汐川ニュース '95.8〜12

・12月豊橋市議会で汐川干潟の保全について質疑応答

市議会での質疑応答の概略を人から聞いて、藤岡がまとめました。詳しい内容は、市議会報が発行されてからになります。
Q:石倉健治議員 A:加藤元則保健環境部長

Q:汐川干潟の保全について
A:汐川干潟は、大変貴重なものと認識している。今後とも干潟の保全には、努力していく。

Q:汐川干潟の保護の位置づけとラムサール条約
A:汐川干潟は銃猟禁止区域には指定されているが、県設、国設いずれの鳥獣保護区にもなっていないので、ラムサール条約に登録できる条件を満たしていない。また、海面下訴訟の問題、農林水産業との利害関係の問題等をかかえている。ラムサール条約の登録などの問題に対処し、貴重な干潟と認識して保全していくためには、近隣の町(田原町)とも連携して考えていかなくてはならない。

*海面下訴訟・・・干潟内の土地所有権を巡って訴訟が起こり、田原町内については1987年12月15日最高裁で干潟は公有であるとの判決が下りている。しかし、豊橋市内については所有権が確定していない。

・12/10 月例観察会開催

近頃では珍しくスズガモの大群(10万強)を見ることができました。非常に密度の高い集団を作っており、遠くから見ると島のようでした。ハマシギ、ダイゼンは、相変わらずでしたが、前回の調査と同様にシロチドリの個体数の少ないことはたいへん気になります。
 豊島新田では、ナベヅルの家族を見ることができました。

・11/12 月例観察会開催

穏やかな小春日和の中で観察会は、行われました。猟期前ということでカモの数が比較的少なくと言うのが第一印象でした。ハマシギ、ダイゼンは、だいたい例年通りの個体数を記録しましたが、シロチドリが極端に少なく驚きました。
 豊島新田で珍客ナベヅルの親子(成鳥2、幼鳥1)が観察されました。昨年に続いて2年連続の渡来となります。その他、ダイシャクシギが4羽、チョウゲンボウ雌タイプ、オオタカ若鳥を見ることができました。参加者5名。

・10/29 観察会開催&探鳥会

あいにくの曇り空でしたが、月例の鳥類調査と共に探鳥会が行われました。
探鳥会参加者約20名。見ることのできた鳥36種。
鳥類調査終了後、コハクチョウが飛来したそうです。探鳥会開催時に来てくれればよかったのに。残念です。

・9/15 秋のシギチドリ一斉調査

台風の影響で、思わぬ強風の中、東三河地方一斉にシギ、チドリの調査が行われました。汐川干潟でも、8時30分より後背地の調査を開始し、12時30分に終了しました。参加者14名。カウントできた鳥 59種。

・9/10 青のレッグフラッグ付きトウネン発見

オレンジ色のレッグフラッグに続いて、今度は、青いレッグフラッグ付のトウネンが発見されました。このトウネンは、8月に北海道の風蓮湖畔で標識されたものです。この夏シベリアで生まれ、はじめての渡りにチャレンジしているところです。無事オーストラリアの越冬地に着くことを願って止みません。

・8/27 探鳥会開催

猛暑の中、探鳥会が開催されました。19種のシギチドリを含む計29種の鳥を見ることができました。
圧巻は、突然現れたハヤブサにトウネンが追い回される!シーンでした。何とかトウネンは逃げ延びましたが、そのハヤブサはすぐ後でキアシシギを仕留めたそうです。
探鳥会参加者47名

・8/19 レッグフラッグ付きトウネン見つかる

境川河口でオレンジ色のレッグフラッグ付のトウネンが見つかりました。オレンジ色のレッグフラッグは、オーストラリアのクイーンズランド州で標識されたものです。昨年オーストラリアで越冬したものが、繁殖地のシベリアへ渡り、再び越冬地に向かう途中、汐川干潟に立ち寄ったものと思われます。
渡り鳥の保護には、繁殖地、渡り途中の中継地、越冬地のいずれもが必要不可欠であることを強く訴えています。
phot (少々小さな写真ですが、トウネンであることとオレンジ色のレッグフラッグが確認できます。)


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汐川干潟を守る会(eriko@tcp-ip.or.jp)