□□□□□□□          □□□□□□□         2003年日帰り登山 □□□□□□□          □□□□□□□ from 豊橋市 ================================================================ 2003年1月8日(水) 明神山 1016m 単独 快晴 無風  ================================================================ 昨日には寒波が緩むという予想だったので、期待して出かけた。 いつも来るのが遅くて12時出発の午後2時過ぎに山頂の繰り返しなので今回は 一時間早くでた。新城過ぎから畑の日陰や道路には白いものが残り不安だったが、 乳岩口まで安全に入ることが出来た。 今回も鬼岩手前から積雪が始まった。足も軽く鬼岩乗越ましで一気に行く。 まだ12時23分だったので尾根コースなら一時間もあれば登れるので 同じだろうと想像して栃木沢方向のバリエーションルートに歩き出してみた。 残雪と枯れ草林の陽当りの良い巻道を行くと栃木沢コースと中道コースの分岐に出た。 目の前に山頂の隣の鉄塔があり、もうまもなく登頂してしまいそうな気がした。 これではとても鍛練にはならないと不満を感じた。 分岐からは林の中を残雪で隠された道らしき雰囲気の空間を捜して登った。少し登ったと思うとまた下ったり 平行コースに出たり、けっこう凍った斜面を横切ったりで緊張した。 おまけに急登はあまりないのに、山頂直下を巻いて行くため以外に時間がかかった。 やっと稜線直下の栃木沢コースの分岐に出、一安心。 ココからやっと急登が始まるのだが、山頂まで一息なのでもの足りない。 2時過ぎに山頂到着、平日には珍しくこの時間に人がいた。好天気のせいかそれとも正月か。 下りはいつもの馬の背から六合目コースを鬼岩まで走り下りた。 このコース昨年最後に比べて、積雪が少なかった。 この時期には珍しく汗をかいてしまったけど足は快調だった。 2003年まあまあのスタート。 11:01 乳岩口出発 12:23 鬼岩乗越 12:48 栃木沢中道コース分岐 13:52 稜線下の分岐 14:11 山頂    14:26出 15:28 ハイカラ岩 15:34出 16:21 下山完了 ================================================================ 2003年1月15日(水) 明神山 1016m 単独 晴 少風  ================================================================ いつもより更に1時間早く出発。 今回は久しぶりに無雪状態だった。時間に余裕があるのでコースをイロイロ確認しながら登下山。 尾根上のコースは出来るだけ尾根に従い、またPalmのGPSを持って行ったので位置情報を確認しながら 楽しんだ。 結果的には、貸し切り状態の山歩きだった。 山頂からは今回も南ア、富士山、御岳、八つ等雪景色が遠望できた。 気分的には携帯のストラップが切れたり、Palmを2m程落下してヒヤッとしたり、 いつも食べ物を購入する地元の店が臨時休業だったりで散々だった。 10:11 乳岩口出 11:30 鬼岩乗越 12:28 六合目分岐 13:10 山頂 13:37 15:50 下山完了 ================================================================ 2003年1月22日(水) 本宮山 (南南西尾根) 単独 晴 微風  ================================================================ お昼に長山のウオーキングセンターに着いたら、駐車場は満杯。 用を済ませて南南西尾根の方へ向かう、地図を見ながら宝川方面と別れ林道を少し行くと 丁度荒沢川を横切る手前に一台分の駐車スペースが在った。 目の前の尾根にどこから取りつこうか暫し迷ったが、一気に斜面を登ることにした。 (少し戻れば素直に取りつくことが出来たけど) 取付点が約150m,30m程枯れ草と枯れ木に滑りながら急斜面を無理やり登って胸までの低草木類の尾根に出る。 少し登り200mあたりから低草類が消え枯れ木の間を尾根に沿って登って行けるような跡らしきものが感じられるようになる。 この辺から木に赤テープが時々巻いてあり、同じような事を考えル好き者が登ってるみたいだ。 枯れ松林(松くい虫かガサガサ状態)をゆっくりツメ300m付近で小丘を越え右折するように尾根は続く。 350mあたりまでは足場は余りよくないけど、尾値幅も狭くなり分かりやすい登りだ。 380m付近で一つピークを越えちょっと下りここから550mまで一気に登るようになる。 この尾根は視界はきかないけど200mから上では季節的に人間一人分くらいの空間が常にあり 所々ではゆっくり休憩できそうな場所も在り気分は楽だった。 また、上空も開いてるのでGPSも感度良く常に位置確認が出来助かった。 更に近場の山なので携帯も常時バリ3だった。 時々見える隣の尾根がせり上がってきたなと思ったころ林道のカーブミラーが正面に見えだす。 そこから50mほど尾根幅が広くなった斜面を攀登るとコンクリートの電信柱の場所に出た。 横を下りて林道に到着。 そのまま国見岩の方へ向かう。 500m程登り歩くと林道が終了し国見岩宝川コースが始まる。 真新しいチェーンが要所要所に設置してある。また木々にはこれも真新しいテープが貼ってあり歩きにくいけども迷うことはない。 地元ガイドに紹介してあるので、事故対策(訴訟対策)だろうと思われるがココまでは必要ないと思われる。 急な沢筋を一気に下って行くとあっけなく林道に出て終了。小憩して急な林道を車のトコまで速足で戻り帰路に着く。 メインコースは商店街以上に人で賑わってるけど、このコースは貸し切りだった。 こういったコースはこの季節しか出来ない。ウットウシイ草木も成長前だしブヨやウンカ蜂蛇もいないし、 クモの巣もないので安心して薮の中に足を突っ込んだり木々の間に平気で身体を飛び込ませたりできた。 本宮の湯は水曜定休だった。 12:04 荒沢川橋手前を攀登る 13:24 林道に出る 13:30 14:22 宝川林道に出る 14:34 14:55 下山完了 ================================================================ 2003年2月12日(水) 明神山 1016m 単独 晴 少風  ================================================================ 昨日天気予報は今日は快晴と予報。但し北西の風強く寒いと。 乳岩からいつものように登り始めたが、暑い暑い。 樹林の中は風もなく、この一月の間に枯れ木朽ち木の伐採と登山道の枯れ葉を整備したようで 初めて土の見えた明るくなった登山道を登った。 また、急な温度上昇にもかかわらず、小虫は未発生で快適だった。 肝心のPalmのGPSが電池切れで役にたたなかったので、栃木沢コースはやめていつも通りに登った。 山頂が風が冷たい程度で尾根はそよぐ程度だった。陽気な馬の背で少しゆっくりし下山した。 本日も貸し切りであった。 11:00 乳岩出 12:04 鬼岩乗越 12:53 六号分岐 13:30 山頂  13:40 15:45 下山完了 ================================================================ 2003年3月5日(水) 鍵掛山 587.8m 妻と 晴 少風  ================================================================ 三河川合手前信号から右折斜めに林道に入る、舗装してあるけど落石だらけの林道を終点まで入る。 そこから直ぐに稜線に向けて登りが始まる。 冬枯れのせいか、登山道が整備してあるせいか歩きやすい単調な急登を40分弱繰り返すと鞍部にでる。 そのまま20分程ヤセ尾根上の木立の間をぬって行くと一登りで山頂にでる。小一時間の軽い登りだった。 4〜6人ほどゆっくりできそうな岩の上だ。 明神山方面の見晴らしは良い。そこそこ陽射しもありしばらくのんびり過ごした。 11:46 林道終点出発 12:22 尾根上の鞍部に出る 12:40 山頂    13:10 13:43 下山完了 ================================================================ 2003年4月9日(水) 鹿島山 912m 単独 晴 少風  ================================================================ 昨夜Palm用GPSの地図を切出し(明神山)、この実験を試用と思っていたが 朝立ち上げたらエラーばかり。旧バージョンでなければ動かないと気付いたが 捜すのが面倒なので他の山に行くことにした。 以前岩古谷山に行った時に気になっていた鹿島山に行った。 今回は田口から東に入り和市の駐車場に車を置き、早速登る。 民家の横から杉林の中に入り込み、昨晩の雨で少々ぬかるんだ登山道を登る。 林道を横切り、少し登ると更に林道を横切る。単調な登りだけど陽が当たらず 温度も上がってないので汗もかかない。おかげで季節的にウンカや蜂などが活動してるはずなのに 気にならず助かった。やがて水場がありその先で池葉守護神社の前の林道に出る。 林道を数メートル程行くと、右手に登山道あり林道の先には神社と広い広場と簡易トイレがる。 神社付近が標高約710mくらいなので山頂まで200m程を一気に登る。アルプスで稜線上の一ピークを越えるようなもんだ。 気持ちの良い単調で段差もない一気の登りのため、30程で山頂に着いてしまった。非常にもの足りなかったが 久しぶりだしスタート時間も遅いのでこの先の大鈴山行きはやめた。 下山した後、車で林道を上って神社まで入ってみた。最後の3キロ程の林道は無舗装ではあるが無難に通行できた。 神社前の静かな日溜まりで装備を外してたら徐々に段々気付いたら大集団の蚊に囲まれてしまった。やつらは熱に反応して 集まってきたのか。落ち着いて休息もできない。 12:45 和市駐車場前出 13:15 神社前通過 13:46 鹿島山山頂 14:07出る 14:30 下山完了 ================================================================ 2003年4月16日(水) 岩伏山 982.9m 単独 晴 無風  ================================================================ 今回も昨日雨、でも朝から快晴。温度はどんどん上昇。 西名倉から案内板に導かれて良く整備された津島神社下駐車場に到着。 神社の横から登り鉄塔を過ぎると茶臼山有料道路を横切る。 目の前にある案内板は下山路となっているので30m程先の所から登りにかかる。 薄暗い樹林帯を沢に沿って登る。直ぐ岩伏観音や山姥洞窟横を通過し風も通らず蒸暑い沢筋を登ると 沢の前方が崩壊したところで左岸に渡りしばらく急登する。やがてなだらかなハイキングコースとなり 湿地帯のような場所を通過すると作業小屋らしきものがある。横には天然ワサビ自生地の看板もある。 もう少しなだらかに歩いていくと岩古谷山でもそうだったけど矢作川水源の看板がある。 水源からちょっと林の中を登ると八合目の鞍部に到着。ココから稜線に沿って笹で被われた蹊を登る。 一コギで山頂に到着する。今日は風もなく陽射しもキツク暑い。 面の木峠の見晴らしも良くしばらく休息する。山頂の捨て登頂記念版をみるとちょっと前に17人もの 団体が登ってた。まるで遠足だ。行きあった人たちはにはいい迷惑だ。 以前も青崩峠のノートを見たときに数十人の大団体の記録があったがヨク平気で集団登山をやるもんだ。 山は団体で貸し切るものじゃない、一人(数人)で貸し切るもの。 下山は南側の一気に下るルートにした。足下に国道を見ながら松林の尾根筋を下る。 笠石を過ぎ所々にある奇岩を巻ながら途中ルートの分かりにくいトコもあるけど尾根筋から沢筋に入り再び尾根に戻って下り終えた。 今回はvisorにつけたGPSで観測しながら登った。木々の間から青空が見えていたので受信状況はよかった。 地図は前日にマップカッターで岩伏山部分だけを切り取ってVISORにインストしておいた。 ほぼ現在地を示しており自己満足。 11:30 津島神社出 11:45 山姥洞窟横通過 12:07 作業小屋通過 12:13 矢作川水源地通過 12:16 八合目鞍部通過 12:27 岩伏山山頂    12:43 出 12:53 笠石通過 13:20 下山完了 もう一本ヤって行こうと思ったが何となく引き返した。家に着くと嫁が父が昨日から何も口にしてないというので 病院に連れていく。点滴後即入院。個室しか空いてない。 子供が社会人となり結果的に休みが私と重なりあったため車を取られてしまった。 思いつきで出掛けられなくなってしまった。 近年年配者の登山やハイキングがブームになってる。山で出会うとそろいの装備で決めた人たちばかり。 単独の年配者も格好は決まってる。絵に描いたように教科書通り。 そういえば私は、冬山以外は衣装は普段着の使い捨てばかりだ。学生ズボンは全部山で使い果たしたし、 上着は売れ残りを片づけていった。 足元は最初は運動靴、スリッパ、そしてキャラバンシューズを経て卒業時には念願のビブラムの登山靴。当時一時間100円のバイトで 買った思いでの靴だ。徐々にコッフェル、ラジウス、シュラフと揃え装備が1通り揃ったあたりで冬山に参戦した。 それはいつまで山行するかも解らないのに高価な道具類を揃えるのに躊躇したからだ。次の山行を計画する度ごとに増やしていった。 当時は山行といえば縦走が当たりまでだったのでその日のメインの山頂で何を食べるかも楽しみだった。 子供の時に一つまるまる食べさせてもらえなかった蜜柑の缶詰めとか、みつ豆の缶詰めを陽光浴びた静かな山頂で食べるのが至福の時だった。 また当時は米持参の自炊が当然なので登りは安全と贅沢の分重たかった。 学生時代は天気に関係なく出掛け時間はたっぷりあったので雨なら食料が有る限りひたすら停滞した。 最後の山小屋では次に利用する人のために持っていった食料を置いていくのがルールだった。(ゴミをおいてくのではありません) 今思えばたっぷりあった時間と若い体力のおかげで危険な状況も危険と感じずに通過しそれを自分なりの経験としたようだ。 03/5/6 父老衰で死亡84才 ================================================================ 2003年5月21日(水) 富士山  3776m 単独 晴 少風  ================================================================ ボチボチ疲れも取れたかな、と富士山に恒例の体力テストに行った。予報通り午前3時までは小雨模様だったが 5時にはスッカリ晴れ上がっていた。普通人は一生に一度登れば二度とは登りたくないと言うほど私だって好きでない 山の一つではあるが、年代の体力測定には丁度良いので…北岳は楽しむ場所なのであそこでチェックはしたくないし。 結論は昨年同様、同じミスをやってしまい顔が酷い火傷状態だ。学習無し。体力はガタ落ちだった。 六合目から残雪プラス新雪で歩きにくくはあったけどバテタ。一番最初にスタートし次の便の連中にも追い抜かれ 最後に登頂最後の下山者になってしまった。しかもこの時期は歩いて下山するよりスノボー、スキーで一気に消えてしまう 人たちが増えた。  ================================================================ 2003年7月2日(水) 本宮山  789m 単独 曇 無風  ================================================================ 六月は雨が多く道路も閉鎖がちで毎年出掛けられない。ウオーキングしててももの足りないので本宮山に行った。 昨年のこの時期にも本宮山に行っていた。昨年は暑さに慣れるために行ったと思う。 午後1時半から登り普段と異なり、段差の一番大きいところを求めて登った。高山では腿をあげての山登りが 多くなるので練習。おかげで1時間半もかからずに山頂に着いてしまった。直ぐ下山。二時間半あまりの歩きだった。 当然、休憩無し。 ================================================================ 2003年8月2日(土) 塩見岳  3052m 単独 曇 無風  ================================================================ とうとう週末デビューをしてしまった。今年は天気が不順なので 天気図をチェックして行けそうな時に行かないと機会を逃がす。 子供の時の遠足ではないが土曜日の朝はちょっと緊張と興奮で早くから目が覚めてしまった。 三伏峠への登りは昔の塩川土場からの登りもバテバテで苦労した覚えしかない。 鳥倉林道利用で三伏峠への行程が楽になったとは聞くけどどんなものか不安が先立った。 しかも今回は何と下見までしてるのだ。6月25日に嫁とドライブがてら、稲武から飯田ヘのルート調べと 鳥倉林道を終点まで行って道路状態チェックを終えているのだ。この時は鹿や猿や丁度ヘリの荷揚げまで観察できた。 ここに対する意気込みが解るというものです。初めての林道をそれも深夜に走るのは非常に緊張するので、この確認は安心と安全を与える。 出発前の不安は8月最初の土日、しかもやっと晴のある土日だからそんなに広くなかった駐車場がどうなってるか?というのが心配だった。 大鹿村への道と鳥倉林道は夕立が降った直後のような道路状態で、林道は所々深い霧に遮られて慎重な運転を強いられた。 午前1時過ぎに闇の中に突然車が現れた時は予期した不安に襲われた。そうっと進入したらたった一箇所だけ一台分の空間があったので そこに停車し仮眠に入った。6月25日との違いは道路の落石郡が綺麗に片づけてあったことと、小奇麗な仮説トイレが3台も設置してあったこと。 4時携帯の目覚ましで目を起き準備を始めてると、マダ暗い中を先行者が登って行った。身支度を終え鳥の声が騒がしい薄明かりの林道を歩きだす。 対岸に駐車場を見終えるころに鋪装が終わりやがて登山口が見えてきた。 まだ薄暗い樹林の中を熊よけ鈴を喧しく鳴らしながら急登を開始した。道はよく整備され1/10〜9/10の表示がうってあり登りの目安が付いてる。 スタートから急な登りを続けるとやがて尾根筋に出て5/10を過ぎた辺りから桟道や梯子などで整備されたコースとなる。水量のある沢を渡って 少し行くと塩川からの道と合流し一こぎすると改修工事中の三伏峠小屋に出た。陽が時々射しだしたので陽焼け止めを塗り即出発。 三伏山を越え以外と長く下った頃、三伏小屋との分岐に出て本谷山への登りとなる。本谷山の山頂では丁度陽射しが降り注ぎ 眼前にこれから行く塩見岳をやっと拝見することが出来た。二時間で行けるかと思うほど遠くに見えた。 覚悟を決めて本谷山からの長い長い下りに取りかかる。沢筋の最低鞍部を過ぎると徐々に勾配が急になり、黙々と喘いでいると塩見新道との 分岐にでて、いよいよ山頂までの稜線上に載ったことになった。目の前に時々現れる本谷山を参考にしながら高度を稼いでいると突然 塩見小屋が現れる。小さい小屋だ。大便の便袋というのが気になったが、山頂を目指す。 少し下り山頂への稜線上の登りとなる。目の前に見える岩稜地帯をやっとの思いで登りきると予想通り更に大きな岩稜帯が立ちふさがっていた。 再度下り再び急登しやがて岩石群の登りとなる。登りきると再度大きな岩稜帯が現れる。時間を気にしながらも攀登っていくと岩郡を乗り越えて 稜線上にでる。目の前に見える標識を目指してゆっくり歩むと東峰であった。更に3分くらい先に行くと岩を積み重ねたような西峰3052mの山頂となる。 山頂は丁度ガスの中で視界は利かなかった。時々足元に熊の平方面の縦走路が見えるだけだ。風もなく陽も射さず呼吸を整えるには最適だった。 小憩して下山開始する。まだ本谷山への長丁場が残ってる。東峰から岩石帯を慎重に降りる。この岩稜帯もそのうち鎖場になってしまうかも知れない。 小屋を過ぎ塩見新道分岐を越え沢筋の倒木跡で小憩、足がツッテ困る。やがて本谷山への長い登りとなり、小ピークを繰り返しながらやっとの思いで 本谷山に辿り着いた。この時15時位だったが、まだ塩見小屋に向かう最後?のグループと出会う。小屋は空いてるかと聞かれたので、一畳3人迄は いってないと答えた。 本谷山を下り三伏山への嫌な登りとなる。本谷山は覚悟の上だが、これは予想外でへたった。山頂でメールをやっと打ち家族に連絡。今回は 峠付近しか電波が立たなかった。前のNECなら絶対こんなことは無いはずだ。ともあれ塩見小屋の番人の普通なら2時間半、遅い人でも3時間あれば 着くよ、より5分位遅れて到着。ここまでのタイムは普通の人と往復で1時間位誤差がある。従って私は休憩が少なく歩いてばかりいるが、 本当はもっと休憩を取ることが出来るはずだ。三伏峠小屋の若者に下山はどれほどと尋ねたら3時間と言う。登ってくるときの表示では1時間半位 の気がしたので思い切って下山開始した。小屋番としては安全を考慮すれば正しい意見と思うけど、それより今夜のビールが早く欲しかった。 峠からは勾配にまかせてかなり速足で下った。それでも5/10までは桟道や梯子があるしぬかってるので滑りやすくなってるので気を使った。 5/10で小憩して水分補給。ここで最後の登山者に行合う。彼も時間との競争だ。やがて尾根から外れ後30分、1キロの標識を見てやっと安心した。 万一用の懐中電池をしまい込み、朝方に苦労した登りを一気に下る。2/10、1/10を過ぎ明るいうちに林道終点広場が見え6時前に下山、やはり 1時間30分だった。小憩し、今度は残った水を手にして時々飲みながら林道を駐車場まで歩く。 車の前で缶詰めを食べ水を全部あけ撤収準備をした。7時前少し暗くなった駐車場を去る。駐車場に入れれなかった車が林道に沿って多数止めてあった。 数えたら約80台近くあった。林道を下ってる途中で陽が落ち大鹿村役場前に着いた時には真っ暗になっていた。家に下山完了の連絡を入れる。 帰路に着く。約14時間の登山が完了した。満足感で咽は刺激を求めて喘いでる。 実は帰路がオカシかった。 ヘッドライトを浴びた岩肌の模様が外人の顔に見え、トンネルに入れば水の滴りが子供たちが合唱してるような絵に見えるし、 ガードレールには小さな少女が並んで座ったり立ったりしてるように見えるし、電話バックスにはなぜか伯母さんがいるように見えるし、 街角の看板も帽子をかぶった女性に見えるし、街路灯は大きな提灯に見えるし、光を浴びた木々が色んな自然物を表示してるように見えるし、 新城から下地までの記憶が無い、どこを走ってるか今どこなのか覚えていないのだ。(^_^;)非常に危険な状態だった。 人によってはこれをお盆が近いので先日死んだ父が見守ったととるか、故人に断られたとか言うだろうけど。(;_;) 無理は利かないと解ってると思ってるけど、解ってない証拠かも知れない。 8/1 21:39自宅出発  8/2  0:27松川IC出 0:54大鹿村役場前 1:30 鳥倉林道終点   4:38 駐車場出発   5:18 登山口前通過   7:19 塩川分岐通過   7:43 三伏峠小屋通過  (登山口から2時間25分、駐車場から3時間5分)   8:52 本谷山2658m 9:00  10:28 塩見新道分岐通過  10:51 塩見小屋  12:20 塩見岳西峰  12:24 塩見岳東峰3052m   1:15 塩見小屋通過   1:27 塩見新道分岐通過   3:09 本谷山   3:29 三伏小屋分岐   4:25 三伏峠小屋通過   5:04 5/10地点で水分補給   5:55 林道ヘ出る 6:05  6:39 駐車場到着  6:55 撤収 ====================================================================================== 2003年9月3日(水) 聖岳  3013m 単独 晴 無風 稜線上ややあり 携帯可能場所の看板あり ====================================================================================== 先週易老渡まで嫁とドライブがてら下見をしてきたけど、最終点の便ヶ島までは行かなかった。 従って、新野の道の駅で4時まで寝てから便ヶ島へと向かった。 途中先行するタクシーを追い抜き易老渡まで来ると先週は3台止ってただけだが今回は10台近く 泊まっていた。そのまま通り過ぎて3キロほど行くと突然道路が鋪装に変わったかと思ったら 新しい聖光小屋と整備された駐車場が現れて驚いた。しかもここも10台以上が停車していた。 あの道の果てがこんなに整備されてるなんて想像もしてなかった。 昔は大学の山岳部でもなければ入山しなかったコースだったけど、登山ブームかしれないけど 南アの南部の聖、光岳への新しいアプローチ先として人気になっていたみたいだ。 車中泊は500円とるようだけど、下の易老渡の無人の川べりよりも小屋があるだけ安心感があるので こちらで夜を過ごし早朝下に降りて出発するパーティーもいるようだ。 軽く食事を取りながら身支度を終え長い登りを含む行程に飛び出す。約800mから3000mまで2200m以上の高度を 一気に稼がねばならない。どれだけ急な登りが待ってるか想像もしたくなかった。 駐車場から直ぐ斜面を登ると昔の軌道跡に出、目の前のトンネルを抜けしばらくは起動跡を歩く。 やがて西沢渡の渡しに到着。先行者が台座に乗って河を渡っていた。私は丁度よいステップがあったので 直接渡った。(ココ用にゴムスリッパを持参してる人もいる) 少しの急登で営林所小屋跡に出、小屋の裏からいよいよ長い急登が始まった。朝早いので結構リズムが良く 快調に登った。ヤセ尾根の登りに変わりそのまま尾根上や捲いたりの急登が続いた。 一回目の休憩を取った辺りから苔の原生林が始まった。苔の生息帯なんて直ぐに終わるだろうと 思ってたら結構長く続いた。朝露に服を濡らし苔に触れてしっかり濡らし梯子こそないが倒木をくぐったり、 またいだりの変化も始まり途中苔平を過ぎ二回目の休憩を取り再再度見晴らしの無い急登を汗を滴り落としながら ウンザリする程繰り返し、ややなだらかになったと思ったら突然視界が開け薊畑分岐の稜線上に飛び出てしまった。 風は涼しくて気持ち良く目の前に聖岳がドカンと聳え挑発していた。陽焼け止めを塗直し、向かって行くしかない。 分岐からお花畑の中を登りだした。稜線歩きは陽射しはあるけど暑さは感じない。でも汗は落ちる。ひたすら登る。 小聖の手前からガレた稜線歩きになった。この辺から腰痛以来の労働力に足腰が苦しくなった。 身体は温まり水分を補給しても直ぐに唇は乾燥し、声は出しにくくなり、段々疲労感が高まった。 小聖岳に着いた時には11時を回っておりとても日帰りは無理と思った。丁度聖平小屋がまだ営業してるので 遅れたら小屋止まりにと決心し、正面に覆いかぶさる迫力の聖岳へと足を出した。まだ400mの高度差があった。 小聖岳から下ることもなく緩やかな稜線登りが続きやがて聖本山へのガレ場の急登が始まった。 ペースはスッカリ遅くなり小憩も多々繰り返し、喘ぎ喘ぎしつつガレ場を高度を稼いで行った。 やがて最後の岩稜帯を回り込むと目の前に赤石岳が飛び込んできた。左を見ると標識が立っており唐突に完了してしまった。 山頂は広く風は心地よいけれど若干強い。赤く目立つ百間洞の小屋を目の前に見ながら一息ついて今後の予定を考えた。 ともかく薊畑の分岐に何時に着くかで決めることにした。心地よく下りへの鋭気を養い下山を開始した。 下って直ぐ右足の中指が靴に当たって激痛が感じた。靴下を履き替えても変わらないのでテープを巻いて紛らした。 小聖を過ぎ薊畑へのほんの少しの登りがハードに感じた。でも塩見に比べればほぼ一方的に登りそして下るだけで アップダウンが少ない分楽といえる。約1時間で分岐に到着。2時30分だった。下山時間は2時間半ぐらいなので 5時には下山出来るだろうと考え降りることにした。そうすれば温泉と美味しいビールがまっている。 足の指の痛みを我慢しながらひたすら下山。登りの一回目の休憩地点まで一気に下りココで小憩した。 後は急登を下るだけだからと楽に考えていた。ヤセ尾根を急下降しやがて川の音を気にしながらも 真直ぐに急下降を続けた。足の踏ん張りが効かなくなり腹筋を締めつけ時々痙攣を起こす。 汗は登り以上に溢れ飛び散り残り少ない水が気になった。登りに見た鉄の檻箱を過ぎいい加減泣きが入った 時営林所の建物が現れやっと終わったと喜んだ。でも疲れてると数時間前のことを忘れてるようで営林所小屋=西沢渡ではなかった。 更に5分程フラフラの足で沢音目指し急下降し河原に降り着いた。完バテで岩に崩れ落ちた。 三息ぐらいついてからリュックだけ台座に乗せて向こう岸に送り、朝とは違う場所にポイントを見つけジャンプした。 再度足腰の復活のためゆっくりくつろぎ、顔や身体を洗って汗を流した。 最後の軌道歩きは数を数えながら最後の水を分配しながら黙々と歩いた。カーブを曲ってトンネルが見えた時は声が出た。 トンネルを出駐車場への下りをゆっくりゆっくり足を送りながら完了した。 帰路は水切れでとにかく自販機を捜しながら走ったが結局「かぐらの湯」まで手に入らなかった。 ここは高濃度塩化物温泉でまだ新しく温度も快適で気持ち良く、つい長湯をしてしまった。600円 往路と同じコースで走り途中新城手前で仮眠し(10分たらずだったが睡魔は消えた)帰宅。 何時もと異なって高速がないので費用は少ない山行きだった。疲労度は特A、満足度も徳A。 9/2 22:42 自宅出 9/3  0:40 新野道の駅仮眠 4:00     5:30 駐車場到着    5:45 駐車場出発 6:26 西沢渡通過 6:33 営林所小屋跡通過 6:56 ヤセ尾根に入る 7:50 一回目の休憩(聖小屋まで3kの看板) 7:55 8:24 最初の携帯可の看板前通過 8:49 苔平通過 8:57 二回目の休憩 9:03 10:11 薊畑分岐  10:20 11:28 小聖岳2662m 11:37 13:10 聖岳 3013m 13:23 13:56 小聖岳通過 14:24 薊畑分岐  14:33 14:50 苔平通過 15:42 登り時の一回目の休憩場所 15:48 16:39 営林所小屋跡通過 16:45 西沢渡  17:00 17:32 駐車場到着 17:55 便ヶ島撤収 23:00 自宅帰宅 ================================================================ 2003年10月1日(水) 北岳  3192m 単独 快晴 無風 稜線上ややあり ================================================================ 好天が続いてウズウズしていたのを子供が気付いて車を回してくれた。 月末処理が終わった後勝手知ったる北岳に行くことにした。 どのみち今年の北岳は上からは入れず奈良田からの時間制限入山しかできない。 朝4時からでないと広河原へは入れないため焦らず飛ばさず急いだ。 早川への分岐口に丁度コンビニがあり調達してから奈良田に向かう。 奈良田の通行止め地点にはガードマンが立っており広い駐車場が登山者のために 用意されていたが、私一台だけだった。車外は風はない星空の下しっかり冷たく寒い。直ぐ仮眠には行った。 4時丁度に柵が取り除かれ広河原へと向かう。他にもう一台だけ泊まっていた。 広河原には思ったより車が止まっており少々驚いたが再度仮眠に入る。 5時半ぐらいから身支度をし6時少し前に出発。広河原山荘で用を済まし約1年ぶりの北岳ヘと向かった。 今回は往復とも八本歯コルコースにしようと決めてるので慎重に二俣までを登った。 スタート時は肌寒く感じたが、二俣下の橋で上着を脱いでいつものスタイルにした。 二俣で10分ぐらい休息し左沢ヘと向かう。むか〜し縦走するときにこのコースを登りバテバテになった 苦い記憶があるコースしかも最後のツメが梯子の連続なのでそれこそ気を使って登る。 徐々に陽が射込みだしたので途中で陽焼け止めをしっかり塗り込んだ。 昨年は無かった雪渓が今年は冷夏のおかげでしっかり残ったようだ。雪渓を越え徐々にキツイ登りになった。 やがて最初の梯子が現れた。急がずゆっくり歩を進めこの先の階段まで行ったら休もう休もうと思ってるうちに 眼の先に八本歯の標識が見えてしまったので一気にコルまで登った。コルで小憩。 風はなく陽はまぶしく鳳凰三山、農鳥岳から間ノ岳、北岳山荘が鮮やかに迫っていた。 ここから間ノ岳や北岳を仰ぎながらの岩稜登り、そのうち細かい砂礫の急登に変わり冷たい風が吹きつける 主稜線に出た。今までの経験で稜線は風はあるけど山頂だけは風がないだろうと思い上着を出さず登りだす。 主稜線分岐から一登りで即山頂に達した。小太郎尾根からだと稜線に出てからかなりかかるけど、こっちからだと 一気に到達できる。体調は絶好調まだまだ余力が十分。案の定山頂は風は無く、熱い陽射し珍しく甲斐駒にガスもなく見事なパノラマを遠望。 これだから北岳は何回来ても楽しい。眠たくなるような陽気だけど長居は出来ない。 本日の日帰り者は私一人だけだし下山者も登ってくる時に全員すれ違い終わったようなので、まだ昼とはいえ 私が最後の下山者になりそうだ。それに下山時間制限で5時までに奈良田を通過しなければならないので急がなければならない。 下山にはいっても前回のような足指の痛みはなく好調。腰を打つような痛みもないし膝腿とも好調。 八本歯のコルで水分補給し足元に見える二俣、もしくは広河原へと降りだす。 約一時間ぐらいで二俣に着き、再度水分を補給。時間的には十分間に合うので慌てずに下山を続ける。 二俣下の橋を越え、左岸に崩壊地を通過し沢の音が喧しくなり単調さに飽きたころ御池尾根分岐を通過し、 チンタラ数十分下り広河原山荘に到着。吊橋を渡りゲートを通り駐車場に。 ゲート横小屋には夏ごろからネットで案内のあった行方不明者の情報募集と熊注意報が貼ってあった。 帰路5時には奈良田を通過。昨年消えていた奈良田のバス停前には真新しい家と旅館が建っていた。 どうせここでは風呂に入れてくれないので早川のヘルシー美里まで飛ばし、ここで風呂に入りすっきり着替えた。 早川を去り52号に入ると安堵感から睡魔が現れたので道の駅「とみさわ」で仮眠。本の少ししか眠ってなかったけど 気分爽快で東名に入り以外と早い時間に帰宅した。豊川でラーメンを食べ、余裕で子供の今日返却のビデオを返し 更にビールを叩込み満足感で溢れまくった一日が終わった。 9/30   22:26 自宅出   23:55 清水IC降り 10/1    0:22 R52に入る    0:35 道の駅「とみさわ」通過    2:00 奈良田の時間制限通行止め停止場で仮眠    4:00 奈良田出    4:30 広河原到着仮眠     5:58 広河原出    6:11 広河原山荘前出    6:33 御池尾根分岐通過    7:32 大樺沢二俣下の橋 7:35    8:17 大樺沢二俣  8:29   10:33 八本歯コル  10:45 11:18 北岳山荘分岐通過 11:30 稜線分岐通過 12:04 北岳山頂  12:20 12:31 稜線分岐通過 12:50 八本歯コル  12:55 13:56 大樺沢二俣  14:00 14:24 大樺沢二俣下の橋 15:18 御池尾根分岐通過 15:36 広河原山荘前 15:50 駐車場  16:12 17:54 ヘルシー美里出  18:23 R52に入る 道の駅「とみさわ」で仮眠し、豊川でラーメンを食いそれでも23時前に帰宅。 子供のビデオを返却し、満足感ある一日が終わった。 ============================================================================== 2003年11月5日(水) 焼岳北峰 2399m 単独 晴曇交互 無風 携帯殆どどこでも可 ============================================================================== 先週嫁と上高地に行った。朝7時に出て大正池から河童橋周辺の紅葉を散策して午後8時には家に着いた。 その時沢渡の係員に尋ねたら朝5時半からバスは運行してるという。ならば6時には上高地に着いてるので 前穂、西穂、焼岳は日帰りが出来るとはずなので早速行ってみた。天気は夕方から雨になってるので 3時までに決着が着くのは焼岳か西穂しかないので焼岳にした。 朝貸し切りのバスで6時頃帝国ホテル前で下車、無風だが薄着のせいか寒気に歯をカタカタ云わせながら田代橋へ。 既に紅葉は終わり、人出も一気に減少しこの15日でバスも運休に入るという。閑散として静寂な分岐点で荷物を詰直し 林道を焼岳方向に歩き出す。 程なく右手に登山口に看板があり、笹と樺の林の中を右手の割谷山を巻き込むように歩いていく。やがて峠沢筋に入り 本格的に登りとなる。左手が崩壊した道を登るわけで、時々足場の悪い箇所を越え、尾根上のえぐられたような登山道を登って行く。 徐々に急登になり前方に4,5個の巨岩が点在する辺りから梯子を4〜5回攀登る。 急登は登ってるときには丁度いいリズムだったので気にならなかったが下山時に結構な急登と感じた。 「前方50m間落石注意」の看板を過ぎると、絶壁の下、草付きの間をトラバースした道が続き道の最後の岩壁にピカピカ光る物が見えた。 ネットで読んだ28段の長梯子と想像した。岩山の下に登り着きアルミの仮説梯子を登る。37段もあり帰路の方が恐怖感がありそうな気がした。 登り終えコーナーを曲ると突然風が吹き上がり目の前に笹草上のトラバース的な登りが続き焼岳や中尾峠が眞直に現れてきた。 一登りで焼岳小屋への新中尾峠を越え数歩下ると日影の中に焼岳小屋があった。まだ開いていたので以外だった。 軽く朝食をとり直ぐに焼岳ヘの登りに入る。 数分で焼岳の展望台ヘ出る。まだ天気は大丈夫そうで、焼岳は眼前に聳え岩肌の所々から蒸気を噴き上げていた。最も展望台の足元の笹の間からも 白く蒸気が登ってる状態だ。中尾峠へと少し下り最後の岩肌の登りにかかる。小屋の方からトンカチの音が響くだけの静かな山行だ。 七合目の看板を過ぎ蒸気の上がってる沢を通り時々硫黄の悪臭に悩みながら急なガレ上の登りを繰り返す。 下から見えた岩稜を左横に回り込んで登りきるとコルにでる。中の湯からの分岐だ。立ち入り禁止の最高峰南峰ヘのヤセ尾根に噴煙が覆いかぶさって 噴出してるので無理せず素直に北峰ヘと向かう。ここも目の前に激しく噴出してる横を通過する。登りきれば北峰の頂き。 風はなく陽もあるような無いようなガスッてるようでそうでもないような状態だった。 4時間弱の登りなので疲労感は無く水分の要求もない楽な登山だった。 普段ならここから更に2時間登って山頂と言うパターンなのだから。 山頂からは火山湖と南峰からの外輪が良く見えた。 私としては珍しく30分以上山頂にいたけど遠望が望めないので下山にかかった。 下山開始直ぐにガスが晴れだし、笠〜槍〜穂高がやっと望め、西穂小屋まで見えた。 足指に痛みもなく岩肌を快調に下り小屋前に着くと、小屋は完全に封鎖されていた。小屋の前後は泥だらけで足場が悪いので 先の峠まで行きココでもう一度快食を取った。 最初のトラバースを終え37段のアルミ仮説梯子を結構慎重に降り、落石注意のトラバースも越え樹林帯の急下降に入り 知らず知らずのうちに一気に下山してしまった。 林道を歩き田代橋へ、お昼時だけど先週とは異なり人の姿はごく僅か。空も暗く曇雲になり早々の下山に満足。 帰りも帝国ホテルから二組だけの貸しきり状態で沢渡へ。 沢渡で梓湖畔の湯に入る、700円。 帰路駒ケ根で仮眠し、飯田の手前で雨が降りだした。根羽から津具の茶臼山山麓を走ってる時が雨足が強かったが 田口過ぎれば小雨になった。8時前に帰宅してしまってので子供を不在者投票に連れていきその後簡単な食事をして ビデオを返却し普段と変わらない夜になってしまった。 前回上高地に行って分かったのはココは遠くなく、車乗り換えでもアクセスが便利で疲れないということ。 また再来年釜トンネル工事が完了すれば2車線になるので信号待ちは無くなりもっと早く上高地に入ることが可能になる。 元気なら更に楽しみが増えたわけだ。 11/4  21:30 自宅出  23:48 飯田IC入る 11/5  0:50 松本IC降りる 約230KM  1:30 沢渡梓駐車場着仮眠  5:40 沢渡始発バスで出  6:11 帝国ホテル前下車、田代橋まで行き荷物整理  6:36 焼岳登山口通過  7:20 焼岳小屋迄1時間の標識通過  7:49 「これより50m落石注意」標識通過  8:04 小屋迄20分のペンキのある長いアルミの37段の仮設梯子通過  8:26 焼岳小屋 8:40  8:58 焼岳展望台で写真撮影後中尾峠通過  9:11 8合目「危険地帯落石注意等」の看板通過  9:57 中の湯分岐のコル通過 10:00 焼岳北峰2399m到着 10:38 11:32 焼岳小屋通過 11:34 新中尾峠食事 11:40 11:54 アルミ階段通過 12:02 「これより50m落石注意」標識通過 12:19 焼岳小屋迄1時間の標識通過 12:52 焼岳登山口通過 13:05 田代橋通過 13:20 帝国ホテル前バス停 13:26 帝国ホテル前バス乗車 13:50 沢渡大橋到着 14:36 梓湖畔の湯に入った後沢渡を去る 16:53 駒ケ根SAで仮眠し飯田IC降りる 19:30 自宅帰宅 ========================================================================================== 2003年11月26日(水)平山明神山970m 大鈴山1011.5m 鹿島山912m 単独 晴曇晴 無風 携帯どこでも可 ========================================================================================== もう7年くらい前に平山明神山から堤石峠への尾根歩きはスリリングで面白いよ、と教えてもらった。 万一用にザイルを持って行くと安心だよとも云われた。最近ネットで調べてみたら入山者も増えてフィックスザイルも あるようなので廻ってみることにした。 設楽町田口の東、和市のいつもの駐車場に車を置き出発。犬が盛んに吠えてると見ると猿が柿を狙って里に下りてきていた。 堤石峠までは岩古谷山の登りと同じ、単調な登りを20分も繰り返すと到着する。 そのまま小さな平山明神という標識に従って左への登りにかかる。少し登ると前にこれから向かう一峰(堤石峠から見た順) (左の写真)が現れる。今日の縦走コースのメインルートへ入る。 少し下り苔むした登りが続き振り返ると岩古谷山が正面に臨める。尾根上の道だがしっかりテープがありルート捜しをすることはない。 雨上がりの割には足元はしっかりしていて歩きやすい。 一峰上の方に近づくと捨てロープをたらしたような登りもあるが足場手がかりに注意して登ればさしたる問題はない。 一峰を越えると短い下りと登りを繰り返し尾根を外さないように道は続く。 迷うようなとこはないが、無意識に尾根をたどってるとふと気付くと違うほうに迷うトコもあるので 3m〜5m毎に前方を注意してれば大丈夫。色テープはかなりしつっこくつけてある。 三峰を越えると直ぐにしっかりとザイルが固定された岩場の下りがある。(左した写真)足場はしっかりしてるので心配はいらない。 こんなんでビビッてると北アのキレットは通過できない。 下りるとまた直ぐに岩石の登りがある。写真を撮り忘れたがここの登りの方が一峰のロープ付きの登りよりも楽しい。 岩場の中央辺りに足場もあるし滑ることもないので手がかりに注意して登ればいい。 腐った木はウッカリ掴むとスポッと抜けるので注意。 一登りで大鈴山からの尾根にぶつかる。右にまがり正面の岩を乗り越えココで直角に右に曲り進むと 東栄の明神の馬の背のような岩のヤセ尾根を越える。少し下ると平山からの登山道とぶつかる。 その先に東西ノゾキのぶんきがあり、ほんの少しで平山明神山の山頂に出る。 今日は暑くしっかりと汗をかいた。 明神を後にして岩古谷への分岐手前の大岩の上で明神から来ると左に直角に曲るトコを 快調なリズムで無意識歩きをしてたようで真直ぐに行ってしまった。 直ぐに頭のどこかで細い木が横に3本寝かしてあったけどアレハ何だっけと引っ掛かかるものがあって、登り直した。 平山明神、岩古谷分岐から大鈴山、鹿島山へは一般ルートになってるので道は整備され全く迷うことの無い歩きやすい道だ。 下って下ってグンダミ峠まで下り200m弱の登り一登りで鹿島、大鈴尾根の分岐に出合、右に少し登って大鈴山の山頂に到着。 これで今日の縦走は7割ほど終わった。 天気はあまりすっきりせず、曇だったり晴だったりでココまで思ったより汗をかいた。 明神の方向には平山明神と東栄の明神とが丁度重なって見えた。 軽く食事を取り、鹿島山へと向かう。 大鈴山からは下りが長いのでここも快調に飛ばす。 最後に数メートルの登りを二回やってあっけなくこの春に登って見覚えのある鹿島山に到着。これで今日の登山はほぼ完了した。 和市の駐車場に戻ると既に他の車は無く、結局私一人貸し切りの初冬の暑い静かな山歩きだった。 9:52 和市出発 10:22 堤石峠 10:50 1峰 11:03 2峰 11:12 3峰 11:31 4峰 11:50 大鈴、明神尾根分岐 12:06 平山からの登山道分岐 12:10 東西ノゾキ分岐 12:13 明神山頂970m 12:25 12:49 岩古谷、明神分岐 13:21 グンダミ峠 13:33 鹿島、大鈴尾根分岐 13:39 大鈴山山頂1011.5m 13:47 13:52 鹿島大鈴明神分岐 14:17 鹿島山山頂 912m 14:32 14:44 池葉守護神社 15:05 和市 下山完了