
テムズ上空からみたロンドン。

ウィリアム・コベット称するところの、
「おできの親玉」部分写真。
ひょっとするとコベットの時代のものかも知れない。

Heathrow Exp. 乗り場へおりる大袈裟なシャフト。

Paddington Stn. 19世紀の鉄道タ−ミナルの大袈裟さを再現している。
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- 東からテムズ川沿いにロンドンへ。中心部上空を遊覧飛行の後、ヒースロウに着陸。
- ヒースロウからパディントン駅に向かう「ヒースロウ・エクスプレス」は新しく、運賃も高いが、線路は昔の路線を走る。
- 15:00が夕方、15:30はすでに夜である。
- 18:00宿舎着。首相官邸から徒歩10分程の、国会議員秘書の宿屋の様な所。向いはニュー・スコットランド・ヤード。宿賃も高いが、本省へ日参するには良い場所なのであろう。ただし古い建物なので床が鳴る。便器のレバーを押すのに思いきり良く押さないと流れない。しかしこれはこの宿屋に限らず、英国のどこでもそうであった。
- 市内を見物に出かける。セント・ジェームズ公園南側を通り、ウェストミンスター寺院、議事堂を眺めつつピカデリー方面へ。
- ウェストミンスター寺院から陸軍省へかけてはクリスマスの季節の為なのか、戦死者を記念する木製の十字架のミニチュアが数えきれない程飾られている。第二次大戦、或いはもっと古くの戦争から、フォークランド・コソボに至る戦死者の群れを見ると、護国の鬼となった人達への「手向け」を感じる。しかしそれと同時に、敗戦から学んだであろう我々の感覚からすれば、「手向け」と背中合わせに、戦争に負けた事が無いゆえの大きな「負債」が横たわっているであろう事も感じられる。
- 海軍省の道路を跨ぐ堂々としたアーチを過ぎるとトラファルガー広場。それを奥へ入るとピカデリーの盛り場である。真っ暗なのに結構な人だかり。フィルム・フェスティバル、というので交通規制が敷かれ、テレビクルーが右往左往している。インド料理屋もあれば支那人街もある。
- 東郷平八郎も学んだであろう海軍省の裏側とセント・ジェームズ公園の間を通って宿に向かう。セント・ジェームズ公園はフランス式の幾何学的な庭ではなくて、自然の山水を写した造りになっている。というよりもイギリス全土がある種の「庭」になっているのだろう。
- 宿近くの「アルバーツ」というパブに乗り込む。官庁街のパブだけあり、それらしい紳士が声高に喋っていて騒がしい。学生らしいのも多い。若者はそうした習慣なのか、単に金が無いのか、おかずを突つくでも無く、エール一杯でいつまでも話し続けている。
- 田舎風パイ
パイというが、我が国の飲屋でガラスのネタケースの上に並べたホーロー引きのバットに入っている「煮物」と考えて良い。これは牛肉の煮物。「羊飼い風パイ」というのが小羊肉で豚肉のやつもある。
- フィッシュ・アンド・チップス
要するに鱈のフライであるが、でかい。遠鉄ストアの「ホッケの干物」一匹分がフライになっていると考えて良い。それ相応にイモもたっぷり盛ってある。
- スティルトン・チーズ
と「ウィスキー」もなめてしまった。
- 2000年の平均為替レート1ポンド=163.38円
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