MacintoshにLinuxをインストールしよう!

MkLinux DR2
最近IIciにNetBSDを入れてCGI動かしてる方とかいたりして、何だか訳が分からないけどUNIXって云うのに非常に興味がある。そんな時にMkLinuxって云うのに出会ったりしたもんだから、思わず挑戦してしまった。
まずうちの環境は、IIviからアップグレードしたPowerMacintoshの7100/66avである。さらに、クロックアップキットで、80MHzにしてあるのと、256KBの二次キャッシュを入れてあります。
AVカードだとうまくいかないよと聞いていたにもかかわらず、とりあえず差したまま内蔵ビデオ回路からモニタにつなげて挑戦してみたら、インストール途中でこけました。この辺はいろいろ失敗する話を聞きますが上手くいくケースも多数あります。MacsBugが入っているとこける話や、NuBusビデオカードで成功するケースも聞いてます。ただ、QDアクセラレータが無い方が上手く行くようです。

キーボードは純正旧型拡張KeyBoard(E)です。ArtPadは危なそうなので外しました。マウスは旧型角マウスです、一応念の為に。アップル純正なら問題なさそうですが、拡張の方が安定しているという話を聞きました。

SCSI機器は、ID=0にQuantum Empire 1400S 1.4GBがつながっていますが、こいつはやばいそうなのでインストールは諦めました。あと、道連れ食らわないようにjazzでフルボリュームバックアップをとりました。 MacOSからアプリケーションまで通常環境がそのまま残っています。
ID=2にはFujituのMO Driveがつながっています。これはマック環境用で、電源入れっぱなしでつないだままで、jazからLinuxをブートしてます。別につないでるだけでは問題ないようです。
ID=3にはSony製 Apple純正CD-ROMドライブ(Apple CD-300iキャディータイプ)がつながっています。
ID=4には電源を切ったEPSON GT8500もそのまま残っていますが、電源さえ切ってあれば問題なさそうです。
ID=5にjaz driveがつながっています。これにMkLinuxをインストールするためには、UNIX用のパーティションを切るんです。私の場合はDrive7 v3.70Jで切りました。これはSystem7.5.3にいち早く対応してくれましたし、SCSI Manager 4.3のときにSilver君の対応が遅く、見切りをつけてこちらに移ってきました。
jaz、zip、PD、IDEなどにも対応しています。7.5.3対応と、jaz対応という言葉の安心感から行ける感じがしました。

1AppleApple_partition_map31.5K
2Maci_ProsoftDriverApple_Driver4332.0K
3A/UX_RootApple_UNIX_SVR2195.3M
4SwapApple_UNIX_SVR2195.3M
5Eschatolgy1Apple_UNIX_SVR2337.4M
6UntitledApple_HFS293.0M
と云うようにDrive7では設定できました。とりあえず動いているのでこれで良し。

しかしながら、jazには弱点があって、マウントにやたら時間がかかります。メディアを入れると、しばらく通常より高回転で埃を飛ばした後マウントします。これは致命的で、普通にやっていてはMkLinuxの起動ディスクとしては認識してくれません。普通にSpecialからRestartを選択するとリムーバブルメディアは吐き出されてしまいます。zip、MOなどではそれからメディアを挿入しても間に合いますが、jazはだめなのです。
そこで、少々荒業ではありますが、MacsBugのrsコマンドでりスタートすると、通常のりスタートとは違って、メディアは吐き出されません。別にリセットスイッチに手を伸ばしてもいいけど。

あと、メモリは104MB実装です。8+16+16+32+32と云う構成になっています。
ついでに、MacOS環境時には、ネスケのディスクキャッシュ用に1660KBのRAM Diskが常時マウントしてありますが、これもほかって置いても問題ありませんでした。
shutdown -h now でlinuxを終えてMacOSを起動すると、RAM Diskは綺麗に作り直されます。

モニターは、MacOS時には内蔵ビデオ回路から、16インチ832×624モードで256カラーで表示しています。
Linux時にはモノクロで起動しました。アップデータかける前には、832×624では、man hmount とかすると変な位置にカーソルが飛びました。
うちのアップデートは変則的で、まずMach Kernelを入れ換えました。こちらだけ入れ換えた状態で初めて起動させました。つまりインストールした後すぐには一度も起動しないで、とりあえずすぐにMach Kernelを入れ換えてあります。
それからコンパネでMkLinuxで起動するよう設定してからりスタートしました。するとMacOSの立ち上がる途中で、カウントダウン付きで、MkLinuxを起動するか、MacOSを続けるか?ウィンドウがでてきます。ほかっておくと勝手にMkLinuxが起動してしまいます。
なぜかこれで起動してしまい、Networkの設定とか、パスワードの設定、時計を合わせたり、ユーザーを登録したりします。後、ひたすらコマンドを打ち込んでは喜んでいます。

私の場合使ったことのあるUNIXはINDY君だけです。しかもINDY Magicと云うウィンドウシステムでしか使ったことが無いので、かなりのド素人です。DOSもWINも一度も触ったことが無いので、コマンドを打ち込む作業が新鮮で、今のところはまぁ楽しいです。
なんとかいろいろ危険度の少なそうなコマンドを打ち込んで慣れた後に、hmount と云うマックのHFSフォーマットのパーティションをマウントできるコマンドに挑戦し、vmlinuxのアップデートを試みました。 manで調べるととても簡単そうに思えたのですが、いろいろ書いてないことを打ち込むとうまく行きました。
rootで入って、pwd と打ち込み、/rootがカレントディレクトリであることを確認します。hmount /dev/sdf6 と打ち込むとマウントできました。 うちの場合は、jazはID=5なので、0=a、1=b、2=c、3=d、4=e、5=fとなり、マックではuntitledと云う名前でマウントされるApple_HFSフォーマットのパーティションは6番目なのでこのように打ち込むのだそうな。後ろの2文字をそれぞれの環境に合わせると上手くいくはずです。

マウントさえすれば、hdirと云うコマンドで、中を確認します。マックのインビジブルファイルなんかも見えますが、確かにvmlinuxと云うファイルも見えるのでそれをコピーします。すぐに見つからないときはhcdと云うコマンドでディレクトリを移っていきます。
あとは、hcopyと云うコマンドを使ってmach_serversの中にコピーしてやります。それでもう一度起動してやればOK!なんとかド素人にもなんとかなるもんだ。

X11 R6っていうのをインストールするのが最大の目標だったのだが、こいつの居場所がさっぱり分かりませんでした。ちゃんと、AppleのMklinuxのサイトにあったのですが、最初altavistaでサーチしたら、でるわでるわの大惨事、SUN、NT、win3.1、freebsd用とか数えきれませんでした。

X11R6はなんとかインストールできたのですが、なかなか複雑な感じです。マックユーザーからすると、おまじないが多くてかなわんです。最近のインストールボタン一発でシステム、マシンを見分けてインストールしてくれるマックはやっぱり楽です。

インストールするには、/tmp と云うところにゲットしてきたX11R6.bin.tar.gzをコピーします。場合によっては、X11R6.bin.tar にすでになっているかもしれません。それで、このファイルのアーカイブを解凍してやればOKです。Appleなどで手に入るやつは既にバイナリーになっているようです。
カレントディレクトリを / に移し、
tar -C / -zxvf /tmp/X11R6.bin.tar.gz でOKです。だいたい15分くらいでしょうか? ファイルが沢山できます。rootでいつも使っていると危険なので、ユーザーでX11を使えるように、まず /home/(ユーザー)にカレントディレクトリを移動します。ここでexportコマンドを使ってパスを通してあげます。export PATH=$PATH:/usr/bin/X11 とやるとそのユーザーさんから使えるようになります。
それと、ユーザーがX11を起動させるために、2つのファイルを流用します。 / にカレントディレクトリを移し、
cp /usr/X11R6/lib/X11/.x11start /home/(ユーザー)/.x11start
cp /usr/lib/X11/twm/system.twmrc /home/(ユーザー)/.twmrc
そして、ユーザーがX11R6を使えるように許可します。
chmod 4711 /usr/X11R6/bin/Xmklinux
後は、rootを logout して、(ユーザー)でloginします。X11とコマンドを打てばX11R6が起動します。やっとマルチタスクを実感できますね。ウィンドウをたくさん開いて時間のかかりそうなjobをさせてみましょう。ps コマンドでいくつかのプロセスが動いているのを見るのもいいですしね。
もし、.x11startが見つからないときは、find / -name .x11start として探してください。すると /usr/X11R6/lib/X11/.x11start /home/(ユーザー)/.x11start と返ってくるはずです。
X11を終わりたいときには、すべてのウィンドウをexitしていくと終われます。twmから終了は、exitを選択すると髑髏マークになりますから、それをexitしたいコンソールにクリックすると終われます。

UNIXでは、3ボタンマウスが一般的なので、MkLinuxではキーボードの左矢印キーが左ボタン、上矢印キーが真ん中ボタン、右矢印キーが右ボタンがそれぞれ割り当ててあります。これであの、真ん中ボタンでコピーして右ボタンでペーストという便利機能が使えます。

とりあえず、jazがあるとインストールはかなり楽だと思います。バックアップを気楽に素早くとれるので、今までの環境にすぐに戻せると云う安心感からいろいろ試せるし、MkLinuxをインストール失敗しても、またフォーマットから気楽にやり直せるし、1GBあるので、MkLinux用にちょうどお手ごろなサイズで後でも困らない。リムーバブルメディアのくせしてスピードは普通のハードディスクなので、問題なく使える。一度お試しあれ。

つづく   

Special Thanks!
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