【チクショー!】03/4

長年、モトクロスをやっているととっても気持ちの良いことも多いのだが、中にはイヤな場面に出くわすこともある。
先日、あるコースに久々に練習に行ったらKX65が大きく感じられるような子どもを怒鳴りまくっていたオヤジがいた。
回りにいても非常に気分が悪くなるのだが、普段はその家庭なりのやり方があると思っているので黙っている。
しかし、ヘルメットを叩きガミガミ怒鳴っている姿を見ていると段々とイライラしてきた。
その時、オヤジが急に子どもに蹴りを入れた。吹っ飛んでいく子どもを見た瞬間、父ちゃんはキレた。
「お前何やっとんじゃ!」父ちゃんは、そのオヤジにむかって言った。
「うるせえ、自分の子どもにどうしようとお前には関係ないだろー」
見た目に父ちゃんより大きく、ゴリラのようなオヤジが言い返した。
「キミキミそれは違うでしょ、そういうのを世間では虐待と言うんですよ」と
一応園長をやっている父ちゃんは言いたかったが、
すっかり臨戦態勢に入った父ちゃんは、もう話し合いなんかの段階ではなかった。
「まずはブーツで蹴りを入れてやる、相手は長靴だ、勝ち目はある!」って睨み合っていたのだが、
そのオヤジは、捨てぜりふを言いながら行ってしまった。
父ちゃんは、悶々としながらヨタヨタと走るナホ(長女)の走りを見ていた。
ナホは、やっと65に乗り始めたのだが、その横をスーとその虐待オヤジの子どもが抜いていった。
「お前の方が大きいじゃないか、しっかりせんか、ナホー!」っと思いながら
離れたところにいる虐待オヤジを見れば
何故かニヤニヤしてやがった。

さては勝ったと思ったな。
チキショー!