メルマガ北中  メルマガTOPへ

バックナンバー7

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/9/6 第61号]━━
 〜〜
 ┏━━━━━━━┓〜〜    
 ┃田┃田○田┃田┃       メ ル マ ガ 北 中 
 ┃田┃田田田┃田┃
 ┃田┃田∩田┃田┃http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/hokutyuhp/ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 13日のやろ舞い大祭に向けて、鳴子踊りの練習が始まりました。
鳴子踊りの意義は?と聞かれたら・・・・
 私は、まちづくりの根幹にもなりうるとすら思っているのです。

 かなり前からのことでしょう。若者がまちにいなくなってから・・・・
市町のイベントには、参加するのは小学生、親子連れにお年寄り。
地区の盆踊り大会でも同じ。若い人は、商店街や青年会議所の人ぐらい。
特に高校生〜独身青年の姿は、まちからすっかり消えてしまいました。
 「都会」へ出て行ったわけではないのです。実際には住んでいるのに、
生活しているのに、地域のコミュニティの場に姿を現さないのです。
思えば、私自身もそうでしたが・・・
 しかし、にっぽんど真ん中祭りや、昨年の“第1回やろ舞い大祭”を見て、
「これだ!」と思いました。
 総踊りでは、子どもからお年寄りまで、いっしょに踊っているのです。
しかも、その中心は若者です。かつての村の盆踊りの場が、鳴子踊り
に舞台を変えて復活したのです。
 大げさな言い方ですが、町民が一つになれる“共通語”を手に入れたと
言っても過言でないと思っています。それなら、小中学校で踊っておけば、
毎年、踊りの輪は大きくなり、ゆくゆくは町全体で踊れる日が来るのでは・・
 夢が膨らみます。

 にっぽんどまんなか祭り。本当にすばらしいと思いました。甲子園の
高校野球に匹敵するさわやか感、爽快感。しかも年齢、性別に関係なく、
観客を巻き込み、キャッチフレーズ「観客動員数、ゼロ!」の方向へ
確実に進んでいることを感じました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/9/8 第62号]━━
 〜〜
 ┏━━━━━━━┓〜〜    
 ┃田┃田○田┃田┃       メ ル マ ガ 北 中 
 ┃田┃田田田┃田┃
 ┃田┃田∩田┃田┃http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/hokutyuhp/ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 6日の尾北ホームニュースをご覧いただきましたか?北中のネット
ミーティングの様子が大きく取り上げられていました。まとめ方は
さすがですね。簡潔でわかりやすい内容でした。

 さて、今日は朝会で学級旗コンクールがありました。どのクラスも、
級訓をモチーフとしてデザインを工夫した力作ばかり。作品は、18日に
町総合グランドで行う体育大会でぜひご覧ください。

 今日のメインは、ST後に行われた“ゆりのき祭実行委員会”です。
ゆりのき祭とは、正規の文化祭(11月7日)の明くる日に、PTAを中心
とした有志のみなさんが「もう1日、文化祭をやってあげようよ」と
いうことで立ち上がったもう一つの文化祭です。
 11月8日(土)に町民会館で行いますが、学校行事ではありません。
町民行事なのです。すなわち、小学生など誰でも参加でき、北中をアピールする
とても良い機会です。
 今日は、生徒の有志の実行委員を募集しました。正直言って、希望してくれるか
どうかどうかとても不安でしたが・・・・何と46名も集まってくれました。
特に3年生は36名。実に3年生の2人に一人が希望してくれたことになります。
係も立候補でどんどん決まっていきます。そのエネルギーは、私(土井)が
北中へ来て初めて感じたと言っても言い過ぎでないほどのものです。 
 普段の学校生活ではなかなか見られない姿をこうした場で見ることが出来た
のは、とてもうれしいのですが、少し複雑な気持ちです。
 普段の学校生活で、このエネルギーが発揮できたらいいのに・・・・
 私たちがこのエネルギーを引き出しきれていないのかも・・・・
 思うことはいろいろありますが、今の生徒のやる気を大切にして、
彼らの一生の思い出に残る“ゆりのき祭”になるよう支援していきたいと
思っています。
 どうか、みなさんもご協力をお願いいたします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/9/14 第63号]━━
 〜〜
 ┏━━━━━━━┓〜〜    
 ┃田┃田○田┃田┃       メ ル マ ガ 北 中 
 ┃田┃田田田┃田┃
 ┃田┃田∩田┃田┃http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/hokutyuhp/ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 人生をより豊かなものにしようと、人はいろいろと取り組みます。
 そうした人を見ていると、自分までハッピーな気持ちになるのは私だけ
でしょうか?昨日は、私にとってとてもハッピーな1日でした。
 
 午前中は、校舎内ではPTAコーラス、そして大口ウィンド
アンサンブルの練習、そして運動場ではウィル大口スポーツクラブ。
さらに、小牧中で行っている教員の自主的な研修「教師力アップセミナー」
にも少し顔を出してきました。
 それぞれの人が、自分に合った充実した時間を過ごしており、生涯学習社会
が浸透しつつあることを実感しています。
 
 そして、その結晶が“第2回 やろ舞い大祭”。数千名の町民が集う中、
30を超えるチームの演舞が披露されました。
 大口北部中有志チームは11番目に登場し、きびきびとした演舞を披露
してくれました。あいさつも気持ちよく、さわやかな印象を参観者に与えた
のではないかと思います。
 終了後の生徒は、「来年はよっちょれを踊りたい!」「文化祭でよさこいソーラン
を踊る!」など興奮気味に語り、次の出番に期待を膨らませていました。
また、その後も多くの生徒が残り、どまつり優勝の犬山の「笑”」の動きに感動し、
最後のあさぎまでいっしょに踊っていました。もちろん、私も踊りまくりました。

 結果的に大成功に終わったやろ舞い大祭ですが、参加のきっかけは生徒から
出たものではありません。昨年、北中だけが参加できなかったことを心配した
地域の声に応えて、教師主導で準備を進め出演者を募集しました。それも多くは
部活動の単位で希望したもので、本心から出場したいと思った生徒はそのうちの
数割だったことでしょう。
 そうなのです。きっかけは教師主導でも、集って自分で演じることで、
新しい世界が開けるのです。こうして、輪が繋がっていくのです。
 生涯学習とはこういうものです。学びは集うことで、繋がっていくものなのです。

 私も、町のゴスペル講座に申し込もうと思っています。  

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/9/17 第64号]━━
 〜〜
 ┏━━━━━━━┓〜〜    
 ┃田┃田○田┃田┃       メ ル マ ガ 北 中 
 ┃田┃田田田┃田┃
 ┃田┃田∩田┃田┃http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/hokutyuhp/ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 本年度の体育大会は、町総合運動場で行います。講堂耐震工事のため、
学校運動場の3割以上が資材置き場として使われています。そのために、
場所を変更して行いますので、ご承知おきください。

 本日午後、その総合運動場で予行演習をしたのですが・・・なかなかいいですよ。
1 通常の観覧席が生徒控え席になるため、生徒が一カ所に固まり、一体感がある。
2 グランドはアスリートと係だけという、本格的な陸上大会の雰囲気
3 競技を高いところから見ることが出来るため、より多くの生徒の活躍を
見ることができる。
 明日の体育大会は、ぜひとも北中でなく、総合運動場へお出かけください。

 と、書くと簡単なのですが、今日はその準備に何人かの教師が丸一日追われました。
グランドを借りるのは前日と当日だけです。午後から予行練習をするためには、
荷物運搬や6コースあるトラックなどのライン引きは午前中に終えなければなりません。
 また、走り高跳び用マット、吹奏楽の楽器などを運ぶためには大きなトラックが必要です。もちろん学校にはそのような車はありません。
 実は、そのトラックを手配してくださった人、貸してくださった人は地域の方です。
そうした方々の協力があったからこそ、離れた会場で大イベントが実施できるのです。

 それだけではありません。
 走り幅跳びのための砂場の整備のために、生涯学習課から4名お手伝いを
いただきました。砂場の掘り起こしに始まり、砂の補充、ふるいかけ、整地、
カバーかけなど、生徒がより力を発揮できるようにコンディションを
整えていただきました。
 生徒はその姿を見てはいません。しかし、生徒に伝えていかなければならない
ことだと思います。多くの方に支えられてこうしたイベントが出来ることを
知ることは大切なことです。
 さらに言えば、ふだん当たり前のように思って生活していることが、
実は顔も名も知らない多くの人によって支えられていることを知り、
そうした人に思いを寄せることが心を豊かにする・・・そんな気がするのです。 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/9/20 第65号]━━
 〜〜
 ┏━━━━━━━┓〜〜    
 ┃田┃田○田┃田┃       メ ル マ ガ 北 中 
 ┃田┃田田田┃田┃
 ┃田┃田∩田┃田┃http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/hokutyuhp/ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 18日の体育祭、初めての町総合運動場での開催ということで不行き届きの
点も多々あったかと思いますが、多くの来賓・保護者の皆様の参観をいただき
本当にありがとうございました。おかげさまで、大きな盛り上がりを見せ、
大成功と言えるのではないかと思っていますが、みなさん、いかが思われたで
しょうか?

 もっとも印象に残ったのは、特に3年生を中心とした応援のすばらしさです。
特に後半では学級が一体となり、勝利をめざした大声援は、そのまま競技者にも
伝わり、全力のプレーが見られました。ちまたでよくいわれる「しらけた中学生」
という姿は、全く感じられませんでした。なかでも、3年生の学年競遊「竹取物語」、
特に男子の最後の一本の奪い合いは、まるで映画のシーンを見ているような
美しさすら感じました。
 体育祭で敗れて悔し泣きする姿も、これまでに記憶がありません。それほど、
熱が入っていたのでしょう。
 その他にも、多くの名場面が見られました。
 ただ、改善点はいくつもあります。今後よりよい体育大会にするためにも、
ご意見をいただけたらと思います。

 今後は、10月18日管内、25日西尾張の駅伝大会、23日の校外学習
(2年生は2日間の職場体験)、11月7日の文化祭、8日のゆりの木祭と
まだまだ行事が続きます。
 毎日の授業で、基礎的・基本的な学力を付けつつ、こうした行事でその力を
発揮し、生きる力にしていってほしいと願っています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/9/23 第66号]━━
 〜〜
 ┏━━━━━━━┓〜〜    
 ┃田┃田○田┃田┃       メ ル マ ガ 北 中 
 ┃田┃田田田┃田┃
 ┃田┃田∩田┃田┃http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/hokutyuhp/ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 今日は第2回ゆりのき祭実行委員会がありました。
 ゆりのき祭とは、PTAをはじめとする有志の方々が文化祭(11月7日)
の明くる日に独自に開く、地域ぐるみの文化祭のことです。
 今日の実行委員会に集まったのは61名。PTAの役員さんはじめ、おおぐち
おやじの会、区長、元PTA会長、教員、そして生徒の実行委員と出演希望の
生徒代表などです。
 そのエネルギーは感動ものです。
 私も、長い間学校教育にかかわっていますが、地域が学校から独立して、文化祭の
延長戦を主催するというのは聞いたことがありません。日本全国見渡しても、調べ
あげることは出来ませんでした。それが、大口北部中学校で、まさに開催されようと
しているのです。
 考えてみれば、すごいことなのです。

 ある保護者の方の言葉です。
 「今時の中学生は白けていると言われますが、とんでもない。北中の、特に3年生の
エネルギーは、まさに青春という感じです。」
 全く同感です。
 中には、ステージの出し物に5種類も出演する生徒もいます。
 学校行事ではないので、練習時間や練習場所は1日の時間帯に組み込まれては
いません。多くは、授業後や休日の練習になります。生徒には不便なことでしょう。
 でも、私はあえてそれで通そうと思うのです。それでも、何とかやり遂げようとする
生徒の姿勢にこそ、あの「ウォーターボーイズ」にも似たドラマを感じるのです。

 本格的な練習はこれから始まります。何より、合唱コンクールという、中学校では
最も大切な行事も控えています。いろいろな困難もあると思いますが、教師として、
今、誇りを持って生徒達を見守ることが出来る・・・そんな気持ちです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/9/27 第67号]━━
 〜〜
 ┏━━━━━━━┓〜〜    
 ┃田┃田○田┃田┃       メ ル マ ガ 北 中 
 ┃田┃田田田┃田┃
 ┃田┃田∩田┃田┃http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/hokutyuhp/ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 昨日は、後期生徒会役員の立会演説会がありました。それぞれ、自分が考える
生徒会像を示して、アピールしていました。
 
 私(土井)は生徒には音楽科の教師と思われているようですが、実は社会科が専門です。
 社会科の目標は、一言で表現すると「公民的資質」を育てることです。今時の
言葉で言うなら、「社会の中で生きる力」を育てるということになるでしょう。
この言葉でわかるように、社会科というのはかなり“総合的”な教科といえます。
 公民的な資質の中でも、特に大切にしたいのが「主権者意識」です。言葉は難しい
のですが、簡単に言うと、「人とつながりながらよりよい社会をつくっていこう」
という前向きな気持ちです。
 
 急に難しい話を始めたと思われるかもしれませんが、その主権者意識は、班活動や
学級活動、生徒会活動で実践的に鍛えられます。なかでも、生徒会活動が最も大きい
ものであることは誰もが認めるところです。
 ところが、中学校・高校の生徒会活動は、全国的な低迷が問題となって随分
たちました。
 それがいわゆる、政治への無関心、低投票率につながっているというのも否定
できません。
 
今回の北中は、立候補者が定員ちょうどの信任投票でした。
 顧問教師はこう言いました。「信任の○はこれからも応援していくということ、
不信任の×は自分が代わりにやってやるということ」
 そのとおりだと思います。自分が役員になるかどうかは別にして、自分も生徒会を
支えるメンバーの一人として協力するという気持ちが、学校を、長い目で見れば、
大口町、愛知県、そして日本全体を良くしていくのです。

 北中の生徒会活動の活性化をめざします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/9/30 第68号]━━
 〜〜
 ┏━━━━━━━┓〜〜    
 ┃田┃田○田┃田┃       メ ル マ ガ 北 中 
 ┃田┃田田田┃田┃
 ┃田┃田∩田┃田┃http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/hokutyuhp/ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 春日井中部中学校でガラスが割られたという報道がありましたが、
大口北部中学校でも部室のガラスと防犯灯が割られました。
 9月26日の夜から28日の朝にかけて、網入りガラス15枚、
被害総額約30万円という状況です。
 これははじめてのことではありません。2〜3枚というのは数回
ありました。しかし、ここまで大規模なのは初めてです。
 昨日の朝礼で生徒に報告し、悔しさ、残念さを分かち合いました。

 犯人はどこの誰か、全く見当も付きませんが、あまりにも卑劣です。
 何があったのかはわかりませんが、物に当たるということ。これには
弱い物いじめと共通する犯人の心の弱さを感じます。
 また、夜中の誰にも見られない死角での犯行であること、そして、
学校を狙っていることも同じく卑劣です。

 また、ガラスの修繕のために他で使うはずの予算を削られて、その
しわ寄せは今の生徒に行くことを、犯人は知るべきです。
 (不注意による破損もありますが)今年に入ってのガラス修繕は
約67万円。生徒一人当たり、\2,600以上になります。
本来なら、生徒のための教育活動に使うことができたお金です。
そのもとは、もちろん貴重な税金です。地域のみなさんにも、
申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 私たちは、学級活動や道徳で、物に当たることのおろかさ、
(人ではなく)罪を憎むことを教えていきたいと思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/9/30 第69号]━━
 〜〜
 ┏━━━━━━━┓〜〜    
 ┃田┃田○田┃田┃       メ ル マ ガ 北 中 
 ┃田┃田田田┃田┃
 ┃田┃田∩田┃田┃http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/hokutyuhp/ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 8月の海外派遣の初日、ホームステイ担当現地係員のディクソンさん
が中学生に最初にしたアドバイスは、「自分のことをはっきり言うこと」
でした。
 「いらないなら『いらない』と言ってください。それで相手が気を
悪くすることはありません。」その響きは新鮮でした。
 元来、日本人は自己主張が苦手です。特に、「断る」ことには、
罪悪感に似たような思いを持っている人が多いのではないでしょうか。

 昨日、桑原先生によるコミュニケーションの授業が2年生対象に
ありました。相手を傷つけずに自分の思いをはっきりと主張する
アサーティブな自己表現は、大切な人とかかわる力であり、これから
社会で生きていくために必要な力です。

 自己表現のタイプを次の3つに分け、どれがいいのか考えました。
ジャイアン型…相手の都合も考えずに自分の意見を押し通す。
のび太型…自分の意見をはっきり言えず、相手のいいなりになる。
しずかちゃん型…相手を傷つけないで、自分の考えを上手に伝える
 ことができる。
 どの型が望ましいか、みなさんおわかりですね。
 次に、しずかちゃん型がなぜ相手に受け入れられるのかを考えました。
その後の説明です。
○ 断るのか引き受けるのかをはっきり言う。
○ 断る理由を伝える。
○ 相手の気持ちを考えてフォローする。
○ やさしい言い方で話す。
 この説明に従って、実際に「遊びの誘いを断る」などの例で練習しました。
 
 昔の子どもは、群れをつくって遊ぶなかで、傷つき、傷つけられ、自然と
人間関係のスキルを学んできました。今ではそれを学校で教えなければなら
ない時代になってきました。
 家庭でも、話題にしていただければ幸いです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2003/10/4 第70号]━━
 〜〜
 ┏━━━━━━━┓〜〜    
 ┃田┃田○田┃田┃       メ ル マ ガ 北 中 
 ┃田┃田田田┃田┃
 ┃田┃田∩田┃田┃http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/hokutyuhp/ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 校内の研究授業で、1年生がポスターセッションで社会科で調べたことを
発表しました。どの班も限られた時間の中で熱心に調べ、工夫して表現して
いました。
 ポスターセッションとは、ポスター(掲示物)を使ったプレゼンテーション
で、近年、理科系の学術研究の場でも多く用いられてきた方法です。
 理科系では専門分野が多岐にわたり、学会形式の発表では会場が大きすぎ、
時間がかかりすぎる、発表者が限られることが問題となっていました。
そこで、各自がA0の紙にまとめ、各自がブースをつくり、少人数対象に
説明をするようになりました。興味のある聞き手が集まり、1対1の
コミュニケーションも可能で、その後広く使われるようになりました。
 ゲームやIT関連の新製品も、これた似たような形式で発表されることが
多くなっています。
 ポスターセッションは学校でも、広く行われるようになってきました。
 それまでは、少数の人が全員の前で発表していたため、発表者が限られ、
全員に機会が与えることが難しいのが現実でした。しかし、この方法では、
短い発表を何回も繰り返すために、交代で発表することができ、また、
交代で聞き手にまわる機会をつくることができます。
  
ところが、メリットがあればデメリットもあるものです。
 少人数に伝えることに慣れ、多くの人の前で話すこと、いわば集団に
“伝える力”が弱くなってしまいました。
 かつて多くの子どもが群れて遊んでいた頃、リーダー格の子は、遊びの
ルールを徹底するために、身振り手振りで伝えました。そうした中で、自然と
人前で話す訓練をしていたのです。
 今は集団で遊ぶことも少なくなり、そうした訓練も学校教育の場で
しなければならなくなってきました。
 
 国会での小泉首相と菅民主党代表の議論が話題になりました。
 今後、各政党のマニフェストが公開されると、政策論争がテレビ等で
展開されることになると思います。これは日本にとって良いことで、
今後、論争することの価値が見直されてくるように思います。
 学校でも、討論する力を育てていきたいと思います。