ストレス?(2005/5) 

 保育園生活って実はストレスがいっぱい。

甘えられるお母さんもいないし、何でもやってくれるジジ・ババもいない。

おもちゃだってお友達と譲り合わなければいけないし、

何たってお家のように自分中心に世界が回っていかない。

保育園入園を「天動説から地動説に気づく時」って言う人もいるくらいですから。

さぁ、赤組(0,1才児)さんでは、またダイちゃんが大泣きです。

一生懸命に作ったブロックをトイレに行っている隙にまたまたユウ君に取られたからです。

そんなユウ君は、おままごとセットをミホちゃんとキーキー言いながら奪い合っています。

そんなミホちゃんは、朝が大の苦手。

お家では好きなだけ寝ていたから朝食を食べたことがないってくらいでしたから。

さてさて、そんなダイちゃんも今ではトイレに行くときには必ず遊んでいたおもちゃを先生に預けてから行くようになりました。

だってマコちゃんがいつもそうしていることに気づいたからです。

「せんせ、ハイ!」とおもちゃを渡すダイちゃんは、ひとつ賢くなったようですよ。

いつもおままごとセットをミホちゃんと奪い合っていたユウ君は、ミホちゃんとおままごとで遊んでいます。

今日は、ミホちゃんがお母さんのようです。

「ダメでしょ」なんて言われて喜んでいます。

お家では絶対に食べないニンジンを何故か保育園で食べてしまうミホちゃんは、

規則正しい生活が出来るようになって元気いっぱいになってきました。

集団生活には、ストレスがいっぱいです。

でも、子どもたちにはそのストレスを乗り越えて逞しく育っていく力があります。

激しいストレスは、心と体を蝕んでしまうこともありますが、適度なストレスは、心と体を成長させます。

そして子どもたちには、大人たちのようにストレスを貯めない必殺技があるのです。

「泣きたい時に泣き、笑いたい時に心から笑う」ことが出来るのです。

そうです、本能の赴くままに生きているのです。

「この子たちのように生きていけたらなんて素晴らしいんだろうっていつも思うわ」と先生たちも羨ましいようですよ。