電源回路

回路

 通常、アナログシンセサイザーには、トランスを使用したリニア電源が組み合わされます。
事実、これまで、三端子レギュレータICを使用するものの、トランスを用いた電源を製作してきました。
今回は、スイッチング電源を採用しました。
スイッチング電源を使用する際には、自身の各アナログモジュールだけでなく、他の機器に影響を与えないことが重要です。
そこで、スイッチング電源そのものを金属製シャーシに入れ、ACインレットにはACラインフィルターを挿入しました。
これで完璧に十分とは言い切れませんが、今のところ問題もなく使用しています。

実装



スイッチング電源を2基、シリーズ接続して±12Vを作っています。
メーカーの仕様書を見ても、この使い方ならば可能と記載されていますので、基板タイプの同じものを2個購入しました。
手持ちのケースに入れて、使用します。



ACインレットには、ACラインフィルタが内蔵されているものを使用しました。
奥行が必要なので、別個にした方が良いかもしれません。
また、フューズも使用します。



フロントパネルには、電源スイッチとパイロットランプを取り付けます。
特にレタリングなどは施していません。
また筐体内部では、メンテナンス時、故障時などを考え、トラブルなどの切り分けの指標となるようにLEDを点灯させています。
これが紫の時には正常、赤または青の時はどちらかのラインに電圧が来ていないことを示します。
同時に、ノイズを抑えるためにも、電解コンデンサを接続しています。




調整

 このモジュールは、特に調整する箇所はありません。
しかし、必ず電源電圧のチェックは行います。




元のページに戻る