[働く母親を取り巻く空気?]('13/09)
 

 年のせいなのか?頭に血が上ったせいなのか?
4時に目が覚めてしまったので、また書いてしまいました。(笑)

 今回の曽野綾子氏の発言には、労基法からの視点も必要だと思います。
明らかに労基法違反の奨励をしているとした思えないような発言もあります。

また、私が恐れていることは、このような考えを依然として持っている
じじぃやおやじたちとそれに付随しているばぁさんやおばさんたちが
まだまだ権力や財も持ち、発言力もあるということです。

そして、働く母親バッシング発言を読んで大きな声では言えないけれど、
内心しめしめと考えている人たちも依然として多いということです。
いくら女性の権利としての法律を作っても結局、
このような見えない空気や雰囲気が職場や家庭、社会に漂っている限り、
女性が一人の人間として生きていこうとすることにさえ、
いろいろな重荷を背負っていくことになります。

保育園でたくさんのお母さんと接しているとその能力の高さに驚かされます。
(三カ国語ペラペラのお母さんが介護職員のパートです)
でも、一度退職したり、パートになったりすれば、
その能力を生かすことが難しいのが現実です。
また、女性自身も男性と比べると出世欲や権力への執着が少ないために
そんな現実を受け入れている面もあります。
(こういうことが良い場合もあります)

原子力村も全柔連(セクハラ・パワハラ・助成金の不正受給)もみんな男性社会
が起こした問題です。
首脳陣に女性がいれば、ここまで問題がひどくなることはなかったでしょう。

そして、このような硬直した組織を壊す一歩が出来るのも女性です。
厚生労働省元局長・村木厚子さんが逮捕された事件
(大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件)でも
証拠が改ざんされていることを知った女性検事が
職をかけて上司に抗議したことがきっかけとなり表面化したようです。
全柔連の問題も女性選手たちが抗議したのが発端でした。
出世欲や権力・会社にしがみついている男性には、なかなか出来ないことです。

前の投稿で経済面から考えても女性の社会進出は必要と書きましたが、
実は、社会秩序を守る上でも女性の社会進出は必要なんです。
男だけに任せていれば、そのうち戦争だって始めちゃいますよ。

2歳のお子さんを保育園に預けようとしたお母さんが
旦那の祖父母に反対されて泣く泣く入園を取りやめたなんてことも珍しいことで
はありません。
「子どもがかわいそうだから・・」「子どものためにならない・・」
三歳育児神話もそうでしたが、もっと現実や子どもの姿を見てください。
空気や雰囲気に流されないでください。

どんなことをしても仕事にしがみつけ!なんて言うつもりはありませんが、
それぞれの家庭環境や子育て環境を考えながら女性が不利益を被らずに
生きていくためにも、この見えない空気や雰囲気こそが大切なんですね。