JNCC第2戦広島!('21/9.14)
 
 JEC第1戦(3/28)の二週間後にJNCC第2戦が同じ会場(テージャスランチ:広島)で開催された。
第1戦のドロドロ・グチャグチャ・ヌタヌタとは正反対のほこりが立つくらいの晴天!
タカは、JNCCには出ないので(レーシングスピードでは、10分しか走れないからね!)
金曜日の夜にタクミくん・ショウゴと出発。
土曜日の朝に着いて、ハシモトさん一家と下見に向かう。

21bdr-course.pdf へのリンク←コースマップはこちら(JNCC-HPより)

コース自体は、2週間前のJECと同じところもあり、問題なし。
もちろん、違うところも多いが、そもそもグチャグチャ・ドロドロとほこりが立つくらいのコンディションなので、
有利ということでもないと思うのだが、何より「コースへの慣れ」の部分の方が大きい気がする。
だって、景色は一緒だからね!


(2週間前のドロドロのパドックとは大違い!)

(ハシモトさん一家・タクミくんと下見に向かいました。2週間前に走ったばかりなので、余裕のよっちゃんです!)

下見が終われば、みんなでお風呂に行って夕食。
旅行なんてほとんどしない父ちゃんにとっては、こうやって地方の料理を食べるのも楽しみなんだ。
(旅行はしないけど、全国各地のレース場には何回も行ってるよね!by母ちゃん)

日曜日も快晴!
まずは、FUNクラス。
前回のJECのうっぷんを晴らすべく燃えている父ちゃん。
(今シーズン初めてのJNCCだしね!)
FUN-Aクラスには、ハシモトさん。Dクラスには、息子のダイちゃんがいる。
SAクラスには、帝王のジンマさん。タニグチさんやアグイさん・スズキさんといった常連さんたち。
みなさん、もういい年なのに頑張っていますよ!

ゆっくりと準備をしているとFUNクラスにもボーナスラインを開放するというアナウンス。
へ?ないと思って全然下見をしてないじゃん!
急いで、駐車場の下にある急な登りに行けば、すでに何人ものライダーたちがフル装備で集まっている。
まだ、ウェアーさえ着ていない父ちゃん。
集合時間が迫る中、坂の上から少し見るのが精いっぱいだった。
(これが後で命取りになるとは。)
注:ボーナスラインとは、難所だがクリアーすればかなりのタイムアップにつながる場所。

そして、FUNクラスのスタート。
スタートでは、ジンマさんの「2サイクルKTM250EXC+リクルス」がいつも前にいるが、
今回のホールショットはなんと父ちゃん!
(父ちゃんは、ジンマさんと同じバイクだが、2012モデルでセルの掛かりが悪いので、キックスタート)
はい、第1コーナーまでに誰もいないのは気持ちいいです!
でも、ちょっとびっくりして慎重に走ってしまったぞ。

第1コーナー後には、すぐに急な登り。
坂の途中でターン。(COMPクラスは、坂の頂上まで行く)
ここで、アウトからジンマさんが抜きにかかる。
あっという間に刺される父ちゃん。
坂を下れば、二週間前のレースでかなり荒れている長い直線。
ジンマさんとは、別のラインを選ぶが追いつかない!

これは、無理に抜くよりもついていく作戦に変更。
でも、いつもついていけずに離されてしまうのだが、今回は違った。
結構、余裕でついて行けるじゃん!
1周目なのでジンマさんも慎重に走っているのか?
以前のジンマさんならアクセル開け開けで吹っ飛ぶことも多かったが、
大人になったのか?
(いや、年齢から言えばりっぱなジィさん!)
もう、何年も転んでいるジンマさんしか抜いていない気がする。
ジンマさんの背中が近づく。
ついていく作戦にしたのに、抜きたい衝動が上回る。

インが開いた!
次の瞬間、インを刺している父ちゃんがいた。
トップを奪い返した父ちゃんは、飛ばした。
ジンマさんが離れていくのが分かる。
よし、今日はいけるぜ!
考えてみれば、このテージャスランチだって、ゲレンデと違ってアップダウンが少ない。
父ちゃんの得意なコースじゃない?

気づけば、ボーナスラインの坂が見える。
ジンマさんは、少し離れているので、エスケープで行っても抜かれはするが、そんなに離れないだろう。
2周目に裏についてラインを盗めばいいんじゃない?
下見もせずに無理やり突っ込んで失敗する方が痛いよな。
せっかくホールショットを取って、ここまでトップで来られたじゃないか!

よし、ここはエスケープだ!
前に誰もいないので、エスケープを全開で行けばいい!と頭では考えたが、
何故かバイクは、ボーナスラインの坂に突っ込んでいく。

オレの体はどうなっているんだ!
オレの心が行け!と言っているのか?

目の前に近づく巨大な坂。
ラインは三つ。
一番左側が、失敗しても止まるところがあるライン。
真ん中は、途中にギャップがあるが、一直線に登れるので速い。
右側は、アウトに回って行けるだろうがタイムロスもありそう。

迷う父ちゃん。
坂は目の前だ。
もうこの速度では、左側のラインに行くしかない。
案の定、スピードが足りずに途中で止まる。
バイクが倒れる前に止まってアクセルを開けるが、リアタイヤは空転するばかり。
その時、ジンマさんたちの集団が右側のラインで綺麗にクリアーしていくのが見えた。

あかん!
急いでバイクから降り、リアを轍から出して再度挑戦。
少しづつ進んでいくが、まだ坂の真ん中ぐらい。
斜めに登っていけば、コーステープに遮られる。
方向転換してやっとクリアー。
いったいどのくらいのタイムロスだっただろうか?
周りには、黄色ゼッケンもいるので、FUN-Aの後ろくらいか?

オレはいったい何をやってんだ!
チクショウ~!!チクショウ~!!!
自分に怒りながら前の子を抜いていく。。
何せ、怒っているもんだから「チクショウ~!チクショウ~!!」と攻めまくる。
二週間前は、この怒りの走りで3位のラップを刻んだんじゃないか!
もう、怖いもんなんてないぜ!
怒りパワーでごぼう抜きだぜ!!!


そして、石が浮いている登りの直線。
かなりのスピードが出る
場所だが、怖いものなしの父ちゃんは、アクセルをワイドオープン。
その時、フロントタイヤが石に弾かれる。
あっという間に石ゴロゴロの場所で転倒。
肘から落ちて受け身をするが、石が痛い!
いや、痛いってもんじゃない!!
転げまわって、バイクに近寄ろうとするが、体が動かない。

しばらくしてバイクを起こし、再スタート。
ハンドルは少し曲がっている気がするが、大きな損傷はないようだ。
よし、気を取り直して頑張ろう!

しかし、一度途切れた気持ちは立て直せない。
この後、2周目までで転倒三回。
その後は、淡々と走ってSAクラス2位。FUN総合で20位だった。
あんな転倒をしてこれぐらいで済んだからいいか?

ハシモトさんは、FUN-Aクラス2位で、ダイちゃんがDクラスで71台中の51位。
みんな、頑張っているな~。
これで、ハシモトさんはFUN-Aクラスのランキング1位に躍り出る。
今年は、チャンピョンに返り咲きそうだね。


(擦りむいた肘・・背中や尻もこんな感じでした。痛かったです!
 頭も打ったが、別に異常なし。←いや、いつもおかしいゾ!by関係者一同)

午後は、COMPクラス。
この頃自信をつけてきたショウゴは、余裕のよっちゃん。
でも、体力がないのは変わってないので、給油まではがんばれ!と励ます。

2サイクルの300EXCから4サイクルのFXに変えてから、スタートで出られないショウゴ。
FXにもキックがあれば、前に出られるのに!と悔しがる。
その言葉の通りにスタートで出遅れ、徐々に前に出ていく。
結果は、9位。
3時間近く走るJNCCでは、こんなもんでしょう!

モトクロスからJNCCに転向してきたころは、まだモトクロス時代のCRF250Rに乗っていて、
難所がないコースでは当たり前のように3位以内を走れていた。
それが、爺が岳などのガレの登りや難所に適応できずに、バイクを変えてみたり
サスのセッティングを変えてみたりの試行錯誤。
今思い返せば、バイクのせいじゃなくって腕のせいだった。
エンデューロの経験を積めば、乗り越えられる問題だった。
ここまで来るまでに随分と遠回りをしたもんだ。
回りにエンデューロに詳しい人もいなかったしね・・。
でも、モトクロスをやめたらバイクを降りてしまう子も多い中で、
ここまで楽しくやってこられたのが一番だな。

総合結果は、1位がダイキくんで2位がケンジ監督。
ダイキくんは2連勝だから、いよいよチャンピョンも見えてくるか?
ついに世代交代か??

6位には、銀河団のギンガくん。
父ちゃんたちがモトクロスをやっていた頃は、まだ85ccで走っていた気がする。
すごいね~。
モトクロスよりもエンデューロの方が合っていたんだね。

COMP-Aクラスを制したのは、コスゲくん(息子)
2位は、オヤジのコスゲさん。
すごい親子がいるもんですね!
ジンマさん親子共々、中部の星ですわ!

タクミくんは、15位。

お天気も良かったし、みんなで楽しめたし、無事で何より何より・・。
ひとり、還暦のジジィが転げまわって傷だらけになっていましたがね・・。

めでたし?めでたし??


(スタート前のショウゴとストレートを流して走るショウゴ。体力がありません!)

(優勝は、ダイキくん。安定した速さがあるので、チャンピョンも夢ではない?)

 (2位のケンジ監督とCOMP-Aクラス9位のショウゴ。体力が付けばもっと上も狙えるはず?)

       (AAクラスの表彰式とCOMP-Aクラスの表彰式)