「あっ、まだ出来てないから駄目だって・・・」
「ちょっと見せなさいよぉ、なになに・・・」
「あ、こら返せって・・・」
「体験を書くんじゃなかったの? ・・・どうしてこうなっちゃう訳?」
「ア、アレンジと言ってほしいな」
「だからここをこう・・・」
「わあ、勝手に書き換えるなぁ〜返せって」
ノートを取り返そうとしてバランスを崩し折り重なって倒れ込む。
「きゃっ・・・」 「だ、大丈夫?」 「・・・な訳ないでしょ。取れちゃったじゃないの。付けて」 「全く・・・」 そのアクセサリーを拾い上げ、手を伸ばして付けようとしたその時、彼女が腕を回してきた。 「ハッピーエンドにして・・・」 「・・・そうだな、考えとこう・・・」