヤを履いてきたことを心配し始める。
特にウッズの登りでは、深いワダチが残っていて、雨なら地獄になること必至。
あ~、天気が良くて良かった!と祈るような気持ちでいっぱいの父ちゃん。
怖くて、「お天気が悪くなったら・・」なんて言えなかった。
言霊」って言葉もあるくらいだからね。


 (丘の上から見えるコースです。お天気さえ良ければ、気持ちよくアクセルを開けられますよ!)

 (今回のタイム測定もワキタソフトさん。ワキタさんが住んでいるのが隣の市だと半年前に知りました!)

(ウッズの中は、ワダチも多く、水も残っていていました。
      まさかこのテスト区間の登りが今回最大の難所になるなんて!)

(このような石ゴロゴロも多かった!)

(いつもの健康ランドで夕食とお風呂。ついつい食べ過ぎて、レースで太って帰ってくる父ちゃん一家です)

下見が終わって、のんびりしながら日曜日の天気を調べれば、「雪!」
目を疑いましたよ。
いつもなら桜のシーズンですよ。
それが明け方とはいえ雪が降るってどういうこと?
日本の天気予報の将来が心配になりましたよ。

そして、レース当時の日曜日。
起きてみれば雪景色!そんなアホな!!
日本の天気予報は、スゴイですね~(笑)
雪からみぞれに変わったので、パドックはグチャグチャ。
コースもグチャグチャ。
ただ、天候は回復傾向なので、午後ぐらいになればかなり乾いてくるはず。
タイヤさえ、新品ならばグチャグチャは嫌いじゃないんだけどね。
今回はタイヤがミディアムハードの中古だからね・・。
もう朝から言い訳全開の父ちゃん。
もう、会う人会う人に呪文か枕詞のように繰り返す。

JEC第1戦なので、IAライダーは、朝イチで集合写真を撮る。
ショウゴは、なんちゃってIAライダーだし、ゼッケンも25番なので(実質1戦しか出てないし・・)二列目。
それもショウゴの前がマエハシくんとユウタロウくんという長身コンビ。
一生懸命に背伸びをして顔を出しているショウゴが哀れだった・・。

車検をして、パルクフェルメにバイクを置いて、スタート順を待つ。
初戦なのでIAもゼッケン順にスタート。
JNCCの一斉スタートも迫力があるが、オンタイムのスタートもなかなか緊張感があって好きだな。

そして、IAのスタート。
ケンジ監督やクギムラくん等、次々とスタート。
ショウゴは、注文してあった2020YZ250FXが間に合わなかったので、
タカの練習車(KTM300EXCの2012モデル)でスタート。
昨年のテージャスでは、内山ユウタロウくんに次いでの11位だったショウゴ。
今年は10番を狙っているが、慣れていないタカのバイクだし、ちょっと苦しいかも?

IBのタカは、KTM300EXCの2016モデルでスタート。
タカは、もう完走さえ出来れば御の字。
昨年は、一周目のルートで木に引っかかって10分の遅延。
もう、ずっとNBと一緒に走っていましたよ。
(遅延するとドンドン後ろのグループに落ちていく)
最後は、NBクラスのスタート。
調子に乗っている父ちゃんは、三年目にしてやっと150の乗り方が分かってきたぞ。
空気圧も0.5まで下げたし、父ちゃんのテクニックを持ってすれば、何とかなるでしょ!

今回のテスト回数は、IAが9回で、IBが8回、NBが5回と言うことだった。
1周目は、実質の下見なので、8回、7回、4回のテストタイム合計で争うんだな。


(当日は、雪こそ止みましたが、とにかく寒い!)

(IAライダーの集合写真。マエハシくんとユウタロウくんの後ろで
                         一生懸命に背伸びをしているショウゴがいじらしい・・)

(こちらは、JECホームページに載っているショウゴ。本当は、今シーズンはYZ250FXです!)

テストコースは、IAからNBまで一緒だが、ルートは、IA・IBルートとNA・NBルートと分かれている。
確か途中に二~三箇所、分かれ道があるはずだ。
走り出して分かったことは、やっぱり滑る。
ルートなので、慎重に走れば何とかなるレベル。
後で聞いたところによると、IA・IBルートには、ワダチが長く続く登りがかなりヤバイ!ってことだった。
それもそのワダチがあみだくじのようになっていて、何カ所か深くて身動きが取れなくなるほどだったとか。
でも、そんなワダチ地獄もオオガミくんに聞いてみたら
「どこのラインも行けましたよ!」ってさわやかに応えていたぞ!(笑)

そして、テストコース。
1周目だけは、下見を兼ねているのでタイム計測は無し。
始めのモトクロスコースやだだっ広いところは、滑るけど問題は無し。
いよいよテージャス山裏のウッズに入っていく。
石がゴロゴロとあって気をつけなければならない所や
滑りやすい登りもあって、ルートよりもハードじゃん!

特に狭い右コーナーを回った後の長い登りは、ワダチも深くてツルツル。
前の子に着いていけば、途中でスタッグ。
再スタートをするにもタイヤが空転して進まない。
何回やっても進まない。
やばいんじゃない?
これでは、一周目から遅延??
焦る父ちゃん。
他のライダーは、滑りながらも何とか登っていく。
やっぱりタイヤのせい?
「お~、神よ!あなたは私に何という試練を与えるのか?」
(自分で選択した中古タイヤで来ただけですけどね・・)

ここで、ドラマ「仁(ジン)」で大沢たかおが言っていた台詞がよみがえる。
ここをクリックして下の台詞を言ってください
「神様は、乗り越えられない試練を与えない・・」
そうだ、この試練は、父ちゃんを成長させるために神が与えてくれた機会だ。
(自分で選択した中古タイヤで来ただけですけどね・・)

オレの底力を見せてやる!
急いで、パンク覚悟でリアタイヤの空気を抜く。
(遅延するよりもこのコンディションならパンクの方が良いでしょう?)
何回かトライしてやっと脱出することが出来たぞ。
その後は、急いで走り、パドックに帰れば2周目のスタートまで1分。
間に合って良かった~

ショウゴやタカも無事に1周目を終えたようだ。
ひと安心して、2周目にスタート。
ルートで息を整えて、(IA・IBはルートこそ大変だったようだが・・)1回目のテスト。

慎重に走りながらも、泥にスピードを殺されないように走る。
ウッズや石ゴロゴロも無事に通過し、いよいよ難所のツルツル登り。
めいっぱいアウトからスピードを落とさないように登っていく。
1台のバイクが途中で止まっていたが、上手く避けて登頂成功。
その後も無難に走ってパドックに戻る。

パドックに戻れば、まだタカがいた。
(タカは、IBの後ろの組で、父ちゃんがNBの一番前だから
            普通に走っていれば、パドックで会えるんだな)
「タカ、調子はどうだ?遅延はしてないか??」
「オンタイムでは走れているけど、ルートの登りがヤバイ!
 それに、久々にバイクに乗ったから体がビックリしているぞ。 目もついてこん!」とタカ。
まぁ、オンタイムで走れていれば上等だ。
タカが、3周目に向かっていく。
父ちゃんのスタート時間までには、まだ余裕があったので、スマホで順位を見てみる。
(今は、リアルタイムで順位が分かる時代。ワキタさん、スゴイですね~!)

ショウゴは、IA24台中14位のタイム。まぁ、こんなもんでしょ!
タカは、IB26台中13位のタイム。上等でしょ?
父ちゃんは、NB36台中の7位。まだいけるんじゃない?

その後も毎周のようにタカにパドックで会う事が出来た。
(タカも今回は、オンタイムで行けそうだな?)
時間が経つにつれ、コースもドンドン乾いてきて走りやすくなっていた。
ショウゴのその後は、だいたい15位前後のタイム。
タカは、バイクの乗り方を思い出したそうで(笑)9位から7位に上がってきた。
父ちゃんは、3周目・4周目と4位のタイムを出して、総合でも4位!
残るのは、あと1周。
全然疲れてないし、3位だって狙えるんじゃない?
ますます、調子に乗る父ちゃん。
気合いを入れて5周目(4回目のテスト)に突入。

ルートは、気持ちよく走れて、最後のテスト。
前半のコースは、ミスもなく無難に走る。
しかし、ウッズに入る何でもないコーナーでワダチからフロントタイヤが外れて転倒。
あれ?こんなコーナーで転倒??
急いでバイクを起こせば、よろけて反対側に倒れる。
いったい何をやってんだ!
焦るな、焦るな・・。

このミスを挽回すべく飛ばしていけば、今度はストレートのワダチで転倒。
あれ、どうしたの?
急いでバイクを起こせば、またまたよろけて反対側に倒れる。
いったいどうしたの?
ひょっとして疲れている??
思い返せば、JNCCやJECでは、ラスト1,2周で転ぶことが多い気がする・・。
それでも、レースが終わっても疲れを感じないことが多い。
オレは、疲れているのが分からないのか?

そう言えば、年を取ると感覚が鈍くなると聞いたことがある。
だから年寄りは、熱中症で死ぬことが多いそうだ。
暑かったり、ノドが渇いていたりしていることが分からないんだな。
107歳で逝った大ババも晩年、暑くなったらエアコンを付けろ!といくら言っても
暑くないから扇風機で十分だえ~」と応えていたな~。

ガッカリしながらゴール。
オレは、疲れも分からないくらいに惚けてしまったのか?
スマホで結果を確認すれば、4回目のタイムは13位。
総合で6位(47分31秒72)。
5位の子が、47分30秒38。4位が47分27秒20。
5位と1秒ちょい、4位とも4秒ちょい。
最終ラップで2回も転ばなければ、そもそも2回転んだとしても
2回とも反対側に倒さなければ、4位だったのに・・。
それでも、全日本の過去最高が8位だったことを考えると、まぁいいか?
タイヤも中古だったしね。

ショウゴは、時間が経つほどにタカのバイクにも慣れていき、ラスト周で13位のタイム。
総合でも14になった。
まぁ、こんなもんでしょ!

タカは、時間が経つほどにバイクの乗り方を思い出し(笑)
ラスト2周を5位のタイムでまとめて総合8位。

まぁ、目標だった完走も出来たし、バイクの乗り方も少し思い出したようだからヨシとしよう!

と言うことで、JEC第1戦が終わりましたとさ。
めでたし?めでたし??



(父ちゃんのラップ表。ラスト1周で落ちました!)

(帰りは、パーキングエリアで夕食。レースの遠征は、これが楽しみ!
   必ずレース前よりも体重を増やして帰ってくる父ちゃん一家です。)

(その後、新型コロナウィルスが猛威を振るとは考えも及ばず、竹やぶで遊ぶ「竹やぶ系ライダーたち
 このあと、ステイホーム!と言う言葉が日本中を席巻するとは思いませんでした!)