Mac de RC5-64 Cracking 
 ネットスケープでも使われているRSA Data Security, Inc.の暗号鍵技術の一つRC5-64をクラックしようというコンテストです。前回RC5-56という56ビットの暗号鍵は250日で破られました。それで、今回のコンテストは64ビットの鍵ですので、2の64乗です。つまり1844京6744兆737億955万1616とおりと云うことですね。最悪それらすべてを試してでも鍵を開けるということが目的です。運が良ければあなたが今日にでも見つけることができるかもしれません。
 56ビットのコンテストは、DES、DES-II、DES-IIIと行われましたが、一月、2日、そして24時間も経たずに解かれるようになったのです。

 RSA Data Security, Inc.は、このコンテストに一万ドルの賞金を出してくれています。ですが、発見者がすべてを手にするわけではありません、蒼騎の場合はJLUGというチームに参加しているので、チームに千ドル寄付されます。このチームはJapan Linux Users Groupeというものでして、ほかにも何千ものチームが参加しています。そして、蒼騎のマックで使っている、MacOS clientというソフトはThe Bovineと云うところが作りました。このソフトを使って参加する場合ここに千ドルです。残りの8千ドルはGutenberg Projectに...。
 まぁ、蒼騎の場合は趣味で参加してるので賞金よりも、こうして参加してページのネタになるのがたのしみな訳です。最初は圧倒的な強さを誇るTeam EvangeLista (Macs Rule! :-)で参加しようと思っていたのですが、あまりに強すぎるので応援しなくてもいいかと...。
 後で、ベンチの結果表もあるのですが、PowerPCのマックのクライアントはとても速いです。うちのPPC 604ex-300Mhzでも最高975kkey/secをたたき出します。マックには当然まだまだ上はいるわけで、PPC 604ex-350Mhzもいるし、PPC 750は266Mhzでもこれらよりさらに速いでしょう。おそらくTeam EvangeLista (Macs Rule! :-)はマックのチームですから多数参加してるでしょうね。
 あ、ちなみにTeam EvangeLista (Macs Rule! :-)のオーナーさんは、Appleの会社役員の一人でもあるエヴァンジェリスト、ガイ・カワサキ氏です。世界に何万人ものファン(もちろん蒼騎も大ファンで氏の著書も沢山持ってます。)を持つ氏のもとに集ったマックユーザーのパワーと云ったら凄まじいですね。

 前置きはこれくらいにして、実際にマックで参戦しようと思われましたら、まずはMacOS clientをダウンロードしてください。あとはアプリケーションRC5-64 Clientを起動しますと、メールアドレスを入れるようにウィンドウが開きますから自分のメールアドレスを入れ、OKをクリックします。
 次は、Startup Items(起動書類)フォルダに、RC5-64 ClientのAlias(エイリアス)を作るか聞いてきますので、自動的に起動したい場合は、Install Aliasをクリックしてください。
 一応設定はこれだけでも動くのですが、速いマシンですと1時間くらいで計算を終えて、マックの場合RC5-64 Clientが勝手にサーバーにつないで新しい鍵を取りに行ってしまいます。TA、モデムやルーターの設定で5分くらいで自動的に回線切断する様に設定しておけばこれでも良いのですが、蒼騎がすすめる方法は、Networak Settingsでinput、outputともに200ブロックに設定しておいて、普段どおりメールをとるときなどに一緒に手動で送るという手段です。Clientメニューから、Flush Completed Blocksを選択するととりあえず終わった分を送ってくれます。そして足りなくなってきたらFetck Key Blocksで新しい鍵を取りに行きましょう。
 実際には、専用線環境でしたら、Networak Settingsはデフォルトのinput Blocks to bufferは10、output Blocksも10でいいでしょう。こまめにブロックを送ると、自分の順位がどんどん上がっていくので、励みにもなります。

 あとちょっとしたテクニックとしては、マックの弱点としてファイルシステムの弱さがあげられます。今回のようにHDDアクセスが多いといくらPowerPCでも辛い場合が多々ありまして、特に1G位迄の小さな遅いモノを積んでいると顕著です。蒼騎の場合最初は普通にHDDから起動していたのですが、20MBくらいのRAM Diskを作成して、Mac OS8(E)をカスタムインストールで、Core System+OpenTransportのシステムをインストールしました。これですと15.9MBのシステムフォルダができ上がり、RC5-64 Clientを入れてもばっちりです。このシステムで起動しますと、遅いHDD程これでスピードアップがはかれますのでお試しください。

CPUClockHDD TypeHard Disk SystemRAM Disk SystemSpeed Up %
68LC04033(66)Q LPS270S26kkey/sec28kkey/sec5.6%
PPC60180Q FB_TM2110S120kkey/sec137kkey/sec14.2%
PPC603ev167I DVAS-2810374kkey/sec454kkey/sec21.4%
PPC604ex300I DCAS-34330W868kkey/sec878kkey/sec1.2%

P6200-450kkey/sec--
PII266-635kkey/sec--
Celeron450-1,266kkey/sec--
 と云うわけで、遅いハードディスクほどスピードアップ比率が高いことがわかって頂けたでしょうか?040マシンは、値が小さすぎるのであまり参考にはならないかもしれません。あとは、PPC 603evはノートなんですが、ハードディスクの回転を止めることも出来るところが良いですね。パワーブックですと、コントロールストリップにHard Disk SpinDownというモノがあるので、RAM Disk起動して回転止め、バックライトOFFしますと非常に静かで発熱量も押さえられますし一石二鳥です。

 あとこのプログラムですが、普通にQuit(終了)させれば、今まで計算した分はしっかり残してくれますから、次またアプリを起動しますと続きから始めてくれます。何度でも終了させて、何度でも起動してあげてください。
 しかも、マックが即死してフリーズしてしまってもこれまた計算がしっかり残っています。素晴らしい仕事です。もちろん普段からバックグラウンドで動かしていてもフォアグラウンドのアプリケーションには全く影響がでていません。良い仕事しています。ちなみに蒼騎が普段使っている重い処理のグラフィック関係のアプリケーションでも全く問題なく使えています。ぜひとも普段から起動書類にいれて動かしてあげてください。

 それと、チームに参加する方法ですが、一度自分のメールアドレスで転送されますと、自分のメールアドレスがランキング表に追加されます。すぐには調べられなくて、10分くらいしてから自分が今何位なのかRC5-64 Stats - Main Pageで調べることができます。このページの左側に、Serch for Team:とSerch for email:と云うように入力するところがありますから、自分の登録したメールアドレスを入力してみましょう。せっかちな貴方はまだ登録されていないことを知るかもしれませんが...。自分のメールアドレスがみつかリましたら、メールアドレスをクリックします。次のページのしたの方にパスワードを送ります(Whoops! I can't seem to find my password. Can you send it to me again?)というリンクがでますからクリックします。数分後にメールアドレス宛にメールが届きます。このパスワードを使ってチーム参加ができます。
 まず参加したいチームを決めるのですが、ちなみに私の参加しているJLUGのチームIDは989です。あと、Team EvangeLista (Macs Rule! :-)は366です。それと例えば、top 100 Teamsのページで有力Teamを探して気に入ったTeam名をクリックしますとTeamの情報を得ることができます。これでTeam IDを調べることもできます。
 そして今度は自分のメールアドレスをクリックして次のページでパスワードを入力しEdit Participate Informationをクリックしますと、次ページでTeam Affiliationを入力できるボックスがありますので、ここにIDを入力しますとTeamのお役に立てるというわけです。


RC5-64 Cracking Links!
JLUG RC5-64 Team
JLUGのRC5-64メーリングリスト!
rc5-ml-request@linux.or.jpにSubject(標題)が APPEND のメールを出してください。

電信八号ユーザーズチーム(Team Denshin8go Users)

TeamMAGIオフィシャルwebページ

現在の蒼騎の順位(971025現在1,888位)

Spesial thanks !
うえやまるい さん


 最後に今後の予定ですが、一応Japan Linux Users Groupeで参加してるからにはうちのMkLinux君で参加しないわけにはいかないでしょう。PowerPC linux用のクライアントもあるようですし、挑戦したいと考えております。