まちづくりの主要プロジェクト

第3次東郷町総合計画の中からまちづくりの主要プロジェクトを紹介します。

1.主要プロジェクトの性格

 まちの特性と主要課題ならびに広域的にみた本町の役割をふまえ、本町の将来像を「緑と心がふれあう健康生活都市」と位置づけました。その実現に向けては、五つの目標に沿った各分野の計画推進を積極的に図っていくことが求められます。
 ここでは、21世紀に向けて魅力ある地域形成を推進していくため、五つの目標に沿ったそれぞれの分野における計画を総括し、とりわけ大きな役割と先導性を持つ、まちづくりの主要プロジェクトを提起していきます。
 五つの目標に沿って示される各分野の計画は、広範な分野を網羅し、それぞれの分野の整備水準を高めることにより、地域全体の底上げを図ろうとするもの(ボトムアップ型手法)であるのに対し、ここに示す主要プロジェクトは、地域にとって高い付加価値をもたらすような整備水準の高い計画・事業で、これらを先行的に推進することにより、関連する分野の整備水準の引き上げを図ろうとするもの(トップアップ型手法)として位置づけられます。

2.三つの主要プロジェクト

いききふれあいプロジェクト
 町民一人ひとりがいきいきと活動しているまち、そんなまちこそ“住んでみたいまち”として人々の目に うつります。
 “人”は、まちを構成する重要な要素の一つです。町民の自然とのふれあい、文化とのふれあいを通じて老若男女の区別なく全ての町民がいきいきとした人間活動を営むことのできるまちづくりを推進していきます。
整備項目 (1) 水と緑のネットワーク
(2) 農地の多面的活用
(3) コミュニティ醸成

健康生活コアプロジェクト
 まちの魅力を考えると、様々なまちの構成要素が集中し、混在し、共生し、多種多様な階層の人、モノ、 情報、サービス、思考が交錯し、交流しあうことが必要となります。それによって新鮮で、活力ある町が形成されるといえます。とりわけ、生活ニーズの多様化が一層の進展をみせてきている今日にあって、市街地のまとまりに乏しく、町の中心性が求められている本町には、幅広い町民の生活ニーズに対応し、様々な町民の活動をリードする魅力的な中心核づくりが不可欠です。
 本町にあっては、すでに町民会館や総合体育館、町立診療所、福祉センターなどの施設の集積を基盤として、さらに商業、レジャー施設の集積による「賑わいのある軸」の形成を促進しながら、この地域一帯を町の交流拠点地域として整備していくことが求められています。
 そこで、町の将来像が示すところの“町民が健康に生活できるまち”をめざし、この交流拠点地域を本町の「健康生活コア」と名付け、心身の健康を新基軸とした拠点の整備を推進していきます。
整備項目 (1) 健康拠点づくり
(2) 商業・レジャー施設の誘導
(3) 健康生活コアにふさわしい都市機能の複合化
(4) 健康生活コアの環境整備

東郷東部丘陵プロジェクト
 東名三好インターチェンジの開設をはじめとして、伊勢湾岸道路の建設、あいち学術研究開発ゾーンの整備構想、21世紀万国博覧会の開催など、本町を取り巻く社会環境は大きく変化しようとしています。
 この機をいかに町の発展に反映させていくかは、現在の町民の生活向上を図るのみならず、将来の町の 反映の礎を築くものとして極めて重要な課題であるといえます。
 なかでも、東名三好インターチェンジの開設とそれに付設されるインターアクセス道路の整備によって、大きな開発の可能性をもつ東郷東部丘陵地域にあっては、本町の広域的な役割をふまえながら、将来性豊かな地域整備を計画的に進めていく必要があります。
 そこで、新しい発想をもち将来に向けて限りなき創造性と発展の可能性に満ちた地域整備を、長期的な計画に基づき推進していきます。
整備項目 (1) 次世代をリードする高度な産業の誘致
(2) 高質な住宅・住宅地の提供
(3) 研修機能等の強化・充実
(4) 保養・レクリエーション機能の充実