教師力アップセミナー 上條晴夫講演会記録
平成18年11月11日 於 小牧中学校
この報告は、研修会を受講した土井によるメモから要約・作成したものです。従って、誤字脱字や主観的な解釈、誤解もあり得ます。文責はすべて土井にあり、主催者や講師には一切責任はありません。そのため、引用や転載はご遠慮ください。また、問題の箇所は修正しますのでお知らせください。                                                                   文責 土井謙次(syaraku@tcp-ip.or.jp

テーマ 「ワークショップ型授業入門−質問力を中心に−in 小牧 」

(10:00)                                  
 おはよう。ただ今、紹介いただいた東北福祉大学の上條だ。
 今はあの有田和正先生と同僚である。しかし会ったことがない。(笑)早く会いたいな。(笑)
 私の専門は、ディベート、お笑い教育、作文教育。あと、授業成立プロジェクトというのをやっている。今、学級崩壊など授業が成立しない例が増えているが、ここでは小学校から大学まで40人ぐらい集めて、うまく授業ができるような状態を作る基礎技術について考えている。
 その中で出てきたのがワークショップ型授業。今日の話はそれが中心となる。
 
《アイスブレイク》
 じゃんけんをする。
 その前に、小学校の先生は挙手して。(ほとんどが挙手)中学校の先生は?(5人ほどが挙手)なぜ聞くかというと、小中学校の先生はノリが違うから。こちらがメンバー編成に合わせてチューニングをする。高校の先生ばかりの時は空気が重かった。
 後出しじゃんけんをする。みなさんやってほしい。まず、同じのを出してほしい。じゃんけんポン、ポン。間違える人いますね。
 次は私に勝ってほしい。
 もともと会場の椅子は横1列だった。それは、明治の学制以来のこと。「よそ見するな」という形。しかし今回はワークショップ型なので、横が見るように変えた。ただ出すだけでなくて、横を見てほしい。勝てますね。
 板書でもそう、若い人ほど正しくやろうとする。ベテランはある程度経験しているので、だいたいのところがある。遊びなので楽しくやってほしい。
 じゃんけん…。全国的トップクラスの優秀さだ。(笑)
 都市部の先生を中心に先生は疲れているからよく間違える。(笑)
 
 次は難しい。負けてほしい。横も見てほしい。学びは横から引き出す。習慣的に前から学んでいたが、これはよくない。ワークショップは横から発生する。
 
 いきます。いいですよ。ぐだぐだやっていいですよ。間違ってください。そうそう、これで雰囲気が和らいだ。
 
 授業の導入部分にエネルギー傾斜をかけようという動きがある。ここ5年ぐらいに、授業の導入に関する本が多く出るようになってきた。導入の本はかつてはなかった。増えてきたのは、授業の入りの部分に子どもが入ってくれないことが起こっているから。導入はそもそも予告的なもので、うまく展開部分に流し込めればよしとされてきた。
 僕は違う。子どもたちの目をこっちに向ける。それがいい。それがつかみ型導入。
 昔はわかる授業をすれば楽しくなった。今は、わかる授業をするうちに飽きてしまう。
導入は昔は確かに予告だったが、今は、つかみ型導入が重要。『教室の空気を変える!授業導入100のアイデア』という本も出した。
 説明的な話を2つして、活動に入る。
 
《最近の授業づくりの背景−コミュニケーションコストが高くなった!》
 最近の授業づくりの背景に気づいたのは次の時。
 
 小学校の校長が走っている子を捕まえた。前はとにかくごめんなさいと謝った。それで許してもらえた。本当に反省しているかどうかは別として、謝るのがセレモニーだった。
 最近は、校長に言われると、「私は急いでいました」、とか言い訳をする。また、「なぜこの状況でスピードを出していけないか」と質問する。校長はいやになって帰す。
 
 何がおこっているのか?
 学級崩壊の現象は1985年ぐらいから。昔は、偉い人がいて、下々がいて、注意すれば他のみんなも教師に同調してうんといった。今は、「だめだよね」と言ってもまわりが同調してくれない。
 昔は教師の指導は縦型のコミュニケーションだった。注意とは、理由を言わずに指導することだ。なぜ理由を言わないか?それは当たり前だから。伝統的に学校の教師は理由を言わなかった。
 しかし、今の子は理由を問うようになってきた。自由主義的、個人主義的な社会変化によりそのようになってきた。
 かつては、偉い人がいてその価値観に従おうとするものだった。「みんな仲良く」。
 今では、「みんな違ってみんな良い」。みんな良いのだからそれぞれに理由がある。横型のコミュニケーションは理由が問われる。校長に対しても、「何でだめなの」と聞く。
 縦型から、理由を言わなければならない横型コミュニケーションの転換。これは、よいことかもしれないが、言わないと納得しない子ども大人も増えた。学校の先生としては、コミュニケーションコストが増えた。言わなくてもよいことを、言わなければできなくなった。
 これからの教師は、安心感を与えつつ、説明をしなければならない。
 キーワードは「安心と説明」。あるいは「納得」。
 4月当初の学級の作り方として、よくあるのは中学校ではいったん締める。小学校でも、最初に学習規律を作るのが多かった。しかし、今はいきなり厳しくすると逃げる傾向がある。学校に来なくなってしまう。
 4、5月に、きっちり安心させて説明することが大切だ。
 
《「ワークショップ型授業」のすすめ−自由感のある授業を心がけよう!》
 子どもは、従来の授業が窮屈だと思うようになってきた。
 1980年代に発問中心型の授業がはやった。それまでは、教師の説明が中心だった。教師がトピックを用意し、質問もするが、ストーリーは決まっていた。時々指名して、子どもの正しい意見を拾っていく。それで展開する。これが「説明中心の授業」
 80年代の「発問中心の授業」は、1時間の授業中に、3〜5つの発問で構成する。その発問と発問の間におしゃべりをすることができる。子どもたちに理由を聞きながらやりとりをする。ただ、全体にストーリーはある。
 しかし、これらを窮屈に考える子どもが出てきた。
 
 1997年頃、参加体験のある授業、活動中心の授業、すなわち「ワークショップ型授業」が広まってきた。これは子どもの窮屈度が低い・
 「説明中心の授業」は、教師のコントロール度が高い。
 「ワークショップ型授業」は、活動前に説明があるが、それ以後は比較的自由に学習できるようになっている。
 これらを、第1「説明中心の授業」、第2「発問中心の授業」、第3「活動中心の授業」と3つに分けることができる。
 子どもの自由度は「活動」が高く、教師の自由度は「説明」が高い。
 
 いつも「活動中心の授業」をやるということではなく、このやり方もある程度知っていて、やれる状況にしておくことが必要だ。
 過去に勉強した先生は、第1、第2の方法が得意だ。成功もしているので、なかなか変えられない。しかし子どもたちに聞くと、第3の方法が好きだ。もちろん教科の内容にもよるが…。
 端的に言うと、子どもたちにとって第1、第2が窮屈。第3もできるようにする。ワークショップ型はある程度慣れればよい。
 基本的に活動さえすればよいと言う話になる。しかしそれは、はい回る何とかになる。必ずやるのは「ふりかえり」。頭に説明し、中に活動があり、最後にふりかえりがある。
漢字で言うと「導入・展開・終末」。 
 これまでの授業では、「終末」でまとめていた。しかし、ワークショップ型ではそれでは行けない。活動を提示し、試行錯誤させたのだから、最後にまとめてしまっては何にもならない。導入、展開の後におこなうのはふりかえり。活動を通して、どんなことを感じたかを言葉にする。まとめではない。
 2000年越えたぐらいから、参加体験型が増えた。しかし、活動はあるが、ふりかえりがないので学びにならない。ふり返りまでがセットで「学び」という。これは、1回やってうまくいくというものではない。
 第1、第2は、教材研究をしっかりやって、ワンピースとして学習が完結する。第3は似たような活動を繰り返すことが必要。                (10時27分)
 早口で説明してきた。質問は?なければ次へ行く。
Q 学びへの転化についてもう少し詳しく教えて欲しい。
A 学びへの転化とは、体験を言葉にすること。体験は気づき、これを書き言葉や話し言 葉に転化する。基本は書くこと。必ず、短く書くことが重要。
  活動した後によく作文を書かせるが、その多くは書かせ方が下手だと思う。ただ感想 を書こうではうまく書けない。私は、「気づいたこと」と「それをもとに考えたこと」 を書かせた。
  東京で33年間小学校の先生をやった今泉博先生は、「初めて知ったこと、驚いたこと を書きなさい」と指示している。教師は子どもたちが内省するかを研究しなければなら ない。最近それがわかってきた。いいふり返りが出てくるように、活動の枠を考える。
 体験的な活動を言葉にするのが振り返りである。
 
Q 図で真ん中に「話題・発問・説明」とあるのは?
A 教師の制空権の問題。教師がどれくらい押さえ込んでいるか。教師の強制ポイントを 示している。話題で進める授業は6〜8、発問のある授業は3〜5のステップがある。
 発問のある授業では、その間に子どもたちのディスカッションがある。
  第3の授業は、最初に説明がある。そう意味の図である。
 
Q よくわからない、制空権の意味、真ん中にある意味が分からない。
A 真ん中にある意味はない。
 第1は ほとんど話題、第2は発問が3〜5、第3は説明が一つドーンとある。そう理解して欲しい。
(10時34分)
《「ワークショップ型授業」の実際−質問力を中心に−》
 ここで質問紹介ゲームをやる。私は本当は作文指導が得意だが、スタッフから野口先生がやったからだめだと言われた。(笑)だから、ワークショップ型授業をテーマにした。
 欧米の音声言語技術教育を調べると質問が中心。質問、発表、討論の順に進む。まず質問。質問ができて、それに答えられる発表を鍛える。それができて、討論に進む。
 
 プリント「質問紹介ゲーム」を見て欲しい。
 説明する。4人一組を作って、一人に3人が次々に質問をする。答えやすいものを聞く。
何問答えたかを遊ぶ。それを4回まわす。やっていくとだんだん増えていく。
 約束としては、積極的にがんばろうぐらい。無理しなくてもよい。
 4人一組を作りたい。全員起立、4人一組を作れたら座ります。どんどん座っていってください。(グループができる)
 もう一つ、約束は一人連続2回まで。そうしたら次に交代してほしい。質問がある人。
 できるだけ、相手を理解するという方向で質問してほしい。はい、いいえで答えられる質問でも結構だ。
 今から3分間。よい。スタート。
(観察;グループごとに質問が始まる。勤務地や趣味など質問が飛び交う。)
 はい、やめ。いくつできたか聞いていく。
 20、32、26、31、20、26、29、20、27、19、
「あれ?少ないですね」(笑)「相手の意見に相づちを打ちながら聞いてしまった。」(笑)「いい話ですね。でも回数が大切なのですよ。」(笑)
 22、31、34、25、20、20、22、24
 標準は40ぐらい。(驚)学生は、70,80,90ぐらいまでやる。(驚)
 やっていくうちに、質問の質が意味のあるものができる境地がある。
 一番多いグループにどこを工夫したいか聞いてみたい。どんなことを工夫したか?
A 前の人の質問に足して聞く。
A 見た目で予想できることを聞いた。
 ばかばかしいと思ったが、これも秘密にある。
A はじめは見てました。(笑) 
  感想でなくて、優勝チームインタビューだから・・。なごむ。こういう人もいる、いいですね。
 あらゆる要素を計算してほしい。うまくいかないケースは、授業の中での遊びなのに本当に遊んでいる子どもだ。積み木遊びのように、遊びながら学んだ経験のある子はできる。しかし、その経験がない子は本当に遊んでしまうので、教えなくてはいけない。
 
 第2回戦。一つだけヒント。距離が遠い。音の伝わる速さがある。近い方がよい。平均40回を目指して欲しい。
 ここ、もったいない。もうちょっと気合いを入れてください。スタート。
 
(観察;さっきよりはるかにテンポが速くなってきた。)
 
 そこまで。(声が挙がる。)
 聞いてみよう。33,36,21、38(前回最下位のチーム)拍手、グループ内上昇率はトップかも?いいですよ、34、24、50、へぇーとってもいいよ、39、39、38、27、35、35、36、35、37、24、27、
 私も聞いて回るのですが、「どんな実践されているのですか」というのがありました。もう少し答えやすいものにしてくださいね。質問チョイスミスかも?重く聞くのがいつも正しいとは限らない。これは、若い世代の方が優れている。
 トップのここに聞きましょう
 工夫したことは?
A 一人が質問したら同じ世界を集中的に聞く
A 前の人の関連を短く聞いた。
「たとえば?」、この「たとえば」は明石家サンマがよくつかう。
A プライドを捨てて馬鹿な質問をする。
 たとえば?
A「は虫類は好きですか?とか…」(笑)
 
 以前新潟で同じことをやったら、「1円玉を飲んだことがあるか?」という質問が出た。
これは褒めた。すごくいいよとほめたら、「あの子は登校渋りの子でほめられてうれしかったと思う」と担任の先生が後から教えてくれた。
 は虫類も「えっ?」という質問だ。
 ここで、2分間作戦タイムをとる。
(質問の手が上がる。)
Q これは自己紹介が目的だから、深く聞いてもいいのではないか?
A 学生は、入り口の質問をたくさんぶつける時に「あー」という。合コンのポイントは、 相手にどれくらい入るか、入らないかがポイント。いろんなレベルで配置しながらやり とりをする。ここでは、ゲーム。いろんな角度から聞く。答えやすいのがポイント。
 ここは、横に広げるのがポイント。いわば、アイスブレイクなので、回数で遊ぶという 枠の中でできるだけやる。
Q うわべだけの質問でいいのか?
A うわべが重要ととらえている。
 
 それでは2分間、作戦タイム。
(観察;積極的に作戦が話し合われる。)
 
 3回目。確認する。質問を受ける方?書いてくれる方?
 3分間やる。40目指すと、後は質に行ってもいい。学生ぐらいだと、ある程度数が増えると飽きてくる子もいる。そうなると、質にいけばいい。
 スタート。(観察;2回目よりもはるかにテンポが速い)はい、やめ。(歓声や拍手が上がる。)
 聞いてみよう。
50 拍手!拍手は盛り上げるのにはいい。うまく行かないときでも盛り上げるといい。暖めて、暖めてくだらないことをいう。空気を暖めるという技術があることは重要。些細な表現でも盛り上げる。これがいい。
 
59 あっさりぬいた、53、42、57(先ほど質問したチーム)疑問は置いておいて「やろう!」という意気込みがいい、49、40、53、44、48、35 ありますよね、こういうチームも。47、40、43、50、46、48、46
 じゃあがんばろうという感じになってきた。前向きだ。一番の所に聞いてみよう。
A 好き嫌いが出るような質問を増やした。
A はい、いいえで答えられる質問を増やした。
A 間を詰めて、記録者は1問だけにして、他が2問にした。
 「記録は1回にして」これがすごい。遊んでくれている。ここ重要。
(学生チームを指して)そこ何回?。「84回」 
 回転だよね。空気の伝わる距離が近い。表情や言葉以外のところも考えてほしい。単に質問するという以外のテクニックを使えている。合コンがそう。 
 そのテクニックは教師にも大事。初めて合う子にどう和ませるか。
 
 35のチーム、まだこだわれる。姿勢を変えよう。重心を前に置く。後のグループは体調に合わせて。けっこう体力がいる。4回もやると、切れかかる方もいる。
 だから40が目安。40を越えれば、質を深めようが、学生の84回に挑戦しようが、
自由だ〜!。(物真似で)
 
 4回目スタート                        (11:17)
(観察;明らかに姿勢が違う。大人をこんなに燃えさせるのは一体何だ。魔法を見ているようだ。)
 やめ。そこまで。(あちこちで拍手がおきる。)
 聞いていく。76 拍手、挑戦したんだ!(笑)、49、46 4回目は落ちることがある。58、50、47 そう体力は続かないだろう。79、76、79、54、59 拍手、44、35、45、52、41、50、53、学生は?87、相手にしない。
 コツを聞いてみたい。
A とにかくはずれたことから聞く。幼稚園に勤めていますか?など。
 ばかばかしい。(笑)
A 足のサイズを聞いたり。
 こういうテクもある。
A 趣味を聞くとわざと家族を聞いたり。数字で聞く。
 技術的にもある。
 
  プロジェクトアドベンチャー(PA)という体験学習プログラムがある。
  http://www30.tok2.com/home/wcw/dorama/sec5/5-37pa.htm 
 ここでは、信頼関係を築くのは第3段階。課題を解決するは第4段階だ。その土台になるのは、ささいなことがまずある。第2段階にばかばかしいものがある。そのばかばかしさにリズムを合わせる。そういう世界があって、次の段階がある。
 
 元の位置に緩やかに戻って欲しい。
(観察;口々に「ありがとうございました」といって別れている。空気が緩んでいる。顔が違う。笑い声が響く。)
                                 (11:28)
 もう1つやる。斉藤孝先生の実践を、田中幹也先生がアレンジしたものである。
 1人が自分の好きなものを発表する。その人に対して、手を挙げて質問する。この質問者が答えたくなるような質問を投げかけるのが課題だ。どういう質問が、発表者にとって、核心を突いた質問かがポイント。
 金城大学でやってみた。「月が好き」という子にいろんな質問が出た。ある人は「月の裏を想像したことがあるか?」と聞いた。そんなことと思ったが、発表者は何とその質問を選んだ。過去に同じことを考えた経験があったからだ。しかし、これは難しい。そういうのを探し出す。工夫点は、話を聞きながら質問を考える。その中から選び出す。ただし、手を早く挙げないと、誰かに言われてしまう。
 話し手の学生さん、2分間話して欲しい。
 こちらは5人一組を作って欲しい。全員起立。5人一組を作ったら座ろう。(すぐにグループができる。)次に、1〜5番を決めてほしい。
 そしたら1番の人立ってほしい。
 
1番のスピーカー(話者)
☆☆ 私の好きなことは歌。合唱をやっていたのでカラオケにも行く。聞くことも好き。コブクロをよく聴いている。「風」が好き。来月の頭にコンサートがあるので行って来る。みなさんもよく聴いてほしい。
Q カラオケ出気をつけることは?
Q コブクロの曲がよいのか、歌詞がよいのか?
Q 心が動いた歌詞は?
Q 印象に残っている合唱曲は?
Q コブクロのチケットはどのようにとったのか?(ほぉーという声)
上條;こんなのが受けるのか。
Q 楽器の演奏はするか?
Q コブクロのどちらが好きか
Q コンサートは誰と行くか?(笑)
上條;出た!やはりこれか。
Q カラオケに行くメンバーは?
Q 「風」のどういうところが好きか?
Q チケットとるのにかかった時間は?
Q コブクロの印象を漢字一文字で書くと?
Q カラオケの十八番は?
Q コブクロの「風」を聞きたいときはどんな時?
 
上條;2つ選んでほしい。
話者;・コンサートのチケットはどのように手に入れるか。4月に行って先行予約の紙が 入っていたのでインターネットで予約した。
   ・誰と行きますか。木野さんと大学の先輩とその友達と行く。
上條;女の子?
話者;女2人、男2人(笑)
上條;やっぱり。拍手!
(11:40)
2番のスピーカー
☆☆ 好きな季節。秋。秋は暑すぎないし、寒すぎないし、過ごしやすい。食べ物がおいしい。今朝も柿を食べてきた、甘い柿だった。時間があるので読書をする。スポーツも好き。バドミントン、プール、バレー観戦。以上。
Q 最近読んだ本でよかったのは?
Q スポーツジムはどこに通っているか?
Q 食べ物は夏の季節以外に何が好きか?
Q 秋に出かけるとすればどこへ行く?
Q 子どもの頃の秋の楽しい思い出を一つ挙げると?
Q 秋の情景の中で好きな所は?
Q 今晩の世界バレー セルビア=モンテネグロ戦の予想は?
Q 秋の色を挙げるとすれば?
Q バレー中継にWaTが出ることをどう思うか?
Q 紅葉の旅行で好きな場所は?
Q 好きな作家と作品は?
Q 秋は失恋の季節。どんなタイプの人とどこに行きたいか?
上條;また出た。!前のスピーチや聴衆の反応を考えているな。
 
上條;さあ、どれを選ぶ? 
話者・世界バレーのWaTが出ているのはいいと思う。
  ・秋は紅葉。京都に行きたい。連れていってくれる人と一緒に。(笑)
上條;やはり。パターンが見えてきた。
 
3番目のスピーカー
☆☆ 私の好きなものの物真似をする。(物真似をする。)おじゃる丸のキャラクターで、おじゃる丸についてまわっている“電ボ”。なぜ好きかというと、単純だが、お尻が光って、おじゃる丸についていくのがお気に入り。特徴的なキャラクターがいておもしろい。
Q 電ボの物真似をしようとしたきっかけは?
Q おじゃる丸の中で、自分はどのキャラクターに近いと思うか?
Q 物真似を友達の前でしたときの反応は?
Q あなたがついていく人とはどんな人か?
上條;また出た!
Q おじゃる丸の着ぐるみを着てどこを歩きたいか?
Q ほかにできる物真似は?
Q 物真似の練習方法は?
Q キスケについてはどう思うか?
Q おじゃる丸の話の中で心に残るストーリーは?
Q 電ボのこんなヘマで許せると思うのは?
Q 好きな人の前で物真似をやるか?
Q おいしいプリンを売っている店は?
上條;ディープだ、これは。
Q ほかに好きなアニメのキャラクターは?
Q 今の物真似以外で好きな声のキャラは?
 
上條;当選したのはどれ?
話者;・物まねをして友達の反応は。笑ってくれてうれしい。 
   ・おいしいプリンは?パステルのプリンが好き。
 
上條;時間がないのでここまでにする。後の人ごめんなさい。
   せっかくだから、何を話したかった?
話者4;アカペラ。
上條;何かやってみて。
話者4;ボイスパーカッションをやる。(披露)
 大拍手
上條;すごい!あなたは?
話者5;絵を見るが好き。
上條;最後にふり返りをやって、1等賞を決める。
 よく使うふり返りの言葉は、「今の活動を通して、気づいたこと、それをもとに考えたことを書きます。」
 ふり返りの言葉を絞って聞く先生もいるが、これだけの活動をして絞るのはもったいない。質問力はスパイラルにいかなくてはいけない。これを、「短く言って。」と言うと逆に浅くなる。
 体験は、直感的で断片的。それでいいと解釈しながら、変更を加えながら実践を重ねていく。それでじわりじわりと育てていく。
 振りかえりは大きく聞く。広く聞く。時間は3分から5分。時間がない時は1分でもいい。ワークショップをやると盛り上がるので時間を使うから振り返りなしというのは最悪。
「気づいたこと、初めて知ったこと」と書かせる人もいた。今泉先生は「驚いたこと」と聞く。この言葉がポイント。この言葉で聞いたら学習者が来ると思える言葉を探し出すのが力。多くは、子どもたちの学びができているのに、ふり返りがへたくそだ。
 小学校の教師時代、私はテストができるだけではいやだった。作文を読みたかった。そのために作文教育に取り組んだ。
 ワークショップでも、どんな言葉を聞きたいかをイメージして展開を考える。活動がうまくいっていないと、子どもたちの感想文はしょぼい。うまくいけばがんばって書いてくれる。そこの投げかけの言葉が重要。
 一番いけないのが、教師の目的語をそのまま言ってくれるというのは貧しくなる。子どもの感想が断片的で直感的でも、その言葉の意味を考えるのが大事。そうしないと、楽しかったけど、学びがないといわれる。こういうことを書いてねという中で、子どもたちの言葉を引きずり出す。それがワークショップ型授業のポイント。
(12:01)