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━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/06/7 第21号]━━━
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「待っていてもよい情報は得られない」
これは、私(土井)たちの社会科研究グループが、以前「情報」を
テーマに授業実践したときの結論です。
「よい情報を発信して、はじめてよい情報が得られるようになる」
このときに、いかに「発信」することが大切かを学びました。
「メルマガ北中」を購読しているみなさんは情報機器を使いこなして
いる人が多いので、このあたりは実感として理解されている方も多い
のではないでしょうか。

発信・受信する方法はいろいろとあります。さらに今では、インター
ネットという、とても便利な道具があります。
あとは、伝えたいものがあれば、すぐにでも発信できます。そこで
自分の考えや思い、見たこと・聞いたことを自分の言葉で「表現」
する必要が出てきます。
私は、仲間との学習会の様子を発信することからはじめました。
それが、http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/syaraku.htmです。
これを読んで、4年前に同じ社会科教師として「教えてください」と
メールをくれたのが、明日、北中へ来校する河合純一先生です。
私は、河合先生の目が不自由なことを知り、HP上の画像をやめて、
文字(テキスト)に変えました。文字は、音声読み上げソフトで読むことが
できるからです。その時以来、このページのスタイルは変わっていません。

常に夢を追いかけてきた河合さんが、中学生にどんなメッセージを伝えるか、
明日がとても楽しみです。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/06/7 第22号]━━━
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自ら発信したから河合先生と出会うことができた・・・これが前号の
まとめです。そうしたからこそ出会えた人は、全国に何十人といます。

今日は町吹奏楽団の練習を少し抜けて、二人の息子の授業参観に宮田
小学校へ行ってきました。まず全クラスを廻って学校の雰囲気を見て
しまうのは職業病でしょうか?しかし、たとえ1分でも各クラスから
感じ取れるものがあり、とても勉強になりました。
さて、長男の授業を客観的に見て感じたこと・・・・
「手を挙げると得」ということです。合っていればほめてもらえ、
学習意欲が向上します。間違っていればそれこそ儲けもの。直接教え
てもらえます。
学習とは、簡単に言えば×を○にする営みです。まず理解すること、
次には×を見つけることが学習の大きなポイントです。授業では、
まず発信しなければ×が先生に伝わりません。一人の×をきっかけに、
他の子も成長するのです。
間違えるということは、とてもすばらしいことなのです。

次に二男の授業を見て思った事・・・・
図工で釘を打つ学習です。親子ふれあい授業ということで、親子で釘を
打っています。
ところが、よく見ると半数の親が自分が主役になっています。お手本を
見せているのなら分かります。そうではなく、子どものための作業を
親がやってしまっています。なかには、子どもの座席までうばって釘を
打っているお父さんもいます。
子どもの成長する芽を、親が摘んでしまっていると言ったら言い過ぎで
しょうか。

明日は北中の授業参観。みなさんはどのように授業を視るのでしょうか?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/06/9 第23号]━━━
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昨日は、授業参観、河合さんの講演会、リサイクル活動と充実した1日
でした。参加していただいた方、どうもありがとうございました。

河合先生の講演で、心に残ったフレーズを自分なりにまとめてみます。
○(目が見えないことを受け止めて)見えないことをどう工夫すると
克服できるか考え、行動する。
−プラス思考で困難を克服した強さを感じる言葉です。少々の困難なら
乗り越えられるという勇気を生徒に与えてくれたのではないでしょうか−
○(プールの壁にぶつかると痛い)痛いのがイヤだから気を付ける。
練習する。
−痛みを知っているから言えることです。痛みの経験は人を成長
させます。−
○ ライバルが休んでいる間にもう1本練習する。その積み重ねが
目標に近づく。
−ビデオで先生が言っていた「普段はへらへらして、陰で努力をする
タイプ」を証明するような言葉です。−
○ 授業で集中さえすればテスト前に勉強することはない。
−この集中力を生徒に学んでほしいものです。− 
○ 自分を真剣に叱ってくれる人を大切に。叱ってくれる人に感謝できる
ようになれば大きな人間になれる。
−その通りです。生徒に伝わったかな?−
○ 自分が夢を叶えることでそれを自分以上に喜んでくれる人の存在に
気づいた。自分ががんばることで人を喜ばせることができる。それが
エネルギーになる。 
−自分が愛されているという実感があってこその言葉でしょう。−

まだまだありますよ・・・次回に続きます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/06/9 第24号]━━━
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河合先生の講演の続きです。

○ 夢を握って生まれてきたけど、忘れてしまった。人は夢を見つける
ために勉強するのだ。
−中学生は、なぜ勉強するのかを見失う時期です。夢を見つけるために
勉強するという考え方はロマンを感じさせます。−
○ 夢は必ず実現できるわけではない。しかし、夢に向かってがんばれば、
夢と現実との距離は確実に縮まる。それを成長という。
−常に自分を見つめ、努力してきた河合先生らしさが表れています。−
○ おかれた状況を無視した夢はわがまま。自分らしさは約束を守った上で
にじみ出てくるもの。
−渋谷の若者の例を出して説明してくれましたが、全く同感です。−
○ 個性が最も表れるもの、それが夢
−言われてみるとそうですね。自分の夢は誰が決めるものでもなく、
自分だけが描く権利があるのですね。−
○ 日本がパラリンピックに関心を持つためにがんばる。
−これが河合先生のアテネに向けてのエネルギーになっています。今回の
講演や映画もそのための一環です。−
○ 進路は自分で決めてほしい。それががんばるきっかけになる。
−自己決定・自己責任。自分で決めるために、自分で調べる。
自分で納得した結果であれば、人に何を言われようが平気です。−
○ どんな職業に就きたい、ではなく「その職業で何をやりたいのか」
が重要。
−これも全く同感です。職業という目標はなったら終わってしまいますが、
何かをやるためには終わりはありません。名言です。−
○ (自分の進路などについて)正しく判断できるようにするために、
仲間をつくり、本を読み、勉強し、体を鍛える。
−中学生として今やるべき事がこの言葉に凝縮されています。−

7月2日 13:00より、映画「夢 追いかけて」を上映します。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/06/10 第25号]━━
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教師としての河合純一先生について語る時、「見える」という意味
にふれないわけにはいきません。
私たちは子どもたちを映像として目で「見えて」しまうので、つい
「見た」気になりがちです。しかし、河合先生は目が「見えない」
ために、一人ひとり声をかけて、相手の何気ない応答から相手の情報
(心身の様子など)を得ようと残る全神経を研ぎ澄ませています。

つい考えてしまいます。
どちらが本当に生徒の姿を見ているのでしょうか。ひょっとすると、
河合先生の方がより見えているのかもしれません。

2月に河合先生の授業を参観しましたが、ほとんどハンディを感じさ
せません。「はい」と手を挙げる生徒に向かって「はい、○○くん」
と指名し、TT(チーム・ティーチング)の先生の板書を指さしなが
ら説明する姿は、とても視力に障碍があるとは思えません。
地理学習のための統計資料も頭に入れて授業をしていました。

こうした姿の裏には、河合先生の陰での相当の努力があることは容易に
想像できます。
私(土井)は、社会科教師としての経験は彼よりはるかにです。
しかし、彼の生徒を見るための努力、授業に望む姿勢には、素直に頭が
下がります。今後も、彼から学んでいきたいと思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/06/11 第26号]━━━
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昨日は保健室のページ、今日は図書館のページをアップしました。
それぞれ、養護教諭の桑原先生、図書館司書の前田先生の力作です。
そして、委員会の生徒も現在ページを作成中で、近々公開予定です。
今日は、保健室のページを紹介します。

保健室のページ→養護教諭によるこころ・からだ・いのちの学習
→ 授業記録はこちらから入ってください をクリックしてください。

おそらく、このメルマガの読者のみなさんが経験したことのない
授業の内容が載っています。
文部省(当時)は、98年、「教育職員免許法の一部を改正する法律等
の公布」を出し、養護教諭が保健の授業を担当できるように制度を改め
ました。それ以後、養護教諭による保健の授業が全国で一斉に始まりま
した。なかでも、大口北部中学校がある丹葉地区(丹羽・江南・犬山・
岩倉・葉栗)の養護教諭の先生方は熱心で、土曜日の午後などの時間外に
自主的に集まり、組織的に研究活動をしています。その活動はここから
ご覧いただけます。
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Kaigan/1429/index.html 

現代の養護教諭は、保健室で身体測定やけが人の治療をするといった
従来のイメージだけでなく、HPにもあるように、「かけがいのない私
〜心とからだの主人公〜」として,自分の心とからだ,そしていのちに
責任を持つことができる生徒の育成にむけてとりくむ、コーディネーター
として、重要な位置にあるのです。
今後も、その活躍ご注目ください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/06/12 第27号]━━
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今回は図書館のページを紹介します。「図書館の機能」「朝の読書」
「図書の紹介」などがアップされており、現在図書委員が作成して
いるものも含めると、かなり充実すると思われます。町の図書館の
蔵書検索にもリンクしています。ぜひ訪問してください。
図書館のページは、図書館司書の前田先生がつくっています。
図書館司書が、学校にフルタイムで常駐しているのは、近隣では
この大口町だけではないでしょうか?とてもありがたいことです。

教員の数は、児童・生徒数に応じて国から厳格に決められています。
それ以上は、市町村が独自に予算化し、講師等の形で補充することに
なります。本校は、図書館司書の他、心の相談員、少人数対応教員
、AET、事務など、8名の職員を町からいただいています。県から
の加配(定数とは別に与えられる教員)もあり、わずか8学級の学校
に、30人の教職員がいます。これはとても恵まれた環境であると
言えます。
近隣には、「教育のまち」を高らかにうたっている市もあります。
確かにすばらしいことですし、否定をするつもりは全くありません。
しかし、内容は大口町の学校も決して負けていません。教育は内容です。
時代を読み新しい価値あるものを取り入れながら、しかし、見せかけの
流行に流されないで不易(時代が変わっても変わらない)の価値を
大切にする。大口北部中学校もそのような学校を目指して、これからも
がんばっていきたいと考えています。

図書館の話題からずれてしまいました・・・・

━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/06/13 第28号]━━
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図書委員会のページもアップしました。3年生図書委員の作品です。
明日は管内陸上大会、英検、北中(PTA)コーラス、
大口町中学生海外派遣事業事前研修会、町吹奏楽団練習会と、
盛りだくさんの一日です。

今日は最後の鳴子指導でした。さくら連のみなさんには通算14回、
のべ90人以上の方にご指導いただいたことになります。ありがたい
ことです。9月にもご指導いただき、体育大会(18日)ではいっしょに
踊れればと思います。また、やろまい大祭などのイベントでも、お会い
することができるでしょう。

地域とのふれ合いと簡単に言いますが、一度だけではふれ合いとは
言えません。せいぜい「体験した」ぐらいのものです。
二度、三度と回数を重ねて、町で出会った時に軽くあいさつができる
ようになった時に、はじめて「ふれ合った」と言えるのではないかと
思います。
前にも述べましたが、地域の人に教えていただいて育った子どもたちは、
将来、きっと地域の子どもたちを大切にする大人になると思うのです。
その連鎖が地域をつくっていくのです。
来週は、2年生が掃除のプロにプロのテクニックを教えていただきます。
また、選択音楽では大正琴指導も始まります。多く方の力をお借りしながら、
子どもたちを伸ばしていきたいと思っています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/06/15 第29号]━━
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娘からメールが来ました。
メルマガ16号でふれた「ある意味幸せ」についてどうやら続きがある
ようなのです。
−−−−−−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−−−−−
じゃー父の日って事で、あるエピソードを!
実はですねー、ついこの間の、『ある意味幸せ』というのは、
次のような続きがあったのでございますよ。
私たちは、『おばあちゃん』とか、『おじいちゃん』から、戦争があったこと、
昔はこんな風だったことっていうのを聞けますね。
でも、また何々年もしたら、私たちのおばあちゃんたちが体験した『戦争』は、
教科書の中だけのものになってしまいます。
私たちは、それこそ戦争の恐ろしさは味わっていませんが、
いろんなおばあちゃん、おじいちゃんから聞けることによって、
『戦争』を、より詳しく頭に思い浮かべることができます。
今も歴史は濃くなっているように、私たちにとって未来のことが教科書に載り始め、
こんな事は単なる1ページに納められてしまうかもしれませんが、
私たちは、この事をこうやって伝えてくれる人がいて、ある意味幸せ
っていうことだったんだよ!本当の内容はね!
まーこれは戦争の例だったけど、他のことにだって言えるけどね!
−−−−−−−−−−−−−引用 終−−−−−−−−−−−−
娘なりに自分の考えをもっていたのです。
うれしい父の日のプレゼントになりました。  

━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/06/16 第30号]━━
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管内陸上大会が終わりました。西尾張大会へは6名、1組が進出します。
近年にはない好成績だそうです。
また、今日はタバコの害の授業、プロによる清掃の授業など、動きの多い
1日でした。

教師という仕事は人間相手の仕事ですので、毎年同じようでも毎年違い
ます。うれしいこともあれば悲しいこともあります。
こんな悲しい出来事がありました。

今年度、本校に赴任された栗木先生によって、学校内外の草が刈られ、
プランターの花が見事に整備されていることにお気づきでしょうか?
前PTA会長の田中さんが「これが本来の学校の姿だ。」と言われた
言葉が強く印象に残っています。
ところが、土曜日の夜から日曜日の朝にかけて、何者かによりいくつかの
プランターとサルビアの苗のポット3ケース、自転車が池に投げ込まれて
いました。
今日は雨の中、栗木先生が池の水を抜いて、後の始末をしてくださいました。
私から見てもあまりにも悲しく、あまりにもやるせない出来事です。
ましてや、これまで丹精込めて育ててきた栗木先生や子どもたちはどの
ような気持ちなのか・・・想像するだけで胸が痛みます。
しかし、もっと胸が痛むのは、池に投げ込んだ人自身のことです。
何があったのか事情はわかりませんが、何も言わない植物を池に放り込むこと
でしか解決できない人間としての弱さ、育てている人の姿が見えない心の
貧しさは、あまりにも気の毒としか言えません。
いつか今回のことを悔い、社会に奉仕するなどして、心の重荷を解いて
くれたらと願うだけです。