ADSR1

回路

 タイマーIC、NE555を使用したADSRです。
本機では、入力は基板上2つ存在しています。
ひとつはGATE信号であり、もうひとつは接続はされていませんがトリガーです。
即ち、このADSRは、マルチトリガーに対応しているものです。
回路は簡単で、正理論を反転させ、ダイオードORでORを取るだけです。
しかし、他のモジュールではマルチトリガーに対応したものが無いことから、基板上の実装のみを残して、実際には使用していません。
 各パラメータは最大10秒としていますので、タイミングコンデンサはタンタルCの10uFを使用しています。
タンタルCは故障モードがショートになるため使用を嫌う向きもありますが、アバウトとは言え時定数回路ですから電解コンデンサは不向きで、各種フィルムコンデンサでは外形が大きくなりすぎることなどが悩ましいところです。
メーカ製シンセでもタンタルCを使用していますが、不適正な機種も多く存在します。
タンタルコンデンサは、メーカ資料からも実際に印加できる電圧は、コンデンサの耐圧の3分の1以下となっています。
従って、アタックからディケイにかけて、10V以上で遷移するADSRでは最低でも35Vの耐圧が必要となります。
本機では、50Vのものを使用しています。
 VRは、1MΩAカーヴのものが入手できないことを考え、2MΩBカーヴVRに2MΩ固定抵抗器を並列で接続する方法を取っています。
当初は、VCEGとして構成することを考えていましたが、2MΩBカーヴVRなら手に入れるのが容易であったために考えたものです。
出力は、2系統持っています。

調整

 このモジュールは、特に調整する箇所はありません。

 

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