２００４年１月

２００４年１月

１月３０日・ウィルス騒ぎ

　世間では（ただしネットワーク上の）Mydoomウィルスが大流行のようで。夏に例の
Blaster-Welchia 波状攻撃の時には社内にも侵入されてひどい目にあったけど、今回
は社内への侵入はなし。ただ、メールゲートウェイでウィルスチェックして、感染が
みつかると処置した旨テキストとして追加されるのが多くのユーザには不審に見える
ようで（少しはテキストを読んで欲しいもんやけど）、あちこちからお呼びがかかる。

　さすがにねぇ、最初の数回は「今回はどんなウィルスが来とったんやろ」と少々は
楽しんでたんやけど、このメール添付で拡がるウィルス、社内のメーリングリスト宛
にウィルスメールを送りつけて来やがったためにいろんなとこから問い合わせが…と
いうわけで、すぐにあ・き・た :^p

　今回のMydoomウィルスの特徴はメールの大量送付（自分自身をつけて）とかバック
ドアをあけるとかというのもあるけど、ある意味もっと意味深いのは２／１～１２に
かけての時限爆弾が仕込んであって、www.sco.com へのDoS攻撃を行うということか
も。SCO という会社は現在「UNIX」に関しての権利を持っており、Linuxのコードに
UNIXの著作権を侵害するところがあるとかゆうていちゃもんつけだして、Linux支持
企業やFreeOS支持者の敵となってる会社やからねぇ。それだけに、Mydoomについては
そのやり方には大いに問題があるけど意図するところのものはわからんでもない。私
にしても自宅ではLinuxもFreeBSDも使ってないにしろ、会社では重宝しとるからなぁ。

　いずれにせよ、今回の「予告された」DoS攻撃がどういう結末に終わるか、ちと注
目していたいと思う。すでに亜種のMydoom.Bがでまわってて、こいつの攻撃対象には
microsoft.comが入ってるとか（笑）まあ、亜種の方は調子に乗りすぎちゃうかとい
う気はするけど、心情的にはこっちもOK（笑）この会社も、FreeOSコミュニティの敵
やもんねぇ。

１月２５日・ちょっと鐵な話

　ここのところずっと、洗濯物１週間分をまとめて週末にコインランドリーで洗濯する
のがパターンになっている。濡れた洗濯物を干すのが冷たくていやとかまあいろいろな
理由があるわけやけど、まあ、実際にはめんどくさいから。たいていはスーパー銭湯に
附属してるところで、洗濯機を回してついでに風呂に入って、あがってから乾燥機を回
すてな具合になっている。そうすると乾燥機を回してる時間が暇なんで、本を読んだり
雑誌を読んだりしとるわけやね。

　で、こないだの時は本を持って出るのを忘れたんで途中本屋によってなんか読むもん
をと物色した。で、目にしたのが「鉄道ファン」という雑誌。特集が「絶滅危惧車」と
なってて、表紙がEF58という電気機関車やったので、鐵の血が疼いてこれをチョイスし
てみたわけやね。EF58というのは高校の時友人と、当時あった周遊券の「山口・秋芳洞
ミニ周遊券」周遊区間乗りつぶしの旅に出たときの、往路小郡まで乗った夜行急行「雲
仙」を牽引してた機関車で、当時ブルートレインなんかの花形からは退いていたけどま
だまだ長距離旅客列車を牽いてたんやね。「銀河」も当時はEF58やったと思う。この機
関車が、今では４両しか残ってないらしい。自分の中から鐵分が抜けてずいぶんたつと
は思ってたけど、なんかその年月を実感したような気分やった。

　この雑誌で、３月開業の九州新幹線で新幹線「つばめ」となる８００系の写真を初め
てみた。…モスラの幼虫？（笑）そういえばなんか新しめの新幹線車両にはなんか勝手
にあだ名つけて呼んどるなぁ、わし。JR西日本の５００系は「ドラム缶」やし、現行の
主力「のぞみ」車両の７００系は「カモノハシ」やし…まあ、どれも初めて見たときの
印象そのままなんやけどね。新幹線車両といえば０系車両（初代型車両）は東海道から
はずいぶん前に消えたけど、１００系車両（グランドひかりとかのダブルデッキがある
やつ）も消えるとか。スピードアップに対応でけへんかららしいけど、これで新幹線か
ら旅の情緒がある車両は完全になくなるということやね…

１月２４日・京阪デストロイヤーズ

まずはURLを示しておこう。
http://sports5.2ch.net/test/read.cgi/base/1073483275/l50
ドメインでわかるように、これは２ちゃんねるのプロ野球板にあるスレッド。
スレッドがたったのは今年に入ってからやけど、なんかあれよあれよという
間にスレッドの投稿数が増えていった。今の時点で約７００レス。いや、た
しかに２ちゃんねるはネタスレッドの宝庫ではあるけど、ようもまあ、存在
しない球団について、ここまで盛り上がれるなあと半ばあきれてるのも事実 ^^;;

　とりあえず知らない人のために背景を書いておこう。関西には大手私鉄と
呼ばれる私鉄の会社が５社ある。阪急・阪神・近鉄・南海・京阪の５社。プ
ロ野球の親会社がどういう業種かというのは割と時代による部分もあるけど、
電鉄会社がプロ野球を持つことが多い時代があった。阪神と阪急は別として、
時期的には戦前から戦後１０年くらいまでかな。ざっとあげると、阪神タイ
ガース（当初は大阪タイガース）、国鉄スワローズ、東急フライヤーズ（厳
密には電鉄オンリーではないみたい）、阪急ブレーブス、南海ホークス、近
鉄バファローズ（当初はパールズ）、西鉄ライオンズ（当初はクリッパーズ？）
てなところか。…上の５社のうち、１社だけ名前がない。そう、京阪だけは
球団創設ブームの頃に経営危機などの要因があって乗り遅れたわけやね。で、
私を含め京阪沿線の住人はそのことがなんか悔しかった。だから、京阪が球
団を持っていれば…てな話はよく聞かれる話やったわけやね。

　で、２ちゃんねるのスレッドもそれの延長ではあるわけやけど、スレッド
をたてた人は「（京阪デストロイヤーズは）今年はｲｲ線いくと思う」とだけ
書いた。ここから一気に話はまるで妄想のように拡がっていく。あっという
間に背景が作られ（ＮＰＢから独立したＪＰＢというリーグとか）、球場談
義やメンバー、挙げ句の果てに応援歌やらまで出来てくる始末。さらにそれ
をまとめた（仮）公式サイトまで立ち上がっている。URLは↓
http://homepage3.nifty.com/MASA15_baseball-kids/Keihan_Destroyers/index.html

　しかしまあ、こういう悪のりってたのしいわな。２ちゃんねるの場合、多
くのスレッドでは煽り・罵倒・嵐が跋扈するけど、こういうネタスレッドな
んかやとみんなそれを楽しもうとしてるのかどんどん悪のりが進んでいって
どんどん面白くなる。注目しつつ楽しんでますわ。

１月２３日・頭の中で音楽がなる

　なんでかしらんけどここ一週間くらい、無性に聴きたい曲があった。別に初めて
聴く曲でもなんでもなくて、むしろよく知ってる曲なんやけど、ＣＤではもってな
かったんやねぇ。その曲というのは、ベートーヴェンの交響曲第７番。１楽章と２
楽章は特に好きで、ここのところずっと頭の中で鳴っていた。
　ところでクラシックの場合、演奏家によって曲の解釈が異なってたりして、出来
不出来以外にもそういうところで好みの差が出てきたりする。たとえばブラームス
の交響曲第１番。第４楽章のＣｏｄａはテンポが速くなる演奏が多いけど、好みと
してはそれまでとテンポが大きく変わらないのが好きで、結局カール・ベーム指揮
ウィーンフィルのに落ち着いた。では、ベー７はどうか。
　実は実家にＬＰで持っているショルティ指揮シカゴ響のがわりと好みなんやけど、
同じ取り合わせをまた買うのも芸がないかと思い、ＣＤ屋で見てたところ、サイモ
ン・ラトル指揮ウィーンフィルのがなかなかきらびやかさも持っててよさげ（試聴
でちょっとだけ聴いた）。で、これを買ってきたんすが…第１楽章なんかは割とい
い感じで「おっ」と思ったんやけど、第２楽章のあの部分だけが…あぁ、なんかす
んごい違和感ありまくり。素直にショルティのんにするべきやったか？？
　まあ、この手の好みというのは、どちらかというと最初に聴いた演奏のイメージ
が自分の中で「その曲の演奏」と定着してしまっている感もあるようには思う。そ
れでも好みの演奏の仕方があるのは、しゃーないわな。
　ちなみにこの指揮者、Simon Rattle ですが、この綴りを見てついつい「Ｒａｔｔ
ｌｅｓ！４人もアイドル」というアルバムを思い出してしまった私はモンティ・パ
イソンへのはまり道の１線を越えてしまったのかもしれない…

１月２１日・Ｔｒｉｖｉａ

　この数年ほとんどテレビを見ない生活をしてるので、最近の番組とかはほとんど
知らない。まあ、もとよりドラマは見ないので、ドラマに関しては最近どころでは
ないけど。それでもまあ、見ていなくてもいろんな情報はあちこちに転がってるわ
けで、「トリビアの泉」という番組についてもまあそれなりに知ってはいたわけや
ね。んで、たまたま今日見る機会があって番組自体はどんなもんやろとみせて頂き
ました。
　で、個人的な感想をいうと、ネタ自身はともかくそれの見せ方がなーんか違和感
がありすぎて、ねぇ。きわめて「フジテレビ的」といえばその通りかも。今日の放
送では唯一ゴレンジャーちっくな水戸黄門があまりにばかばかしくて面白かったけ
ど。「役に立たない知識こそ面白い」というのは（個人的にはもう高校の頃からそ
うやったから今更何をって感じではあるにしろ）アプローチとして面白いんやけど
ねぇ。やっぱりフジテレビ的センスって、自分にはあわへんねやなぁとつくづく思っ
た。
　あと、こういう雑学ってのはみんなで知識を共有するからおもしろいんではなく
て、みんなが知らないことを知る楽しみのほうがおおきいんとちゃうかな、と思っ
てみたりもする。これはともするとペダンティズムに陥りかねない（とまでいかな
いまでも蘊蓄にはなるやろね）危険もあるけど、知識は無駄であるほど面白いとい
うのはそういうことではないかと。そういう意味では、テレビなんかでやるっての
がそもそもあってへんのか。
　数学者の国際会議で、「われわれの研究が世の中の役に立たないことを祈って、
乾杯！」てなことをやったりするらしい。私はこういうの、大好きです。

１月１８日・Che Guevara

　今日は天気もよくて風もなく、穏やかな陽気だった。この冬の寒い時期にバイク
に乗るのはこういう日しかない！ということで、まずはＣＢを動かして、そのあと
Ｒａｉｄを動かしたわけやけど、別にバイクを動かしたことがネタではない。バイ
クを動かしついでに寄ったＣＤ／ＤＶＤ屋で、「チェ・ゲバラ　ＤＶＤ－ＢＯＸ」
というのがあったというのが今日のお題。
　Elnesto Che Guevara。アルゼンチン出身の医師であり、キューバ革命の英雄で
あり、ボリビアでのゲリラ活動の中、政府軍にとらえられその命を失った革命家。
チェが死んですでに４０年近くになろうとする今、こうして書籍以外のメディアで
チェと対面する機会があるとは思わなかった。
　学生の頃、いわゆる学生運動の残照はまだまだうちの大学には残っていた。たぶ
ん今でもまだ残っているのだろうけど。そういう意味でも左翼的な空気や革命思想
なども比較的身近にあったわけやね。もっともそのころには各セクト以外の新左翼
活動はほとんど行われてなくて、相変わらず「内ゲバ」を繰り返してたみたいやっ
たけど。そういうセクト主義とは正反対の、国家の枠も飛び越した革命の理想をお
いもとめたチェという存在は、その純粋さ故に印象深い。「革命ロマンチスト」と
いう揶揄する言葉があるけれども、ある意味そのロマンチシズムに心打たれるのも
確かやしね。
　こういうＤＶＤが出てしまうあたり、チェ本人がもっとも嫌った偶像崇拝の対象
にチェ自身がなってしまっているけれども、それは仕方のないことなんやろう。そ
して、同じく彼がもっとも嫌った帝国主義は、形を変えつつ今なお世界を席巻して
いる。これはマルクス的階級闘争の限界なのか、国家社会主義の限界なのか、はっ
きりということは出来ないけれど、チェのような純粋な革命家がいたことはすばら
しいと思うし、初めてチェの存在を知って以来敬愛する気持ちは変わらない。変わっ
て欲しいのは「帝国主義」、この思いも変わらない。

１月１７日・九年、やね

　リスタートしていきなりなネタになってしまうけど、あの震災から９年たったわ
けやね。倒壊した連れの家を整理しにいった時のことを今でも思い出す。連れの家
のある西宮でさえあの状況やったし、正直見るのが怖くて数年間は神戸に行けなかっ
たもんなぁ。
　朝日文庫から出てる本で、神戸新聞社のドキュメンタリーがある。震災から震災
後にかけて、神戸新聞社がどうだったのかってやつ。当時神戸新聞社は三宮に本社
があって、本社ビルも壊滅的な被害を被ったわけやけど、それでも１日も休刊する
ことなく紙面を作り続けた。地元に密着している地方新聞の姿と当時情報に餓えて
いた被災者の方々とのやりとり。あのドキュメンタリーは、当時の状況を見る一つ
の切り口として、非常に優れたものであると思う。
　９年たって、今神戸はどうなっているか。先日、被災住宅での孤独死がニュース
になってたけど、やっぱりいろんな意味で震災の傷跡は癒えていないんやと思う。
一方、名古屋では東海地震とか東南海地震とかがどうこうという放送が多いけど、
実感としては市民レベルにその危機感は感じられないように思う。
　うちのサンクには、Starting over,KOBEのステッカーがはってある。これもずい
ぶん色あせてきた。でも神戸の記憶は色あせさせたらあかんよね。

１月１５日・とりあえず、リスタート

これまでエディタで直接ＨＴＭＬ文書を作ってたわけやけど、めんどくさがりの悪い
癖が出てしまった。ぜんぜん更新してない。これはまずいやん、ということで、この
さるさる日記を借りて再スタート。
ねたは…ま、いろいろとあったりなかったり。