天才?(1)(2004/11)
保育園にはたくさんの天才?がいます。その一人を紹介させてください。
2歳のショウ君は、年長さんの50ピースのパズルをスイスイやってしまいます。
パズルさえやっていれば機嫌がいいという感じです。
お父さんにそのことを言ったら 家でも朝起きたらすぐにパズルをやって遊んでいると話してくれました。
(寝るときには自分で枕元に用意しておくそうです)
1歳の頃から10,15,30ピースとやってきたショウ君は、すぐに50ピースまで出来るようになったそうです。
そして、もっと凄いことを教えてくれました。
2歳の頃です、ショウ君が50ピースのパズルを二つ抱えてお片づけをしようとして転んでしまい、
パズルがバラバラに混ざってしまったそうです。
さすがのお父さんも呆然としていると、 ショウ君は当たり前のように二つの版を並べて、
山となったパズルの上から一つずつ拾っては並べはじめまたそうです。
しかも、裏になっていても絵も確かめずに正確に並べていったそうです。
ショウ君はパズルを絵で会わせてやっていたのではなく、形を覚えていて、その場所も分かるようでした。
手にしたパズルを次から次へと絵も確認せずに並べていく2歳の我が子を見て、お父さんは震えが止まらなかったそうです。
「俺は天才を育ててしまった、天才の親になってしまった、どうしよう!」
時は流れて・・
3歳くらいになった天才パズル少年のショウ君は、ぱったりとパズルをしなくなりました。
あれほど夢中になっていたのに、飽きてしまったようです。
お父さんは「いい夢を見せてもらったよ」と遠くを見つめるような目で言っていました。
5歳になったショウ君は今ではミニ4駆に夢中です。
日曜日になるとお父さんと近所のおもちゃやさんのコースで腕を競い合うそうです。
「僕もプラモデルが好きだったもんで、こうして遊べると嬉しくてね」と嬉しそうに話してくれます。
「ショウの作る車は速くて、本気で競争しちゃうんだよな、あいつ才能あるわ」と頷くお父さんを見ながら
「次は何に夢中になるのかな?」とふと思ってしまう僕でした。
