積み木(2005/5) 

赤組(0,1才児)さんのツヨシくんは、積み木が大好き。

ひとつひとつ丁寧に積み上げていきます。

初めは少ししか積めなかったけれど、この頃はだいぶ高く積めるようになりました。

その様子をじっと見ているのがタカちゃん。

ツヨシくんの真似を一生懸命にするのですが、なかなか上手くできません。

でも、出来なくても根気よくやるのがタカちゃんの良いところ。

4ヶ月生まれの早いツヨシくんは、タカちゃんの憧れのようです。

そんなタカちゃんが、ついに我慢できなくなったのかツヨシくんの積んだ積み木をチョン!

積み木は音を立てて崩れてしまいました。

「アー!」ツヨシくんの声がお部屋に響き渡りました。

タカちゃんもあまりに見事に崩れて唖然としています。

こうなると手が出るか噛みつくか?

先生も止めに入ろうと思ったのですが、普段の二人の様子を思い出してちょっと見守ることに。

タカちゃんを睨んだツヨシくんは、また何事もなかったように積み木を積み上げ始めました。

その様子を見ていたタカちゃんは、またまた我慢しきれずにチョン!

崩れた積み木を見るツヨシくんとタカちゃん。

今度こそ喧嘩か?と先生が動いたところで二人で見つめ合ってニヤ!

今度は二人で協力しながら積み上げていきます。

ツヨシくんが一人で積み上げるのよりずっと高くできました。

それを二人でチョン!ガラガラという音とともに二人の笑い声がお部屋に響き渡りました。

どうやら二人の協力で楽しい遊びがひとつ生まれたようですよ。

その笑い声に誘われて違う遊びをやっていたお友達も集まってきました。

どんどん大きくなって高くなる積み木。

それをみんなで壊しては喜び合うお友達。いつしかお部屋中が新しい遊びに夢中です。

まだまだ一人遊びが主体の赤組さんなので、時としておもちゃの取り合いや関わり合いの中でのトラブルがあります。

お家にいれば一人占めに出来るおもちゃもここではそうはいきません。

そして、お友達と楽しく遊ぶためにはルールが必要です。それは時にストレスにもなります。

でも、それを乗り越えられれば一人では出来ない楽しさがいっぱい待っていますよ。