Eスクエア・プロジェクト 
     平成13年度成果発表会 参加報告
  インターネット活用の
   授業実践で得られたもの

  −新学習指導要領の実施に向けて−
 

目 次

3月8日
挨拶
基調講演 
 テーマ「教育のインターネット活用の成果と課題」
 講師:メディア教育開発センター所長 坂本 昴
展示コーナー
土井の感想
地域企画B分科会
その他の分科会

土井の感想

3月9日
学校企画2分科会
他の分科会
土井の最後の感想

■主 催  情報処理振興事業協会(IPA)
          財団法人 コンピュータ教育開発センター(CEC
■後 援  文部科学省      日本私立小学校連合会
   経済産業省      日本私立中学高等学校連合会
   全国連合小学校長会  全国都道府県教育委員会連合
   
全日本中学校長会   全国都市教育長協議会
     全国高等学校長協会  全国町村教育長会
     全国特殊学校長会  (財)学習ソフトウェア情報研究センター他
■日 時  2002.3.8(金)〜9(土)
■会 場  東京ファッションタウンビル 
             大口町教育委員会生涯学習課
                    土 井 謙 次
                          http://www.edu.ipa.go.jp/E-square/ 
 
☆☆注 意☆☆
 この記録は、土井が聞きながら抜粋してメモしたものです。誤解や聞き間違い、入力ミスも十分考えられます。したがって、文責は土井にあり、講演者や発表者にはいかなる責任もありません。
3月8日
10:00〜 全体会
挨 拶
主催者挨拶 
財団法人コンピュータ教育開発センター理事長 宮島 龍興氏
 
 プロジェクトも最終年度。午後からの発表を聞いて、利用して、また、批判して、教育に役立ててほしい。こんな話を聞いた。
「ある時、生き物が集まって自慢話を始めた。誰が一番進化をしたかを離している。象は鼻を、キリンは首を、クジラは大きさを、虎は強さを自慢していた。植物はおとなしいけど、生き物の体を自分で生産できる。動物はそれを食っているだけ。動物は、脳が全文を支配しているが、植物は民主的と自慢した。しかし、人間が出てきて、進歩の頂点は人間であると威張りだした。植物は、人間が一番下等だといった。
 単細胞生物は、数の上では一番多い。またリサイクルを背負っている。一つの命は短くとも、長く適応している。生物が始まって以来、今も続いている。」
 
 確かに、地球上で人間が一番やっかい。環境問題すら解決できないだめ生物だ。
このように、判断にはいろいろあり、近視眼的に立っているのが主流。もっと長い、グローバルな中での合理性を理性的に判断できなければならない。
 近視眼的な判断は単純。物理学がそうである。一方、教育は大局的な部類にはいる。今覚えた知識が役に立つかどうかはわからない。
 新エネルギーができても、地球を汚してはいけない。パラリンピックが始まるが、事故などの悲劇が、日本代表を生み出したとも言える。近視眼的だけではいけない。
 物事は、単純な、古典論理学だけではいけない。
 近視眼的と、大局的の総合が難しい。
 今やっている総合的な学習は今のところは百貨店だ。本当のねらいはそれと違い、全体として理解してよく利用することにある。総合とは、難しい学問である。
 このあと、表彰式がある。その人たちの発表を聞いてほしい。
 
来賓挨拶
経済産業省商務情報政策局情報処理振興課長 木村雅昭氏
 
 今日明日で、全国各地から2500名の来場者を見込んでいる。この数は期待の現れだ。このプロジェクトの名は、前任者が思いを込めて名付けた。
 教育のサイバー上の広場、ITを活用した実践例、国際交流、という意味でコンテンツの開発が進んでいる。
 今回も、学校企画、地域企画、先進企画の企画に、1200校を上回る参加を得た。
 今回は7つの分科会に分かれて現場の報告を聞く。実践を通じて、子どもがどのように成長したかを見たい。この3年間は、大きな広がりを見せた。全国多数の学校が参加した企画、企業や地域住民が参加した例など、この成果をふまえて今後に生かしたい。
 
文部科学省初等中等教育局参事官   小畔敏彦氏
 
 多くの人がいて驚いた。昨日、EスクエアのHPを見たが、魅力的でだった。いくつかの発表があるが、よく見て勉強したい。副題にある新学習指導要領が来月より本格実施になる。「情報」に関しても、実践の域に入った。
 新指導要領の基本理念は、子どもたちに基礎・基本を身につけさせ、自ら学び自ら考える力を育てようとしている。生きる力を育てようとしている。
 情報というツールを使って、先生にわかる授業をしてもらう。それは基礎・基本の力になる。
 また「情報」の活用能力は、発展応用でも役に立つ。
 中学校では、これまでの技術に、情報とコンピュータを加えた。高校でも、教科「情報」を加えた。
 まずこれをやるが、これだけでなく、教科の学習で、情報を活用してほしい。その両輪で、情報教育が成熟する。両者が並行して進められることが大事。
 ハード面では、H17を目標に、一人1台のコンピュータ、教科で普通教室に2台、特別教室に6台、これがすべての学校にできる。構内LANができる。そして高速ネットに換える。これで、学校単位のネットができる。さらに、地域ネットワークをつくる。サーバをおき、ファイヤーウォールをかけ、ウィルスにも強くする。すべての学校でこうしていきたい。日常的にパソコンやネットを使える時代が近いうちにくる。
 これらの準備は基本的には交付税措置だ。自治体の努力に任せている。
 ただ、どうやって使っていくかは私たちも支援できる。
 1 使い方を広げていく
  先生間の差が開いているが、便利さを知ってもらい、和に入ってほしい。すべての先生が平成17年までに授業に使えるようになってほしい。有効性を実証的に示して、幅広くそのノウハウを伝えてほしい。
 2 深める
  使い方を深めることが全体をひっぱていく。
  このプロジェクトの成果が良い形で広がっている。さらに根っこを広げていきたい。
 この2点を着実にやっていくために、検討会議をつくった。第1回が3月14日。必要なことは予算面で応援したい。今日の参加者はパイオニアなので、この成果を多くの先生に伝えてほしい。今後も協力して進めたい。
 
表彰式
 ここで表彰式。その後で、教育用画像素材集サイトの紹介があった。これは教育現場では自由に使える。静止画や動画など11,000点。これはすごい!
 歴史サイト 乃木大将、ヒロシマ・・・・
 無料なのがうれしい。アドレスはhttp://www2.edu.ipa.go.jp/gz/index.html 
 
11:00
基調講演
テーマ「教育のインターネット活用の成果と課題」
講師:メディア教育開発センター所長 坂本 昴(たかし)
     メディア教育開発センター:http://www.nime.ac.jp/ 
今日は3年間の総括の会だ。
1−1 プロジェクトの呼称の由来は。
E:Educational×Electronic
スクエア:広場、二乗
 インターネットの活用によって教育の効果を上げるものが集まろうというのが名前の意味だ。
 
1−2 Eスクエア活動3つの目的
 1 ノウハウの普及と学校支援
 2 相互協力の場の提供
 3 IT活用の先進的な教育手法の実証
 
1−3 Eスクエア・プロジェクト3ケ年の推移
 100校プロジェクト→新100校プロジェクト
                    ↓  
    11年度 広げる仕組みの試行
    12年度 広げる仕組みをつくる
    13年度 広げる
     Eスクエア資産の普及、地域への広がり、3年間の評価とまとめが今年の仕事
 
2 Eスクエアプロジェクトの活動内容
2−1 ノウハウの普及と学校支援
2−2 相互協力の場の提供
2−3 IT活用の先進的な教育手法の実証
2−4 HPからの情報提供
 HPにはいろいろなコンテンツが詰まっている。授業実践事例の紹介、実践事例データベース、メーリングリスト、話題の広場、投稿ホットニュース、ソフト、交流校探し、など。活用してもらいたい。
 また、直接参加校 1,110校、間接参加校は4,000校ある。(全国4万校のうち)
 
3−1 成果
(1)広がり
 H11 300校、H12 300校、H13 510校 に増えた。
(2)協働プロジェクトの体制つくり
 学校現場、教育委員会、大学、企業、地域住民の連携による多くのプロジェクトができた。3年間で43のプロジェクトができた。
(3)実践事例等のソフトウェア&コンテンツの蓄積
 授業実践事例は898件、教育情報システムは580件、教育用ソフトウェアの検索は1050件、FAQは2000件蓄積された。
 
3−2 実例
(1)学校企画
  キーワード 地域、国際理解、環境、情報、教科教育、評価、WBT、活動分析など
(2)協働企画・地域企画
  平成13年度も酸性雨窒素酸化物調査、全国発芽マッププロジェクト 現在202校、
 など、優れたものが多い。
(3)先進企画
 「ネット社会の歩き方レッスンキット」プロジェクト など
 
3−3 教育的効果の評価のアンケート結果
  興味・関心、情報活用能力が高まっている。
 
アンケートからは、
  積極的、楽しんで学習、驚きや発見を教師に伝える が多かった。
  11,12年度は電子メールの活用はまだ少ない。
Q4メリット、デメリットは?
  意欲増、活用増、情報収集、地域との交流、教委との連携、予算、
Q5 今後
  動画像活用、TV会議、国際会議、モバイル、学びの共同体、コンテンツ開発、ネット教科書、資料の共有、幼小中高の連携 が課題
Q5−4 支援策
  予算、専門家(技術、ネットワーク管理)、コーディネーター、ヘルプデスク、実践例、コンテンツ
 
3−5
 子どもへの効果
  お茶の水女子大学グループが100校コネット参加校調査を行った。
  インターネット使用量が多いグループが知識が豊富だった。技能も同様。ただ、使うための意欲は差がなかった。
 
 因果関係
  インターネットを利用するほど、知識・技能・活動意欲がのびる。
 情報活用実践力尺度
  判断力、収集力、表現力、処理力、想像力、発信・伝達力
 
3−6 課題
(1)さらに広げること(普及活動)
(2)さらに深めること(先進的実証実験)
(3)教育関連諸団体との連携
(4)教育的効果に関する評価の基準作りと分析評価の実施
 
 評価研究の重要性をアメリカを例に紹介したい。
  落ちこぼしなしの教育法を次のように行っている。
 1 教育でのIT活用
 2 教師教育
 3 資金の柔軟な利用
 4 実証教育
 IT活用教育では、約1000億円を使っている。TLCFが州へ補助金を配っている。
 州政府は
  1 評価基準の開発、2 実践の有効性の評価、3 競争資金の導入により、失敗校の子どもを他校へ世話、交通費など支給をしている。
  州によっては補助金を返上している。
 
 日本でも実証的評価研究が必要で 
  コンピュータ利用校での次のデータを取りたい。
   教科学力、情報活用能力、環境理解、国際理解
   意欲、情報モラル、情報収集量、調べ学習、地域社会との協力、家庭学校の連携、インターネット活用の学習時間
   しっかり評価して説明する時代
 
 IT活用推進のための重要課題は
  教育目標:生きる力、主体的に学ぶ、自分の意見を論理的に    
  新学習指導要領:総合的な学習の時間、教科教育、情報教育
  ツール:役に立ち、使いやすいツール、
  インフラ:ネットワークの高速化、校内LANの整備
  ノウハウを共有し、共につくる仕組み
  ITが活用できる教師の育成 
 
【展示コーナー】一部を紹介します
○NEC
・ 割すご:中学校・高校の時間割作成ソフト ←おすすめ!
   細かな条件設定が可能。http://www.sw.nec.co.jp/educate/product/warisugo/01.html 
○インターネット協会
・ サーバ型フィルタリングシステム ←おすすめ 
数あるなかで、無料なのが大きい。http://www.iajapan.org のレイティングを見よう!
○JEARN(ジェイアーン)グローバルプロジェクト推進機構 ←おすすめ
・ 国際交流&共同学習の支援をしている。 http://www.jearn.jp/japan/index.html 
   相手校探し、地域ボランティアによる支援、自動翻訳チャット、など
○FUJITSU
・ ES@SCHOOL:学習支援グループウェア  http://software.fujitsu.com/jp/product/indust/es/    大口町も何らかのこうしたソフトが必要。 
○内田洋行 http://www.uchida.co.jp/ 
・ インターネット・イントラネットサーバ ジャヌー:故障の時に助かる
・ 総合的な学習の時間テンプレート:活動案とワークシートが小・中合わせて350収録
・ Web対応コンテンツ:歴史、辞書、星、タイプ、事典など。値段との相談。
・ WebSchool:校内ネットワークの環境ソフト。メール、掲示板など
・ インターネット百葉箱:定点観測。これは社会科・理科では使えそう!←おすすめ
○デジタルアーツ http://www.daj.co.jp/ 
・ フィルタリングソフト:ブラックリスト約35万、毎日更新 
○メディアプラス http://www.media-plus.co.jp/index.htm 
・ Web博覧会:ポスターセッションのメディア版
○京都リサーチパーク http://www.krp.co.jp/ 
・ 自己実現できる力を育成しよう:研究会案内。1日目は土井も参加
・ アントレの木、夢ナビゲーション:総合学習の育成支援教材 
○科学技術融合振興財団
・ みんなでつくる!社会人講師実践映像データバンク@東京:映像付きカタログ
○トーエイ
・ HDD KEEPER:ハードディスク保護システム。
・ School Cap:PC-Semiみたいなもの。
○四国ラインズ
・ バケッツシリーズ:ご存じ、岐阜大学付属のシステム。
○ファースト
・ キッズウエアシステム:同じく岐阜大学附属の生徒用システム
○イースト
・ 人名外字1500,記号外字1800:これもあると便利
○ラティオインターナショナル
・ ネットワーク図鑑:内容はいいが値段が高い。無料のコンテンツも出ており、共存可能か?
○ジェプロ
・LiveMaster他:動画配信システム
 
【土井の感想】
 寒の戻りの東京。皆コートを着ている。
 国際展示場の駅を挟んだ向かい側に建つ東京ファッションタウンビルで開かれた平成13年度の成果発表会は、3年計画の最終の年でもあり、ぜひとも参加したい会であった。
 ホ−ル1000は、椅子が850脚ほど並べられ、ほぼ9割の入りか?正面には巨大なスクリーンがあり、プレゼンが映し出される。参加者は、全国から集まっているようである。
 坂本先生の話は、聞き易く、内容もまとまっている。ただ、自分にとって新鮮な内容ではなかった。
 
 展示ブースには数十社がブースを構えている。岐阜大附属でおなじみの(株)ファースト、(株)四国ラインズも出展していた。この中で印象に残ったものは次のものである。
○ 中学校用時間割作成ソフト。やっと、あの悩みから解決できそうだ。あの苦労を思えば、8万数千円は安い!
○ 発表にもあったが、映像素材データーベースは優れものだ。教室にパソコンが入った場合、これを知っている教師と知らない教師では大きな違いだ。無料なのも大きい。C D−ROM図鑑もいいが、高い。
○ 今回の展示で見る限り、校務処理用コンテンツは、小牧中や岐阜大学附属に勝るものはないようだが、よく見ないと判断は下せない。やはり現場の声でカスタマイズされた ものは違う。
教育センターなどを核とした学校間ネットワークも重要だ。大口町の場合はどうするのか、どこにサーバを置くのか考えたい。
 
 5月28日(火)〜29日(水)名古屋ナディアパークデザインセンタービルで、未来の教育を考える教育関係者向けセミナー&展示会が開かれる
 
13:00 
分 科 会
地域企画B
コーディネーター:新潟大学教授教育人間科学部学部長 生田孝至先生
 
☆☆1 「柏」ってこんなところだよ 
特定非営利活動法人柏インターネットユニオン   http://www.kiu.ad.jp/ 
 柏市立教育研究所  西田光昭
 
概要:3年生を中心とする地域を素材とした共同学習に、グループウェア・Webによる情報の受発信や、双方向のコミュニケーションのテレビ会議にも取り組んだ。3年生にとって、情報をデジタル化して送る課程と、その教師の支援体制をまとめる。
 
 市内の全小中高等学校をネットで結び、麗澤大学が支援している。
 ES@Schoolは、ユーザ管理、電子メール、電子掲示板、会議室、データベースの機能を持つ。
(活用例)
Webを活用した交流学習
 みんなが調べた柏
  学校のまわりの様子など
   自分で調べたものを発表しあうことで交流することができる
 ・センターサーバの構築
   学校間連絡の掲示板
 ・ログインの省力化
 ・データフォルダをわかりやすく
 ・機能移動を省力化
 ・ユーザ管理
テレビ会議の取り組み
 ・利用できるシステムの検証
 ・環境を整える
 ・調べたことを伝える工夫
バーチャルとリアルの組み合わせ
 ・市内巡り
 ・資料交換
地域の中での活動
 ・伝える
● 地域ぐるみでネットワークを構築している点で、大口町の目指す方向にある。参考にしたい。
 
☆☆2 協働学習モデル−ネットワークを利用した地域社会や遠隔地の学校との協働学習モデル−
長野市教育委員会学校教育課指導主事  中澤康匡
長野市立柳原小学校              中島研一
長野市立櫻ケ岡中学校             小山茂喜
 NTTと共同
 
協働学習データベース開発  http://www.nagano-ngn.ed.jp/furusato/ 
 道具箱 小学生用簡単ホームページ
  支援者データベースの開発
   支援者登録
操作性や機能の改善
  発表の広場
   
今年度の授業実践
 川田小学校  米作りホームページを使って
 柳原小学校  生き物のくらし
  調べたことを模造紙でなく、DB上で発表
 櫻ケ岡中学校
  福祉ボランティア体験活動
   後輩に伝えたい。来年より良い学習ができる
学識経験者からのアドバイス
 協働 が弱い
 
協働学習モデルを実現するためのツールとして、協働学習やネットワークシステムを位置づけることができた。
 
● アイデアは良いが、長年維持管理していこうと思うとたいへんだと思う。ぜひとも継続性を大切にしてもらいたい。
 
☆☆3 ア・ラ・カルト方式による学社協働「こめのくに」  http://www.nice.or.jp/kome/
新潟大学教育人間科学部 内山渉
新潟県新津市立小合東小学校 後藤康志
 
目的 新指導要領、学校のネットワーク導入
 学習スタイルの変化、これからの教材
 地域的な実践研究=テーマは最大公約数
  新潟県で身近なテーマ 稲作とくらし
 
● 説明無用の有名サイト「こめのくに」。メールマガジンも発行しており、土井も参加している。「ユキダス」といい、この「こめのくに」といい、日本のテーマコンテンツ の代表と言えるサイトを、新潟インターネット教育利用研究会(NICE)が果たした役割はたいへん大きいと思う。
 
☆☆4 インターネット教育利用のための地域活動支援
 株式会社内田洋行      http://www.uchida.co.jp/ 
 
目的 インターネットの教育利用の支援
内容 研究会主催のイベント支援、ノウハウの収集
支援ツール イベントや研修会などの案内のテンプレート
 
H13年 9地域を支援
3年間で23地域27教育研究団体を支援
(1)あぶくま地域展開ネットワーク研究会
 飯坂シンポ開催
 東北各県巡回への野望 
 シンポジウムin花巻
  教育と地域の情報化を考えるシンポジウム
(2)「情報関連の授業公開キャラバン」
大阪府教育工学研究会 
  飯田 英佳
 第1ステージ
  4回の公開授業、シンポジウム
   単に授業公開だけではなく、90分の意見交換を行った。
   情報だけでない、他教科でのIT活用
   高校の「情報」のあり方
   教員間ネットワーク
   指導法、課題のコラボレーション
 第2ステージ
  公開授業
   他の学校の授業に積極的に関わる
   バーチャルブレインストーミング
   韓国視察
   快適なプロジェクトの基本
(3)「マメdeがんすプロジェクト」南観音小学校 森保尚美
 広島地域の学校における高度マルチメディア 通信に関する研究プロジェクト
  テレビ会議による合唱
  ジョイントコンサート
  
 以上のように、優れた活動を支援してきた。
場の提供、提供の支援、
先生の自由にやっていただくよう心がけた。
次年度以降の活動を自立的にやってもらうことが条件
 
● 全国で9地区の研究会を選び、その支援をしている。研究者にとってはたいへんうれしい支援である。それぞれの実践もユニークで、価値ある実践である。
 
☆☆5 みんなでつくる!社会人講師実験映像データバング@東京
−学習者・指導者・講師の出会いの場づくり− http://tokyo-ed.net/ 
財団法人科学技術融合振興財団
事務局長 湯澤太郎
 
1 プロジェクトのねらい
社会人講師
「難しさ、不確実さ」
 
事例データバンク
学習者・指導者・講師の出会い系サイト
 
あきるの市立増戸中学校
      紙澤雅一
2年の職場体験での問題意識が薄い。
仕事って何なのかがわかっていない。
八田さんの授業を見てこれだ!と思った。
 
社会人講師授業の効果→ ある
 
Jリーグ 八田さん
 20年間リクルートで働く。
 社会人講師実践プロジェクトの2回目
 
仕事って、なぜ一生懸命やっているのかというとおもしろいところがあるからを伝えたい。
職場体験にいって、仕事のレポートをすることの動機付けをさせたい。
仕事のやりがいを感じるとき
 お客様に喜ばれたとき技術や資格が身に付いたとき、、会社で評価されたとき、給料や待遇があがったとき
 
求職者が仕事を選ぶポイントは
 職場の雰囲気は?など
 消防士でワークショップをする
 
知縁ネットワークによる支援
体験学習は、「餅は餅屋に」
指導者はコーディネーター
 社会講師は教材
 
社会人講師は総合的な学習をデザインする有効な手段
 
● 社会人講師を依頼する時にありがたいサイトである。どんな様子かが分かるし、講師の側も他の講師の映像を見て、やり方を学ぶことができる。各地域に、このようなシス テムができればと思う。
また、働く人の話の映像そのものがDBになれば、個別の進路情報にもなり、全国の中高生の役に立つことができる。
  
☆☆6 地図利用地域学習サイトの研究と共同利用の実証実験
鳥取県教育研修センター情報教育課研修主事 池田宗一  http://www.torikyo.ed.jp/webmap/ 
鳥取県の現状
 Torikyo-net を設置して県教委から公立学校への連絡もメールで行えるようになった。
 
校内LAN、専用回線、全教職員対象のパソコンが整備されつつある。
 
拠点機能の拡大;
 児童生徒用グループウェア、メールアドレス配布
 
Webマップ鳥取県の開発
 
● 社会科としては頼もしい実践である。中学年は、全国各地の学習から県内に範囲が縮小されたが、他地域と交流することで、実質的な学習が容易になる。
 
【他の分科会の発表】
☆☆酸性雨/窒素酸化物プロジェクト http://pine.fukuyama.hiroshima-u.ac.jp/acid01/bosyu.htm
広島大学 長澤 武 他
 
100校プロジェクト以来、7年目に入っているプロジェクト。本年度も116校が参加している。
● インターネットを広域利用したシンボルとして、今後の展開に注目したい。
 
☆☆全国発芽マップ2001   http://www.fes.miyazaki-u.ac.jp/HomePage/kyoudoupuro/hatuga13/hatuga13.html 
中山 迅(宮崎大学教育文化学部)他
 
● これも老舗プロジェクト。全国で200校近くが一斉にケナフの種をまき、その後の成長の様子を報告し合うものである。成長記録システムの設置、スモールプロジェクトの開始など、新たな展開が行われている。
 
☆☆定点観測システムの地域展開とコミュニティの形成
酒井 創(福島学院短期大学) http://www.teiten2000.org/know/2001e2.html 
 
● 昨年までの10カ所に加えて、新たに8カ所の観測地点が誕生。ライブ映像に加えて、気圧や気温、雨量、風力が定期的に送られてくる。地域ごとの比較、気温や雨量の推移も簡単に見ることができる。理科、社会科の教材として十分使うことが可能。
 
☆☆インターネット電子地図の教育利用に関する実証的研究
九州工業大学情報工学部      http://www.edumap.net/E-square/ 
 
インターネット電子地図(エデュマップ)の普及、活用をめざしている。
 
☆☆ バーチャ・モールを活用した地域連携共同学習
京都リサーチパーク株式会社 プロジェクトマネージャー 原田紀久子
  http://www.entreplanet.org/e_square/h_13project.htm 
 
● ご存じ、京都中の上西先生の実践は、この流れにある。仮想企業経営プログラムである。バーチャルとはいえ、かなり本格的で、実践力が付く。
 
☆☆ 国際交流のハードルを越えて子どもたちを世界へ
グローバルプロジェクト推進機構 JEARN 高木洋子  http://www.jearn.jp/
 
 学校が国際交流をするための支援体制を整備したセンター組織と地域ネットワークの構築・連携
 海外の交流情報を提供、ボランティア登録システム、事例収集システム、FAQシステム、翻訳チャット掲示板システムが準備されている。
● 国際理解教育にとって強い味方。翻訳チャット掲示板も見たが、短い言葉なら使えそうだ。英語だけでなく、フランス語やドイツ語、イタリア語、ポルトガル語などがあり、アジアの言葉も期待したいところだ。 
 
☆☆対話型電子白板を活用した教育ソフトウェア作成方法の検討
東京都小金井市立小金井第一小学校、東京農工大工学部、(株)マイクロブレイン
  http://www.mbrain.cohttp://www.jearn.jp/m/e2/ 
教員と企業、教育工学者が連携して、電子白板活用の教育ソフトウェアを開発
・そろばんソフトウェア、正多角形教育ソフトウェア
・電気回路教育ソフトウェア、理科実験ソフトウェア
・漢字筆記学習ソフトウェア、熟語筆記解答対戦ソフトウェア
・板書清書ソフトウェア、三択クイズソフトウェア、白紙ソフトウェア
 
● 会場で最も派手にプレゼンをしていた。比較的に少人数の場合、威力を発揮しそうである。普通教室では、やや無理があると思う。
 
☆☆四次元GIS−地域変化をGISでとらえる教材−                http://www.jmc.or.jp/CEC_proj.html 
(財)日本地図センター 小堀 昇
筑波大学付属高校   田代 博
 
GIS(Geographic Information System;地理情報システム)を導入したマルチメディアによる調べ学習
・ 平面上の位置がわかる地図(2次元)
・ 立体的に地形を見ることができる地図(3次元)
・ 時間変化を考えた地図(4次元)
 
明治時代以降現在までの地域変化を全国どの地域でも同じように見ることができる。
● これも、社会科では使えそう。ただ実際にパソコン上で地図を重ね合わせても、なかなかよく分からなかった。重ねると、読みとりは簡単ではないことがやってみて分かった。
 
☆☆全機能をWeb上で実行できる学習発表ツール
メディアプラス(株)     http://www.media-plus.co.jp/E-Square/ 
 
 学びの場の学外への拡大と主体的な学習という二つの教育目標を満たす、ネットワークにおける発表学習ツールの開発を行った。
 システムは、ポスターデザイナー、ポスターセッション、サイト管理の3つに分かれている。
● ポスターの展示だけでは、ポスターセッションと言うにはきびしい。さらなる工夫が求められる。ただ、すぐにWeb上にのせるとができ、作品交流できることはすぐれている。
 
☆☆地域からの発信を支援する国際教育教材交流ネットワーク
大日本図書(株)C&Vセンター http://www.dainippon-tosho.co.jp/koryu/ 
新宮市立三輪崎小学校
 
数学教材作成ツール、理科教材作成ツール、子どもたちの表現を支援する児童用ツール
iFriend は、容易にホームページが作成でき、翻訳機能、フォントの埋め込み、発音機能が加味される。
● iFriendはすぐれものだ。翻訳機能、発音記号など、うまく活用すればこれだけで国際理解学習の武器になる。
 
☆☆「ネット社会の歩き方:レッスンきっと」−ネット社会を「安全に、楽しく、賢く」歩くための知識を身につけるために−    http://www.net-walking.net/ 
山梨大学教育人間科学部附属小学校 奥山賢一
 
カリキュラムとソフトウェアを開発
一斉学習用、個別学習:情報検索5テーマ、発信11テーマ、コミュニケーション12テーマ、ショッピング6テーマ
電脳商店街8店舗
● ちょうど、7日の夜にテレビで紹介されていた。ネチケットを身に付ける上での優れものである。早速ダウンロードしたい。
このように、研究の成果が無料で配布されることはすばらしい。
 
17:30
情報交換会
会場 東京ベイ有明ワシントンホテル3F アイリス
 
【土井の感想】
 今回初めて聞いた実践も多く、大きな刺激を受けた。また、有名な最先端サイトの運営者が目の前にいるのはタレントに出会った気分だ。
 当然ながら、この分野の研究は歴史が浅く、研究の進歩が早い。日常的に情報をチェックしていないと、井の中の蛙になりそうだ。 
 知っていると知っていないとでは大違いの世界である。しかも、無料で提供されている優れたコンテンツも多く、知らない、使わないのは罪であるかもしれない。(もちろん、別の方法でそれ以上の資料を提供できれば別だが・・・)
 午後の発表で、特に印象に残ったのは次の点である。
 
○ 単独校の研究はほとんどなく、学校がセンターや企業、大学と連携している。また、NPOの支援グループもバックに控えている。ネットワークの重要性がわかる。
○ ITを情報収集ツールとした研究は姿を消し、ほとんどが情報発信ツール、交流ツールとして使われている。
○ 地域情報化部会にいたせいもあるが、多くのが学校が地域と協力している。または、企業やセンターが地域と学校を結ぶコーディネートをしている。
○ 岐阜だけでなく、千葉や広島、兵庫、埼玉、東京、東北など研究が進んでいる。愛知は東海スクールネットのメンバー以外の出遅れが目立つ。
 
 有明ワシントンホテルでは、会費¥2,000でいい食事が出た。もちろん飲み放題だ。会費だけでできるとはとても思われない。出るところから出ているのだろう。
 東海インターネット研究会の大垣の発表で印象に残っていた広島の森保さんと親しく話すことができた。広島も技術的なバックにNPOがおり、進んでいる。ネット上で他校と合唱を実現させたのは初めてではないか? 教材化のセンスがすばらしい。  
 
3月9日
学校企画2(情報教育部会)
コーディネーター 折田一人(前橋市教育委員会指導主事)
 
☆☆河川実験施設と連携した河川に関する学習に関する動画コンテンツの開発−「ふるさと川島」を伝える総合的な学習での実践を通して−
川島町立川島小学校 埴岡 靖司    http://www.gix.or.jp/~kes/ 
  http://dac.gijodai.ac.jp/gifu-cm/sakuhin/kisowebplan/cec_13/index_cec.htm 
河川の専門研究期間である「独立行政法人土木研究所自然共生センター」のもつデータを生かした教材の開発
直接体験と疑似体験を融合した活動のあり方
専門機関との連携のあり方を考えた
 
小学校4年生 総合的な学習の時間
 木曽川の魚 を中心に
 
Web化したもの使い方の学習
魚の学習
実地採集
 
魚を観察しよう
 Webページを作成
水の汚れや温度を調べる
デジカメを班に1台持たせて撮影し、Webに載せる。 
 
今後の課題
 専門機関の豊富なデータの公開の手順
 学校と研究期間の連携の体制
 豊富なデータの教材への加工
 教材データの精選化
  
作品をさらに研究期間に見てもらってアドバイスを受ける。
大阪大学やNPOの力も借りた。
 
● お隣川島町の学校。身近な先進校としてこれからもいろいろとお世話になりたい。こうした研究機関との連携、すなわち博学連携?はますます広まるであろう。
 
☆☆ネットワ−ク活用での表現力の育成−いろいろな人との交流を通して相手にわかりやすく伝えよう−
宮崎市立池内小学校 水野宗市 http://www.miyazaki-c.ed.jp/miyazaki-ikeuchi-e/ 
ネットワークの活用=交流
 相手に伝えるために主体的に考え、論理的に組み立て、積極的に表現・主張できるようになる。それが生きる力
 今回は、表現力の向上をめざした。
 
文字により表現、音声による表現、身体による表現、画像による表現
 ↓
 HP、テレビ会議、電子掲示板、デジカメ・ビデオの活用
 ↓
同学年・異学年・大学生・関係機関との交流
 
HP: がんばり日記、ケナフ日記、だいこん日記
  数字を使う、例えを使う、写真の選択 など
  宮崎大学とのテレビ会議・・・ 大学生にアドバイスしてもらう
テレビ会議室: 話す力の育成
  テレビ会議ノートの活用・・・内容と工夫の整理、しゃべる速さや視線を評価
電子掲示板 ・・・テレビ会議の相手校と
デジカメ: HP、掲示板で使用
  動画による10秒自己紹介
  交流校に送る
 
表現する意識の向上→相手を意識すること
コミュニケーション能力→とっさの対応ができること
日常指導の重要性→ネットワークと関連させて話す・書くを指導
  
テレビ会議・・・イベントも大切だが、日常化することが大切。毎週1回やることで、構えず、力が付く。
費用は市が全額持ってくれている。
 
● 宮崎は熱心。2005年の環境が今年中にそろうそうだ。同学年→異学年→大学生→博物館 と交流を積極的に広げている。交流は日常的になればなるほど、表現力が身に付くものだ。
 
☆☆「情報活用の実践力向上プロジェクト」−主張性をkey概念として−
迫町立佐沼小学校   小松英明
 
研究の背景
 大規模校から小規模校へ異動
 8人が保育園から同じ仲間・・・言葉の省略が多い、周りの人には理解できない
   コミュニケーション能力は低い
       ↓
   実際に調査
    主張性:セルフエスティームと同義:コミュニケーション能力
       ↓ 
    大規模校の方が相手のことを考えた言動が多い
       ↓
    小規模校の児童にとって交流学習は意味がある
  大規模校に転勤
   大規模校でも交流学習は有効か、主張性をkeyに話し合う。
   4クラス中1クラスだけ実施。
    具体的には、社会科の成果を掲示板で他校児童と議論    
 
 テスト濱口 ASC尺度の18項目
  自尺度主張因子  偶然ではない
  他尺度主張因子  差がない
 
自尺度主張が、交流学習の経験の多いクラスは、減ってくる。相手のことを考えるようになる。  
 
相手校探しには「交流校の駅」がある。
 
結論
 交流学習は、情報活用の実践力の育成に寄与する
(参考論文)http://hide-family.net/temp/kouduki.pdf 
      http://hide-family.net/temp/ronbun.pdf 
 
● 論理的で、明解な発表だった。「主張性」と言う言葉は知らなかったが、参考論文が紹介されているので読んでみたい。このテストは、セルフエスティームやメディアリテラシーの研究でも使えそうである。
 
☆☆ネットで町内の小学校を一つに−地域教材データベースの構築とその利用−
兵庫県教育研修所 IT教育研究推進員 山口 博道
       http://www.hyogo-edu.yashiro.hyogo.jp/kenshusho/index.html 
地理的産業の特色ある地域だが、発表の場が限られ、個人や学校内で埋もれてしまう。
そこで、コミュニケーションを広げる工夫を試みた。
 
ICT(Information and communication Technology) 地域イントラネット網の整備
 
地域の教材をデータベースに蓄積→共有・有効利用→学校間交流へ
 
兵庫県教育情報ネットワーク「ゆずりはネット」
 サーバを県立教育研究所
 クライアントに西談町各小学校
  Webページ、掲示板、
  使いやすい、児童のためのポータルサイト
    データベースの検索、掲示板、検索、リンク
  みつけやすい
    Webページ化 全文検索
  使いやすいソフトウェア
   
 各小学校で作成 アップ
 交流している。 
 
● これも大口町の学校が目指す一つのモデルになる。ネットで町内の小学校を一つに、さらに町民へと広げていきたい。ただ、DBには、データが集まるかどうかは疑問。もっと、別の使い方を考えたい。
 
☆☆「中学生のための情報・理科・国際理解・環境教育のためのカリキュラム開発」
 滝中学校 栗本直人     http://www.taki.ed.jp/ 
メディアコミュニケーション(MC)センター 最先端のネットワーク機器と1998年座卓式のオープンターミナル室を備えて完成
  中高生のMCクラブが運営
 
 2001年度より
  中1 技術の中で情報
  中2 理科1分野 情報を1時間入れる
 2003年度より
  中1 技術で情報
  中2・3 総合的な学習の時間 英語&コミュニケーション能力
  高校1年 教科「情報」 のことを考えて
 
ねらいは  中高6年間の中で
 効果的なプレゼンテーション能力
 効果的なコミュニケーション能力
 自分がつきたい・自分に合う仕事を探す能力 −キャリアプリパレーション?−
 英会話能力
  小手先のきれいな英語でなく下手でも実弾が飛び交う英会話
 
 自律プロジェクト「高校生の集いinシアトル 2001」
   話ができない 訓練不足
 
1年間の授業
1〜10回 電子メールの設定、Web及び検索エンジンの実習など
夏休み 課題
2,3学期 値パーツの中学生を招待 環境問題について発表
プレゼン 作成実習
17〜20 全員発表
冬休み 米国同時多発テロについて自分の考えを述べよ
Web作成
 
テキスト 情報とコンピュータ 作成
 
総合評価 全員に3段階の評価
 声の大きさ、言葉の明瞭さ、早さ、アイコンタクトなど、
 
授業の様子はいかに?発表の感想
 できなかったと認識してくれればよい
 教師の評価でないだけにこどもは
 
今後の課題
子どもの自立性を養うために
「学びの場」と「教育の場」の使い分けの違い
  
Q 教員の研修は?
A ノートパソコンの普及率 85%
自分で買わないと回らない
プリンターを共有、エクセルで成績・・・これが普及するもと
教員は教えるとかえってできない。まわりを見て覚えるのが遠回りなようで速い。
 
Q 自己評価しやすいカリキュラムは
A 自由に考えていいというテーマ
  全員が作成、全員が発表、全員に評価
 
地域分散広域統合型自律的学習環境  
広域統合Webを考えている。
 
● 栗本先生はまさに地元のエース。岐阜の井上先生といい、栗本先生といい、全国のトップレベルの人が近くにいることは本当にラッキーだ。
 栗本先生にしては地味な実践の発表であったが、作品の評価の問題など、参考になった。
もともとリテラシー能力に差のあることでは、作品作りは「出す・出さない」だけが評価の規準であり基準になる。音楽や美術の評価の問題にもつながり、検討に値する。
    
☆☆教育の情報化をめざしたインターネット活用と生徒支援プログラム
−いつでもどこでもコミュニケーション!フレキシブルスクールにおける個々のライフスタイルに応じた支援体制づくり−   http://www.gumisawa-h.ed.jp/ 
神奈川県立汲沢高等学校 持永 修平
 
自分でつくる時間割
特色ある 系
学校外の学習結果の単位認定(英検、漢検など)
 
具体的なプロジェクト内容
 情報リテラシーオリエンテーション
  実施形態・方法
    全1年生対象 10時間
    各教科からの時間捻出
    情報モラル教育中心に
    指導内容の標準化
    新校準備委員会の先生
    「ネット社会の歩き方」の活用
    Webメールの活用
    
 1年生最初に集中してやったため、他の教科にも波及
   TTによる意外な効果
   携帯電話の課題
   
 先生はメルトモ・プロジェクト
   個々の生徒に対する連絡手段
 
 メールによる情報伝達試行
   
 問題点
  アドレスの変更、情報の内容、パケット代、最終的な確認
 成果
  保護者からの連絡、担任への連絡増
 
3 ドラエモンのどこでもドアプロジェクト    
 自習用コンテンツ作成   
  短時間で作成可能
   ↓
  プラットフォーム
   
 自由に使える端末
  ターミナルかポリシーか
  音声用ヘッドフォンの扱い
  学校内外の扱い 履修という概念が変わる←インターネットの可能性
 授業理解の一助としての教育用コンテンツの作成
 
● 高校の情報を目にする機会はなかなかないので新鮮だ。今、小学校からパソコンを学習している子どもたちが高等学校へ上がる頃には、教科「情報」はどうなるのだろうか。
  
☆☆発想法の育成Webプロジェクト−ネットワークを活用した創造的発想を育成する教材の開発・研究−      http://www.cgh.ed.jp/cec2001/ 
千葉学芸高校 原田 康司
 
背景調べ学習・総合学習
 考える力 発想法は教えることができるか
 
民間では創造性開発支援ツールが使われている
 TRIZ,USITなど
これらを用いて、学校教育に使えないか
 
  等価変換理論
発想の手法・・・TRIZ
 
市川 亀久や
 等価方程式
  → 創造性の原理になる
 
 Web教材「同じものを探してみよう」
  目的 「等価性の発見」
 
 Web教材2
「模倣から創造」
 創造とは、過去の事例を参考に新たな視点から物事を変換再構成して新しいものを作り出すという行為とする。
 
Web教材3「発明の手法」
創造の手法TRIZについて理解させ、活用させる
 
問題を物質とそれを取り巻く場の形でモデル化し、矛盾を克服することで解決案のヒントを与える考え方
矛盾マトリックス
 
センサーライト 分割と活性化の原則
 
思考の流れ
課題の背景
課題の提起
観点の確立から 探求
 問題の本質から
 矛盾から
観点を変え、様々な方法を考える
 
成果
形態の抽象化と等価性の発見
 
(参考) http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/ 
     http://almond.kek.jp/~mejuev/Triz/index_j.html 
● 全く知らない世界だったので、たいへん興味深く話を聞くことができた。「創造力の育成」については以前から興味があったことなので、じっくり読んでみたい。
 
☆☆地域社会と連携した情報ボランティア活動の展開−地域社会における情報格差の解消努力
新居浜工業高等学校 宇佐見東男
    http://www.ehime-net.ed.jp/ 
 
情報格差の解消に向けて
 国の戦略と自治体 
  多くは自治体が国に追従
 
情報格差
  ↓
 研修、インフラの整備
  ↓
 高校生も参加し情報ボランティア活動の機会を得た
 
 地域社会と連携した情報ボランティア活動
   えひめGFDay NPO化
     のべ60日のIT講習 生徒が2〜5名参加
 
 情報インフラの整備
  無線地域ネットワーク構築実験
    ケーブルテレビ、製鉄会社、研究会が協力
 2.4GHz帯  出力20mmW スループット約1Mでた。
  将来は50Mへ
 
 雨による影響はない。
 産・学・地域のコラボレーションの中に生徒が入る。
 体験学習としてすばらしい。
 のべ100名以上の生徒が参加、マンネリ化の打破、視野の拡大、人間性の陶冶、社会性が身に付く、成長のきっかけをつかむ
 コンテンツを情報ボランティアでつくりたい。
 
Q 工業高校の生徒がLAN構築などのボランティアをしているが、他の活動は
A NPO化すると、いろいろな活動へ発展する可能性がある。
 
● 地域社会と連携した例として、大口町にも参考になる報告だった。大口町には大学もなければ工業高校もないので、ボランティアをどこから探すかが課題である。企業はどこまで協力してもらえるのか?
 
 
【発表者に質疑応答】
Q 地域全体がブロードバンド化した場合、何ができるでしょうか?
A 学校が地域の核になる。文化情報発信の基地
  学校に情報が集まってくるような町づくり、学校と地域が連携した町づくり
  
  CATVでつながれている。地域のネットワーク網の中にサーバーをおいて、子どもたちが取材に出かけ情報を集める。それをアップしている。公開できるようになると発展性がある、
 地域内限定の学校通信、学級通信も、地域ネットワークならではの活用
 
Q プレゼン作りにのってこない生徒、相互評価で生徒に評価するための指導
A 作品の評価は提出できなかったら減点、作品に優劣を付けない    
  プレゼンは1台に2人いるので、高そうな子と低そうなペアを作っている。4つで
 
海外からの子にプレゼンをさせた→ネパールの子でもこれだけできるんだよ→模範例を見せる
それで必死になってやる
   
Q コミュニケーションについて、高校から中学校に望むことなど、中から小に望むことなど
A 小学校から
    Web教材の人が実際にやってくれることの大きさは小学生にとって価値がある。
    教科で力が付いていると話題も深まる 
    実体験が望ましい
  高校から
    コミュニケーションはツールの使い方ではない
    インターネットは文字でのコミュニケーション。文字で表現することの大切さを
  中学校では、
    小中高では教師の環境が違う。
    ITスキル教科書を小・中・高校用を作ろうと考えた。中学校はすぐできたが、小学校では難しかった。小学校と中学校は不連続性が高い。
  
 
本日の発表者1分間スピーチ
・ 連携 高校の生徒の間の開きが大きくなる。
・ 情報教育の手引きが答えになるのか。富山市立東部小学校の子どものスキル表が規準になる
・ 小・中の教師間の連携、地域の中で生徒間の連携をしていくことが大切。
・ ツールを使って地域とともに学ぶ
・ 小中の連携  情報教育担当者会議  があり町内の連携はできている。周囲の町へ広げていきたい。
・ HPを見てほしい。情報の授業をやっているが、中学校間の格差が大きい。ある程度そろっているといい。
・ 1994年に100校が始まったら、思っているほど進んでいない。
  人の輪をもっと広げないと行けない。
・ 日本人のプレゼンの能力の低さ、この部分の研究が必要。そのための道具としてコンピュータをうまく使いたい。
 
【他の分科会の発表】
D:学校企画1(総合的な学習の時間)
 
☆☆「インターネット情報局」に参画して電子絵本共同編集の輪を広げる研究−特別天然記念物オオサンショウウオの電子絵本作成による保護啓蒙活動を通して−
岡山大学教育学部附属中学校 藤本義博
  http://www.fuzoku.okayama-u.ac.jp/ml/Welcome.html 
 
オオサンショウウオの保護啓発のため、基礎学習、交流しながらの絵本作り、Web上での保護呼びかけなどを行った。
● 目的を第一に考えるのなら社会科から見ると、保護啓発の取り組みは甘い。ネットの限界を認めて、外に出ることが必要だ。 
 
☆☆人権意識を高めるためのソフト開発−参加体験型学習を応用したシミュレーションゲーム制作−
松山市立南中学校 星川良紀
 
南北問題を理解させるために、シミュレーションゲームを開発した。その過程で、企画担当、共同開発者、アドバイザー、調査協力者など、ネットワークを有効活用した。
● ゲームをやってみなければわからない。ただ、人権に関するものだけに、安易にゲームの勝ち負けに一喜一憂することだけはさけたい。あくまでも、本質に気づかせるための手段として、コンピュータを使っていることを確認したい。
 
☆☆「お金と現代社会」−バーチャル・クラスで学ぼう!お金と社会のこと−
福島県双葉郡広野町立広野小学校 原田忠孝
 Mag21プロジェクト http://www.mag.keio.ac.jp/mag21/ 
 モービル広域ネットワークプロジェクト
    http://www.edu.ipa.go.jp/E-square/gakko/F_jissen_01/P05.pdf 
総合と言うよりは、選択教科だろう。中学3年生15名の実践。
“学生対抗円ダービー”“Stockリーグ”などの経済ゲームに参加することで、社会認識を深めるプロジェクトに参加しするもの。
 慶応大学大学院 政策・メディア研究所の協力で進めているから半端ではない。
● 個人的には好きな部類。ただ、あくまでもゲームに終わらないことがポイントだが、どうなったのだろう?
 
☆☆デジタルポートフォリオ評価の実践とそれに連続したデジタルコンテンツの作成
つくば市立竹園東中学校  森田 充    http://www.takezono-east-j.ibk-tt-net.ed.jp/ 
 
 内容は単純。ポートフォリオをデジタル化すること。
● これは正解!
 おそらく、5年もすればこれが主流になるのではないか?
 保管が楽、プレゼン素材として使える、後輩への模範となる、再編集できる、CDに焼けば記念になる、お金がかからない、リンクがはれ発展性がある。
 全国の学校はこれをめざしてほしい 
 
☆☆高校生の家と学校と教室で −親・子・教諭のインターネット協働作業−
名古屋市立若宮商業高校 影戸  誠  http://www.kageto.jp/cec/ 
 
家族のポスターを作る実践。
● これもすごい。動機付けが、テレビ会議でヨーロッパの課程の様子を聞くことから始まる。昼休み、夕食を家族でそろうライフスタイルには、日本の親子それぞれに刺激を受けたことだろう。
 高校生で家族を見つめる機会を作ってもらえたこと事態感謝したい。
 
☆☆地域の音風景を紹介しよう−自分たちが住んでいる地域の特色ある音を紹介しよう−
三木市立教育センター 梶本 佳輝  http://www.miki.ed.jp/center2/index.html 
 
自分の住む地域を音で紹介しようとする試み。Web上で地図に音データを貼っていく。
● これもいいと思う。音は映像に比べて軽視されていると確かに思う。しかし実際には、音以上に臨場感があり、イメージを膨らませてくれるものなのだ。
 
☆☆国際交流を実現するための取手地区小中学校協働学習システムの整備−地域学習を国際交流学習の連携に向けた体制づくり−
取手市コンピュータ教育クラブ 田鍋 文雄
 
市内全小中学校をメンバーとした電子掲示板「とりで広場」、その他電子会議室やTV会議システムを活用した協働学習をシステム化し、奈良漬けをテーマに話し合った。
● テーマと少しづれているような・・・・国際交流の様子は今後に期待!
 
☆☆専門学校と小学校の協同学習−高校生による小学生へのロボット製作指導−
石川県立小松工業高等学校 掘 進   http://www.kth.ed.jp/pub/lego/ 
 
レゴブロックをパソコンで制御するプログラミングを生かした実践。小学生に指導する中で、高校生は達成感を、小学生はロボットに興味を持ってくれることをねらった。
● 高校と小学校の連携。あまり聞かないことだが、ITが取り持つ縁としておもしろい。高校生に、どこまで教える力があるかわからないが、やらせてみたい学習活動だ。ただ、小学生にとってはレゴロボットはレベルが高すぎる。遊びに終わらなければよいが・・・・
☆☆高専による「総合的な学習の時間
 国立福島工業高等専門学校コミュニケーション情報学科 島村 浩
    http://www.fukushima-nct.ac.jp/index.html 
高専生の総合の時間として、小学生のリテラシーを指導したもの。
● 小学生の喜び、高専生の達成感がレポートから伝わってくる。高専生の学びがかけた時間に見合うものがあればありがたいが・・・・・
 全国的に広まることが予想される。
 
学校企画3(教科教育・総合的な学習の時間)
☆☆ みんなでつくろう!百科事典つくりネットワーク
北海道赤井村立都小学校   http://www7.ocn.ne.jp/~miyasho/ 
都築愛一郎
 
全校児童14名の小規模僻地校での取り組み。ふるさとの百科事典を通して、全国の学校との交流をめざしている。
● これも、全国の小学校に参加してほしいアイデアだ。全国の小学校が知恵を絞れば、平凡社の百科事典以上の情報が集まる違いない?
 
☆☆授業づくりを支援するWebページの改善・開発と活用
 秋田市立川尻小学校 佐藤 好久  http://www.edu.city.akita.akita.jp/~kws-s/ 
 
 指導活動を支援するデータベース(指導計画、指導案、指導資料、ふるさと先生、児童活動記録など)、学習活動を支援するデータベース(学習成果、学習素材、)のWebページを作り、授業や活動の改善を図るもの。
● これも好きな実践だ。かなり先になるとは思うが、それぞれの教師がこういったWebを作成する時代が必ず来ると思う。
 
☆☆IT時代を見据えた児童一人一人のためのインターネット活用の実践研究 注目!
 山辺町立鳥海小学校 東海林 新司
    http://toki.ed.niigata-u.ac.jp/~tokairin/Index.html 
 豆についての学習を主軸に据えて、国内複数の学校と、ジャカルタ日本人学校の協働学習を足がかりに、これまで以上の交流学習を行い、「Berns School」として公開した。 
 地域の人材活用、他校との協働学習、情報の共有、国際的な視点、ポートフォリオ評価、など、多くの学習活動を行っている。
● じっくりと取り組んだ総合的で本格的な実践である。高く評価できる。
 
☆☆俳句プロジェクト −俳句作りを通して・地域の四季の移り変わり・人との関わりなどに目を向けよう−   http://www.netpro.ne.jp/~yukie/cec/ 
 横浜市立大口台小学校  佐藤 幸江
 
 作品の蓄積、作品の発表・交流の場として、ネットを活用した実践
● 俳句や短歌は、ネット社会の恩恵を最も受ける分野ではないだろうか。海外の俳句人口は4百万人といわれているので、国際交流もおもしろい。
 
☆☆小学生にもできる国際貢献−ネパールの小学校との交流を通して− 注目!
 半田市立亀崎小学校 丹波信夫   http://www.kamezaki-e.ed.jp/ 
 
 東海インターネット研究会の「ここまでやるか、国際貢献」を再現。
 ネパールについて学習したあと、文房具を集めて担任3人がネパールの山間僻地校を訪問している。また、カトマンズでは中古のノートパソコンを贈り、インターネットでの交流を約束している。
 さらに、ネパールから校長先生と2人の児童を招き、2週間いっしょに学習した。学習の成果は、校内学習発表会で発表した。
● まさに、ここまでやるか!の実践である。誰にでもできる実践ではないが、そのエネルギーは学びたい。
 
☆☆低学年でもできる「自分を表現し、人の話を聞く」方法の研究−生活科における落花生栽培や各種行事での交流を通して−
 三重県一志郡美杉村立太郎生小学校 森田雅浩
 
 低学年によるテレビ会議での交流実践。
 表現には、絵・文字・言葉があり、言葉はテレビ会議を活用することで高めることができる。
● テレビ会議の可能性を広げる実践である。コミュニケーション&表現ツールとして、より簡単に準備のできる環境を望みたい。
 
☆☆WBT(Web based training)システムを利用した学力評価システムの構築−児童のつまづきを分析し、指導方略をデータで示す学習システムの開発と運用−  注目!
 大津市立瀬田小学校  石原一彦    http://www.otsu-seta-e.ed.jp/ 
 
 Webのインターフェースで学力テストと評価を行うもの。 
● 担任にとって、夢のシステムである。
採点は自動的、評価・分析まで行ってくれる。担任は浮いた時間に、個別指導や日記指導、相談活動などに労力を裂くことができる。
全国の教員の智恵を合わせて、システム構築・テストの作成を望みたい。
 
☆☆Web ふるさと子ども市場−農業問題や電子商取引についての理解を深めよう−
広島県甲奴町立宇賀小学校 湯浅 康司   http://www.fuchu.or.jp/~uga/index.html 
 
 小学生で実際に農産物を生産し、全国の学校と電子取引をした実践。 
● これはニュースで知っていたが、驚きの実践だ。小学生でここまでやるか?願わくば、 子ども地には実際に町の中に売りに歩き、荷物を運ぶ苦労、商品を売る苦労、客との人 間的なふれあいを体感してほしいものだと思う。その上での電子取引なら賛成だ。
    
【土井の最後の感想】
 たいへん質の高い、しかも決してITを無理に使った研究でないことを高く評価したい。 ITには当然限界がある。もっと別の良い方法があれば、そちらを使うべきだと考えている。しかし、今回の発表の多くは、他の方法ではなしえないものばかりで、教育の可能性を大きく広げるものである。
 今日の発表は、衝撃的なものも多かった。栗本先生の言葉を借りれば、1994年の100校プランから、あまり顔ぶれが変わっていないとのこと。しかし、授業の発想は、確実な広がりを見せていると感じた。
 もちろん、顔ぶれが変わらず、意外と広まらないと言うのは正直な感想であろう。これは、情報格差が拡大していることにも通じる。今後いかに広めていくかが大きな課題である。
 思いつきで、いくつかコメントしたい。
 
○ これまで、テレビ会議はあくまでイベントであるという認識しかなかったが、日常的に使っているという発表を聞いて、コミュニケーションツールの一つとして考えること もできると感じた。
  教師がいなくても、自由にやらしているという発表は衝撃的だった。学校に居ながらにして、世界各地とテレビ電話ができる時代なのだ。
○ TRIZなど、全く知らない言葉もあり、自分の勉強不足を痛感した。
○ 全国最先端の話を聞いたが、地域ぐるみのIT化について研究をしているところは予想通りまだ少ない。大口町も、専門家を招いて、よほど腹を据えないととてもできないことがわかった。
  トンネルを掘る人と、できたトンネルを通る人では、苦労は全く異なる。大口は、これからトンネルを掘ろうとしているのだ。
  ただ、地域の学校がネットワークを結んでいるところはある。
 大宮教育研究所   http://www.oe-infonet.ed.jp/ ES@SCHOOLを使っている。
 草津市教育委員会  http://www.city.kusatsu.shiga.jp/kakukapage/shogai/kyodo/rinen.html  地域協働学校を推進。SA@SCHOOLを用いて、ネットワーク化している。
   1 幼稚園8園、小学校12校、中学校6校、教育研究所のネットワークを構築し、オンタイムで情報収集、情報交換ができる 
      2 学校とのやりとりで交わされるな文書の様式を統一化できる
      3 学校内での資料や学校独自で作った教材を市全体の財産として共有できる
4 各学校のスケジューリングの助けになる。
5 校務用のグループウェアで学校同士の情報を共有化しておくことにより、校内LANを組んだ場合、この情報を活用できる
 
○ 今回分科会で発表された実践は、さすがにどれも何らかの新しさがある。だからこそ、このプロジェクトのまとめの会にふさわしい。会場でもらった紀要をいかに読みこなすかで、今後の戦略が違ってくる。
  ところが、分科会では話を聞いていない人も結構いる。何しにきたの?と問いたい。もったいない・・・
  この発表のいくつかが、日本の教育を変えるのに違いないのに・・・・
 加藤主査がわざわざ東京までみえた。すごい!本当に熱心で頭が下がる。
○ ファーストの人に「社楽の会の土井先生ですね」と言われたのには驚いた。HPの内容までよく読んでいた。発信する側の責任を改めて感じた。一人は水口さん、もう一人は一柳社長である。
 
《 購入資料 》
『インターネットで交流を 情報とコンピュータ』東海スクールネット研究会 編
教育家庭新聞社 \1,334
『授業実践事例CD-ROM 中学校編 Ver.1 』(社)日本教育工学振興会(JAPET)
『授業実践事例CD-ROM 小学校編 Ver.1 』(社)日本教育工学振興会(JAPET)
『情報教育 次なる一歩 −ネットワークを学びに生かす−』
    KICE 神奈川インターネット教育活用研究会