11月26日 index

団扇大のハムを大方平らげたところ。チーズは包んでもらった。


さっ寒いっ。


LaneHead Outdoor Education Center


Bank Ground Farm すなわち Holly Howe 。


Swainson Farm の石垣には「村人が困りますので、お車はどうぞ駐車場にお停め願います。」とあった。


おおーっ。
晴れて来たではないか。
こういう景色を見ると英国の国土が全てゴルフ場で出来ている事が解る。


アマゾン海賊のボ−ト小屋であるっ。
2日粘ってマトモに陽が差している写真はこれきりかっ。というのがまあ冬の湖水地方である様です。


John Ruskin がこの家に来て最初に付けた、という窓。真似したものがロンドン郊外にも多数見られた。こっちが元祖・本家であろうか。


Brantwood


  • 寺の鐘で眼がさめる。

  • 朝食はスクランブル・エッグ、ソ−セ−ジ、煮豆というのをやめて、

  • コールド・ハムとチーズ
    にしてみる。団扇程のハムが2枚。これはまだ良いが、チ−ズに至っては我が国で6ポ−ションと称する丸いのを6つに切った6切れ程が一切れなのだ。とても食い切れないので、日本式の1.5ポ−ション程を食って残りを包んでもらう。

  • 音を立てて雨が降っているが、とにかく荷物を車に戻して宿を出立。北に向かい、コニストン東岸をころがす。

  • 駐車場に車を入れ、ドアをあけると風雨が吹き込んでくる。

  • 牧草地の低い所には水が溜まり、雨の中で雨に濡れた羊がただ草を食っている。
    牛とか豚は知らないヤツでも表情があるようで、「こいつは何を考えているのだろう」とか思うのだが、知らない羊の表情はどうにも読み取れない。何も考えていないのか、「私が太ったら食べて下さい。」とでも考えているのかとも思う。
    このあたりが羊をキリスト教の正式な生け贄にした理由かも知れない。キリスト教徒は「神の小羊」であるから、別の邪信の神に属する小羊どもは「太ったら煮て食おうが焼いて食おうが」ということになり、これが英国全土に石を積んで牧草地を囲い込んだ人々の、土地への執着と結びついて、「日の沈まない大英帝国」を作り出したような気もする。

  • 道ばたに立つレーンへッドは野外活動センタ−になっている。
    ここに住んだWGコリングウッドはジョン・ラスキンの秘書、伝記作者で、娘のドラは「ウォ−カ−兄妹」のお母さんのモデル、ドラの妹のバーバラは若き日のARが振られた相手である。

  • レーンヘッドの道端からは下の方に「ハリ・ハウ」が見渡せる。「ハリ・ハウ」ことBank Ground Farmでは今日も変わらず民宿をやっている。電話番号を写真に撮っておいたので、泊ってみたい向きはここに電話してみるが良かろう。

  • ジョン・ラスキンが住んだブラントウッドは記念館になっているが、11時開館ということで閉まっている。

  • 林野庁の駐車場に車を停めて水際まで降りてみる。靴がぐちゃぐちゃになる。

  • 寒くてかなわないので暖房を利かして、車で身体をあたためて外に出る-身体が冷えたら車に逃げ込む、というのをくり返す。

  • 林野庁の駐車場には四輪駆動っぽい車が停まっていて、若者が3人・5人と雨に濡れながら山歩きの足ごしらえをしている。

  • 「アマゾン・ボートハウス」「スワンソン牧場」の写真を撮るが、雨脚が激しくなってくるので、諦めて国道590号へ向かう。

  • 国道590号をしばらく西へ向かってみると、陽がさし始めるのでしつこく来た道を戻る。

  • 写真を撮りながら車を転がすと、ブラントウッドが開いているので入ってみる。

  • 引っ越して来たラスキンが先ず作ったという展望窓からはコニストン湖が良く見渡せる。写真を撮って良いか聞くと、「御遠慮頂いております。」と言うので、撮らない。頭で撮っておいた方が良い場合もある。

  • 著作の古本が並んでいるので買い込む。後で読みつつ、ロンドンの道を歩いたハナクソが真っ黒だったのを思い出した。当時は石炭、今は排気ガスなのだが、何れにしてもラスキンの警告通りだ。

  • 山の天気は甘くない。晴れたと思ったのは一瞬で、再び荒れ模様になって来た。

  • ブラントウッド発12時過ぎ、街に向かう。

  • 昨日、国道沿いに新築中の住宅を見かけたのを思い出し、道草を食ってみる。大工は「まあ、普通の家だね。全部国産材。材木はサリーとか、南の方からも来るよ。」と言い捨てて車に潜り込んで弁当を使い始める。

  • 国道590号-高速6号-高速61号-国道6号を乗り継いでマンチェスターへ入る。

  • ロンドンが「おできの親玉」ならこちらも「相当に大きなおでき」なので、郊外には200年もののペニーレーンが時間にして30分程は続いている。

  • AVIS着午後2時45分は駅の周りを一周したため。

  • マンチェスター・ピカデリー発ロンドン行き発車15時30分は定刻通り。

  • 日没がまことに美しい。

  • 満員列車である。若者は疲れて眠り、オバサンはギャハハと声高に笑う。

  • 相席

    • 娘17歳…学校から休暇でロンドンの親元に帰るところ

    • 男32歳…会社員、2日間の研修を受けに

    • 小僧18歳…休みに帰った家から仕事場へ

  • 鯖の薫製の残り(塩鯖の焼いたのと全く同じ味がする)の油がチ−ズの残り、ミネラルウォ−ターの残りの全てにくっついている。

  • 鯖のげっぷをしつつユーストンから地下鉄でセントジェ−ムズ公園に向かう。

  • 議員秘書宿舎であるホテルに着くと8時前、遠藤さんは既に鍵を受け取っているので部屋を呼ぶが留守らしい。荷物を部屋に入れてアルバーツに行くと、遠藤さんの前の、半分空いたエ−ルのジョッキは二つ目であった。
11月26日
古山恵一郎
〒浜松市元城町109-12
tel: 053-453-0693
fax: 053-458-2534
e-mail: ask@tcp-ip.or.jp