ペイントの裏技(2010年改定)

 

 高機能のグラフィックソフトがたくさんある中,Windowsに付属しているペイントブラシの出番は少なくなりました.でもちょっとした図を描くときにはやはりあったほうがいいです.ペイントには基本的な機能しかついていませんが,ちょっとした裏技を使うと便利な場合があります.それを紹介しましょう.

 

1.    直線をきれいに引く

 これは良く知られた機能ですが,直線を引くときにShiftキーを押しながらドラッグすると,垂直な直線や水平線がきれいにかけます.45度の線もきれいにかけます.

2.    円や正方形をかく

 これも直線のときと同じようにShiftを押しながらドラッグします.

3.    右ドラッグ

 図形を描くときには一般に左ドラッグを用いますが,右ドラッグを用いると背景色で描きます.塗りつぶし機能の場合は右ドラッグで,描画色と背景色が入れ替わります.

4.    消しゴムの右ドラッグ

 消しゴムの右ドラッグは描画色のみ消します.普通の左ドラッグでは全て消してしまいますが,特定の色だけ消したい場合に便利です.補助線をあとで消したい場合などに使えます.

5.    コピーの技

 範囲指定してドラッグするとその範囲を移動できますが,Ctrlキーを押しながらドラッグするとコピーができます.また,Shiftキーを押しながらドラッグすると軌跡が残ります.ドラッグのスピードを変えることによって軌跡の出方が変ります.

6.    正多角形を描く

 正多角形を描く機能は残念ながらありません.Wordのオートシェイプには正多角形の機能がありますから,それをコピーアンドペーストすればペイント上に正多角形がかけます.ただし,この正多角形は完全に正確ではなくほんの僅かにずれている場合があります.(word2000)

7.    虫眼鏡で10倍の拡大をする

 虫眼鏡では通常8倍まで倍までしか拡大できませんが,×8と言う表示の少し下をクリックすると10倍の拡大ができます.Vistaでは虫眼鏡の倍率はスライドバーになったので,この技は使えなくなりました.

8.    輪郭を壊さないように着色する

 輪郭を描いたあと,全てを選択してコピーします.それから着色を行い,透過モードでペーストすると,輪郭を上からかぶせたようになり,輪郭が壊れることはありません.背景色と描画色を入れ替えると,輪郭の色が変りますが,こちらのほうはあまり使い道がないかもしれません.

9.    ブラシや消しゴムの大きさを自由に変える

 XPの場合,Ctrl+テンキーの+で大きく,-で小さくなります.意外と便利です.Vistaでも同様です.また,この技は消しゴムだけでなく太さを変えることのできる機能全てに使えます.鉛筆,ブラシ,エアブラシ,直線,曲線,楕円,四角などです.また,ノートのようにテンキーのついていない機械ではNumLockキーを使えば同様に行えます.

10.      この大きさを変える機能は5.のコピーのときに使えます.範囲を選択してかCtrl+テンキーの+で大きく,Ctrl+マイナスで小さくなりますが,連続的ではなく段階的なのが難点です.コピーペーストだけでなくカットペーストにも使えます.

11.  3の色

 カラーパレットからCtrlキーを押しながら選択(右クリックでも左クリックでも同じ)すると,3番目の色が選択でき,描画色,背景色の周りに表示される.描画するときはCtrlキーを押しながらドラッグする.スポイトツールにも使える.

12.  図形を回転させる方法

 これは,手順が複雑なので別のページにしました.

13.  図形を回転させる方法(2)

 上の方法は初期のペイントのもので,今は選択した部分だけ傾斜できるのでもう少し簡単に回転できます.こちらのページをご覧下さい.