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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2004/6/6 第111号]━━
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 ごぶさたしていました。
 この間、学校訪問、健康教育実地審査と、めったに経験できないような
慌ただしい毎日が続きました。
 これらが一段落し、とりあえずホッとしていたところですが・・・・
 
 とんでもない事件が起こりました。佐世保の事件です。
 私(土井)の個人的な見解を述べておきたいと思います。

 マスコミは、ネット社会の弊害のような書き方が大勢を占めています。
 相手の「顔が見えない」チャットや掲示板の危うさは認めますが、この場合は
異なります。加害者と被害者は互いに毎日顔を合わせており「顔が見える」
という点です。そうなると、ネットと言うよりも人間関係の問題です。
 人間関係のトラブルはよくあることです。子どもでも、大人でも、避けることは
簡単なことではありません。むしろ、あって当たり前ととらえ、その時にどうする
かを考えた方がより現実的です。
 ここでは、視点を変えて、トラブルがなぜ殺人に発展したという点に着目
したいのです。

 新聞報道によれば、女児はHP上で小説・映画「バトル・ロワイアル」について、
アンケートを行っていました。原作を好きな本としてあげ、レンタルビデオ店で
借りて見ています。映画を真似た自作小説を公開しており、深い関心を持っている
ことは明らかです。さらに、県警の調べに対して、殺害の手法に関し、この映画を
参考にしたという趣旨のことを話しています。

こうしてみると、この映画が今回の事件に少なからず影響を与えたことは明らか
であり、このことこそネットの問題以上に論議すべきだと考えます。
 アメリカでは、1990年にテレビ暴力番組規制法が成立して以来、暴力描写規制に
関する法案や自主規制が数多く登場しました。まだ精神的に未成熟な子どもに暴力
場面を見せないということは、アメリカでは国民的な課題として受け止められていた
のです。
 しかし、日本で性描写についての規制はありますが、暴力については寛容で
した。この映画はさすがにR15禁という規制は受けましたが、レンタルビデオ店
では普通に借りることができます。               続きます。  

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2004/6/7 第112号]━━
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 現在、3年生は人権について学習しています。そこでは、自由権として、
「精神の自由」について学習します。精神の自由の代表的なものが、「表現の
自由」です。
 また、一方では、「公共の福祉」についても学習します。表現の自由などの権利は
無制限に認められるものではなく、他の多くの人たちの自由や権利との調和を求めて
いるというものです。
 前回、映画「バトルロワイヤル」についてふれました。この映画について論議
するつもりはありませんが、少なくとも次のように思います。
 自我が確立する以前の少年には、入力情報のバランスに配慮すべきだと。

 十年以上前に、たいへん生活が乱れた生徒を何人か担任したことがあります。
彼らの自宅へ行くと、当時流行したツッパリ学生マンガと甘いお菓子が必ずと
いっていいほどありました。今も彼らと時々会いますが、ツッパリ学生マンガには
影響を受けたというような趣旨のことを言っています。そう、学校ではまさにマンガ
の通りの行いでした。
学校に背を向けた彼らにとって、入力される情報はゲームと単車、ツッパリ
マンガに偏ってしまったのです。そのマンガの主人公と自らを重ね合わせることで、
自分の居場所を見つけていたのです。

 去る健康学習審査で、ある審査員の方からは食物の性質について教えていただき
ました。「牛肉は‘温’の食べ物なので高血圧に悪い」「スイカは利尿作用があるが、
食べ過ぎると体がむくむ。スイカはどれだけ食べても太らない」などなど、個別の
食品に対する解説は興味深いものでした。 
 そこで質問が出ました。「先生はいつもそんなことを考えて食事をしているので
すか?」その先生の答えが「いいえ。だから食品を30品目摂るのです。」
 そう、他品目の食品が、それぞれのもつマイナスを打ち消し合い、また、高すぎる
効能を抑え合うのです。
 
 これだと思いました。食品の栄養も、情報による影響も同じです。
 多面的な視野からのバランスの取れた情報が、バランスの取れた考え方のできる
人をつくるのです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2004/6/11 第113号]━━
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 メディアリテラシーという言葉をご存じでしょうか?
 簡単に言えば、メディアを利用する技術や,伝えられた内容を分析する能力の
ことです。
 もともとは新聞・雑誌・ラジオ・テレビなどの従来からあるマスメディアが
もつ影響力に対する問題意識から生まれた言葉です。マスメディアが報じる情報は
つい「現実」「真実」と受けとめてしまいがちです。しかし、実際には、完全な
客観的な報道はあり得ず、そこには何らかの意図や価値観が込められています。
例を挙げましょう。
 昨年12月9日の臨時閣議で自衛隊のイラク派遣が決定しました。そのことを、
翌日の各新聞社説はどう伝えたのかを拾ってみました。それが次のURLです。
http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/iraku.htm 
 最大手である讀賣新聞と朝日新聞は、ほとんど正反対の姿勢であることが
わかります。社説には、それぞれの新聞社の主義・主張が込められるものなので
明確に違いが表れますが、こうした考え方の違いは、通常の記事やタイトルにも
反映されています。 
 考え方だけではありません。
 イチローが最初にマリナーズと契約した時の新聞記事を調べたことがあります。
http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/ichiro.htm 
 真実は一つのはずです。しかし、新聞社によって、さらにはその情報の入手先に
よって、金額がバラバラであることがわかります。
 これを読むと、新聞の情報なんて実にいい加減なものだということがわかります。

 こうしたメディアの特性について理解し、メディアが伝える情報を自主的に
判断して活用する能力を身に付けることが、これからの社会に生きる生徒には
必要だと思うのです。もちろん大人も同様ですが・・・・
 メディアリテラシーを学校教育に取り入れた例として、カナダのオンタリオ州
が有名で、1980年代後半より導入されています。日本でも、千葉大学の藤川大祐
先生などにより紹介され、現在研究が進んでいます。
 今では、いわゆるニューメディア、携帯電話やパソコンもメディアリテラシー
教育の対象に拡大してきました。

 北中では、健康教育とスクールネットに取り組んでいます。その両方にかかわる
ものとして、メディアリテラシー教育を進めていきます。ご家庭での話題にして
いただければ幸いです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2004/6/20 第114号]━━
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 昨日、おおぐちおやじの会主催の“防犯講習会”に出席しました。
江南警察署から来ていただき、大口町内の犯罪の発生状況やその対策について
の話を聞きました。
 正直言って、少なからずショックを受けました。
その内容は・・・・
○ 盗難被害が14%増加し、1年間に15世帯に1世帯が被害に遭っている。
○ 大口町の犯罪率は、県内102市区町村中、何と11位。
○ 自動車盗は10日に1台被害。鍵をかけても簡単に盗られる。
 というものでした。

 1年間に「15世帯に1件が被害に遭う」ということは、大口町ではどの家も
(確率的には)15年間に1度は盗難被害に遭うということになります。
 大口北部中学校の家庭で考えてみると、1年間に10数軒が被害に逢っている
のです。 
 どう思われますか?
 しかも、戸締まりをするしないに関係なく、施錠したサッシの窓でも
簡単に開けてしまうそうです。
 これまで、空き巣に入られるなどの盗難被害は「自分の家だけはあるまい」
と思っていたのですが、実に甘い認識であることがわかりました。
 では、その対策は・・・・
 
 決定的な対策はないそうです。
 しかし、警察の人は「空き巣で飯を食っているプロ」は生活がかかっている。
そのために、「必要以上の危険は冒さない」ということを言われました。
 なるほど!と思いました。
 施錠をするのは当たり前で、空き巣に入りにくい環境をつくることが
抑止力になるということです。そして、抑止力をもつことが、今、私たちに
できることなのです。
 これは、変質者対策でも同様です。

 では、最大の抑止力とは?
 人の目です。
 岩倉市など、地域でパトロールをするところが各地で増えています。しかし、
そのパトロールは犯人を見つけることが目的ではありません。地域の人々が
そうした意識を持つことが、犯人にとって抑止力になるのです。

 岩倉市の犯罪件数は減っています。
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2004/7/21 第115号]━━
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 今日から、管内大会が始まりました。
 野球部が1試合、バレー部が2試合勝ち、野球部は明日の9時、
バレー部は23日の第1試合へと駒を進めました。
 個人では、水泳200m自由形で2位に入っています。
 また、健闘むなしく負けた他の部も、顧問が「最後までがんばったよ」
と報告してくれました。よき思い出になってくれることを祈ります。
  
 PTA新聞“ゆりの木”58を発行しました。校区全世帯へ配布
いたします。ぜひご覧下さい。
 今回は、大口北部中学校創立20周年を特集しました。紙面でも
ご案内しましたが、10月2日に本校で記念式典を行います。
 そこでは、このメルマガでも紹介しました。(2003年12月1,9,10日号)
ANOINTED MASS CHOIRによるゴスペルコンサートを行います。
 あの大口町民会館の感動が再現なるか、たいへん楽しみです。
 “ゆりの木”では、寺澤初代PTA会長へのインタビューを掲載しました。
土肥広報部長による執筆ですが、内容が多岐にわたった40分間もの
インタビューを見事に整理してまとめられています。その点にも注目して
ご覧いただけたらと思います。

 この夏休みには、114名がJVC活動として保育園・幼稚園、さくら荘、
ハートフル、御桜乃里 などへ出かけていきます。五条川自然塾にも
33名のボランティア希望がありました。こうした呼びかけに対する北中生の
行動力には頭が下がります。それぞれの場所で、自己満足ではなく、
相手に喜んでもらえる活動が出来るようにがんばってくれたらと思います。

 7月31日には町家庭教育推進協議会主催のファミリーフェスタが開かれます。
北中のブースでは、綿菓子やスーパーボールすくいを行います。毎年、多くの
親子でにぎわう夜祭りで、今年も多くの笑顔が見れそうです。総合運動場18:00〜

 まだまだイベントがありますが、順に紹介していきます。
 次号からは、北中の1学期を振り返っていきたいと思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2004/7/22 第116号]━━
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 野球部は江南西中に0対1で惜敗し、残るはバレー部のみとなりました。
バレー部は、明日9:00より江南市民体育会館で準決勝を戦います。

 この1学期でもっとも印象に残った出来事はと聞かれたら?
 イラク問題や拉致、年金問題などありましたが、多くの教育関係者は
佐世保の小6女児殺害事件を挙げるのではないでしょうか。
 本校では、たまたま事件の日に「いのちの集会」を開催し、「生と死からいのちの
大切さを考える」というテーマで講演会を行ったので、なおさら強く印象に
残っています。
 「世の中には、もっと長く生きたいと思っても生きられない人がいることを
知ってほしい。そして、与えられた自分の命を大切にしてほしい。」
 講演の中で、横山先生は生徒に熱く語られました。

 「今の子は死というものに直面した経験が少ない。動物を飼うなどして
死と向き合う経験をする必要がある。」
 これは、6月30日の学校保健委員会の中で出された意見です。
 いずれにしろ、死について考えることは、生き方について考えることになります。
命を大切にするということは、毎日を大切に生きるということにもなります。

 夏休みは親類と会う機会もあり、いのちのつながりについて考えるチャンスです。
家族での話題にしていただければ幸いです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2004/7/23 第117号]━━
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 バレー部が準決勝で健闘むなしく宮田中に惜敗しました。これで団体戦は
残念ながらすべて姿を消してしまいました。
 部活動は2年生にバトンタッチします。
 どの部も3年生はがんばってくれました。
 2年生には、先輩が築いてきたものをより伸ばしてくれることを期待します。

 そして、いよいよ明日は最後に吹奏楽部が本番を迎えます。
 西尾張吹奏楽コンクールが、明日24日、稲沢市民会館大ホールで開催されます。
朝10時から各校の演奏が始まりますが、北中と大中の合同バンドの出番は、最後・
26番目、15時25分の予定です。

 吹奏楽コンクールは、A編成(50人以内)に19校、B編成(30人以下)に25校
出場し、その中でそれぞれ2〜3校が県大会に進出します。
 さらに、一昨年度より複数の学校による合同バンドの部ができ、レベルをクリア
した1校のみ県大会へ出場できるようになりました。
 近年、生徒数の減少により、単独校だけではコンクールに出られない学校も出て
きました。合同バンドの部はそうした小さなバンドを救済するために出来た部門です。
 大中の吹奏楽部もその一つで、2・3年合わせて7名の部員しかいません。
そのため、北中と大中とで合同バンドの部にエントリーしたわけです。
 もともと、町民バンドでいっしょに活動しているので気心は知れています。
昨年は、準備不足でしたが、運良く県大会に出場することが出来ました。
しかし、県大会では力の差を思い知らされました。A編成でも十分上位として
通用する学校ばかりで、この部門のレベルの高さに驚きました。

 今年は、昨年の経験者を中心に、北中から24名、大中から8名、計32名が
出場します。昨年よりも地力をつけ、より上をめざしてがんばってきました。
勝負ですから結果も大切ですが、何より生徒自身が納得でき、しかも聴く人に
感動を与えることが出来ればと思います。

 結果は、また報告します。  

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2004/7/25 第118号]━━
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 昨日、愛知県吹奏楽コンクール西尾張大会が終了しました。
 結果は満足のいくものではありませんでしたが、8月6日に豊田市民会館で
行われる愛知県吹奏楽コンクールへの出場権を得ました。
西尾張での課題を修正して、東海大会の出場権めざしてがんばりたいと
思います。

 さて、メルマガ北中では1学期の主な出来事を振り返っています。
 この1学期におこった大きな変化とは・・・これを挙げないわけにはいけません。
 スクールネットが本格的に動き出したことです。

 スクールネットとは、大口町のサイバータウン構想の一貫として、教育の情報化
を図り、いずれは学校を核として、地域全体の情報化を図るというものです。
 具体的な構想は「ITで築く学力とコミュニケーション能力  
   ― 大口町における学校と地域の情報化をめざして ― 」をご覧下さい。
http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/SCHOOL/C&S.htm 

 大きく3つに分けて具体的に説明しましょう。
 まず、児童生徒が積極的にPCを活用することにより、確かな学力と
コミュニケーション能力の育成を図ることが目標です。                
 今年度から生徒会の中にスクールネット委員会が設置されました。昼休みに
PC室を開放したり、キーボード早打ちコンテストを行ったりしています。
夏休みには、各クラスごとにHPをつくる予定です。

 ある会社の社長が、「これからは英語とパソコンの使えないものは採用しない」
と言った記事を見たことがありますが、パソコンを有効に活用できることは、
これからの社会で生きていく力です。
 北中でも、いろいろな機会にPCをさわることができるようにと工夫しています。
 昨年度まで、クラスでは学級日誌を記入していました。今年からは、パソコン
で交代制で記入しています。PCを使わざるを得ない状況にすることにより、
だれもが使えるようになっていきます。ちなみに、この学級日誌は、校内なら
他学級のものでも見ることができます。
 残りは、また明日・・・   

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2004/7/26 第119号]━━
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 スクールネット その2です。
 スクールネットの目標の一つめが、「児童生徒が積極的にPCを活用
することにより、確かな学力とコミュニケーション能力の育成を図る。」
ことを前回お知らせしました。
 目標の2つめは、「学校と地域をつなぐ架け橋とするために、情報を地域へ
積極的に発信する。」ことです。

 これまで「開かれた学校」という言葉を何度となく聞かれたことと思います。
 開かれた学校とは、
1 物理的に門を開き多くの人に来てもらい子どもとふれ合っていただく
2 子どもが学校から地域へ出て行き、学習の場を広げる。
3 学校評議員などの地域の声を学校運営に取り入れる
4 学校施設を社会教育に開放する
などの考え方がありますが、例の池田小学校の事件以来、学校を地域の人に
開放することは、簡単ではなくなったことは事実です。
 2は総合的な学習では積極的に行っていますが、授業時数削減の影響で、
これ以上は難しいのが現状です。
 3は実際に始まりましたが、まだまだこれからの課題です。
 4はさかんに行われていますが、学校という器を開放するだけですので、
真の意味での開かれた学校ではありません。
 今、真に開かれた学校のためにできることは、まず地域へ学校の情報を積極的に
発信し、学校の考え方、取り組みを理解してもらうことです。そのための
学校ホームページ(HP)であり、このメルマガ北中もその一つです。

 北中のHPは、基本的に毎日更新を目標にしています。毎日更新しないと
毎日見てもらえないという理由もありますが、それ以上に、写真による学校日誌、
いわゆる記録としての機能を重視しているいるからです。
 実際、私(土井)自身も、「あれ、あの行事はいつやったのかな?」という時は、
すぐに学校HPから探します。毎日の主な出来事はおおよそ網羅しているから
出来ることです。
 ただ、写真とコメントだけでは表面的なことしか伝わらないために、この
メルマガ北中で補足説明しているのです。
 
 これからも、地道に学校の様子を発信し続けていきます。
 どうぞ、よろしくお願いします。 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2004/7/27 第120号]━━
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 スクールネット その3です。
 スクールネットの目標の1つめが、「児童生徒が積極的にPCを活用
することにより、確かな学力とコミュニケーション能力の育成を図る。」
2つめは、「学校と地域をつなぐ架け橋とするために、情報を地域へ
積極的に発信する。」ことでした。
 そして3つめは、情報の共有と校務の効率化です。

ところで、今学期から大幅にリニューアルした通知表はいかがでしたか。
 ファイル形式にした最大のメリットは、情報量の増加です。今のところは、
まだ総合的な学習の自己評価が増えた程度ですが、今後も徐々に増やしていければ
と思っています。保護者の励ましの欄も、ぜひとも有効に活用していただきたいと
思います。(口で言うより、さりげなく書いていただいた方が効果がありますよ。)
 この通知表は、まだまだ改良されています。
 現在、出席簿は、オンラインで処理しています。全職員が、全校生徒の
出席・遅刻・早退の状況と理由を把握することが出来るのです。ここで確認された
結果が、通知表に自動的に出力されるのです。このように、自動で処理される
ことにより、時間が短縮され、転記する際のミス等がなくなりました。

 通知表の改革だけではありません。
 現在、職員は、一人1台のパソコンを見て、その日の動きをつかみます。
各係からの連絡、行事や来客、提出文書、休暇、特別教室の空き具合など、
一目で確認することができます。
 さらには、保健室をいつ誰がどのような理由で利用したかもわかります。
心と体の健康状態を、全職員が把握できるわけです。
 先進企業の方から見ると、情報の共有化やペーパーレス化は当たり前
かもしれませんが、学校もやっと動き出しました。

 こうした情報の一元化、校務の効率化は、学校生活に変化を与えました。
 その一つが、職員の朝の打合せをなくしたことです。
 情報交換はパソコンで行い、そこで浮いた時間を生徒のために使おう
という発想です。
 これにより、校門や脱履場で生徒を迎え、そのまま教室で出席確認をし、
朝学習へとスムーズに移行することが出来ます。 
 スクールネットの効果を強く感じた出来事でした。