学習環境総合展&セミナー参加報告

                          文責   土 井 謙 次

1 期   日    9月21日(金)〜22日(土)
2 会   場    東京国際展示場西1Fホール
3 プログラム・内容

9月21日(金)

21A ●文部科学省講演(10:00〜11:00)
 「新世代型学習空間への対応と国の施設整備について」
   講師:久保公人氏(文部科学省初等中等教育局施設助成課長)


資料1「平成14年度公立学校施設整備費概算要求の概要」を見ながら
 P.3 築30年以上の建物が22.6%
 P.4 整備の予算は減り続けている。
      25年前の5分の1
      他省の予算を使えるよにしている
       通産省 林野庁 2分の1
       デイケアセンター 持ちだしなしでできた例もある
       来年度も1619億円
 来年度予算の特徴
  安全管理対策
   ※ 今年度は総務省の予算で防犯ベルなど
     門やフェンス設置、低学年教室の1階から2階への移動、
     職員室の2階から1階への異動
   地域の人が出入りする学校は安全対策をとる必要がない。地域の事情に応じて考えればよい。
   地域の中に学校があって、地域が学校を支えていく。地域のお年寄りの知恵を学校で還元していく。ぜひそうしてほしい。
 
 屋外教育環境整備事業の継続
   グランドの芝生化
   屋上の緑化
  
 地域・学校連携施設整備事業の継続
   余裕教室の地域への開放

 エコスクールの整備
   経済産業省に加えて林野庁も参加(=内装の木質化)
 
資料2「新世代型学習空間の整備」を見ながら
 パソコン教室だけのパソコンでなく、分散型、移動型、地域開放型へ
 少人数授業への対応
  大きな部屋に間仕切り、情報コンセント、冷暖房設備
 ミレニアムプロジェクト
  全国2割の学校に校内LAN
 校内LAN
  熱心なところへお金を回す→地域間格差が生まれるだろう
  「何の効果がある」なんて議論は不要  まず入れること
 地域の中の学校
  学校内に相談所、コンサートホール、市民の森
  地域の文化拠点に
 こうしたことへの補助金も考えていきたい。

 教育予算の中に施設整備の予算を獲得してほしい
  首長部局との連携を
  市町村長が教育熱心で教育長が行政のプロだとうまくいく例が多い。

 教育委員会がOKしても学校が許可しない例も多い。これは教育委員会がフォローしないで、管理を学校任せにしている場合が多い。 
 ユーザーのための行政を
 教員はあくまでサービス提供者、ユーザーは納税者

資料1 P.5
 予算を増やす=経済効果が高い
  学校は、多くは地元の企業で建設している。
 学校の負の部分もどんどん見せてほしい
 政治家に対して
  選挙では「次の時代の子供を育てよう」と訴えるが、予算段階で反対する場合が多  い。
 国会では、施設より教員の数を増やすことに熱心
 住民のニーズは、量より質の向上を望んでいる
 
 文部科学省の課題
   予算の獲得
 明日の施設の指針
   パンフを見てほしい
    安全対策、情報化
 情報発信と収集
    HPに意見募集の欄をもうけた
 防犯にはソフト・ハードがある。
 
最後に
 制度上の工夫につとめたいので、「今の制度のせいにしないで、文部省に言ってほしい」良いものであれば、制度の方を変えていきたい
 
【土井の感想】
 補助金の話が中心であった。国の行政の仕事=予算をつけることを実感する。さかんに、「校内LAN、地域の中の学校、まちづくりと学校」を強調していた。文部科学省の姿勢は、柔軟で謙虚であると感じた。とりあえず,国のめざしている方向性はよくわかった。

21B ●講演(11:10〜12:10/定員250名)
 「変革する学校施設計画のゆくえ、その方向性を考える」
  講師:長倉康彦氏(文教施設計画研究所所長・東京都立大学名誉教授)

21世紀の学校づくり−学校建築計画の主要課題−
 1895年 4間×5間の教室
 1950年 7m×9m教室
        RC造校舎の標準設計
 1960年 欧米ではオープンスクール推進
         教育方法の工夫 教えるから学ぶへ
 1975年 日本でもオープンスクール
          富山県福光中部小
 1976年 イギリスの例 ギルモント小
         教室がない
         目的スペース        
 
日本では、昭和63年3月
「教育方法等の多様化に対応する学校施設のあり方について」
  いろいろな方法を提案

教科型教室の高校を作ったがうまくいかなかった。
 すべてを教室ごとに動いていたから。
 今は違う。選択教科が増えたのでできる。

総合的な学習
 教科とは違う。
 これまでの教室ではやりにくい。
 
総合はこれからも増える
 図書、インターネットの必要性が増す

T 教育方法等の多様化に対応する学校施設
   別紙

U より開かれた学校への施設計画
  イ 高齢者との連携の必要性、交流を促す、交流を支援する学校
  ロ 学校と地域施設との複合化
  ハ 地域家庭の風を学校の中に吹き込む(学校の地域化)−コミュニティスクール−
※ 「複合化及び高層化に伴う学校施設の計画・設計上の配慮について」(1997年10月提言)
※ 「高齢者との連携を進める学校施設の整備について」(1999年6月提言)
※ 「子供たちの未来を拓く学校施設」(1999年7月提言)

V 新しい学校体系の展開とその施設計画
  イ 中高一貫校−6年制中等教育学校の計画−
  ロ 特色ある学校−総合学科高校、高大一貫校等−
  ハ 小規模校から小中一貫校としての展開
  ニ 幼保一元施設から幼児の学校 
  ホ 地域・家庭のつくる学校施設(チャータースクール、フリースクール等)
  ヘ 学習・生活の場としての交流施設(全寮制、合宿所、生活体験等)
  
W 画一的RC造校舎の全面的「質的整備」−多様化対応の学校づくり−
 イ 余裕教室活用の転換(一つ一つの学校の全体構想のプロセスと必要な財政)
   教育法方の多様化対応の施設
   新しい体系の学校づくりへ
   より拓かれた学校へ
 ロ 老朽化・耐震性向上への対応(改築・改修、収容対策等)
 ハ 新しい学校(新改築)づくりの大きな格差の解消
 ニ 学校建設の工夫(PFI等)や学校施設の民間利用
        
【土井の感想】
やや残念。21世紀のこれからの学校と言うよりは、今の最先端の考え方の紹介だった。ほとんど、折り込み済みの情報ばかりであった。

21C ●基調講演(13:10〜14:30/定員250名)
 「新世紀の教育はどう変わり、何が求められるか」
  講師:寺脇 研氏(文部科学省大臣官房審議官)

市民が学校にどのようなニーズをもっているか。
池田小の事件の後、ある著名な学者が、塀を高くして、すべての部屋に鍵をかけるように新聞に書いていた。でも、そんなこと誰も望んでいない。
和歌山では、安全対策をとろうとした校長が非難された。
「なぜ地域に相談してくれないんだ」
校長はあくまでの期間限定の有限責任者。
精神的ネットワークの方が大切。

和歌山県みくま小学校の紹介をしよう。全校80数名。一般的な校舎。門も開いている。
 門に年輩の警備員がたっている。町内会が警備員を雇っている。税金で雇った人には言いにくいあ、自分たちで雇った人には言いやすい。町内の仕事に対していくらだって言える。
 ハードも2つすばらしい。
 次の学習指導要領は、学力だけではない。体力を上げなくてはいけない。運動能力だけでなく、体力そのものが落ちている。
 二つ目は心。いのちの大切さ、働くことの大切さを体験により学んでほしい。
だから学校5日制なのである。

 この学校では、心配いらず。校舎があり校庭がある。その裏に山があって、その山に
自然の木を利用したフィールドアスレチックがある。これが20年前からある。しかも、地域住民が労力と資材を持ち寄って作っている。

 ビオトープ。これもお金がかかっていない。役人が関与せずに、税金を使っていない。
農薬を使わないで、メダカを住めるようにしたい。

 もし税金を使うと、値域の人の考えが入りにくい。地域の人のお金だから、地域の人の知恵で作られて、値域の財産になる。

 これからの施設建設の参考になる。この学校では、地域住民と先生の区別がつかない。
この学校は、19世紀のスタイル。でも、これが21世紀のスタイルだ。

 人が入りやすいから安全な学校という発想を持ってほしい。学校を刑務所にしてはいけない。

 19世紀には住民から見放されている学校は存在しなかった。地域が学校を作ったから。

 幕末に全国に寺子屋が10万あった。今の小学校が24000なので、当時はすごい。
当時、すでにコミュニティになっていた。学生発布が日本の教育の原点だと思ったら間違い。寺子屋のまわりには年寄りがたむろしていた。親は朝から晩まで働いている。ご隠居のたまり場が、寺子屋の隣にあった。先生が怒ったとき、年寄りが間に入った。それぐらい地域と密着している。地域とまったく遊離した学校を税金で運営することの是非が必要なくらい。

 学校を変えようとすると、やはり抵抗勢力がある。抵抗勢力というのは、特権を持っている勢力。公務員制度に甘えている人が抵抗勢力。
 恵まれているから、地域の人のためにいい仕事をしようと思う人がいい公務員。
 
【土井の感想】
 寺脇節は健在である。早口で,話題がころころ変わり、なかなか記録が取れない。学校建設に関わる部分は、あくまで地域と学校の関わりについてだった。その通りだろう。

21D ●パネルディスカッション(14:40〜16:40)
       パネルディスカッション内容
 新学習指導要領実施、さらに、生涯学習を踏まえたこれからの学校教育の方向と、それに伴うこれからの学校施設設備整備の姿及び、問題点・留意点などの議論をする。

〜パネリスト〜
1 千葉工業大学 教授 小峯裕己氏
2 千葉大学 助教授 柳澤 要氏
3 文部科学省初等中等教育局施設助成課 課長補佐 新保幸一氏
4 東京都教育庁施設計画課 課長 後藤孝教氏
5 東京都北区立王子中学校長(元品川区立戸越台中学校長) 橋本由愛子氏
6 千葉市立稲毛公民館長(元千葉市立打瀬小学校長) 溜たまり 昭代氏
7 習志野市秋津コミュニティ顧問 岸 裕司氏

〜総合司会〜
◎東京工業大学 客員教授(社団法人 文教施設協会専務理事) 高野文雄

高野:文教施設の多機能化、有機的な連携、IT化、自然と調和
   中学校整備指針、小学校整備指針が集大成
   今日は、地域に開かれた学校、IT化、エコスクールについて話をしたい。
新保:施設助成課。少子化の影響がでている。予算を減らされようとしている。しかし、   過去の建物が古くなっている。
三つのポイントがある。
1 新学習指導要領
  TT,少人数
  建物もそれにあわせた変化
2 情報化
  授業のやり方や運営が変わる。
3 地域に開かれた学校づくり
  最近は、学校の開放や複合化などが増えている。
  それらに対応していきたい。

山岸:東京都教育庁施設部営繕課長
  開かれた学校、情報、エコは3つの大きな課題。
  しかし、新設は財政的に厳しく、むしろ改修の方が大変。
  PCB、耐震など課題が多い。

橋本:王子中学校長。新設校を2校経験。全面改築も2校経験。引っ越しは大変だが、  新しい学校づくりは楽しい。中学校と福祉施設の複合化の話をしたい。
品川区立戸越台中学校
9年前に、校舎の改築の話が出た。同時に養護老人ホーム建設の話もあり、複合施設建設となった。1〜4階が学校、5〜10階が福祉施設。校庭は、3階建て建物の屋上。
地下1階に防災センター。自家発電施設もあり。エレベーター中学校3基。福祉施設が3つ。一つが共通。
中学校に50億円。福祉施設に30億円かかった。
生涯学習施設として地域にすべて開放。温水プールの床は可動式。朝から利用されている。

ソフト面の3つの柱  
・高齢者から生き方を学ぶことができる
・ボランティア体験活動に参加。
・教師も含めてボランティアに参加している。

地区の組織
交流が推進できるように6年前から学校の中に交流委員会を作る。
交流を通して、ボランティア部は週に1回、他の生徒は行事の機会に交流。夏休みにも1日ボランティア体験に参加している。

福祉施設との併設はメリットが多い。来年度からは、総合的な学習の中に組み込むことができる。

現任校は、地域とのかかわりが大きい。

溜:ビデオ
打瀬小 門がない、塀がない、室内には壁がない、知識の量より態度で判断、第1回卒業生は来年度で大学受験なので楽しみだ。

岸:習志野市秋津コミュニティ
学校を地域の核にして、学びの場、公園、避難所(井戸まで確保)など、地域住民が作っていく学校を目指した。
4つの教室が市民に開放されている。
サークル活動に子供たちも参加するときもある。
ビオトープ、田んぼもある。
学校教育を充実させたい。先生の悩みは何ですか?からスタート

柳沢:千葉大学
子供の生活環境について研究している。設計のアドバイサーもしている。21世紀の学校を巡る環境は多様。学校の裁量権が増え、学校の個別化個性化が激しくなる。学校は、学ぶ場所からふれあう場所へ変わってきている。インテリジェント、エコ、コミュニティスクール、複合化へと変わってきている。情報技術により、この動きが加速されてきた。

教師から知識を伝授していたのを、インターネットから得るようになる。教師はディレクター的な役割になる。地域も、情報網により授業に参加可能。不登校児も在宅で学習可能。省エネ、省資源もITで加速。

しかし、欧米に比べて問題がある。
コンピュータが目的になっている。目的から手段にしないといけない。図書館のIT化は当たり前。ソフトウェア、カリキュラム、IT推進化の組織をつくらなければいけない。人的資源の育成が急務。

 政府は各教室にコンピュータを計画している。アメリカに比べると、接続率に大きな差がある。小学生の半数が携帯を持っており、IT化の低年齢化が進んでいる。これからの日本は楽しみ。
 しかし、リアルなコミュニケーションを失っていく。これからの学校は、リアルなコミュニケーションの場にしなければならない。IT化とは、最後はコミュニケーションの問題。アメリカでは、ハイテク企業ほど、交流空間が大切になる。学校も、今までの意味での学校はなくなっていく。
 でも、学校はなくならない。地域のコミュニケーションとしての核として、これからは機能していく。

小峯:千葉工業大学。
 室内空気汚染の研究。環境を考慮した学校の調査・研究。省エネの研究など。

 学校施設は業務用建築物。環境負荷は減っていない。
これからは、施設のつくりかた、使い方、壊し方を考えなければならない。これからの公共建築物は、環境対策が必要不可欠。
当面は、地球温暖化。二酸化炭素の排出量の削減が急務。学校は、業務用建築物の延べ床面積の24%を占める。CO2の排出量の32%が建築関係。建築や補修、運用で使っている。学校教育では、国公立学校では、1250万トン。水光熱費の運用が多い。

建設時 グリーン購入
省エネ、節水

循環型社会基本法

環境共生住宅
 環境付加軽減
 環境配慮型官庁施設計画指針

グリーン診断、改修計画指針
  
エネルギー使用の合理化に関する法律
 第2種エネルギー管理指定工場 自ら届け出

エコスクールは必要
環境教育はローテク
エコスクールは環境付加の提言を目指して

溜:施設の開放以上の開かれた学校を提言した。打瀬小は、地域の人を誘導する。これまでの概念を打ち砕いている。地域の人の理解・協力・信頼がなければやっていけない。
学校運営、行事に参画、協力してもらう。それには学校の情報を開示する。
また、地域の先生として、協力してもらう。お礼は子供たちの笑顔だけです。
学校とまちが一体となってきた。

山岸:学校の開放。校庭や体育館は開放率が高い。区立学校は開放が進んでいる。
都立学校は施設の開放率が低いが、公開講座を開いている。
開放は管理上の問題が大きい。

新保:開放では、管理上の問題が大きいという意見だった。現場の教師に負担を求めるやり方は続かない。地元の自治会や組織によって管理・運営をお願いする組織が増えている。設計の段階から開放を前提とした計画を立てることが必要。

【土井の感想】
 それぞれの立場からの話は大変おもしろい。ただ時間がない。一通り話しただけでもう残りは30分しかない。議論がなければ深まらないし、その点が残念だ。人数をしぼるか,テーマを絞るか・・・・

9月22日(土)
22A ●文部科学省講演(10:00〜11:00)
 「学習環境1のIT化で、新世代の教育はどう変わる」

  講師:尾崎春樹氏(文部科学省生涯学習政策局学習情報政策課長)

新教育課程におけるIT活用の目的
1 情報化社会に主体的に対応できる情報活用能力の育成

@情報活用の実践力:必要な情報を主体的に収集・咀嚼、発信できる能力
          各教科や総合的な学習の時間
A 情報の科学的な理解
B 情報社会に参画する態度

2 わかる授業の実現

3 学校と家庭・地域との連携を始め学校運営の改善

目的達成に必要な条件と課題
 1 コンピュータ
   児童生徒に1人に1台、教員用2台
   普通教室各2台
   特別教室 学校に6台
    現在40% 低いのは首都圏、近畿圏
 ※ 地方交付税措置 約1,855億円 学校の熱意と意志表示
 
 2 周辺機器 プロジェクター、デジカメ、
   
 3 次世代型学習空間の整備
    グループ学習:端末の移動型
     少人数授業

4 ネットワーク接続
   普通教室のLAN整備
     17年度までに100%目標
     交付税、  
     国庫補助 20%

文部省は情報公開 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/13/09/010911.htm

IT活用による地域の生涯学習機能の強化
 平成13年度 IT講習
 平成14年度 フォローアップ

【土井の感想】
 ほぼ昨日に出尽くした話だった。ただ、補助金は、熱意のあるところに配るという姿勢が顕著になってきている。こうなると、市町なり学校なりのリーダーの役割、見識、が大きくものをいう時代になってきた。知らなかったでは済まされない。

22B ●文部科学省講演(11:10〜12:10)
 「学校給食のドライシステム化、その現状と課題」
  講師:金田雅代氏
  (文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課学校給食調査官)


資料をもらっただけです。
【土井の感想】
ドライシステムというのは、いつも乾いているかと思ったらそうではないらしい。毎日水洗いをした方がよいそうだ。ただ、調理の間は乾いていると言うことだ。これを誤解している人が多いらしい。

22C ●講演(13:00〜14:00/定員250名)
 「IT化で、新世代の教育はどう変わる」
  講師:田中博之氏(大阪教育大学助教授)

今後は、問題解決的な学びの道具としてコンピュータを使っていく。

21世紀の新教育課程
 問題解決的な学習
 情報教育の推進
 教科の再編・新設
  総合的な学習の時間
   
2010年指導要領で何が変わるか!
   小学校 
     英会話の時間 英語科
     表現科:ドラマルーム
     環境科
     人間科
     選択教科(情報、英語、表現)
      
   中学校
     演劇科、表現科、
     メディア科、情報科、心理学、福祉学、第二外国語

情報教育の3類型
  教科学習
  総合的な学習の時間
    問題解決支援  
    マルチメディアプロジェクト
    基礎リテラシー育成
  新教科「情報」

情報活動の類型 
  マルチメディアディベート
  プレゼンテーション
    デジカメを使った電子紙芝居
    タッチスクリーン
  ポスターセッション
    パソコンを使ったポスターセッション
  テレビ会議
     上流の学校と川をきれいにする作戦
  作品上演
      「やまなし」の絵を表現しよう 図工、音楽、国語の合体
      
情報環境の整備
  探究:デジカメ、図鑑、インターネット
  表現:コンピュータ、ビデオ
  交流:テレビ会議、インターネット
    ↓
  メディアミックス

魅力ある活力ある学校
  千葉市立打瀬中学校
    教科センター方式と豊かな情報環境
    今後の主流
    教科ゾーン
      先生は教科ゾーンの研究室で
    メディアセンター
          
  欧米はこのスタイル
  日本もこのようになっていくだろう

 商店街活性化プロジェクト
  大阪市立岡商業高等学校
   インターネットの活用  
   情報ボランティア活動
   企画実践
   地域の商店街の活性化対策
   HPの制作代行サービス
    情報ボランティア活動

理解から交流へ
 国際理解教育
    ↓
 国際交流学習
  ・世界に友達を持つ
  ・人、物、情報の交流
  ・共同、相互啓発
  外国に姉妹校を持って、

世界に友達を!
  ヒューマンネットワーク

異文化コミュニケーション
 インターネット
 テレビ会議
 国際宅配便
 ティパーティー
大阪府松原市布忍小学校の実践
ロビンフッドプライマリスクール
    
【土井の感想】
もっとも具体的でわかりやすい講義だった。何より、2010年指導要領の見通しが示されたのが良かった。なぜなら、今回はじめての未来の話だから。さすが田中先生だ。
概して,情報系の先生は話が上手である。いろいろな事例をビデオを通して見せてもらうことができた。

22D ●講演(14:10〜15:10/定員250名)
 「21世紀の学校づくり」
  講師:上野 淳氏(東京都立大学大学院教授)

              少子化
             児童・生徒数減少
                 ↓
生涯学習社会→     学 校      ←高齢社会
                 ↑
               情報化
              インテリジェント化

 学校と高齢者施設との連携に対応する新たな学校施設のあり方に関する検討会議
 学校5日制時代の公立学校施設に関する調査研究協力者会議

イギリスのサットン・センター統合性中高等(5年間)学校
 アイススケート場
 ボーリング場
 ラウンジ、
 パブ
 トレーニングジム
 時間割で空いているところにバトミントンスクールがある。
 高齢者デイセンター
 障害者デイサービスセンター
 学校を卒業した子供たちの部屋
 ソフトドリンクの店
 ディスコ
 多目的ホール 演劇部の練習
 託児所
  若い母親がコミュニティカレッジの単位を取る
 教科教室型
 コンピュータルーム
 
日本
 台東区立上野小学校の例
  プールを区の施設と兼用、体育館のステージは能の舞台として転用可。
  地域の人の生涯学習の舞台。「卒業しても戻ってくる」学校に。
  
お年よりと学校
  校舎を高齢者デイサービスセンターに大規模改修。放課に子供が遊びに来る。高齢 者の生きがいにも。
  
【土井の感想】 
「教える」から、「環境の力で子供たちが学ぶ」。これまでの発想とは大きく違う。学校はこうあるべきと言う固定概念は捨てなければ。

22E ●講演(15:20〜16:20/定員250名)
 「どう変わる、21世紀の学校運動施設」
  講師:八代 勉氏(筑波大学教授)

テキストの見出し
1 学校はどう変わるか
 
2 学校運動施設は地域スポーツクラブの拠点に

3 賑わいを見せる総合型地域スポーツクラブ

4 運動の視点から施設を見る

5 現代スポーツの主流は何かを考えるべき

6 汗が出るから運動はいやという声を聞こう

7 部活動の再生策を考える

8 個人に施設を開放しよう

9 21世紀の学校運動施設はどう変わるか

【土井の感想】
テキストがわかりやすい。これくらいわかりやすいと、話を聞かなくてもいいくらいだ。
予想通り、建物の構造と言うよりは、総合型地域スポーツクラブの話であった。そのためのクラブハウス、事務所、ラウンジ等を学校施設に併設するようになる。中学校なら、特に必要であろう。運動施設は、児童・生徒だけのものではない。

《 展示コーナー 》
◆青井黒板製作所:IT黒板と環境にやさしい商品IT事業に必要な『IT黒板』は、写るんボードに読み取り機を一体化し、板書も映写もできる。『磁性ボード』はマグネットで板書が出来、衛生的で環境にもやさしく、また『エコ黒板』はリサイクルと分別処理が可能。ただ、今のところ、チョークに勝るものはない。
◆アイネット:文部科学省配布ソフト「施設台帳管理システム」と連動して施設図面、統計資料、工事台帳を管理することのできるソフト「ザ・文教シリーズ」の出展。要するにCADソフト。また、構成管理、資産管理に適した「ネット・セキュリティ」の紹介。
◆ティー・アイ・トレーディング:「格安防犯カメラ」。この「格安防犯カメラ」はCCD素子に“ソニー”“東芝”“松下”製を使用。
◆パイオニア: 学校向け扉付50型高精細プラズマハンドライティングシステム。
  (扉付サイバーボード)
◆イナバインターナショナル:イナバでは、コンピュータ教室に最適なデスクを、ニーズに合わせオーダーメイドで対応。その実例商品を展示すると共に、教室空間の様々な問題点にどう対処すべきかも提案。
◆東京ガス:学校設備における最新の都市ガスシステム・機器の提案と、総合学習に向けた体験学習と環境教育の場としての企業館の紹介。
◆協業組合ジャパンウッド:国産のヒノキ材には、抗菌性・調湿性など、優れた学習環境改善効果があり、この素材を活用した様々な内装材・家具等を展示。
◆松下電工:多数の児童が同時にインターネットへアクセスする授業環境を考慮し、大容量・高速通信に対応した校内LANの必要性をデモ画面を使って紹介。また、学習環境に配慮した省エネ型照明器具も併せて紹介。
 値段は高いが明るい=数を減らすことができる=結局省エネ分は安くなる
 緊急事態発生を知らせる「緊急警報システム」、不審者の立ち入りを警戒する「来訪者確認システム」「侵入警戒システム」を提案。
◆コクヨ:学習者の視点に立った学習環境づくりを目指す。来春より導入される『総合的な学習の時間』をイメージし、自ら学び、自ら考える学習シーンを提案。
◆岡村製作所:新JIS規格に対応した生徒用スカラーデスク・チェア及び急進する近年の教育の情報化に対応したPCデスク・チェアを展示。ひっくり返さないでもいくつかを積み重ねることができる机。ペットボトル素材でつくったいすなど。
◆三菱重工業:安全性と低コストを実現し、体格に合わせた水深調整が簡単にできる可動床プール。オフシーズンでも可動床を使い多目的施設として既設を問わず1年間有効に活用できる。
◆INAX:近年、学校のトイレ改修の工法として注目されつつある、システムトイレの商品の一部を展示。(工場で部材を生産し、現地で組み立てる方式)
・展示商品としては、壁パネル、大便、小便、洗面ユニット、トイレブース
◆岩崎電気:自然エネルギーの体験学習や、広域避難場所としての防災照明に利用できる、風力と太陽光の自然エネルギーで点灯する「ハイブリッド太陽灯」を展示。
◆イトーキ:小中学校の「新世代学習空間」整備から大学などの「高度情報化推進」事業までを実現する為には、情報化対応講義机や画像提示情報システムが必須です。イトーキはこれらの新製品を発表展示し、皆様に直に触れて戴きます。
◆聖産業:全天候型開閉式ドームの写真パネル・模型の展示。水温が上がりそう。
◆東洋システムサイエンス: 7月にバージョンアップしたばかりの、学校給食管理ソフト「カロリーメイク5」を展示。このソフトの特長は、
  1.5訂食品成分表に対応済
  2.料理・献立の画像データの取り込みが可能  
  3.献立表などのデータのエクセル等への出力が容易
◆コトブキ:地域開放型学校の講堂(多目的ホール)向け移動観覧席
  ・パソコン対応型固定机・椅子・学校サイン
  ・小学校向け複合遊具・リサイクルベンチ・エコスクール向け緑化製品
いろいろな椅子があるものだ。
◆パイオニア風力機: パイオニア風力機は、学校給食施設を始めとする施設の衛生管理に必要な製品を設計、販売しております。人体や製品に付着したゴミ、ホコリ、髪の毛、害虫などを取り除くクリーンルームダスター、シューズクリーナー、長靴洗浄機等を展示しております。その他、作業着用衣類や靴の乾燥、殺菌を同時に行うクリーンロッカーも展示。
◆トーリ・ハン: ドライ・キャビは、庫内を自動に低湿度に保ち湿害(カビ・錆)から、保管製品を守る。主な保管例は、デジタルカメラや一般の撮影機材・テープ・フロッピー・メモリーカード・電子部品・美術品・紙製品・薬品・乾燥食品の保簡に最適。
◆太田油脂:職人達に日本で古くから愛用されている一番しぼり「純正荏油」をベースにした100%植物油の天然塗油。有害物質を一切含まず、アレルギーに効果のあるα-リルン酸を含み、住まいの中に安心と健康の移住空間を提供。
◆パイロット:必要な情報を必要な時に必要な場所へ、スピーディーにスマートに正確に伝達できる「パイロット学内情報システム」を展示。
◆リコー: RICOH MEDIASITE(メディアサイト)は、タッチパネル機能を融合した、大画面液晶リアプロジャクションディスプレイです。今回展示しているMB2-50SIIは52インチ型でXGA対応。指で直接画面に触れての操作性と業界トップの画質のよさと明るさ。
◆旭硝子:本年度改訂された「学校施設整備指針」の内容にふさわしいガラスを紹介。
◆エランコルク・トレーディング:VOCやホルムアルデヒド等の問題の無い建材を使っていくことが必要不可欠。BE・ECOはコルクを使った全く新しい教室への提案。耐久性がクリアできればおすすめ!
◆松下電器産業:「業界初ワイヤレスプレゼン」を可能にした液晶プロジェクターや「持ち歩ける放送室」を実現したワイヤレスシステム等を展示。
◆トーエイ工業:パソコンのハードディスクの内容を、誤った操作やいたずらから完全に保護する機能を持ったHDD KEEPERの展示。バックアップすればいいのに・・・
◆東芝ライテック:社会環境の変化に対応し省エネ(照明器具)、防犯等を中心にボード展示する。また、来場者に具体的に商品提案できる様提案書の配布、説明員の商品毎の配置を予定している。
◆ユウキ:広い空間・開放スペースに最適な温度管理のやさしい暖房を省エネで提供できる床暖房システム。
◆東京電力:当ブースでは、クリーンなエネルギーである「電気」を利用し、高効率な機器・システムや新エネルギー等を導入することで環境に優しい学校づくりを目指す「TEPCO版エコ・スクール」を提案。
◆ヒートポンプ・蓄熱センター: 蓄熱システムは、夜間の電力で蓄熱槽に夏は氷や冷水、冬は温水を蓄え、その熱エネルギーで昼間のエネルギー消費を補うシステム。

【展示についての土井の感想】
 おもしろい!床が上下するプール。学年によって深さが変わったり、床にふたができるタイプ。チョークレスの黒板。床暖房の数々。児童生徒用いすのいろいろ。種類があるから比較ができ、特色がはっきりする。競争は大切だ。