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━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/05/21 第11号]━━
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今日は2年生の校外学習。22の興味・関心別のグループに分かれて、
名古屋市を中心に豊田、小牧など県下各地の事業所へ訪問しています。
その対象は、ホテルや百貨店、大学、専門学校、警察署、弁護士会、
検察庁、水族館など多彩です。NHKチームは、「さらさらサラダ」
に出演し、テロップで紹介されていました。やや緊張した表情が
印象的でした。
校外学習は、以前は遠足と言われていたものです。先生を先頭に、
ぞろぞろ物見遊山していました。それはそれで価値はあるのでしょ
うが、受け身で、自分自身、中学生時代どこへ行ったのかが思い出
せません。潮干狩りに行ったような・・・みなさんはいかがですか?

今日は、将来の夢をベースに、それに関する事業所を訪問しています。
行き方は自分たちで調べて、事前に質問状を出して、挨拶の練習をし
出かけていきます。自分たちで切符を買い、時には迷いながら、また
時には人に尋ねながら目的地までたどり着き、そこで学習をします。
それこそ、手紙の書き方、「御中」の意味など知らない子も多かったの
ではないでしょうか。教科の中でも指導できるのですが、こうした実戦
の中で、必要感にせまられての学習が次に生きてきます。

今日の成果は、東京での班別行動で発揮されることでしょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/05/24 第12号]━━
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昨日は避難訓練・消火器訓練がありました。
私(土井)の小中学生の頃にも毎年避難訓練はありました。
「なぜ毎年おなじ事をやるんだろう」と子ども心に思っておりましたが、
今になるとその必要性も分かります。
何でも初体験と2回目は大きな違いがあります。2回目と3回目も
かなり違います。4回以降はあまり差がなくなってきますが・・・
しかし未経験と1回の経験の差は、埋めることのできない絶対的な差です。
(悪いことは別にして)何でも1度経験しておくことは大切なことなのです。
確かに入試の会場も一度見ておくと安心感が得られますよね。

ましてや、火事や地震のように、いざ起こるとパニックになるようなことは、
無意識でも体が覚えているくらい繰り返して訓練しておかないと
冷静に動くことは難しいことです。だから毎年火事と地震を想定した
避難訓練を繰り返し行うのです。

昨日は消火器訓練も行いました。本当は生徒全員に体験させてあげたかった
のですが、消火器の数にも限りがあるので一部の生徒だけになってしまいま
した。しかし、これも目の前で繰り返されたことで、イメージを
もってくれたと思います。

個人的な話ですが、私はどんなスポーツでも一度は生で見ようと
心がけてきました。能や歌舞伎、バレイや前衛的な舞踏劇等も同様で
見たことのないものは、一度は見てみようと努めてきました。
もちろん、良いと思ったものは繰り返して見ればよいのです。
こうした0と1の違いが積み重なると、人生の幅が広がっていくと思っています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/05/25 第13号]━━
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 今日の朝礼で、桑原先生が生徒に対して次のような話をしました。
 徳川家康は、戦国時代に三河国の松平広忠の嫡男として生まれ、竹千代
と名付けられました。そんな中、幼い竹千代(六歳)は、今川氏に人質と
して送られました。今川義元は、竹千代の素質に気づき、家臣に「むごい
教育をせよ」と命じたそうです。その「むごい教育」とは、「寝たい時は
いつでもいくらでも寝かせよ。食べたいものは好きなだけ与えよ。学問が
嫌いならやらせるな。何事も好き勝手にさせよ。そうすれば必ずだめにな
る」ということだったそうです。
 桑原先生は以上の逸話を例に、自分に厳しくするように諭されました。
生徒も先生の意図が十分理解できたと思います。
 実際の家康はどうだったのでしょうか。
http://www.rinnou.net/pm07/myoshin/2002-04a.htm に詳しく書かれています。
 臨済寺の雪斎和尚がいなければ、以後の歴史は大きく変わっていたのか
もしれません。この雪斎和尚の役ができるのは、親であり、教師です。
 なかでも、親の役割が最も大切なのは言うまでもありません。
 「むごい教育」になっていないか、考えてみたいものです

━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/05/27 第14号]━━
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 日曜日に日本テレビのプロデューサーのお話を聞く機会がありました。
そこでは、テレビ番組の三要素(企画・演出、脚本、キャスティング)、
スタッフ(プロデューサー、ディレクター、ロケマネなど)の役割、
企画づくり、脚本の作り方、演出など、ドラマの見方・つくり方について、
豊富な経験と具体例をビデオ映像を交えてお話ししていただきました。
(二次会、三次会までたっぷりとドラマ三昧でした。)

 本当におもしろかったですね。おそらく、話を聴いている間の自分
(土井)は目がキラキラしていたのではないかと思います。
 キムタクは何年も前からスケジュールを押さえ、キムタクが自分で
やりたい役(パイロットなど)を決めてそれから脚本の作成が始まるとか、
「美女か野獣」はどんないきさつで始まったとかの裏話など裏情報も
満載でした。

 大げさな言い方ですが、私はこれでまたひとつ人生が変わったと思います。
またまた幅が広がった気がします。私は映画大好き人間でテレビドラマは
あまり見ていませんでしたが、これからは制作者の意図、カメラワーク、
BGMの入り方、カットのつなげ方などを味わってみることができます。

 これが学ぶ意味だと思うのです。学ぶことにより新しい世界が広がり、
さらに生きることが楽しくなり、豊かになる。成績を上げるとか、入試
のためとかは後からついてくるもので、まずは自分の豊かな人生のためだと
思うのです。
 学ぶことを楽しむような、そんな子どもたちが増えてくれたらと思っています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/05/28 第15号]━━
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私(土井)は中学生時代、陸上の大会で、走り幅跳び3回連続ファオル
をして失格したという経験があります。練習の記録は上位を狙える数字であった
ため、周囲も自分も期待した中の結果でした。その経験がトラウマとなってか、
「本番(緊張)に弱い」という自己暗示?のために、その後の人生でずいぶん
損をした気がします。私立の入試では、極度の緊張のためかバスに酔い、途中で
降りて歩いて学校まで行ったこともあります。確か1時間目の国語には、間に
合わなかった記憶です。
ところが、年を重ねると人間変わるものです。緊張感が快感と感じるように
なってしまいました。
長い間、吹奏楽部で指揮をしていましたが、夏のコンクールは最も緊張します。
コンクールは、生徒がほとんど毎日猛練習してきた成果を競う場なのですが、
棒の振り間違いひとつでその努力をぶち壊すからです。
ところが、その緊張感がだんだんたまらなくなってきたのです。

考えてみると、大人が緊張する場面というのは少なくなってきました。
就職試験や結婚式、何かのスピーチ・・・それほどあるものではありません。
その立場から中学生を見ると、少しうらやましくもあります。

今日と明日は中間テスト。絶対評価になったとは言え、定期テストの重要性は
下がるものではありません。今日もみんな緊張して取り組んでいました。
こうした経験のひとつひとつが、人間を太くしていくのでしょう。
そうして、いずれは緊張を楽しむことができるのではないかと思います。

いい加減な勉強では思い出にも残りません。苦労して努力するからこそ、
緊張もするし、後になって良い思い出になるのです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/05/29 第16号]━━
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今日の中日新聞尾張版・近郊版に、6月8日の河合純一講演会についての
記事が載りました。いくつか問い合わせもあり、マスコミの力の大きさには
改めて驚かされます。

今晩のわが家の会話から・・・
今夜は9歳になる次男の誕生パーティー。そこで次男の祖父(父)が
「9歳の11月に、大好きだった担任の先生が戦争に取られた」
とつぶやきました。中2になる娘がそれを聞いて、
「うちらの世代って、ある意味幸せなんだ!」
「今の子の方が絶対的に幸せ。比較すること自体おかしい」とその母(妻)。
娘の“ある意味”という言葉の裏には“幸せ”の意識が薄いということに
他なりません。

戦時中に比べれば「今の子の方が絶対的に幸せ」という母の言葉は
その通りでしょう。でも、それは娘には分かりません。
当然です。おいしいとまずい、寒いと暑い、うれしいと悲しい、
そして幸せと不幸、これらは対比の世界なのです。
すっぱいリンゴを食べたことのある人だけが甘いリンゴが分かるのです。
いろいろと経験しないと、本来の味すら分からないのです。

親ですから、子どもに戦時中の苦労を味わわせたいとは思いません。
しかし、今の豊満な世の中に対して“ある意味幸せ”と言う娘には
やはり何かが不足しているとしか言えません。

幸い、この夏に、アルプス子ども会という自然体験教室のジュニアリーダー
として、何週間か山麓で小学生の世話をします。「勉強が遅れる」と心配する
母(妻)に対して、“本来の幸せ”に近づけると安心する私です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/06/1 第17号]━━
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今日はおおぐちおやじの会と大口さくらメイトの共催で、水野孝一講演会
を開催しました。メルマガ6号でも紹介しましたが、
水野孝一氏は1976年生まれの26歳。大学生時代に札幌YOSAKOI
ソーラン祭りに出演し感動。名古屋でも開こうと実行委員会を設立。
企業から寄付金を集めたり、警察から道路の使用許可を得るために
奔走したりと動き回り、とうとう学生の力で「にっぽんど真ん中祭り」
(どまつり)を実現してしまった人です。
実行委員会設立が3月で本番が8月、その間に千数百万の寄付を
集めました。この間の動きは驚異的です。

たとえば・・・・
名古屋市の協力がどうしても得られない
みなさんならどう問題解決しますか?

水野さんは、名古屋市長の行きつけの理容店で
市長が顔を剃ってもらっている間に仲間とその両脇に座り、
散髪してもらいながら思いを伝えたそうです。
明くる日に、市の担当者から協力の連絡があったそうです。

企業をまわって寄付金を集めてまわっても全然集まらない。
そんなときみなさんはどうしますか?

彼は、マスコミに登場する経済アナリストを放送局の出口で
つかまえて、「どまつり」をやったときの経済効果を
計算してもらい、それを報道してもらいました。
経済効果40数億円という数字が世に出たとたん、
企業からの寄付依頼が殺到したそうです。

今日の講演では、このような例をいろいろと聞くことができました。
イベントを成功させるのは「人・もの・金」です。
どまつり計画途上で出た問題点を、彼は次々に問題解決をしてしまいます。
その問題解決能力(いわゆるたくましさ)こそが、これからの変化の
激しい社会に必要な能力だと思うのです。

夢を形に・・・・
それは、何も特別なことではなく、
工夫と努力の積み上げなのです。
今日はそのことを学びました。
北中の子どもたちにも、伝えていきたいと思っています。

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昨日から3週間、2名の教育実習生が赴任?しました。教育実習は
私(土井)はもちろん、教員なら誰でも経験してきた道です。
そして、教員100人に、「本当に教師になりたいと思ったのはいつ
ですか?」と尋ねると、おそらく80人ぐらいは「教育実習を経験
してから」と言うと思います。教育実習は、人生を左右するほどの価値
があるのです。
その前と後では、ある変化が起きます。何だと思いますか?

勉強の質が変わるのです。それまでは、「教育原理」「教育心理」など
の勉強は、単位を取るためだけにやっていたような気がします。
しかし、教育実習後は具体的な子どものイメージがあるので、より
確かな学びにつながります。勉強したいという意欲もわきます。

これは中学生でも同じでしょう。自分なりの将来の夢や希望があるか
ないかは、勉強の姿勢や生活態度に表れます。もちろん、まだ中学生
ですから、夢や希望は変化してもかまいません。いろいろな人に出会っ
たり、経験したりする中で、また、自分自身のことをより理解していく
中で、夢や希望は変化しながら、より具体的・現実的になってきます。
ここで大切なのは、将来の夢や希望を決めることではなく、考えること。
それは、結局は、自分さがしなのです。

2年生は、総合的な学習で、そうした学習をしています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/06/3 第19号]━━
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前回の続きです。昨日の教育実習生との懇談中の会話より。
「ともだちの多くは、大学で何かをやろうとして入った人は少なく、
大学に入ることそのものが目的だった人が多い。だから大学に入る
と遊んでしまったり、何をやっていいのかわからなくてやめていっ
てしまう。」
よく言われる言葉ですが、現役の大学生から直接言われると重みが
あります。
「将来の夢や希望」について話した時に、ある保護者の方が「でも、
よい学校に入らないと、将来の夢や希望をかなえることはできない」
と言われました。
気持ちは分かりますが違うと思うのです。発想が逆なのです。
「将来の夢や希望」をイメージしながら、そのために進路を考えるの
です。当然、目指す道によっては中学校を卒業してすぐに取りかかる
ものもあります。専門学校へ行くもの、中には大学院まで進まないと
かなえられないものもあるでしょう。自分の夢や希望に合った進路こ
そが「よい学校」であり「よい職業」なのではないでしょうか。

もちろん、現実は希望の職業に就けたからと言ってゴールではありま
せん。その世界に入れば、また新しい夢が広がります。
常に「夢 追いかけて」目標に向かって努力する人、そういった人に子
どもたちがなり、生涯輝いてくれたらと思います。

8日の河合純一さんの講演「夢 追いかけて」。とても楽しみです

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大口北中は、今年度より新たに二つの取り組みをしています。ひとつ
は「スクールネット」。ITにより確かな学力とコミュニケーション
能力を育成し、学校の情報化を地域全体の情報化につなげていこうと
いうものです。ホームページやメールマガジンもその一環です。
そしてもう一つは健康教育。地域のみなさんと共に、子どもたちの心
と体の健康を育もうというものです。さくら連のみなさんによる鳴子
指導もその一つです。

この二つを進めるためには、あるキーワードがあります。「表現」です。
スクールネットにおける「表現」の大切さは今後も述べていきますが、
今回は、健康教育、特に心の健康におけるコミュニケーション能力の
意味について考えたいと思います。
本校の生徒は(最近の中高生全体に言えますが)、自己表現、さらに
言えば、自分と相手の双方の立場を尊重した自己主張をする力が弱い
ように思います。そのために、無用なトラブルを招いたり、自分だけが
傷つき悩むということが見られます。円滑な人間関係を築く力を、学校
教育の中で育てていきたいと考えています。
その人間関係トレーニングの一つに「アサーショントレーニング」という
ものがあります。次に紹介されていますので、お読みいただけたらと思い
ます。 http://www.eurus.dti.ne.jp/~s-masako/assertion.htm 

※ メルマガ北中をお知り合いの方にお薦めください。