情報って?(2)(2001.6)

みなさんは、毎日情報の渦の中にいて感じませんか?

「どうしてこんなに暗い話題ばかりだろ」って。

「どうしてもっと明るい話題が流れないのか?」って。



世の中の出来事って、そんなに暗い事ばかりではありませんよね。

すばらしい人や素敵な出来事、心温まるようなエピソードがいっぱいありますよね。

保育園なんか、それらのオンパレードですよ。


しかし、私たちの周りを事件や不祥事ばかりが繰り返し流れていきます。

そのために前にも書いたようなイメージが出来上がってしまいます。

一面だけの情報ばかりではなく、もっといろいろな面の情報が流れて欲しいと思います。

「ものごと」には、いろいろな見方がある、

いろいろな面がある事を子どもたちには気づかせてあげたいです。


そして今、大阪児童殺傷事件が起きて学校や園での子どもたちの安全も問題になっています。

尊い8人の子どもたちの命が失われたのですから

子どもたちの安全のために私たち大人が出来る事を考える事は重要です。


当園のあるお母さんも保育園の安全についてとっても心配していました。

でも、そのお母さんが送り迎えの車を通用門の近くに止めているんですよね。

(園でも、繰り返し子どもたちが飛び出す可能性のある場所に

車を止めないでくださいとお願いしているのですが・・)


お母さんが、園での安全を心配するように、

自分の車によって死角が生まれ子どもが危険にさらされる事を考えて欲しいのです。

当園に刃物を持った人が押し入るより、はるかに交通事故の方が確率が高いのですから。

マスコミで流されている情報量では、

子どもの交通事故より、大阪児童殺傷事件の方が遙かに多いのですが、

実際は交通事故によって命を落とす子どもたちの方が何百倍もいるのです。

どちらも決して疎かにしてはいけない問題なのです。


過ぎゆいく情報に流され、

そして情報量に踊らされていると大切な事を見落としてしまう気がします