Camera Specs

Lomo(ロモ)LC-A

 LOMOというのは、レニングラード(現セントペテルスブルグ)の光学機械組合の略称で、ソ連の崩壊に伴ってカメラ生産も縮小(停止?)された。ウィーンの人たちがこのLC-A(Lomo Compact Automat)というコンパクトカメラの「味わい」が気に入って、Lomographic Societyというものをつくり、会員にLC-Aを配布したりLC-Aで撮影された写真を集めて展覧会を企画したりしている。詳しくは、Lomographic Societyのホームページを参照して欲しい(英文)。このカメラは、ウィーンのSocietyから通信販売で購入した(1500 オーストリアシリング=約15,000円)。今ではあちこちで買えるらしい。日本のホームページLOMOGRAPHY JAPANにショップリストがある。

 カメラとしては、32mm f2.8のレンズをもち、目測焦点・プログラム露出の簡単なものである。カメラ正面の盛り上がった部分の底部にレバーがあり、レンズとファインダの「おおい」を機械的に開閉する。上図のように開閉の途中にちょっとMade in Russiaというのが見えるのがご愛敬だ。写りの質自体は、現代のJapanese Compactの比ではないが、何となくモワモワしたボケの雰囲気がおもしろい。しかし何といっても、一番気に入ったのはウィーンから届いた封筒をあけたときに出てきたカメラのパッケージである。

purchased through mail order, 17 July, 1996

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Summicron 5cm f2 (Nr. 1363987)

 何年か前に名古屋・栄・丸栄の中古カメラ市で、購入したレンズだが、帰ってきてよく見ると、中玉にうっすら曇りがある。少し気になったが、CLEに付けて使ってみると、なかなかピシッとした描写で、それなりに気に入ってときどき使っていた。が、やっぱり逆光に弱いようにも感じるので、機会があれば修理しようかなと思っていた。
 このところ、カメラ雑誌などで中古カメラ専門会社の「関東カメラサービス」の名前をよく目にするのと、記事によれば、ズミクロンに発生する曇りの除去などは得意であるらしいので、横浜に行ったついでに持っていって修理を依頼した。川崎の工場街の一角、線路沿いの少しうらさびしい場所にこの会社のビルは建っていたが、いったん中にはいると、評判に違わず、「中古カメラ修理」ということばの響きからはほど遠い、近代的ファクトリーであった。
 受け付けで、症状(中玉の曇り+鏡胴のガタツキ)をいうと、係りの女性が奥へ持っていって技術者のご託宣をいただいてこられる。「再研磨と調整でコレコレ」という、買った値段の半分近くのちょっとした金額が告げられるが、わざわざ川崎まで行ってそのまま持って帰ってくるわけにはいかない。「ぉ、お願いします。」といって修理を依頼してきた。期間は約1ヶ月。
 ちょうど一月たった頃、宅急便でブツは送られてきた。納品書によれば中玉のくもりに加えて、後玉のコーティングも不良であったのを、どちらも研磨、再コートした由。まさにチリ一つない仕上がりでありました。鏡胴を沈胴した状態から引き出してロックしても、まだ少しがたついていたのが、びしっと固定できるようになった。ヘリコイドの回転自体は少し重いくらいになったが、これは好みの問題だろう。まだ、撮影には使っていないが、吉日を選んで使用してみることにしよう。なんか、ほかのカメラやレンズも出したくなってきてしまった...
ちなみに、同社の連絡先は:

(株)関東カメラサービス
〒210−0026 神奈川県川崎市川崎区堤根49−1
tel 044-541-8111, fax 044-541-8116

refreshed on 1 November, 1996

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