オヤジは悲しい(2003/12)

 父ちゃんはもう42歳になってしまった。来年(04)の5月には43歳になってしまう。
全日本に参戦しても最年長なんて事も多くなった。
顔もしわくちゃの小汚いオヤジになってしまった。
あ〜オヤジって悲しいものだとつくづく思う毎日だ。


回りを見渡せば自分では出来ないようなことを偉そうに子どもに言っているオヤジもいる。
講釈ばかりたれるオヤジもいる。
子どもに入れ込みすぎて回りが見えなくなっているオヤジもいる。
あ〜オヤジって悲しいものだ。


自分のウデも考えずにすぐに出たばかりのCRF450を買ってしまうオヤジもいる。
そのくせCRF250が出れば、「やはり俺にはこちらの方が合っている!」と
のうのうと言い放ち家族に呆れられているオヤジもいる。(父ちゃんのことだ)

あ〜オヤジって悲しいものだ。

趣味が高じて大金はたいて屋根付きモトクロス場なんて作ってしまうオヤジまでいる。
給料が嫁さんより安いくせに「今度こそ全日本の予選を通る気がする」と仙台まで家族で遠征してしまい、
金がなくなれば97歳の大ババにまでたかるオヤジもいる。(これも父ちゃんだ)

あ〜オヤジって悲しいものだ。

しかし、若者たちよ。
こんなオヤジたちがモトクロス界を支えていると思うのだ。
子どもたちにバイクを買えあたえ、エントリー代を払い、走行料を払い、
バイク雑誌を眺めてはニヤニヤしているオヤジたちがいるからこそモトクロス界も成り立つのだ。

このお金をキャバクラにでも行って使ってみろ。(父ちゃんは行ったことはないが・・)
もう、それはスゴイ事になるぞ。きっと夜も帰してもらえないくらいにもてまくってしまうぞ。
そんな美味しい事には目もくれずかあちゃんで満足?(我慢・・)しているオヤジたちは偉いと思うぞ。


若者たちよ。
こんな素晴らしいスポーツに出会ったのだから、どんな形でも良いのでオヤジになるまで付き合っていってくれ。
そして、父ちゃんたちのような立派な?オヤジになって欲しいと一人のオヤジとして思うのだ。