MacintoshにLinux DR2をインストールしよう!

AppleのMkLinux DR2をダウンロードする!
mklinuxのDR1をインストールしてアップデートが大変でついていくのが精いっぱい。最初はアップデートされると嬉しくて仕方がなかったけど、最近は、げげまた大変だ。
まぁそれでも、勉強勉強ということでなんとかやって来ましたが、ついに待望のDR2です。デベロッパーリリース2!これでしばらく、アップデートにこんがらがる必要も無く、しかもX11までプリインストールできてしまう超すぐれ物。これなら普通のマックユーザーでも、パーティションさえ切れれば簡単にlinuxをインストールできます。

まず、これをインストールできるマシンに制限があります。PM6100、7100、8100だと思ってください。一部互換機もOKですが。

あと、DR1からの機能の追加がたくさんあります。
シリアルI/OとPPPをサポート
AVカードのRGB出力をサポート(DR1は内蔵ビデオ回路しかサポートしてませんでした)
AppleShareによるボリュームのマウント、 AppleTalk Printerのサポート
ADB仕様のサードパーティー製、3ボタンマウスのサポート
SCSIディスクドライバの改良(jaz、jip、EZdriveなどサポート)

なかなか面白そうなLinuxでしょう?。そんなわけで、初心者が一番難しいのは、実はUNIXのパーティションの切り方じゃないかと思うので、Silver君を使った切り方の説明です。

うちの場合は、DR1の頃は結構マイナーバグの残っていたSCSIドライバでだましだましjazで使っていました。
ID=5 に jaz driveがつながっています。

1AppleApple_partition_map31.5K
2Maci_ProsoftDriverApple_Driver4332.0K
3A/UX_RootApple_UNIX_SVR2488.3M
4SwapApple_UNIX_SVR2125.0M
5Eschatolgy1Apple_UNIX_SVR2390.6M
6Macintosh HDApple_HFS17.0M
と云う設定でパーティションを切りました。
rootに関しては非常に重要な部分で、Appleでは、100〜300MBを薦めていますが、300MB以上ももちろん大丈夫です。蒼騎の場合は余裕があるので500000KBと設定しました。

Swapは、仮装記憶の内容を一時的に書き込むためのスペースです。Appleでは、32〜128MBを薦めています。DR1をインストールしたときは、unix使いに「Swapってどれくらい?」と聞いたところ「実装メモリの2倍が目安だよ」と云われ104MBのメモリだったので、200MBとしてましたが、MkLinuxでは128MBまでしか設定できません。良くマニュアル読まないとね。ははは。

usrパーティションは、実は一番必要とされるパーティションです。アプリケーションの多くは/usr/localディレクトリに書き込まれるからです。まぁ400000KBもあれば十分でしょう。/tmpディレクトリを多用する人はrootの方を多めにすると良いです。

ここまで来ると、DR2はインストールできたも同じです。ゲットしてきたDR2フォルダには、Install MkLinuxと云うインストーラがあるはずです。これをダブルクリックすると、インストール先のSCSI IDを聞いてきます。jazは5番なので、5 returnでOK。あと、/(root)のパーティション、Swapのパーティション、/usrの設定とパーティションを聞いてくるので、[Y/N]で答えていくとインストールが始まります。だいたい20〜30分くらいです。前より長くなりましたね。X11もインストールされるのでしょうがないけど。

インストーラーは終了させます。すると、Extensionsに2つ、Control Panelsに1つファイルが出来ています。Control PanelsにはMkLinuxと云うのがあって、こやつでMkLinuxをチェックして、Restart Nowでリスタートさせます。

リスタートすると、MacOSの起動途中で、MkLinuxを起動するか、MacOsを続けるか10秒のカウントダウン付きで聞いてきます。10秒迷っているか、MkLinuxを選択することによってLinuxが起動します。

DOSの起動画面と同じ様な感じで(じっくり読めるといいんですが)、高速スクロールで起動します。最後にlogin:のプロンプトが表示されて準備OKです。
さっそくrootと打ち込んでreturnです。するとこのシステムの名前を聞いてくるので、マックに名前を付けるのと同じように素敵な名前を付けてあげましょう。うちではlisaと付けました。会社じゃ鳥の名前シリーズだったな。

ネットワークの設定も聞いてきますが、後でも出来るので、すぐにはしなくてもいいでしょう。
linuxの本を持っているのならば、適当にコマンドを打ってみましょう。比較的安全なものから試すといいです。初心者はmanと云うコマンドに最初のうちはお世話になリます。man (知りたいコマンド)returnで、オンラインマニュアルです。man manなんて云うのもありです。長文の場合spaceキーで、次のページがでてきます。マニュアルを終えたいときは、 q です。

Linuxを終了させたいときは、rootで入って shutdown -h now と打ち込むと、しかるべき手順を踏んで終わってくれます。


rootで入って、pwd と打ち込み、/rootがカレントディレクトリであることを確認します。hmount /dev/sdf6 と打ち込むとマウントできました。 うちの場合は、jazはID=5なので、0=a、1=b、2=c、3=d、4=e、5=fとなり、マックではuntitledと云う名前でマウントされるApple_HFSフォーマットのパーティションは6番目なのでこのように打ち込むのだそうな。後ろの2文字をそれぞれの環境に合わせると上手くいくはずです。
ちなみに、hmount /dev/cdromとやるとCD-ROMもマウントできます。ただしこれだとHFSで書かれたものしか読めません。
ISO9660の場合は、mount -t iso9660 -o ro /dev/cdrom /mntとします。

マウントさえすれば、hdirと云うコマンドで、中を確認します。マックのインビジブルファイルなんかも見えます。すぐに見つからないときはhcdと云うコマンドでディレクトリを移っていきます。
自分の居場所が分からなくなったら、hpwdも使えます。なんでも h をあたまに付けたコマンドを試してみると結構動きます。 hcd 'Macintosh HD:bin:' これでMacintosh HDと云うハードディスクのbinと云う名のフォルダにディレクトリが移ります。

あとは、hcopyと云うコマンドを使って、/tmpなどにコピーする方法です。
hcd とこれだけ打つとHFSの一番上まで一気に戻れます。こうしておいて、
hcopy "Macintosh HD:vmlinux" /tmpとやると、Macintosh HD上のvmlinuxと云うファイルを /tmp にコピーします。
ごくまれに、26文字オーバーのファイルがあるとファイルネームが後が切れている場合もあります。fvwm95-modules-2.0.41f-1.ppc.rp と云うのは fvwm95-modules-2.0.41f-1.ppc.rpmのことです。マックのファイルシステムでは切れてしまいます。そういう場合は、
hcopy "rpm.bin:modules-2.0.41f-1.ppc.rp" /tmp/modules-2.0.41f-1.ppc.rpm とすると良いでしょう。MkLinuxはもちろん大丈夫です。
テキストファイルをコピーするときは、改行コードに注意しなくてはなりませんが、READMEなどは、hcopy -t "Macintosh HD:README" /tmp とすると、改行コードの変換と、/tmp/README.txt と云うように、拡張子も付けてくれます。

X11に関して、DR2では簡単です。最初からプリインストールされているからです。おまけに、少々手荒ですが、rootで入って、X11 と打てば、なぜか起動してしまいます。しかもご丁寧に、twmに必要なファイルまでコピーしてくれます。と云うわけで、いとも簡単にX11までは使えるようになってるんです。ただし、256色までしかサポートしていないようです。3万色等で起動するとX11は動きませんでした。フルカラーならまた良いのかも。

でも、rootでいつも使っていると危険なので、ユーザーでX11を使えるようにします。 /home/(ユーザー)にカレントディレクトリを移動します。ここでexportコマンドを使ってパスを通してあげます。export PATH=$PATH:/usr/bin/X11 とやるとそのユーザーさんから使えるようになります。
それと、ユーザーがX11を起動させるために、2つのファイルを流用します。 / にカレントディレクトリを移し、
cp /usr/X11R6/lib/X11/.x11start /home/(ユーザー)/.x11start
cp /usr/lib/X11/twm/system.twmrc /home/(ユーザー)/.twmrc
そして、ユーザーがX11R6を使えるように許可します。
chmod 4711 /usr/X11R6/bin/Xmklinux
後は、rootを logout して、(ユーザー)でloginします。X11とコマンドを打てばX11R6が起動します。やっとマルチタスクを実感できますね。ウィンドウをたくさん開いて時間のかかりそうなjobをさせてみましょう。ps コマンドでいくつかのプロセスが動いているのを見るのもいいですしね。
もし、.x11startが見つからないときは、find / -name .x11start として探してください。すると /usr/X11R6/lib/X11/.x11start /home/(ユーザー)/.x11start と返ってくるはずです。
X11を終わりたいときには、最初に現れたコンソールをexitすると終われます。twmから終了は、exitを選択すると髑髏マークになりますから、それをexitしたいコンソールにクリックすると終われます。

マウスのこと
UNIXでは、3ボタンマウスが一般的なので、マック用の3ボタンマウスを買った方が圧倒的に便利です。私は安くあげようと某サードパーティー製3ボタンマウスを買ったのですが失敗。パッケージにはAUX100%コンパチブル、パワーPC対応、system7.5対応とあるのでなかなか良さそうだ、とつなげてみたら全くだめ。しょうがないので、少々高いのですが、LOGITECH社製に交換してもらったところばっちり動作しました。買う直前にNETBSD、MachTenユーザーに聞いたところ、昔からLOGITEC社をみんな使ってるよとのこと、やっぱり実績が違うようです。ワイヤレスのものも、トッラクボールのもすべて大丈夫です。

とりあえず、jazがあるとインストールはかなり楽だと思います。バックアップを気楽に素早くとれるので、今までの環境にすぐに戻せると云う安心感からいろいろ試せるし、MkLinuxをインストール失敗しても、またフォーマットから気楽にやり直せるし、1GBあるので、MkLinux用にちょうどお手ごろなサイズで後でも困らない。リムーバブルメディアのくせしてスピードは普通のハードディスクなので、問題なく使える。一度お試しあれ。

つづく   
MkLinux DR1
Special Thanks!
MkLinuxのメーリングリスト、FAQがおすすめです。MkLinux始めたらまずは入ってみましょう。
Nob's page of MkLinux

とてもわかりやすく親切丁寧なインストールのためのページです。UNIX初めての方にも安心です。
サルにも解るMkLinuxのページを作りたい!

圧倒的なインストールの実績、アップデートのページが超便利!MkLinuxがなんでも動くことが良くわかります。
MkLinuxの日本語体験記

加藤さんのLinuxのページです。インストールから、アップデート。そして、DNSの設定までわかりやすく、例をとって説明してくれます。
Welcome my Home Page


参考書籍