愛知県における保育中の事故に関する実態調査(全文)
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平成25年10月9日から11日まで 全社協・全保協・全国保育士会が主催する
全国保育研究大会が愛知県でありました。

地元開催でしたので愛知県で分科会をひとつ持つことになり、
第8分科会「保育園の安全管理〜子どもの命を守るために〜」を開催することとなりました。
(私はワーキングチームの一員なので、司会という立場で参加)

一年前に分科会のためのワーキングチームを立ち上げ、
愛知県内すべての保育園(1,226施設)に 「保育中の事故に関する実態調査」を行い
1,109施設より回答(回収率90.5%)がありました。

この報告集を元にして碧南市「保育事故」第三者委員会委員長の
桜花学園大学特認教授の近藤正春先生に講義をしていただき、
その後、全国私立保育園連盟顧問の上田敏喜弁護士にもお話をしていただきました。

午後は、参加者(153名)がグループに分かれて討議を行い、
最後にまとめと講評で終わる予定だったのですが、
死亡事故を起こしてしまった碧南市のかしの木保育園の園長先生が参加されていて
「もし、よろしければ発言させてもらっても良いですか?」 という申し出があり、
分科会の最後にお話をしてもらいました。

園長先生は、事故の起こった経緯や様子をお話しされ
「尊い命は戻りません、みなさんの園では絶対にこのようなことが起きないよう にしてください」
と深々と頭を下げました。

この魂のこもった一言一言は、参加者全員の心を確かに揺さぶりました。
不覚にも私も司会という立場を忘れ涙がこぼれ落ちてしまったのですが、
見れば、参加者の多くも同じ気持ちだったようです。

とっても疲れた三日間でしたが、
それ以上に実のある三日間でした。