ガミガミオヤジ(2003/12)

  この頃のキッズの盛り上がりは凄いものがあるのだが、どう見ても入れ込みすぎているオヤジたちもいる。
まだ、先が長いのだから初めからそんなに気合いを入れまくると親も子も疲れてしまうと思うのだが、
それぞれの家庭でそれぞれのやり方があると考えているので普段はあまり気にしないようにしている。
かあちゃんに言わすと「自分の子を闘犬と勘違いしてるんじゃないの?」だが・・。
子どもが褒められると自分も褒められている気がするのか(ほとんどお受験ママだ)
子どもに自分が出来なかった夢を託しているのかは分からないのだが、
結果に振り回されることなく、少しは力を抜いて子どもと一緒に出来る喜びを味わった方が良いと思うのだ。

しかし、あまりに酷い時にはひとこと言ってやりたくなる時もある。
ちょっと前には、小さな子を蹴り飛ばしているオヤジと喧嘩になりそうなこともあったんだが
「(39):チクショー」にそのことを書いたら結構反響があって「みんなも同じ事を感じているんだなぁ〜」って思ったぞ。
先日もあるコースで、いつものように怒鳴りまくっているオヤジの姿があった。
本当にいつものことなので気にならなくなってしまっていたが(でも、知らない人が見たらビックリするぞ!)
うちの子どもたちが変なことを言ってきた。

「父ちゃん、あのうるさいオヤジの子どもが何か叫びながらバイクに乗っているよ」
オヤジも気合いが入りまくっているので子どもも気合いを入れまくってバイクに乗っているのかとちょっと怖くなったが、
気になったのでその子が叫んでいるというコーナーに行ってみた。
そこは、怒鳴りまくっているオヤジからちょっと離れたところだったのだが確かに
何か叫んでいた。
良く聞いてみると「ウルセー、バカヤロー、死ねクソオヤジ!」って
オヤジに何か言われるたびにヘルメットの中で叫んでいたのだった。

そういえば、いつもストップウォッチを持っているオヤジの子どもは、
オヤジがパドックに帰るのを見るとコースの奥で休んでいる。
自分が走らないオヤジたちと違って自ら乗っている父ちゃんは、意外と子どもたちの実態を知っているのだ。

そうそう、ガミガミオヤジには、やっぱりひとこと言ってやった方が良いかも?
「子どもが大きくなったらバットで殴られんようにな!」

PS
子どもの成長というのは、恐ろしく早くて中学3年間で男子の場合は、
身長が平均で20cm伸び、家族との会話は20分の1になると言われている。
今のうちは腕力で勝っていてもすぐに逆転されてしまうのだ。
“力でだけ”で押さえつけているとそのうちに力で押さえつけられる日が来るのだよ。