この前は、中学3年生が3日間に分かれて全員(240人)家庭科の授業でやってきました。
そして、今日は2年生が15人、体験学習で一日やってきます。
ちょうど遊戯会全開バージョンですけど
(25日が遊戯会です、お近くの方はどうぞ!)
楽しく遊べたらなーと思います。
不登校気味の子も2,3人いるようなので、
学校とは違う価値観が存在する保育園で何か見つけてくれたらな〜。
その前に来てくれるかな?
さて、どうなりますか?
楽しみ、楽しみ。
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昨日は、中学2年の女の子たち(15人)が、体験学習で一日保育園に来ました。
心配していた不登校の子たち3人も含めて、
みんな元気いっぱいに挨拶しながらやってきました。
先日やってきた3年生全員の時は、
朝一番は意外と「ブスッ」て感じで来る子が多いのですが、
さすがは自分で保育園を選んできただけのことはあります。
(そんな3年生でも帰る頃にはすっかり違う顔になっている子が多いのですけど・・)
どうやら不登校3人組の2人は、茶髪の子で、もう一人は繊細でおとなしそうな子のようです。
まずは、園の説明です。
「おはようございます、園長の中島です」
中学生:「キャー、若い!!」
「まだ、今年園長になったばかりなので、子どもたちも園長先生って思ってないけど・・」
中学生:「ギャハハハー!」
一番騒いでいるのは茶髪組です。
「お前らそんなに元気があるんなら学校行け」
と突っ込みたくなる気持ちを抑えて抑えて。
少し保育園のことを話した後で、クラス分けを言いました。
だんだん、中学生の雰囲気もつかんできたので、そろそろこちらのペースです。
「1クラスに1人か2人づつ入ってもらうから」
中学生:「えー、一緒じゃないのー」
「バカモノ、友だちに頼れないことが良いじゃんか」
中学生:「だって、一人じゃイヤだよ」
「一人で、子どもたちの中に飛び込んでいって、殻を破るんだ」
中学生:「ギャハハハー」
だんだん言っていることが分からなくなってきたので、
ここからはベテランのりこ先生に園の案内を頼みました。
2歳児さんを見れば「キャーかわいいー!」
0,1歳児を見れば「やだー、壊れちゃいそー」
テラスでキャーキャー言っていたのですが、
園児を送ってきたお母さんたちが通りづらかったら
サッとよけて「すみません」って言ってました。
「お前らやるじゃん」って思いましたよ。
そして、中学生の子たちが履いてきた靴を見れば、
なんと3人がキティーちゃんのサンダル。
「お前ら保育園をなめとんなー」
しかし、よく考えてみれば、自分もサンダルだった。
(それも素足、園で一人だけ裸足保育をやっている)
その後、各クラスに分かれた中学生は、
とっても一生懸命に子どもたちと遊んでくれました。
3人の卒園児は、先生たちとも楽しそうに話していました。
茶髪の子たちは、人気者でした。
繊細でおとなしそうな子の回りには、ちっちゃい子が集まっていました。
お遊戯会の見せあいっこでは、
他の生徒が体操座りで見ているのに、何故か3人だけ正座です。
「足が痛くなったら、くずして良いよ」と言うと茶髪組はいきなり「あぐら」に。
「お前ら・・」
赤さん(0,1歳児)を覗いていたら、**先生が中学生の子を指して
「この子、とっても良い子ですよ、一生懸命子どもたちの名前を覚えてくれて」
と言ってくれました。
ニコニコしているおとなしそうな子に
「もし、男関係で悩んだらこの**先生に相談した方が良いよ」と忠告すると、
すかさず**先生「男なら任せて」。
中学生の子、大笑いしていました。
3時になったので、最後に集まってもらいました。
一人一人に感想を聞くと茶髪組みは「園に就職したいー」。
「お前ら、保母さんになるには勉強もしなきゃーいけないんだぞ」と言えば
「えー!」と困り顔。
4歳児のクラスに入った子は
「もう、めちゃめちゃ疲れた、カレーはおかわりしちゃった」
5歳児クラスの子は
「言う事聞いてくれないんだもん、喧嘩して泣いている子がいた」
2歳児クラス
「すっごくかわいかった、おやつが美味しかった」
0,1歳児
「午後からは、寝ちゃったんでずっと先生とお遊戯会の準備の紙張り」
3歳児クラス
「ひっついて離れてくれない子がいた、胸を触られた」
何人かの子が「私、○○先生って言われちゃった」とはしゃいでいました。
一通り言ってもらったので園長として一言。
「いろいろな感じを受けたと思うけど、きっとみんなの昔の姿もそうだったんだよ」
「愛情不足の子もいるし、お友達と仲良く遊べない子もいる」
「でも、みんなとってもいい子たちだよ」
中学生たち、静かに聞いています。
「みんなの中には、親や先生に不満を持っている子もいると思う」
「でも、少しはその気持ちが分かったんじゃない?」
中学生、頷いています。
「俺は、大人や親や先生の言う事がいつも正しいとは思わん、聞くべきだとも思わん、
やっぱり、最後は自分を信じて自分で決めるべきだと思う、俺はずっとそうしてきた」
「でも、大人や親や先生は、みんなのことを考えて言っている、
それだけは心の隅にでもちょっと入れておいてくれ」
すかさず茶髪組が「先生、人生語ってんじゃん」
それを聞いてみんなは大笑い。最後まで中学生ペースでした。
いつのまにか3時30分になっていました。
3時になったら、代表の子が学校に電話連絡をして、
その場で解散するという事だったので
挨拶をして長いようで短かった一日が終わりました。
階段のところまで来たときに一人が言いました。
「先生、もう少しお部屋に行って良い?」
「いいよ、遊んでいけば、25日はお遊戯会だし、いつでも遊びにおいでよ」
と答えると大喜びで各お部屋に飛んでいきました。
今日、1週間ほど前に体験学習に来ていた別の中学校から封筒が届きました。
少し離れた所にある中学校だったので、初めての受け入れでした。
その中には、学校からのお礼の手紙と中学生の手紙、
そしてアンケート用紙が入っていました。
アンケート用紙には、こんな項目がありました。
・これからも受け入れたいと思いますか。
迷いなく「受けたい」に○を付け、
「もし、希望があればもっと人数がたくさんでも良いですよ。
昨日も○○中学の子たちが15人来ていました。」と付け加えておきました。
・ご感想がありましたら、お書き下さい。
「中学生は素晴らしいです、これからもよろしくお願いします」
とってもステキな中学生の手紙は、先生たちの出勤簿の上に置いておきました。