先日の朝、ちょっと素敵な出来事に出会いました。
アヒルの世話も終わり事務所に帰ろうとしていたときです。
学校の通用門の近くを行ったり来たりしている
小学校3年生くらいの男の子が見えました。
「どうしたのだろう?」と思い近づいていったら、
小さな子どもを連れたあるお母さんがやってきました。
お母さんもその子に気づいたらしく、ちらちらと見ていました。
(面識はないようでした)
そして、近づくとなにやら一言二言声をかけました。
真剣な目で話し掛けているお母さんと、 一言一言にうなずく小学生。
そんな姿を見たときには思わず足が止まってしまいました。
1分ほど経ったでしょうか。 お母さんが肩をポンポンとたたくと、
その子が学校に入っていきました。
そして、自分も子どもと手をつないで保育園に入っていきました。
その後姿を見たとき、お母さんが最初の子を連れて保育園に来たときを思い出しました。
神経質そうな表情のお母さんとおどおどしている子ども。
お母さん自身もなかなか他の方と友達になれず、
お母さん同士の会話が弾んでいる降園後の園庭でも
一人はなれて子どもと遊んでいました。
酷い叱り方をしていて近所の人に虐待をしているのではないかと
通報されてしまったのは、下の子が生まれてしばらく経ったころでした。
そんなお母さんが、3人の子育てを経験して、知らない子どもを励ましています。
「育児は育自」だと改めて思いました。
どんなときでも学校に行かなくてはならないとは思いませんが、
きっと、あの子にとっては、あのお母さんが人生の応援団に見えたのではないでしょうか。
その子の後姿が初めて登園したときの不安そうな親子の姿とダブって見えました。
学校に入っていく姿に「ガンバレー」って応援したくなりました。