“お宝ビデオ”と聞いてあ〜んなことやうぷぷ!の映像満点ビデオと思ったオヤジがいたら困るのだが・・(笑)
先日のある夜のことだ。ボーと家族でテレビを見ていたら、昔のビデオを整理していた母ちゃんが叫んだ。
「すご〜い、ショウゴにもこんな時があったんだ!」
何に事かと思い、母ちゃんが持っているビデオカメラの液晶部分を見れば、ちいちゃなショウゴ(長男)がこれまたちいちゃなバイクに乗っているではないか。
さっそく、家族で昔の多度チャンピオンシップの視聴会が始まった。
ショウゴが乗っているのはKX65、どうやら小学校2年生のようだった。かれこれ8年以上の前のビデオになる。
現在のチャンピオンシップの65のクラスは、スーパークラスから始まって、チャレンジャー、フレッシュA,B、ビギナーと5クラスもある。
でも、この頃の65クラスはたったのひとつだ。それも全部で7人。しかし、そのメンバーは、なかなか豪華だったぞ。
スタートに並んだちびっ子たちもその脇に立つオヤジたちも今でもおなじみの顔ぶれだ。
そしてスタート。しかしショウゴは、いきなりウィリーして転倒。
急いで駆け寄る父ちゃんがこれまた若い!動きも良いぞ!!
しかし、これからが凄かった。始めに母ちゃんが「すご〜い!」と叫んだ意味が分かった。
ダントツでベリになったショウゴは必死に追いかけ、まずは丸っこい可愛い子を抜いた。
今では、全日本のIB予選も通り、これからが期待される人間エアバック・リョウスケだ。
この前にこのことを話してやったら「あれは、まだバイク乗り始めた頃の話だ」と悔しがっていたぞ。
リョウスケを簡単に抜き去ったショウゴは、これまたちっちゃな子とバトルを始めた。あの小方誠くんの再来と言われ今ではIAで活躍中の池谷君だ。
池谷君を抜き去って次にバトルをしているのは、ご存じ天才ヨッシー。こちらも今では実質ジュニアクラス日本一だ。
ショウゴよりひとつ下だからこの時は小1のはずだ。やはり、この頃から天才だったな。
優勝していたのは谷君。谷君も今ではIAだ。
「やっぱり俺は凄かったんだ」とすっかりみんなに取り残されてまだNBのショウゴが言えば、
すかさず次男のタカが「この頃がショウゴの人生のピークだったな」とカウンターの一発。
どんよりと落ち込むショウゴに母ちゃんが「何いってんのよ、NBじゃそんなに遅くないわよ、キッズ上がり以外はみんなおじさんばかりだけど・・」と追い打ちを掛けるように一言。
益々落ち込むショウゴ。こんな時の長男は、やっぱり打たれ弱い。
他のメンバーの活躍を思い出しながら一人で奈落の底まで落ち込んでいくショウゴだったのだ。
この頃の多度の65クラスと言えば、なんと言ってもIAで活躍中のスーパー正憲。65クラスでは負けたことがなかった気がしたぞ。
でも、出ていないことを考えるともうジュニア(当時は80cc)クラスに上がったのかな?
そして、その頃のジュニアクラスの多度のスターは、IA1で優勝も狙える位置にまできたコジタクこと(小島太久摩選手)。
フィニッシュジャンプでは80でよくヒールクリッカーをやっていたな〜。
65クラスの表彰式では、可愛い顔したちびっ子たちが無邪気に喜んでいたぞ。すっかり忘れていたことだったが、こうやって思い出すとつい最近のようだ。
今では、みんなすっかり勝負師のような顔になってきて当時のような無邪気な表情を見ることもなくなってしまったが、
あの頃の多度での楽しい思い出がきっと一人一人の心の中で生きていると思うぞ。
ひとりでどんより落ち込んでいたショウゴだが、16歳(高校1年)でNBというのは当たり前のことだ。普通なら15歳までジュニアだしな。
オフロード全国大会ジュニアクラスで優勝して2階級特進、NAクラスでも優勝して一気にIAになった池谷君や
中部戦NBチャンピオンで2階級特進してIBになったリョウスケが普通じゃないんだな。
ヨッシーもおそらくこの全国大会で勝ってNAクラスの特進するはずだから来年は、一緒のNAクラスで走ることになるな。
「ショウゴよ、来年の中部戦では、ヨッシーにラップされないようにがんばれ!」って励ましてやったらますます落ち込んでいたぞ。(笑)
あそうそう、ショウゴよ、その前にNAに上がらないとな。まだまだポイント足らないし・・