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報告者  土 井

 2025年10月23日(木)社楽の会 を 布袋ふれあい会館で開催しました 。

参加者は土井、伊藤先生(岩北小)、髙木先生(犬西小)、舟橋先生(布袋小)、谷田先生(大口西小)、奥村先生(岩東小)、高橋先生(岩倉市教委)の名でした。

土井が紹介した内容
1 教育課程部会 社会・地理歴史・公民ワーキンググループ(第2回)傍聴記録
2 
岐阜大学教育学部附属小中学校 中間発表会
3 「民主的」とは?
4 「つながる・ひらく・創り出す」 ~デジタル学習基盤を活かした特別活動の展開~ (兵庫県西脇市立楠丘小学校)
5 第19回信長学フォーラム(1122日)明日締め切り

 
         

次回は 11618時 布袋ふれあい会館 第1会議室

シーズンオフシリーズ 布袋ふれあい会館第3会議室

129() 土井謙次「志をつなぐ―〇〇〇〇が日本の歴史を変えた?!―」
219(木) 渡邊俊夫先生「尾北地域は小牧・長久手の戦いの最前線 ― 江南市を中心に ―」  
312(木) 高橋先生

1 教育課程部会 社会・地理歴史・公民ワーキンググループ(第2回) 生中継

  令和71023日(木曜日)1630分~1900

·     議事次第 (PDF:104KB) PDF
·     【進行資料】社会・地理歴史・公民ワーキンググループ(第2回)の流れ(予定) (PDF:335KB) PDF
·     【資料1】社会・地理歴史・公民における目標・内容等の在り方について (PDF:1.2MB) PDF
·     【資料2】社会・地理歴史・公民に関する関連資料 (PDF:1.8MB) PDF
    
【参考資料1】検討資料① 目標・内容の構造化・表形式化等 (PDF:808KB) PDF
·     【参考資料2】補足資料(議題に関連する教育課程企画特別部会論点整理の抜粋等) (PDF:1.9MB) PDF
·     【参考資料3】社会・地理歴史・公民ワーキンググループ委員名簿 (PDF:188KB) 


2 岐阜大学教育学部附属小中学校 中間発表会

自走する子の育成

要 約

わたしたちは、人間教育の理念の下、学校教育目標の具現に向けて、「自走する子の姿」を「自ら問いや願いをもち、解決に向けて学びを進める姿」「自分の学びの状態を知って、学ぶ内容や方法が分かって、進める姿」「自分で学びの方法を決めたり、学びの内容を広げたりすることができる姿」と考えた。そして、その姿に迫るために「各教科部が大切にしたい要素に着目して9年間をつなぐカリキュラムデザインを工夫すること」「自走するための学習環境を工夫すること」「個々の学びの状態や様子に合わせた指導・援助を工夫すること」が必要であると考えた。児童生徒を適切に見取り、学習環境と教師の指導すべきことを区別して学習環境や手立てを工夫したことで、わたしたちが事前に描いた自走する子の姿に迫ることができた。一方で、カリキュラムデザインや手立ての具体化・構造化をさらに進めていく必要がある。

 「民主的」とは? 

(1)日本では・・・

 ① 日本国憲法では使われていない。

 ② 教育基本法では、2回登場する

  我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに…

  第一条 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

 ③ 学習指導要領 社会科の目標では

社会生活についての理解を図り,我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を育て,国際社会に生きる平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養う。

(2)中国では・・・

「人民民主主義」と「民主集中制」

 中国の憲法には「人民民主独裁(人民民主主義)」という言葉が使われています。

·  ・          人民とは誰か?: 中国共産党の指導に従う「国民」を指します。
·         独裁とは何か?: 共産党に敵対する勢力に対しては、容赦なく権力を行使する(独裁)という意味です。
·         結論: 「共産党の指導のもとで、"人民"の範囲内でのみ民主主義を認め、敵対勢力は徹底的に抑える」というのが中国の言う「民主」です。
·         民主集中制: 議論は許すが、一度党中央が決定したことには全員が絶対服従するという原則です。これにより、党の統一した指導が保証されます。

これは、自由な選挙で政権を選ぶ西側諸国の民主主義とは全く異なり、中国共産党の一党支配を前提とした民主主義と言えます。日本共産党も民主集中制です。

(3)北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)では・・・

 国名に「民主主義」が入っていますが、その実態は大きく異なります。
 ·         主体(チュチェ)思想: 北朝鮮の民主主義は、独自の「主体思想」に基づいています。これは、「人民大衆が革命と建設の主人である」としながらも、その指導は絶対的な権威を持つ「首領(最高指導者)」に委ねられるべきだとする考え方です。
 ·         人民のための政治: 国家が人民の生活をすべて保障し、導いていくことこそが「人民のための民主主義」であると主張します。
·         結論: 事実上、最高指導者(金氏一族)の意思=人民全体の意思とみなされ、それに従うことが民主的であるとされています。西側から見れば、これは個人の自由を抑圧する全体主義体制です。

(4)ロシアでは・・・「主権民主主義」

ロシア連邦憲法は、ロシアを「民主的な連邦国家」と定めています。形式的には大統領選挙や議会が存在します。

·         主権民主主義 (Sovereign Democracy): プーチン政権下で提唱された考え方で、「ロシアは自国の歴史や文化に基づいた独自の民主主義を発展させる権利があり、欧米から民主主義のあり方を押し付けられるべきではない」という主張です。
·         安定の重視: 自由な競争よりも、国家の安定や秩序を維持することを最優先します。そのために、政府が選挙プロセスやメディアを強力に管理・統制することも正当化されます。
        
結論: 強力な中央集権体制のもと、政府の管理が及ぶ範囲で民主的な手続きが認められるというもので、「管理された民主主義」とも呼ばれます。

このように、中国、北朝鮮、ロシアが憲法で「民主」という言葉を使うのは、言葉の定義そのものが違うので気を付けなければなりません。

 「つながる・ひらく・創り出す」 ~デジタル学習基盤を活かした特別活動の展開~ (兵庫県西脇市立楠丘小学校)

「楠丘小学校の子供たちに、必要な力は何だろう。」

 令和5年度リーディングDXスクール事業指定校として取組をスタートした際、デジタル学習基盤をどのように活かすことが本校の教育効果を高めることにつながるか、全教師で遠慮なく意見をぶつけ合った。
本校では、子供一人一人の個性を大切にし、仲間や社会の一員としてつながりを感じながら、幸せややりがいを見いだせる力を育てることを目指して、特別活動を研究の中心に据えて取り組んできた。そこで、デジタル学習基盤のメリットを活かし、主体性や自治的能力を子供により育みたいと考えた。他者から一言われたままの受動的な生き方をするのではなく、価値観の異なる様々な人たちとよりよい道を模索しながら合意形成や意思決定をし、未来を切り拓いてほしいという強い願いを込め、「GIGA×特別活動」の研究・実践をスタートした。

-デジタル学習基盤を活かした特別活動
-(1) 積極的な情報提示・共有
-(2) デジタル学習基盤を活用した子供の「やりたい」に基づく合意形成・意思決定の取組
-(3) 一人一人を全教師で支える
-おわりに

 今年度分の実践校を紹介

多様で主体的な学びの実現(高知県立窪川高等学校)

URLhttps://www.mext.go.jp/studxstyle/special/113.html【中等教育資料関連(令和710月号)】

学ぶ・つながる・伝える力を育む~「うらどベーシック」の更なる進化~(高知県高知市立浦戸小学校)

URLhttps://www.mext.go.jp/studxstyle/special/111.html【初等教育資料関連(令和79月号)】

主体的な学びの実現へ向けた授業改善(佐賀県武雄市立武雄中学校)

URLhttps://www.mext.go.jp/studxstyle/special/112.html【中等教育資料関連(令和79月号)】

だれも(D)とりのこさない(X) 明道小のDX~端末活用による授業改革とポータルサイト活用による業務改革~(宮崎県都城市立明道小学校)

URLhttps://www.mext.go.jp/studxstyle/special/110.html【初等教育資料関連(令和78月号)】

日程連絡からはじまる改革(沖縄県立本部高等学校)

URLhttps://www.mext.go.jp/studxstyle/special/108.html【中等教育資料関連(令和78月号)】

「自立した学び」の実現に向けて~「芝園スタイル」の実践から~(富山県富山市立芝園小学校)

URLhttps://www.mext.go.jp/studxstyle/special/107.html【初等教育資料関連(令和77月号)】

全ての子供をゴールへと導く授業構想(石川県加賀市立山代中学校)

URLhttps://www.mext.go.jp/studxstyle/special/106.html【中等教育資料関連(令和77月号)】

シームレスな改革を目指して~校務DXと探究的な学びを通して子供が主体となる学びの実現~(大阪府堺市立南八下小学校)

URLhttps://www.mext.go.jp/studxstyle/special/104.html【初等教育資料関連(令和76月号)】

「進取 創造」で加速する新たな学び(山形県立酒田光陵高等学校)

URLhttps://www.mext.go.jp/studxstyle/special/103.html【中等教育資料関連(令和76月号)】

プロジェクトH~新たな学びのステージへ~(群馬県吉岡町立駒寄小学校)

URLhttps://www.mext.go.jp/studxstyle/special/101.html【初等教育資料関連(令和75月号)】

すべての生徒が学びを深める授業づくり(広島県広島市立牛田中学校)

URLhttps://www.mext.go.jp/studxstyle/special/100.html【中等教育資料関連(令和75月号)】

広く理念を共有し、創造的に実践する~自立した学習者を育成する教師の指導性~(新潟県新潟市立大野小学校)

URLhttps://www.mext.go.jp/studxstyle/special/99.html【初等教育資料関連(令和74月号)】

『校務改善による教科横断』と『授業改善』(宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校)

URLhttps://www.mext.go.jp/studxstyle/special/97.html【中等教育資料関連(令和74月号)】

4 第19回 信長学フォーラム

明日が申込みの締め切り!