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Whole Earth
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2014.9.6
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インターネットなど、電子技術を応用した情報共有システムができるよりも遥か昔、スタンフォードで生物学を学んだ
スチュアート・ブラントは、アメリカの工業文明とエコロジー・社会正義が結びついた時に、それがどういうものであれ、人類の未来を指し示すものであると信じていた。
「生活の手作り」に関して情報を共有しようという彼の主張は、ヴェトナム戦争の泥沼化と同時に、カリフォルニアを中心として広がった、既成文化への反抗を感じたサブカルチャーの若者に広く受け入れられた。その後インターネットの登場で急速に進化した情報革命のひとつの始まりであった。BGMはスコット・マッケンジーの「花のサンフランシスコ」だ。 2005年にスティーブ・ジョブスがスタンフォードでの講演を締めくくって有名になった ”Stay Hungry, Stay Foolish”
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1973年には ”Whole Earth Catalog” の続編として、住まいの手作りに関する情報---今で言えば「リンク集」を集めた ”SHELTER”が刊行された。 世界各地での「住まいの手作り運動」はこの辺りにもルーツのひとつがあるだろう。 | |
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スチュアート・ブラントは1994年には ”How Buildings Learn”という本を著している。 完成した建物は、人間で言えば赤ん坊と同じで、社会に出て様々なこと学んで一人前になる、 という筋書きで様々な実例を紹介している。
その後の環境問題の高まりとともに、建築家は建築物の「設計ー施工ー引渡」に責任を持つだけでなく「建設ー使用ー廃棄」の全課程に渡って建物を見守る責任がある、というBIM技術の発達にも関わる考え方だろう。
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