(2)縄巻き

 

 

 

手筒作りの一番大変で、ひたすら楽しい一時(と言う人もいる)。

かがみの入った竹に縄を巻くだけだが、この巻き方は町内、地域によって異なります。

前夜から竹に水を入れ、一晩おき、竹に穴、割れがあるか確認する。(町内によって異なる)

最初に竹をくるむ。材料には砂糖袋、むしろ、麻袋等。直巻の町内もありいろいろです。当町内は以前麻袋を試用してた。高価になり手に入らなくなったので今は砂糖袋を切って使用している。その後細縄、中太縄で二重に巻き込。木槌でたたきながら縄目を堅く締め付け不慮の事態に備える。

(手筒は最後に黒色火薬で紙鉄砲のように音を立てて詰め物が飛び出す。この時、下を詰めすぎて飛び出せないと、上に抜ける。このときかがみも一緒に吹き飛ばすので夜空に燃えた皿の様な物が飛んで行く。不幸に上も堅いと横に抜けることになる。竹を裂き縄目の間を抜け、爆発と同時に炎が飛び出し、運が良ければ火傷と打撲だけですむ。また、火を付けた瞬間に一気に火がまわることもあり、このときも横に抜ける。上の場合は警察のチェック、横の場合は、はぜたと思うまもなく警察に取り囲まれます。)

(1)砂糖袋で筒をくるむ

(2)細縄を巻く 

(3)太縄を巻く

(4)火で焼き余分の藁くずを燃やす

(5)祭礼前日までに役員が奉納順番と奉納者の筒を決定する。全員がはらはらドキドキの筒決めは当町内は役員特権。

縄巻きはたいてい巻く、叩く、回すの3人一組となって行う。縄の最初と最後の止め方は、麻ひもや針金等で固定する。

細巻はひたすら巻く、叩く、回すを繰り返す、特に回す動作は普段してないので、翌日から筋肉痛が始まる。叩くを真剣にやると豆ができるし、回すも縄で細かい擦り傷ができるし、楽しむためには苦痛もやむなし。

太縄巻は、頭の形を決めるに手間取る。途中で上持ち手を作り、最後近くで下の持ち手を作る。この作り方も地域差がある。また巻き方も両手で横に構えて奉揚する(写真)処とか膝の間に抱えるとか、によって、巻上がった姿は異なる。

ヨウカン(ミニ手筒)作り

本年は保安距離に余裕があるせいか、ヨウカン奉揚も許可が下りた。普通手筒は5斤前後詰めるがヨウカンは1/4斤、1/5斤を詰める。

縄巻き機械

本数が多いと非常に重労働であるため、ある手筒町内が作った巻取り機械。これで中間仕事が大幅に短縮された。しかも良く締まる。

 

 


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