向山洋一氏の講演「ベストセラーとエネルギー教育」

○スイス・ダボス会議
 ・参加者3,000名(企業の社長,クリントン大統領,米財務長官,ビル・ゲイツなど)○TOSSインターネットエネルギー会議の構想
 ・TOSSランド
○「総合的な学習」への取り組み 
 ・新しい基礎的な力「英語力」「コンピュータの力(インターネット)」
 ・総合の実践を見ると,全国の学校がカレーライスや豆腐を作っている。(体験活動)それは本当に子どもたちの興味・関心から出たことか?
 ・日本も外国語とコンピュータに重点をおくことを小渕首相がケルンサミットで公言。 ・各教育委員会の文書でも「2001年までにコンピュータ操作に慣れ,授業で使えるよ  うに,校内研修を行うこと」通達。
○21世紀の教育
 ・1989年社会主義体制の崩壊→西洋社会,日本へも波及。現在も尚その余波を受け,社会の変革が進行中。政界,金融界,教育界も
・教育の改革 選択の増加,自由,規制緩和の方向
・学区の自由選択(東京都品川区の例)
  移動した子どもは1割。ごく自然な選択。
   (理由)@近くの学校だから
       A通学路が安全だから
       B新入生が少ないので,多い方へ
○総合的な学習
 ・教育内容を3割カットして新しい内容を入れるのだから,保護者・地域にその趣旨を説明する必要がある。
 ・コンピュータ,英語の授業はやらざるをえない。
 ・日本海側の金沢では,将来の諸外国との交流を見越した英語教育を進めている。パートのおばさんもコンピュータを使う時代。ましてや教師は…。
 ・環境教育について
  公害問題(地域限定)と環境問題(広域)を混同していないか。
 ・授業資料をスミソニアン,NASAに問い合わせたとき,環境問題で一番難しいのは,「水」であると思った。
 ・EM 琉球大学 比嘉先生
  自然が本来持っているサイクルを大切にする。

           植物つくる
                           ← この三者の三角関係     

     微生物もどす    動物 つかう

 ・日本のエネルギー教育の現状
  教えていない。教師は事実(大切なこと)を教えるのが仕事。それから先の判断は子どもがする。風評ですんでいることが多い。
 ・広島,長崎,福井で原子力の授業をするのはたいへんだが,それでもやらなければならない。
 ・エネルギー問題は国家間の問題になりかねない重大な問題。ぜひ,子どもに伝えなければならない。
 ・AIDSの授業
  神戸,高知で初めての患者が出たとき行った。
  AIDSウィルスが白血球を壊すために,全ての病気が発症。
  数十万の変種があるために,治療薬を作ることは不可能。
  ウィルスの頭脳だけ壊して,細胞は壊さない薬を作るなら約30年かかる。
  AIDSにかからないようにすること,AIDSにかかってしまった人とどうつき合うか。
 ・ボランティアの授業
  6年前には,授業記録も,教材も,何も無かった。今では,全国の学校で点字学習や車椅子体験などが行われている。
 ・インターネットについて野口悠紀夫氏が,
  後世の人がきっとこう言うだろう。「あのときを境に時代は変わった。」と
   AI(After Internet)
   BI (Before Internet)
 ・ゴミの山の中に,わずかに役立つものがある。