様々な用水堀

2014.8.28

駅周辺の地形
用水堀
様々な用水堀
稲作文化圏の水辺
英国の水辺
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天竜川・大井川など、大きな川沿いには川の水が地下を伏流水となって流れていることが多く、用水堀だけでなく、井戸などと組み合わせて多く利用されています。

静岡市では徳川家康が流れを変えるまで、安倍川が浅間神社のある浅機山の南端で、U字型にカーブして巴川につながっていたので、中心市街地には安倍川の伏流水が豊富です。




三島市 三島大社下流

県東部の富士山麓から伊豆に掛けては、火山性の地下水が豊富で、あちこちから泉となって湧き出ています。有名なのは柿田川・三島・富士宮など。湧水は水温が低く、稲作に使うにはは難しい面もあります。富士宮浅間神社の隣には、宮水を使う酒蔵もあり。

沼津は元々狩野川の氾濫源に街が出来ているので、地耐力には注意が必要。

小笠山周辺には大きな川が無いため、溜池が発達しています。






秋田県金山町

雪国に行くと、冬の間屋根から下ろした雪を流すための用水が各地に残っていて、街の中心部に鯉の泳ぐ用水堀があったりします。






佐賀県佐賀市内

佐賀県吉野ケ里遺跡の近くには、海の干満の差を利用して、川の水を田んぼに流すという、特殊な用水堀もあります。これは長江下流域からもたらされた技術かも知れません。





柳川は筑後川下流域の中心地のひとつであり、やはり堀が有名です。





大坂は八百八橋といわれますが、八百八町の江戸も、水を中心とした都市でした。道路元標のあるのも日本橋ですが、日本橋のデザインは上から見るのでなく船で見るのが本格、といったことを陣内秀信さんが発表しています。



お茶の水川は飯田橋から九段下へ流れていたものを、徳川家康が山を割って直接大川=隅田川へ流れる様にして、外堀として作られた人口の堀です。



柳橋は江戸のナイトライフの中心で、今でも「お座敷船」がここから大川へ出て行きます。





石川島は江戸時代には牢屋の作業場だったものが、明治以降は河川を利用した物流の中心になりました。奥が佃島。

この辺りに諸国の江戸廻米を積んだ千石船が碇を下ろし、小舟に積み替えて蔵前まで運んだのです。

浜松城の回米も小舟で馬込川を下ろし、源太夫堀から掛塚に運んで千石船に積み替えて江戸に送りました。
海の東海道
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