生活文化部関係    12月13日
(1)中国語も含めた多言語の案内標識について
(2)グランシップの指定管理者指定について
   ・グランシップ内の舞台芸術劇場を管理する団体
  
・指定管理者の新たなサ−ビスの有無
  
・芸術劇場県民月間の使用料が障害となった事例の有無
  
・芸術劇場の収入の取り扱い
(3)防犯まちづくり7カレッジ修了生に対する権威づけ

企画部関係
  12月14日
 (1)総合計画2010年戦略プランと観光しずおか躍進計画後期行動計画との整合性
 (2)静岡空港就航予定先からの誘客
 (3)空港を生かした地域振興計画における広域交通ネットワークの形成
 (4)行政主導による静岡空港のにぎわいづくり
 (5)子育て支援イベントの県内各地での開催
 (6)デュアル・毛一ド・ビークルによる北見駅から女満別駅までの所要時間
 (7)デュアル・モード・ビークルが導入された場合の道路走行時の障害
 (8)平成16年度及び17年度の自主運行バス路線数
 (9)静岡市及び浜松市の政令市移行に伴う自主運行バスの補助金の敢り扱い
(10)伊豆文学フェスティバル受賞作品の活用
(11)県のホームページを活用した広報のあり方に対する所見

「中国語等も含めた案内標識について」
○浜井

 6番委員の質問に関連する外国人旅行者の誘致拡大についてですが、最大のタ−ゲットは東アジアですね。それで、今の答弁だと、国交省は英語表記との2本立てになっていると、こういうことでした。
 この間、我々、海外視察に行ってきましたけれども、JALの機内の運航状況表示は、日本語と英語と中国語と韓国語で繰り返されていました。逆に日本語表記の部分が時間的には一番短かいと感じるぐらいでした。目的地まであと何キロ、現在の高度何フィ−トということなどのの表示ですね。
 それと、私、勉強のために最近は新潟へ行ったり、あるいは輪島へ行ったり、いろんなころへ
行ってますが、そのどちらか韓国語と中国語が表示されている案内板がありました、日本の国内にです。
 それで、外国人ってほとんどバスで来る、観光バスで。当然のことです。そうすると、我々も知らない土地へ行くと、今、どこを走っているんだろうとか、目的地まであとどのくらいだろうかということに関心があるんですよ。 するとやっぱり、そうした案内標識は親切に表示すべきだと思うんですね。例えば下田まであと何キロというような表示をしてやることが、実はもてなしの心につながると思うんです。
 国交省が2表示方式だから、それにならうということでは、静岡県の観光の独自性というものは確立できない。だから、やっぱり静岡県は東アジアに誘客の最大のタ−ゲットを絞っていくんなら、今言ったような中国語や韓国語あるいはその他の言語の観光案内標識をつくっていくということを、真剣に考えないといけないと思うんですが、ご答弁をお願いします。

○阿井観光交流室長
 私の説明が十分でなかったかもしれません。道路の案内標識につきましては、基本的に国土交通省の指導に基づいて対応いたしますけれども、先ほど委員からお話のございましたように、例えば駅でありますとか、それからタ−ミナルとか、バスタ−ミナルとか、港とか、空港とか、そういったところにつきましては、私ども積極的に、多言語の表示に心がけて対応していきたいと思っております。
 特に、乗車券を買ってから下りるまで、それからあと市街へ出るまでとか、そういったようなところの案内がとりわけ必要でありますので、そういった意味では2カ国語にとどまらず、できる限り多言語でという心がけでおります。
 なおかつ、例えば、市町村への私ども県単独事業での施設整備の補助事業がありますけれども、それにつきましても、最低2カ国語以上での案内表示を心がけていただきたいと、そういったことの指導はさせていただいてますので、今後とも引き続きまして、2カ国語にとどまらず、できる限り多言語での表示につきまして、対応していきたいと思っています。


 「グランシップ内の舞台芸術劇場を管理する団体」
 「指定管理者の新たなサ−ビスの有無」
 「芸術劇場県民月間の使用料が障害となった事例の有無」
 「芸術劇場の収入の取り扱い」

○浜井
 次に指定管理者制度については、私が一番最初に本会議で敢り上げています。このグランシップの指定管理者制度の導入についてですが、要するに、コンベンションア−ツセンタ−の中に芸術劇場がある。これは、要するにSPAC舞台芸術センタ−の専用使用ということになっています。すると、これ、法人格が違いますね。理事長は松井さんで同一人だけども、そのコンベンションア−ツセンタ−の中の舞台芸術劇場は、どっちの財団が見るようになっているのか。そのあたりは契約書の中にしめされているのかどうか。
 それから、指定管理者制度導入の最大の目的は経費の節減ということですが、ただ節減をするだけではなくて、サ−ビスの向上、大きくこの2本柱だというように理解しています。すると、今までは委託という制度があった。それに、今回の指定管理者の侯補者については、新たなサ−ビスというものについては求めなかったということでいいですね。
 今までと同じ内容で、委託金といお金だけつけたという、こういうことで対処していくと理解していいのかどうかということです。
 また関連して、先程来議論されてますけど、静岡芸術劇場県民月間、これは期間は4ヵ月と書いてあります。ところが、実質は31日間しか使えないでしょう。だから、4ヵ月月間使えますよと言いながら、実施内容は31日間ということになる。それで、この22の団体が申し込んでいるということですけれども、会場使用料等で1日当たり10万円を払わなければならないことになっています。この22の団体については、本当は県内にはもっと多くの団体があるけれども、この1日10万円という負担が重しになってくる。
 財政的な面から使えないんだというような事例、団体ががあるんじゃないかと思うんですけれども、この内容について聞いておきたいと思います。

 それから、このお金は劇団SPACに入っちゃうんですね。財団に入るわけじゃないんで
す。SPACという劇団に入って、財団法人舞台芸術センタ−の収入ということにならないんじゃないかと思うんですけれども、要するにこの指定管理者の契約の中で、SPACの独自な活動に対する収支とどう区別するのか。財団なのかSPACなのかというところを、契約書の中でどのように仕分けをしているのかということを聞いておきたいと思いま。

○伊熊文化政策室長
 今回の指定管理者の指定に当たりまして、新たなサ−ビスを求めなかったのかという御質間でございますが、グランシップにおきましては、事業的な面と、さらに今、施設管理の点がありますので、特に貸し館事業におきましては、これまでは料金を条例で規定しておりましたので、下げることはできませんでしたが、料金を少し下げることによってより多くの方に利用していただこう、あるいは割引制度を導入していこう、あるいは利用料金は特定の金融機関だけで納付だったんですが、これをコンビニ等で納付というような提案もいただきましたので、そういったものを踏まえて、我々としては今後、進めていきたいと'思っております。
 芸術劇場の維持管理につきましては、グランシツプの施設の中のものでございますので、今回は文化財団に全体を管理していただくということで考えています。
 県民月間につきまして、使用料1日10万円という金額でございますので、参加に当たりまして、参加者の障害にならなかったのかという点であろうと思いますが、この点につきましては、本年度初めての事業ということで、一応、その設定をさせていただきました。 今後、どのような形になりますか、特に多くの県民の方に御利用していただきやすいようなこととして、この点については、再度検討していきたいと思っています。
 この使用料につきましては、SPACが自分たちのスタッフを採用した部分に充てますものですから、財団の収入等々に計上させてやっております。

 「防犯まちづくりカレッジ修了生に対する権威づけ」
○浜井
 次に、防犯まちづくりについてもいろいろな意見が出てましたけれども、私は、県はやっぱり啓蒙指導するという立場でいいと思います。防犯まちづくりということは、実際にはこれ地域の問題ですからね。
 私の地元では、おととい2日前ですか、「不法投棄防止パトロ−ル隊」というのが発会しました。それは、地元の皆さん、学校、交番、みんな出て、私も出て、寒い中で発会式やりましたけれども、同時に、防犯パトロ−ル隊機能ももあわせて実行するということで出発進行しました。小学校の校長先生も、教師も出てきて、「学校では声かけ運動」をやります。だから皆さんも積極的に「おはよう」、「おかえり」、「元気か」という声をかけてくださいということを校長先生があいさつされました。地元では、夜間も光る「防犯パトロ−ル車」という表示を、これは学校の全員の先生が自家用車のダッシュボ−ドに表示して走るということにしたということです。日が暮れてくれば、それは光って見える。
 それから、パトロ−ル隊は、2キロ先まで届く懐中電灯を常備しまして、腕章もうんと目立つ、そういう腕章を用意して、そうした整備を整えて発足しました。
 だから、恐らく防犯と不法投棄という部分については、何らかの成果が上がると考えています。
 そこで、この報告にあるまちづくりカレッジのことについて伺いたいと思います。このカレッジは終了しましたけれども、この中で謝辞を述べた方、最高齢者ですね、70歳を超していても元気な人です。この人から先日、終了しましたという連絡をいただきました。
 それで、.じゃあ、これから私たちは和地地区で防犯パトロ−ル隊と不法投棄パトロ−ル隊をつくりましたから、続いてカレッジを修了したあなたが先頭に立って、あなたの地域にも同様なパトロ−ル隊をつくってくださいと、こう言ったんです。
 ただし、このカレッジはこれ、ただ修了証を渡しておしまいなのか、できればある程度の権威づけをしてやるべきだろうなと思うんです。そうすれば、地元の老人クラブなどの会合にいって話ができるんですよね。ただ修了しましたと、カレッジの修了生ですということよりも、何かこう、役職というか、名刺を持って歩けるように、講師としていろんなところへ出かけていけるように、マイスタ−制度とか農業にはあります。
 そういうことを含めた何かいい呼称があって、そういう人たちがその地域の防犯の先導役をしていく、啓蒙役をしていくということが必要だと思いますから、そのことについて、伺っておきたいと思います。

○渡邊県民生活総窒長
 防犯まちづくりについて、カレッジ修了生、大変頼張っていただきまして、本当にありがとうございました。主任教授である清水先生からも、静岡県の敢り組みについて、また、修了生について、高い評価をいただいたところです。
 そういう中で、修了者には防犯まちづくり学士の尊称を与えるとともに、これからアドバイザ−の名簿に登載いたしまして、アドバイザ−として御活躍いただくわけでございます。地域で御活躍いただくためには、アドバイザ−証が必要でございますので、身分証明書という意味で、知事印を打ちまして、写真つきでこのマ−クをつけました、こういう形のものをつくりまして、皆さんに活用していただきたいと思っております。以上でございます。


12月14日 企画部関係

「総合計画戦略プランと観光静岡躍進計画との整合性」
「静岡空港就航予定地からの誘客」

○浜井
 それでは、この2010年戦略プラン地域計画について伺います。この計画では、伊豆半島とか東部の富士山は分岐産を目指していますいうこと。西部では、浜名湖という地域が観光産業という部分が大きな要素になってくると思います。今の答弁の中にもありましたけれども、観光は基本的にはこの生活・文化部の所管になります。
 昨日の委員会では、観光交流室の方で「観光しずおか躍進計画後期行動計画」を策定すると報告がありました。
 その中で、懇話会の委員の人達が、重視する観光魅力づくりのテ−マが9つ揚げられていますが、第1番目に富士山が上がっているわけです。だけども、これが富士山をどういうふうにとらえようとしているのか、そこのところが実はよく分からないのです。ここで行動計画が変更されて策定されてしまう。それから、別にこの戦略プランがあるということになると、この整合性が必要になってくると思います。そこのところの部局横断的なこのタイムラグをどういうふうに調整していくのかということについて伺っておきます。
 それから、空港を生かした地域振興計画なんですけど、私たちは5月のエアポ−トセ−ルスで女満別空港へ行きました。私どもの会派の議員が大半でしたから、支持魚化へ帰ってきてからいろんな議論をしました。それで、報告書もつくりました。その中で、女満別のひとつの売りは知床半島、流氷観光、流氷博物館といったところでした。空港周辺の約35万人の圏域人口の中で、100万人の乗降客がある女満別空港です。
 それで北海道全体で9つの空港がある中で、北海道がどういうセ−ルスポイントを誇っているのかというと、やっぱり一番は食材なんですね。北海道行っておいしいものを食べてみたい。本土にないような料理を食べてみたいというのが、実は70%となっていました。これ実は、「じゃらん」がアンケ−ト調査した結果で、今その報告書がここにないから正確に70%だったか、あるいはもうちょっとあったようにも記憶しますが、いずれにしてもそれぐらいの比率でこれがトップだったんですね。
 すると、これは細かいことになりますが、静岡空港は全県的な地域振興に資する空港を目指していくわけですから、農林水産振興などについては、就航予定地での本県産品の情報発信だけではなく、逆に本県の農林水産物やその地産地消をどうやって就航予定地の方からこちらに引きつけるかという、その双方向の考え方が必要じゃないかなと思うんですね。 だから、向こう側へ売り込むだけじゃなくて、こちらに来てもらうための魅カづくりのための農林水産、これは幾つもあるということですよね。本県の全国一の項目が、いままた更に増えているんですから。
 今回新たに「シラス」もここに入ってきていますしね。そのことについて、まず聞いておきたいと思います。
 それから、もう一つは、3ペ−ジの5で報告されている広域交通ネットワ−クの形成、空港と県内各地を結ぶ陸海の交通ネットワ−クです。ここでは、空が抜けちゃっているわけですね。経済発展への空のネットワ−クということですから、ここに空が落ちてしまっている思います。
 それから、今回運営会杜に関する報道の中で、にぎわい創生という部分が出ましたね。 これは運営会杜の方では基本的には手をつけないということのようですが、実は、空港を開港すると同時に、ある程度のにぎわいを創出することについては、行政の側で少し知恵を絞っていかなければいけないなと、私は思っているんです。
 だから、その視点が地域振興の中に落ちているんじゃないかなと思いますので、その点についての当局の考え方を伺っておきます。

○花森企画部長
 まず、私から部局にまたがることと、県の方針的なことですのでお答えいたします。
戦略プランと観光しずおか躍進計画との整合性ということでございますが、あくまでも県の戦略プランは本県の総合計画で'あります。これは、本県の憲法というべきものでありまして、これがまず軸になりながら、それから部分計画をつくっていくというスタイルの中で動いているということでございます。
 ただし、部分計画においても、なかなかうまく整合がとれませんが、これについては、今2005年から2010年ということで、総合計画の中間検討と合いますので、そういう間題についてはきちっとこちらの中間検討の中にも記載をしていると、こういうスタイルでございます。
 先ほど申し上げましたように、殊に仕事をしていく上では、新公共経営という中で毎年見直ししながら、各部の調整をとりながら、いろいろな部局で連携をするということは心がけているところでございますので、まず御理解をいただきたいと思います。
 2番目に、北海遣のセ−ルスポイント、食材の話でございますが、まさに静岡県にとっても、その状況を見ると中遠と浜松近辺においては、やはり食材の豊當さからシェフが東京から来たり、お客さんが来ている現状でございます。残念ながら、その比較をすると東部の方が少ないというような現状にあるのは事実でございます。
 先ほど、「じゃらん」のお話が出ましたが、「じゃらん」というのはリクル−トの関係でございまして、リクル−トの次の戦略は伊豆でございます。今、私は担当とのおつき合いもありますが、リクル−トは、かなり伊豆にそのようなことを期待しているというのが現状でございます。ひいては静岡県全体でも委員がおっしゃられたように、やはりこちらのお客さんを呼ぶという戦略が基本ではないかということでございます。
 さらに、ここの空港がないというのは、ちょっと4の全県振興のところを御指摘であったのかという形でございますが、我々、常に陸・海・空という形の交通体系は意識しているということで御理解をいただきたいと思います。各地を結ぶ陸・海・空という形の御指摘で、多分御指摘は、伊豆の空港のお話かなという感じがしますが、その辺の検討は、ま
だこれからしながら記載の方で詳細について詰めていきたいという感じはします。


「行政主導による静岡空港のにぎわいづくり」
○市川企画部参事
 空港を生かした地域振興計画のうち、2点は部長の方からお答え申し上げましたが、あと1点、運営会杜によるにぎわい創生の経営については当面見合わせるということで、行政としてお話がございました。私どもとしては、タ−ミナルビルについて各部局でどんなことができるかどうかという検討を今やっておりまして、空港経営室ともタ−ミナルビルの設計にも関係してきますので、各部局でそうした検討をしておりまして、具体的にはまだこれから先になろうかと思いますが、そういう行政として何かできないかという検討はしているということで御理解をいただきたいと思います。

「子育て支援イベントの県内各地開催」
○浜井

 しずおか次世代育成プランでについてですが、今回、母子寡婦福祉法と児童福祉手当の一部改正が行われ、就労支援、自立支援、子育て支援といった事業が5年後には補助金を半分にしますよということになりました。そういう意味で、今後県による就労支援、自立支援施策は今まで以上に必要になってくると思います。
 そこでこの「子育て支援キャンペ−ン」です。「パパママ応援団」というサブタイトルがついていますが、静岡のツインメッセに来なさいというイベントになっています。
 子供を抱えている親ごさんたちは、恐らく共働きの人たちが多いのではないかと思いますが、そういう人たちに静岡へ来なさいと、こういう企画でいいのかなという気がするんです。例えば、水窪の山の奥からとか、下田市の先端から電車に乗って何時間もかけて来るのかなと、時間は10時から16時までとなると、なかなか難しいというように思うんです。むしろ東部・中部・西部と伊豆半島というようなところへ、ほんとは主張、出前で行くべきではないかと思います。今、子供たちを大事に育てていかなきゃいけないという時代の中では、静岡に集まれということではなく、こちらから出張していくというような考え方があってもいいと思います。その点についての考え方を教えてください。

○岩瀬政策調整監兼企画総室長
 少子化の行動計両につきましてお答えいたします。出前で各地域でいろんなことをやっていくのが必要じゃないかというお話でございまして、まさにそのとおりでございます。 私どもも今年の春に計画をつくったわけでございますが、それにつきましても、昨年来、各地域でタウンミ−ティング等もやらせていただきまして、伊豆から東・中・酉、北遠に至るまで40回程度のタウンミ−ティングをやらせていただきまして計画を策定いたしまLた。また、今年できてからも PR等を兼ねまして、やはり20数回のタウンミ−ティングを各地で開催をさせていただいております。
 また、今年は普及のための講演会等も開催をしておりますけれども、それもそれぞれ東・中・西で講師を呼んで広く皆さんに呼びかけて推進をしているところでございます。
 たまたま今回このキャンペ−ンにつきましては、報道機関の方でこういう催しがありましたので、それに一緒に乗っかって委員会に入りまして、少しいろいろPRをさせていただきたいということで参加をしているものでございます。
 この育成プランの普及につきましては、やはり全県的にいろんな形で普及をして盛り上げていくことが必要だと思っておりますので、そういう気持ちの上でこれからも取り組んでいきたいと思っております。

「DMVによる北見駅から女満別空港までの所要時間」
「DMVが導入された場合の道路走行時の障害」
○浜井

 DMV(デュアル・モ−ド・ビ−クル)ですが、私は別の用事と重なってしまったため、北海道でのデモンストレ−ションにいけませんでした。
 私たちが別の時に、空港議連として北海道女満別空港を視察したときに丘珠空港から女満別空港に飛びました。飛行時間は50分ぐらいでしたかね。それで DMVが走った北見駅から女満別空港間は、どのぐらいの距離で、どれくらいの時間がかかったのかを教えてください。過日、三島で伊豆半鳥の交通システムを考えるシンポジウムがあって、参加させてもらいましたが、早稲田の先生でしたかね、DMVは大したもんじゃないと、たかだかバスを改良したぐらいのものだと、富土市で導入するのは、それはやめなさいというぐらいのことを言ったんですね。その言葉が私は印象に残っています。ですが、このDMVは、まだ小さいんですよね、全体として小さいと思います。
 私は、今回の海外視察で一番最初に行ったのが、ジュネ−ブの都市交通局でした。彼の地で私たちは新型の4両編成のトラムを、専用使用させてもらいました。もう貸し切りですよ。私たち17名全員が、そのトラムに分乗して、交通局の本杜まで向かいました。
 そのとき私は、運転席の横の席にいて、ずっと前方を注視していたんですね。そうすると、前方の信号を運転手が操作するんですよ。向こうに信号が見えると、信号表示を青に変える操作をする。だから、間断なく走っているわけです。
 そうすると、新しくこうした交通システムを日本でやる場合には、道路交通法とか道路運送法とかありますけども、要するに、そういう法改正が当然必要になってくる。
 但し、これは構造改革特区方式ならいけると思うんです、とりあえずはね。それはいいとして、間題はそういうことが日本の狭い道路事情の中で、ほかの車などのドライバ−の理解が得られるのかというのが1つ問題になると思います。
 それからもう一、.これはほとんど観光面においてなんですよね。こういうシステムが機能するのは。そうすると、例えば伊豆半島なり天竜奥三河へ行こうとすると、遠州鉄道だとか伊豆急行だとかいう鉄道の線路を走り、それから道路に出ていくというシステムになります。これはほとんど機能しないと思います。走れるところなんか限られてきますよ。
 そういうことを含めて研究をしているということですから、それはそれでいいんですが、
ただ、さっきの答弁の中にあったように、LRTとの連携も含めてということとなると、これは違うんですね。LRTというのは線路があって初めて機能する。だから、今言ったように、私鉄の線路を使って道路に出て行ける、あるいは入り込むことはできる。しかし、この連携ができない限りは、これは難しいと私は思っているんですね。
 特に外国へ行ってそういう現実のところを見てきた結果、難しいと思うんです。しかし、難しいからやらないということじゃなくて、そうした障害を取り除く努力を一生懸命やっていってもらいたいと思います。

○花森企画部長
 DMVについてのご質問の中で、当日発言された先生は曽根先生だと思いますが、役に立たないという御発言は確かにあったと思います。それはあくまでも JRの路線の上に乗るときに今の走行スピ−ドでいけば、JR東海等では無理であるという理解をしているところでございます。我々としては、現物をもう1度見に行きたいと考えておりますので、その節は、ぜひ御参加をいただきながら、やはり委員が言われたように、バスが道路に出て効用を発揮するところは県内各地にあると。また、鉄道が引けなかったなという過去の反省の地域もあります。そういうときに鉄道敷を延長するとお金がかかりますので、やはりバスが外へ出ると。もう一方では、バスがない地域があります。そういうところの活用も、過疎バス対策としての活用もできないかなということで、我々としては、いろいろな可能性を秘めておりますが、ぜひもう1度行くときに見ていただいて、改めて御議論をいただきたいと思います。
 なお、西女満別から15分道路を走りました。快適といえば快適だったですけど、ちょっと狭かったなという反省がございますが、一応走行に支障はなかったということでございます。、

「自主運航バスについて」
「政令市移行に伴う自主運航バス補助金の取り扱い」」
○浜井

 それから、バス路線です。平成16年度は市町村自主運行が297路線ですね、16市31町4村、これが確保計画では285になって12路線減っている。
 それが今度は、18市14町で289路線と、今度はまた4路線ふえているということですが、この16年度の実績と17年度の数値の中で、これはダブルカウントになっているのか、あるいは全く新しい数字なのか、そこのところを教えてもらいたいと思います。
 それから、静岡、浜松が政令市になった場合の、この事業に対する県の補助金というのは政令市に対してどういうふうになるのか、それもあわせて教えてください。

○大野交通政策室長
 バス路線の運行維持対策について2点お答えいたします。まず、自主運行バスの路線数、16年度、17年度ダブルカウントになっているかという御質間でございますけども、そのとおりダブルカウントでございます。
 それから2点目の、政令市の移行に伴いまして」白主運行バスの補助金がどうなるかということでございますけども、静岡市につきましては、県と市の基本協定によりまして本年皮から補助はなくなるということでございますけども、ただ、この自主運行バスにつきましては、前年度実績に対しまして本年度執行しておりますので、ことしの補助金については従来どおり執行されるということでございます。現在走っておりますものにつきましては、来年度補助金はなくなるということでございます。
 それから、浜松市が政令市に移行した場合でございますけども、これも県と浜松市との間で基本協定が既に結ばれております。浜松市の場合には、基本協定の中で過疎地域についてのみ3年間の経過措置がとられているということになっておりますので、その間は支援が継続されるというような事情でございます。

「伊豆文学フェスティバル受賞作品の取り扱い」
○浜井

 伊豆文学フェスティバルです。これ2年に1回ということになっています。翻訳コンク−ルですね。伊豆文学フェスティバルと銘打っていますが、例えば、翻訳対象になる目本の書籍というのは、伊豆半島を舞台にした小説、「伊豆の踊り子」とかいろいろあるんですが、そんなものはいずれ何回もやっていればなくなってしまうわけですね、対象小説が。 今年の報告を見ると非常に難解ですよね、難しいと思うんですね。.だから、こういう.小説を翻訳してもらって、外国語に翻訳した日本の文学を、じゃあその国で書籍として販売するところまでしているのかということです。ただ翻訳で賞を決めて終わりなのかということなんですね。底のところを聞いてみたいと思います。
 第5回受賞者のジノフさんですか、この小説ですが、この字はなんて読むのか、漢字の辞書を引いてもすぐ出てこない。日本人でもわからない題名ですよね。 だけど、この人の談話を見ると、締め切りぎりぎりに急いでつくり、それで当選したといってます。こんな安易な翻訳でいいのか、よほどの文学的な才能があるのかもしれませんけれど、こういう発言にびっくりしています。そんな短時間でできたとしたら、翻訳ソフトでも使ったのかなとも勘ぐりたくなりますが、わかっている範囲で教えてください。

○村松県理事兼広報局長
 伊豆文学フェスティバル、静岡翻訳コンク−ルの記載等について御質間がございました。
私どもの配慮に欠けたところも確かに御指摘のとおりでございまして、私も正直言って、今初めてみたところがございまして、「騨り」を「はしり」と恐らく読むのではないかなというふうに思いますけど、ルビを振っておけばよかったかなという指摘のとおりでございます。
 そのほか、この事業につきましては、教育委員会が所管して2年に1回ということで10年目になっているということでございまして、翻訳家を志す人たちの初期の登竜門だというふうに伺っております。そうした意味におきまして、教育委員会としても、これまでにさまざまな努カをして、この中から優秀な翻訳家が育っているという話も伺っておりますので、事業の評価を私がするわけにはいきませんけども、これは私どものねらいとしましては、こういうことを投げ込んで外国人の記者に、静岡はこういうこともやっているんだと、静岡というのはこういうところなんだと、こういう事業も知ってほしいという意味で投稿したものでございますので、その辺は御理解をいただきた.いというふうに思います。なお、我々も表現については、十分注意してまいりたいというふうに思っております。

「県のホ−ムペ−ジの活用」
○浜井

 翻訳コンク−ルは教育委員会所管。それはそれでいいんですが、ただ、私はこの応募要領を見ていて、評論と小説と2つを1組としている。何かあえて難しいハ−ドルを設定しているように、それが権威づけだと思っているんじゃないかと。本当は、今、観光しずおか躍進計画にしても、空港にしても、要するにタ−ゲットは東アジアに向いています。これ第1番目に揚げられています。そうすると、伊豆半島を題材にした小説を、新聞の連載小説でも何でもいいからどんどん書いてもらって、あるいは浜名湖とか、相良の海岸だとか、冨
士山だとか、そういう地域を舞台にしたテ−マの小説などを書いてもらって、それを翻訳してもらう。そして、それを翻訳先の国で出版までしていくと。
 東アジアで静岡空港を売り込んでいくには、伊豆半晶を題材にした翻訳本を向こうで、例えば大学の図書館でも政府系の施設など、何でもいいわけですが、そういうところに場合によっては無償で贈呈する。それでこちらでは、伊豆文学メモリ−みたいな観光コ.一スをつくって、アジアの人たちにその翻訳した本を読んでもらって、小説の舞台を回って歩くようなプランを逆に売り込む、松本清張さんの小説の足跡を訪ねてとかいうようなプランを旅行代理店なんかで企画しているわけです。空港という大きな杜会資本を生かし、しずかお観光政策の中での第1のタ−ゲットは東アジアであるというのは、これは紛れもない事実ですから、英語だとかフランス語だとかいうのもいいですが、中国語、韓国語を中心に翻訳コンク−ルを実施する。しかも題材は静岡県のものに限るというような形にしていかないと、部局が皆てんで勝手に権威づけをして、それでいいとしているということのように思えてならないんです。空港を売り込む、これは県の大きな施策
なんですから。これは私の意見として述べておきます

 それから、このグリ−ンツ−リズムですけども、グリ−ンツ−リズムだから農業水産部というのはわかりますが、この委員会で報告している訳です。
ここに静岡県グリ−ンツ−リズム協会では静岡グリ−ンツ−リズムパ−クというホ−ムペ−ジの開設をしていると出ているんですね。けれどもこれで検索しても出てこないんですよ。
 後ろを見ると、ここのところに静岡県グリ−ンツ−リズム協会としてアドレスが載っています「shizuoka-gt-park」となってますね。だから、gtというのはグリ−ンツ−リズムの略語だというのは考えればわかりますけども、こういう表記は広報でやっているわけですね。ここの後ろにホ−ムペ−ジのアドレスをカッコ書きで入れてやる方が親切だと思います。
 それから、ホ−ムペ−ジについてもう一つ言わせていただくと、表題部の富士山のビュ−システム、これは非常にいいんですよ。いいんですが、これも9番委員と同じように、なかなかビュ−システムにいくまでには2、3回クリックしないといけない。
 富士山を今から文化遺産として日本の国内、あるいは海外の人たちの関心をもっと寄せてもらわなきゃいけないわけですから、これをトップペ−ジにもってきてね、このままここ、富士山をクリックするようにして、富士山の今、文化遺産への登録目指してやっていますとかいうものにして、それぞれのこれをクリックすれば直接そのビュ−が出てきちゃうとするべきではないでしょうか。要するに、富士山の文化遺産関連のコンテンツを、トヅプペ−ジに持ってきて、そして富士山ビュ−はいつでも見れると、場合によったら、そこのところに私たちも富士山の文化遺産登録を応援していますというような広告をとってもいいのかなと、それは日替わりでいいと。
「私たちの企業は、富士山を文化遺産の登録を目指して応援しています」というようなそういう広告なら、そんなに低抗はないなと思いますが、御所見を伺います。

○村松県理事兼広報局長
 委員からホ−ムペ−ジについての御意見を賜りまして、なるほどなと、我々が気がつかなかったことを御指摘をいただいたなという思いをいたしております。
 ただ一つ、グリ−ンツ−リズムは、農業水産部の方で所管しておりまして、そのアドレスも向こうで所管しておったということだけは申し述べておきたいと思います。
 それで、富士山につきましては御指摘のとおりでございまして、非常に人気のあるぺ−ジになっておりますので、どこヘバナ−を張ってすぐ飛べるようにするかという間題かと思います。せっかくのコンテンツでございますので、最大限に活用していきたいなと、このように恩っております。

企画・生活文化委員会
17年12月発言録