VCF1

回路

 moogタイプのトランジスタラダーVCFです。
アンチログ用のペアトランジスタにはCA3046を使用し、CA3046の残りのトランジスタを使って恒温槽を形成しています。
実際の使用にあたりゲイン不足を感じましたので、出力段でのゲインを変更しました。
カットアンドトライで確定しています。
 VCFの動作そのものについては、他のサイトでも多く語られていますのでそれらを参考にしてください。
なお、トランジスタについては、特に選別は行っていません。
hFEの低いランク(Y)の同一ロット品を多数購入してありますので、任意のものを使用しましたが、特に目立った不快な歪などは感じません。
実際のところ、この種の回路について、同一ロット品ならば概ね特性も揃っているなどのレポートがありますので、大丈夫だと思われます。
但し、リード部品は縮小の方向にあり、今回使用した2SC1815も既に廃品種となっていますので、場合によっては入手できないかもしれません。
これら汎用品の同等品は知られていませんが、数多く存在しますので、手に入るものを使用します。

プリント基板

 プリント基板は、VCOと同じくオリジナルです。
PCBEを使用しました。
アンチログ部は発熱しますので、出来れば実装上の上部になるように配置します。
ラダー部のトランジスタについては、特に熱結合を要しません。

調整


 負帰還をいっぱいにかけ発振した状態にして、オクターブ調整を行いました。
エンファシス(レゾナンス)の調整は、つまみを右に回した状態で発振するように調整します。
また、オフセットの調整も行います。
 

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