「それじゃ、今日はこれで・・・」 帰ろうとする彼女の手を取って体を引き寄せ、後ろから抱きしめた。
「あっ・・・」 「ごめんなさい・・・もう少し、もう少し このままで居させてください・・・」 「・・・」 「ありがとう・・・うれしかった。自分に、 自分にしか出来ないことが有ったってわかって。 今までそんな事無かったから・・・」 「・・・」 「本当は・・・ずっとこうしていたい・・・」 「・・・いいよ」 自分の耳を疑った。 「今なんて?」 「聞こえなかったぁ?いいよ」