日本のミミカキグサ

 日本には、ミミカキグサ、ホザキノミミカキグサ、ムラサキミミカキグサ、ヒメミミカキグサの4種類が生育しています。
 葦毛湿原には、この4種類すべてが自生しているのです。なかでもヒメミミカキグサは日本では東海地方の丘陵湿地にだけにしか分布せず、しかも自生が確認されているのは、わずか数カ所しかありません。
 8月〜9月頃には、これらの4種類のミミカキグサが同時に見られるのです。
この事実ひとつをとっても、葦毛湿原の貴重さはお解りいただけることと思います。



 この画像のヒメミミカキグサは立派な個体なのですが、それでも高さ2cmしかありません。
 運が良ければ木道沿いで見られますが、普通は双眼鏡での観察となります。まるで宝探しをしているような気分です。
('97.8.26撮影)