愛知教育大学公開講座
小学校英語活動シンポジウム発表資料
刈谷市小学校英語活動・中学英語指導委員
刈谷東中学校 犬塚 章夫
(1)刈谷市での英語活動実施状況
(2)英語活動を行ってみてのメリット・デメリット
(3)困っていること・市への要望
(4)訪問した学校での授業例
(5)訪問して指導(お願い)したこと
(1)刈谷市での英語活動実施状況
@ 週の時間割に英語の授業があるか?
15校中3校のみ
A 市派遣のALT以外にボランティアを導入しているか?
ドイツ、フィリピン、アメリカ、インドや、アメリカ在住経験のある日本人
B 英語活動の時間の内容は?
15校中9校は純粋に英語会話の授業、他は国際理解を加味している
(2)英語活動を行ってみてのメリット・デメリット
英語活動の授業でよくなった児童の様子
(1)英語が好き
英語の時間をとても楽しみにしている。
子供が英語に興味を持つようになった。
(2)普段の生活でも積極的になった
まちがえてもいいから堂々と話す子が増えてきた。
話すことに対して抵抗なく話せる子が増えた。
外国の人だけでなく、生活全体にいろいろな人とこだわりなく話すようになった。
(3)外国人との接し方が積極的になった
外国の人に対して、偏見を持たずに自然にふるまうことができるようになった。
自然な態度でALTと接することができるようになった。
外国の人に接するはじらいがなくなった。
(4)英語が習得できてきた
英語のセンテンスや単語が自然に出るようになった。
(5)英語の授業で活躍する児童がいる
日ごろの授業で活躍できない児童が大きな声を出し元気よく参加できている。
算数などでは自信を持つことができない児童が、積極的に授業に参加している。
英語活動の授業で悪くなった児童の様子
塾等で習っている子(だまっているが)は、しらけている。
(3)困っていること・市への要望
今、英語活動の時間について困っていること
ALTやボランティアの時間で学習したことの復習を行っているが、学校内で系統的な指導がしたいがカリキュラムを研究する時間が英語以外の仕事に追われてなかなかできない現状である。
現段階では時数の確保ができていない。
担任の入り方として現状(子供と一緒に参加し時々説明の補助をする程度)でよいのか。
事前に学習内容を知るために5〜10分程度の打ち合わせが欲しい。
ALTの確保(native speaker)
毎回ALTと次の英語学習の連絡をするが、月に一度程度なので定着しない。
耳のよい小学生には、正しい発音を教えたい。とりあえずCD,VTRを使っているが、生のnativeが一番。
ほとんど担任が英語を教える自信がない。→英語活動をするクラスが増えない。
学校として英語の時間をとるとか地域の講師を開拓するとか、そういう体制がとれないので、ALTだけになる。それでいいのか。
市の教育委員会へ要望したいこと
ALTの方を増やしていただき、月に一度と言わず、数回実施していただきたい。
英語講師やボランティアの講師料の予算を取って欲しい。
ティームティーチングができるように専任教師の派遣をお願いしたい。
教室では机やいすが邪魔なので英語授業用の広い教室があるといい。
教室がないのはわかるが、英語活動のための補助教具などをそろえておいて、すぐ活用できるような教室が欲しい。
英語を学習する部屋は子供達が自由に動き回れる部屋としたいのでじゅうたんなどをしくために環境面で予算が欲しい。
教材を購入するための(CD,ビデオなど)予算が欲しい。
英語担当の教師だけでなく、広く小学校教員を対照とした研修を行って欲しい。
外国人のALTを増やすことはいいと思うが、私たち素人に英語を教えろというのだけはやめて欲しい。発音がぜんぜん違う。親から見てもそんな先生にやってほしくないと思う。小さい子の英語はまず興味と耳だと思います。