【もう止めにしませんか?】 (2000/10)

先日の新聞に 「ハザマ、自民向け1000万円」 (債権放棄要請2ヶ月前) という記事が載りました。

総額1050億円の「債権放棄」が決まった準大手ゼネコンのハザマが

今年三月末、自民党の政治資金団体「国民政治協会」に 計一千万円の政治献金をしていたことが明らかになったそうです。

取引先の金融機関に債権放棄を正式に要請する二ヶ月前のことで、

同社の経営悪化が深刻になり始めた1995年以降の6年間で国民政治協会への 献金は計約七千万円になるそうです。

みなさんもご存じの通り、銀行には何兆円もの公的資金が注入されました。

ゼロ金利政策では、本来、預金者に入るはずの金利が銀行の儲けになっています。

各種ローン会社も、超低金利で借り入れ高金利で貸すのですから、 儲かるのも当たり前です。

(テレビや雑誌の宣伝でも元気いっぱいです)

そして、銀行は本業で儲けながら、不良債権処理(誰が責任をとったの?)で 納税をも免れています。

東京都が「外形標準課税」で拍手喝采を浴びたのも、 無理はありません。

そんな、銀行がゼネコンの債権放棄をする、

ゼネコンは、放漫経営のあげく経営悪化になれば、 政治家に金(政治献金)を渡し、債権放棄を後押ししてもらう。

そして、また公共事業でゼネコンを助ける。

銀行を助ける。

次には、政治献金や票で政治家を助ける。


きっと、当事者に聞けば言いたいこともあると思います。

でも、もう止めにしませんか、こんなこと。

自分たちだけが良い思いをしたり、助かればいいのですか?

国の借金は、間違いなく今の子どもたちを苦しめます。

もう、自分たちだけのことを考えるのは止めましょうよ。

子どもたちに、少しでも良い未来を用意してあげましょうよ。

そのためにはどうすべきかをみんなで考えましょうよ。


保育業界だってそうです。

自分たちの既得権ばかりにしがみつかないで どうすれば子どもたちや親御さんたちのためになるか考えましょうよ。

親御さんたちも、自分の子どもばかりではなく、 お友達の成長をも一緒に見守ってあげましょうよ。

子どもたちが生まれてきて良かったと思えるようになるためには どうすべきか、

なにを我慢しなければならないかをみんなで考えましょうよ。

もう、「自分だけ・・・」は止めにしませんか?