[ブリの解体ショー?]('11/02)
 
子どもたちの魚離れが言われている昨今、
食育の一環として1月に二回(年長児・年中児向け)ブリの解体ショー?を行いました。

この活動は、保育園に魚を卸してくれている業者さんのご協力の下、
年中・年長児さんたちの目の前で5kgのブリをさばいてもらい、
子どもたちに自分たちが食べている魚がどのように調理されているのかを知ってもらう試みです。

魚というと、スーパーで切り身にされてキレイにパック詰めされた姿を思い浮かべる子どもたちですが、
自分の目の前で魚屋さんが魚をさばく姿を見ていろいろと考えることがあったようです。

当初、魚を解体する姿を見せることで「気持ち悪いと思わないか?」
「魚嫌いの子を余計に魚嫌いにさせてしまうのでは?」
といった心配の声もありましたが、ブリが三枚におろされていくと
「わ〜!」「すご〜い!」といった歓声が上がるくらいの感動ようでした。

その中では「魚屋さんがこの魚を釣っていのですか?」とか
「切るのは難しくないですか?」「何時に起きて市場に行っているのですか?」
といった質問まで出ていました。

私達の心配をよそに「魚の歯はどうなっているんですか?」ということで
ブリの大きな口に手を突っ込んで確かめていたり、
「私、魚の目を食べたことがある」ということで
みんなでブリの大きな目をつついていたり・・。
このくらい子たちは、魚に対する興味関心が大きいんだな〜
と改めて思いました。

その日の給食は「ブリ(イナダ)の煮魚」でしたので、
魚が苦手な子もいつもより積極的に食べていたようです。
子どもたちの魚離れが進んでいるひとつの理由に
魚との関わりが減ってしまったこともあると思います。

ちょっと前ならこの地域でも魚屋さんに行き、
魚屋さんと会話しながら魚が切り分けられていく姿も見られました。
釣りや漁などを通して生きた魚を見る機会もありました。
魚だけではなく、いろいろな食べ物と関わり合う経験が少なくなっていることが、
子どもたちの好き嫌いを多くしている原因のひとつとも考えられます。

今回のような試みで魚嫌いな子が少なくなると良いですね。

「掲示板より」

○○かあさん、こんにちは。
コメントありがとうございました!
今日は、なかよし保育でした。 これは、月1回、小中学校のお兄さん・お姉さん・地域の方に保育を体験してもらう日です。 園内のあちこちで園児たちの歓声が聞こえましたよ。 > 保育園で貴重な体験して、子供の気持ちがあっても、家庭でできてないと…
もちろん、家庭で出来ればいいのですが・・(笑) すべてを家庭で出来るわけではありませんよね。 うちの三人の子どもたちだって、水族館でホッケが泳いでいたらビックリ! ホッケは開いてあるもんだと思っていた?(爆) でも、一番感動していたのは、嫁さんなんで似たようなものですよね。 食に関わることを難しく考えないで、 テレビや絵本を利用したり、お散歩の途中で気づいた事をお話ししたり・・。 食に関わる事って意外と身近に多いんですよ。 といっても当たり前ですよね。 だって人間は食べなければ生きていけないんですからね。 お母さんたちも子どもと一緒に遊ぶ気持ちで食に関わって欲しいと思います。 そう言えば、第2回目のブリの解体ショウーのときは、 ちょうど園庭解放の日だったので、そこに来ていた未入園の親子も覗いていきました。 でも、真剣に見入っていたのは、子どもよりお母さん。 「わ〜すご〜い、おいしそ〜〜〜」と子ども以上に大騒ぎしていましたよ(笑) その姿を見いた子どもも楽しそうでした。 やっぱり食べる事って楽しいですからね。 ○○さん、△△さん、こんにちは。 コメントありがとうございました! 子どもへの教育という意味で「知育・徳育・体育・食育」ってよく言いますが、 その中でも「食育」は、基盤になるものだと思います。 「食べる」という基本があってこそ、体も心も成長するんですよ。 といっても「食育」をあまり難しく考えないで、みんなで一緒になって楽しんでやれると良いですね。 今回のブリの解体ショーでも初めは、 「魚嫌いな子を余計に魚嫌いにしてしまうのでは?」といった心配もありました。 でも、「この幼児期だからこそ大丈夫なのでは?」といった意見も多かったんですよ。 だって、この頃の子どもたちって、障害があって上手く歩けない子でも 顔に大きなアザがある子でもちゃんとお友達になれて楽しく遊べます。 確かに、初めは「なんで歩けないの?」とか「このアザなあに?」 なんて無邪気に聞いちゃうんですけど(笑) 周りにいる大人たちが適切な対応さえ出来れば、宇宙人とだって友達になれると思いますよ。 結局、園児たちは、「お魚の歯は、どうなってんの?」とブリの口に指を入れて大喜び!するわ、 「わたし、魚の目を食べたことがある!」と魚の目をみんなで触って大騒ぎ!するわで、 魚屋さんもビックリするくらい、魚に興味津々でしたよ。 その日の給食(ブリの煮付け)では、 いつも魚をあまり食べない子たちも積極的に食べてくれ、 魚が好きな子たちは、「僕のお代わりがなくなっちゃう!」とお代わりを取り合っていました。 ホント、みんなで食べることって楽しいんですね。