汐川ニュース '96.1〜3
ツルシギ登場!(03.19)
- 汐川干潟にやっとツルシギがきました。紙田川河口部の工事中の所に4羽(ネズミ色の冬羽)いたそうです。待ちに待った春が汐川干潟にも到来しました。
「田原町やる気無し」(朝日新聞名古屋版 1996.3.18夕刊より)
- 19日からブリスベーンで始まる「ラムサール条約」会議では、アジア・太平洋地区のシギチドリを保護するために「シギチドリ渡来地ネットワーク」が提唱されます。これは、ラムサール条約登録地には地元自治体の理解がなくて登録できないけれど、渡来地の保護は考えていかなくてはならないので、せめて渡来地のネットワークを作って、シギチドリ類の調査研究を進めていこうと言う試みです。
しかし、汐川干潟のある地元田原町は、「農業者や漁業者の理解を得ていないし、干潟の所有権をめぐって国と裁判をしている人もいる」と言うだけで、この渡来地ネットワークに加わる気もない様子です。
今のところネットワークに加盟するのは、吉野川河口干潟(徳島県)と谷津干潟だけ。これで、はたしてネットワークといえるのでしょうか?ラムサール条約締結国会議という国際的な場で提唱した構想が、初めの段階から行き詰まってるのは、構想自体に問題があるからではないでしょうか?たとえば、環境庁が、ネットワークに加わる渡来地を指定し、直接保全に取り組んでいくとか、だだ単に構想を出しただけでは、干潟を保全しシギチドリたちを保護していくことはできません。
3月の観察会より(03.10)
- オオハクチョウ(成鳥)が飛来しました。1994以来2年ぶりのことです。また、春を告げるツバメの姿を見つけました。ナベヅルは、まだ豊島新田付近にいます。
風が強く寒い日であったにもかかわらず、ヒバリはさえずり、アオサギ、カワウは巣作りから抱卵を始めたようです。ケリたちが繁殖にはいり、けたたましい鳴き声が聞こえるのももうすぐ。しかし、期待していたツルシギを見つけることはできませんでした。ツルシギは個体数の減少にともない、渡来日もどんどん遅くなっていくようです。
田原町議会で「汐川干潟の保全」について質問(03.08)
- 3月8日、田原町議会で共産党の河辺正男議員が、「汐川干潟の保全」について質問しました。町からの回答は、豊橋市からの回答と同様の内容(海面下訴訟が終わってないし、鳥獣保護区でもないからラムサール登録湿地にすることは無理だが、重要な干潟と認識し、保全に努力すると言うような)だったそうです。詳しい回答が解り次第、アップします。
赤潮拡大中(02.21)
- 2月初めに発生したと見られる赤潮は、干潟内だけでなく三河湾大橋の外側の海まで広がり、田原湾は、錆色をした海になっています。
1996.3.1の朝日新聞朝刊によると、三河湾一帯で発生している赤潮は、「夜光虫」が原因のようです。汐川干潟のある田原湾、それにつながる三河湾では、富栄養化が進み、年間200日から300日もの間、赤潮の発生が見られると言うことです。赤潮が発生していて当たり前になっているのです。
赤潮発生!(02.04)
- 汐川干潟で赤潮が発生しました。連日の厳しい寒さによって、海水の表面層と底水の水温が逆転して対流が起こったのか、あるいは、海水の表面が凍ったために、塩分濃度に差ができてなのかは、わかりませんが、この対流によって海底に溜まっていた栄養塩が海水中に供給され、富栄養化が著しく進んだために、プランクトンが異常発生したのではないかと思われます。
PHOTO(12KB)「赤潮のよせる渚」(02.04 杉山新田沖にて撮影)
薄氷はる汐川干潟(01.28)
- 10年続いた暖冬から一転して、寒さの厳しい今年の冬。汐川干潟の海面に薄氷が張りました。北国の海水の表面に広がる「蓮氷」をご存じでしょうか?その「蓮氷」をうんーと薄っぺらにしたものが、海面を覆っています。波打ち際では、波の模様のついた氷を見ることができます。塩分濃度の薄い干潟が、氷結しやすいのは当然のことですが、温暖な渥美半島では、この様な現象は、なかなか見ることができません。
PHOTO(54KB)「薄氷の張る海面」(01.28 杉山新田沖にて撮影)
東三河一斉調査開催(01.14)
- 汐川干潟で、今年も冬のガンカモ及び越冬するシギチドリの調査が行われました。本来なら、15日を予定していましたが、天気が悪くなりそうだったので、一日先送りして、14日に行いました。干潟内は、スズガモの群(約16万羽)であふれんばかりでした。この調査の結果は、AWC(アジア水鳥調査)の記録として、AWB(Aaian Wetland Bureau)に送られます。
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汐川干潟を守る会(eriko@tcp-ip.or.jp)