フローデ(ソンドレ・ノルハイムの額の前で)

峰の原テレマークスキーフェスティバル


2001年2月3日(土)−4日(日)
峰の原高原スキー場



3回目を迎えた峰の原テレマークスキーフェスティバルが、開催された。先週、先々週と週末にドカ雪が降って交通が混乱したが、幸い穏やかな天候に恵まれた。昨年に引き続いてノルウェーのフリースタイルテレマーカー、フローデが来日して、ゲレンデを駆け回り、ジャンプするデモンストレーションを見せてくれた。また、今回はシンボルマークが作られて、ゲレンデの目立つところにテレマーク姿のマスコットをあしらった大きな看板が立てられ、雰囲気をもりあげた。例年のように、講習会・試乗会・パーティー・抽選会・ファンレースという内容の2日間に150名以上の皆さんがエントリーしてくれた。



今回のシンボルマーク
試乗会でお目見えしたリンケンビンディング
講習会は、初心者、初級者は班ごとの講習、中・上級者はステーション方式で、土曜の午前午後、日曜の午前におこなった。ステーション方式というのは、ゲレンデに設定された待ち合わせ場所に生徒が適当な数集まると、出発して一回の講習を行うという、タクシー乗り場のようなスタイル。初級の班も固定したものではなく、都合と好みにあわせて出入り自由。このほか、土曜午後と日曜午前には「フローデと滑ろう」があり、集合場所に集まった人たちと一緒に滑りながら、フローデがワザを披露した。また、昼休みにはジャンプのデモがあり、常時、試乗会も開かれているという、結構忙しいプログラムだった。

峰の原のゲレンデは、比較的こぢんまりとしていて、全体がほぼすりばち状になっているため、参加者同士がバラバラになりにくい点で、このようなイベントには適しているように思った。

試乗会で気になったモノとしては、ノルハイムご持参の「リンケン」ビンディング。ノルウェーの小さなメーカーが新しく開発したステップインビンディングだ。詳細は、ウェブページで説明されている(ただし英文)。スカイホイよりもシンプルな作りで、すっきりとしたデザインのわりには、靴の下の部分のプレートは剛性がたかくしっかりしている。セイフティーという点では、スカイホイのような横方向の開放はなく、かかと部分の開放があるのかなという程度に見受けられた。正式輸入時に詳しい情報が伝えられるだろう。来シーズンに期待したい。

各スポンサー提供の賞品と、
乾杯の音頭をとるフローデ
夜は、ゲレンデ内のレストランみねで、ワインパーティーと抽選会。主催者モッチが各スポンサーから集めに集めた賞品を、ひたすらバラまく。入場の時に番号札を配っておき、各スポンサー代表が賞品の説明をしながら抽選して当たった人の番号を発表するという、きわめてシンプルなシステムだ。番号を聞き逃すと何ももらえないので、うかうかおしゃべりもしていられないという緊張感のただようパーティーである。ロストアローのI氏の説明は特にすごく、「次はなーんと●●●でーす。これ、ほしいですかーぁ。」という雰囲気のもりあげかたは、話に聞く催眠商法のようで、どこかでアルバイトしていないかと心配になった。昨年は、フローデの友人のヨアンが、「チクチクしない羊毛下着」をパーティーの後で売り出していたが、つい皆行列を作っていたのは催眠術にかかっていたのかも。今年はビデオの販売があったがそこそこ売れていたようだ。こういうときは何か気が大きくなりますね。私も「BAKE」という北海道の人たちのビデオを買ってしまった。カムチャッカでの滑りが良かった。

ファンレースの表彰式
背景がシンボルマークの看板
日曜は、午前の講習に引き続いて、午後はファンレース。いつものように、スポンサー代表が滑ったタイムを目標として、それにできるだけ近い人が勝ちというもの。残念だったのは、フローデが直前のデモで転倒したダメージで出走できなかったこと。代わりに友達のリサが滑ってくれたが、ちょっとタイムがのびなかったため、目一杯速く滑ってくれた人の中には、速すぎて賞品を逃した人もいた。6旗門の簡単なコースとはいえ、コース上で転倒する人は誰もおらず、後ろ向きにゴールするなど、いろいろな芸を見せる余裕の人たちもたくさんおり、参加者のレベルの高さがうかがえた。ちょっと前のTAJのレースのシチズンクラスとは、もうぜんぜん違う。道具の進歩が大きいと思うが、テレマークスキーというものが、誰にでも楽しめるスキーになったのだなあというのが、古手の間での感想だった。

表彰式の後では、いつも撮り損ねている集合写真を撮影した。3時からの表彰式まで残っていてくれた人たちだから、全員ではないにせよ、結構なボリュームだった。二日間楽しんでもらえましたか。

参加のみなさん


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