Output Stage
回路
本システムの各モジュールの出力は10Vppです。
このままでは、録音するにもモニタするにも大きすぎてしまい、最悪の場合、機器を破壊してしまうことにもなりかねません。
そこで、調整用に抵抗でアッテネータを構成し使用していましたが、誘導ノイズを拾うなど非常に使い辛く、調整も捗りませんでした。
そこで、計画を前倒ししてVCO製作時点で、この出力段を製作しました。
回路は簡単で、バッファーで受けた信号をスイッチで切り替えて、アンバランス出力の時には抵抗による分圧でアッテネートします。
バランス出力の場合は、アンバランス−バランス変換回路を経てトランスで減衰させた後、出力インピーダンス600Ωで送り出します。
バランス側の出力抵抗が150Ωになっているのは誤植ではありません。
なお、このモジュールには、新日本無線のMUSES8920を使用しています。
このICは初段の電流を多く流すという手法を取っていますので、非常に低音が出るオペアンプです。
この段で、それなりの音作りの傾向を決定することができますので、好みのオペアンプを使用すると良いでしょう。
系はACアンプ構成になっていますので、好ましいとは思えませんがバイポーラ入力のものでも使用可能です。
調整
調整箇所は特にありませんが、オフセットなどは確認しておきます。
各出力の周波数特性は下図の通りです。